15.初質問に向けた活動記録 |
28日の月曜日には万石区長の要望の説明員として区長・副区長と伴に市役所に行く。要望内容は排水路によって農道の路肩が浸食され道幅が狭くなり、転落の恐れがあるので対応して貰いたいという事であった。都市排水なので土木部主管かと思ったが農業排水の位置付けで経済部の主管と聞き第二庁舎に行く。
担当課に聞くと中郷など市内各所にこのような場所があり、予算が少ない中で充分な対応が出来ずにいると言うことであった。万石地区でも今まで資材支給制度を利用して地元住民による改修を進めてきているが、小規模な用水路と違い、素人の施工では技術的に上手く行かない事も多いという問題もある。
課題を色々残したままで担当課への意見要望を終え、区長達と別れて教育部に新議員研修で時間切れとなった耐震対策について聞き取りに行く。今までの対応や今後の方針を聞き、状況の理解に努めてきた。
この夜には私の選挙で中断していた自然Grの集まりがあり、7月1日に鋸山で自然観察会を行うことと、9月末に矢那川の除草活動を行うことを決めてきた。
29日は午後から会派の集まりがあり、特別委員会の編成や会派の広報やHP作成などに対して意見交換を行ってきた。その中で6月定例議会で一般質問を行うかと聞かれ、翌年度の概算予算編成を行う前の9月議会まで先送りしようかと思っていると先輩議員に言うと早くやった方がよいと言われ、6月議会で地震災害対策の全般について質問することを決めた。
夜は江川区の事業監査に同席し、役員に議会の報告を行った。このようなHPでの開示も重要だが、やはり顔を合わせての意見交換は有意義である。
30日には教育民生常任委員会が朝10時から開催されたのでその傍聴に行ってきた。他の傍聴者は斉藤議員であった。委員会の議題は西清・清見台・巌根の3小学校と第一中学の4校の耐震補強工事の契約承認を6月議会に求めるため委員会審議である。そこで私が一般質問で考えているような質問が交わされるか聞いていたが、類似するような意見が無いまま終了となり、上総博物館の県からの移管の経緯や第一小学校建替で導入されるPFI事業の説明が行われて委員会は終了となった。
これはやはり質問をするしかないのだろう、と気持ちを引き締めてきた。
午後には地元の高齢者から聞かれていた福祉事業の件で担当課に相談と勉強に行った。その後はHPで質問の準備のために、各種資料を検索し、収集した。それにしても国の資料などを簡単に入手できるので便利な時代になったものだと思う。このHPも誰かが便利だと使ってくれれば本望である。
31日、1日と質問の構想を練りながら、うっかり他の読書などをしてしまう。そんな中で議会事務局からFAXが届く。届いたものは一般質問に関する申し合わせ事項に関する文章であるが「通告締め切り後は、質問事項の変更、追加は認めない」という一行に、やはり3日までに質問の構成をまとめきらないといけないな、と気を引き締める。
しかし、そんな中で高橋議員から会派のHP案を作って欲しいという要望も入り、つい、質問書作成よりそんな作業をしてしまい捗らない。ちなみに出来上がったものはこれで、ロゴは例によって友人の協力による物である。私ではこんなにデザインの良いものを作る能力はない。
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(左の4本の弧は、かずさ四市をイメージしている、と作者の弁)
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1日の夜には気分転換でかずさアカデミア音楽コンクール実行委員会に出席してきた。夜になってパソコンに向かうが、なかなか各質問の脈略が纏まらず、方向性が明確にならない。
2日は前日午前3時まで書き混み続けたキーワードを文章に整理する作業を朝からパソコンにかじりついて行い、何とか形にする。今後は何回も読み込みをして、内容の調子を整えることと、質問時間の配分の調整や第二質問をどの様にするかという作戦を立てることである。
夕方から床屋に行き時間待ちに質問原稿を読んでから散髪をして、その夜は君津や富津の支援者と会合をしてきた。
3日は前日に添削した文章を午前中に修正し、午後から江川区の総会に出席してきた。これで推薦区の全ての総会出席が終わった。
4日は朝9時に家を出て、質問通告書を提出してきた。朝9時半前なのに提出順序は9番目であり、質問の日は3日目になる14日(木)と想定された。思いの外、皆早いことに驚いしまった。斉藤議員のブログにあるように受付開始の朝9時に6名が準備をしていたようだ。
質問通告書は下記の通りで、大項目としては1点だけの質問になる。
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一般質問通告書 |
下記のとおり発言したいから通告します。 |
平成19年 6月 4日 |
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木更津市議会議長 清水 宗一 様 |
木更津市議会議員
1番 近藤 忍 ㊞
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発言の種別 |
個人質問 |
関係部等 |
質問事項 |
本市の地震災害対策について |
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要 旨 |
(1).地震対策の現状について
① 地震災害による被害の想定
② 地震への対策
③ 地震災害の広域的対応
④ 地震被害の責任
(2).公共施設の耐震対策について
① 市所有建築物の耐震
② 小中学校の耐震化推進計画
③ 小中学校の学区再編の検討
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総務部
総務部
総務部
総務部
総務部
教育部
教育部 |
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質問提出後、早速教育部を訪れ、質問を予定している具体的な内容について説明を行ってきた。また、午後には総務部に行き、同様の打合せを行ってきた。
本会議に緊張感を持たせるためには質問を伏せた方が良いという人もいるが、議会という公開された場で内容の伴う議論をするためには具体的な質問項目やその趣旨について執行部に理解して貰う必要があると私は考える。質問と回答の論点が食い違うようで有れば深い議論に成ることは難しいので、第1質問に対する適切な回答を事前に入手し、第2、第3の質問で問題点を掘り下げていくことが、木更津のよりよい市政運営に繋がるものと思うからである。
その後、議会質問と関係ない部分の調査を行い、一般公開された資料を見て、例えば羽鳥野3丁目の開発行為で201区画の宅地を新たに造成すること等を知り、この地域の変化に対する知識を深めてきた。
家に帰ったら、飼い猫が子供を生んでいた。
5日の火曜日には友人の会社が15周年と本社移転と株式会社移行の式典について招待があったので出席してきた。私と渡辺県議も出席したのであるが挨拶も要求されず、本当に友人としての時間を送ることが出来て嬉しかった。しかし昼間の酒は利くもので、出席するつもりだった夜の青年会議所の公開例会は欠席してしまいました。設営された皆様にはお詫び申し上げます。
この日の昼間に私が麦酒などを飲んでいる間に議会運営委員会が開催され6月定例議会の日程が話し合われ、決定事項がFAXされてきた。傍聴される方のために日程を記載する。
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日時 |
曜日 |
時間 |
項目 |
質問者 |
備考 |
6月12日 |
火 |
10:00 |
本会議 |
- |
議案と請願、陳情の上程 |
6月13日 |
水 |
10:00 |
個人質問 |
斉藤高根 |
F未来 |
11:00 |
大村富良 |
正栄会 |
13:00 |
平野秀樹 |
正栄会 |
14:00 |
佐藤多美男 |
共産党 |
15:20 |
山形誠子 |
共産党 |
6月14日 |
木 |
10:00 |
白坂英義 |
新栄会 |
11:00 |
岡田嘉彦 |
公明党 |
13:00 |
國吉俊夫 |
正栄会 |
14:00 |
近藤 忍 |
F未来 |
15:20 |
大野俊幸 |
正栄会 |
6月15日 |
金 |
10:00 |
鶴岡大治 |
F未来 |
11:00 |
平野卓義 |
F未来 |
13:00 |
荻野一男 |
F未来 |
14:00 |
本会議 |
- |
議案と請願の質疑 |
6月20日 |
水 |
10:00 |
委員会 |
- |
総務常任委員会 |
13:00 |
- |
経済環境常任委員会 |
6月21日 |
木 |
10:00 |
- |
建設常任委員会 |
13:00 |
- |
教育民生常任委員会 |
6月27日 |
水 |
10:00 |
本会議 |
- |
議案と請願、陳情の審議 |
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6日も質疑の打合せである。上記のように28人中13名も質問が来ると執行部も大変であろうが、我々議員は市民の代わりに納税先の自治体に質疑を行っているのだと考えると、それは責務と考えるべき問題であろう。逆に市民が本当に聞きたいことを誰も問いつめないので有れば私を含めた28名の不作為という事になるのであろう。
自分の質問は結構専門的であり、市民の最も聞きたい事というわけでないことは自覚しているので議員としてのスタンスをよく考えねば成らないと思う次第である。
昼からJCの同期の母親の告別式の受付に出かける。そこから帰ってきて資料を整理して、夜は友人と街に飲みに出て、質問の概要を話して他の意見などを仕入れてくる。
7日は資料作成に疲れて読書に逃げ込み本2冊を読む。夕方から地元の葬儀に出かける。3日続けての式への出席である。でもたまには休肝日を設けないと体に悪いと、この日は酒無しである。
8日も市役所で質問内容の打合せである。執行部の揚げ足を取って得点と思うとか、ガチンコ勝負の緊張感を楽しむとかで無いので、前にも書いたように充実した意見交換を進めるために、第2質問の方向まで示す事が重要になる。そうすると執行部も市の姿勢を考えた上での答弁を引き出すことが出来る確率が上がるのである。
また、資料請求で入手した資料を元に図面を起こしたり、集計表を作ったりと、内業を終えて犬の散歩に行く。
9日の朝に目覚め新聞を見ると公立学校の耐震対策の記事がトップを飾っていた。今回の質問で市が答えるような県内の耐震化率なども一覧で書かれている。その他も質問と重複する記事になってるので第一質問の見直しを行わねばならなくなった。
さらに、今回の記事にリンクする質問をするのは私だけなので、新聞で提示された公表などの疑問も市民の代わりに聞かねば成らないだろうという前提で作業を進める。夕方は町内の会合に出席。
10日には午前中に作業をしてから、昼から鋸山に行き、有志で行っている自然観察会の下見を実施。議会開催前に良い汗を流してきた。
11日には9日の新聞記事を受けた修正項目などの打合せを行いに市役所に行く。帰り道に図書館に寄り、郷土資料館の充実を改めて感じてくる。そしていよいよ初の定例会議を迎えることになる。
→2007年6月中旬の記録 |