20.8月前半の活動記録
 1日からF未来の会派11人の内、直前に体調を崩した鶴岡議員を除く10名で2泊3日の稚内・旭川の研修視察旅行に出かける。今回の研修では新人である私が各種手続の担当を努めることになった。朝8時に木更津駅東口に集合しアクアラインバスで羽田に渡り9:45の全日空機で稚内に飛ぶ。台風5号は九州の南であるが宗谷海峡に横たわる前線が刺激されているようだ。13年前の寒い稚内を思い出して悪い予感をしていたが、飛行機が濃霧のため稚内空港に着陸できず旭川空港に変更される。午後1時からの稚内市役所での行政視察には当然間に合わないし、機内から携帯での打合せも出来ないので空港到着後の対応となる。
 12:50に旭川空港に到着し木更津の議会事務局に連絡を入れると稚内市より飛行機が降りなかった連絡が行っているようで事情を把握している模様。翌朝に視察が変更できるか確認を頼み、電話を切ると同時に旭川から稚内への交通手段を全日空の地上係員に確認する。航空会社でバスを手配しているしJRによる振り替えチケットを発行していることを知ると今回の旅行会社の安田さんより電話が入り、タクシーで急げば特急サロベツに間に合うことが教えられる。直後に木更津市議会事務局より翌朝の稚内市の対応が可能なことも解り、慌ただしく空港から旭川駅に急ぎ、駅弁を買って特急に飛び乗る。車内販売が無い特急だったので判断は正しかったが、せめて麦酒も購入すべきだったかなと若干反省もする。自由席のお座敷列車という珍しいものも有り、3時間48分の電車の旅で夕方の雨の稚内に着いた。
 ちなみに今回の研修では公共交通費と宿泊費は政務調査費で充当されるが、タクシー代や飲食に要する費用は全て個人負担である。参考に今回の稚内・旭川の2泊3日に要する政務調査費は103,270円であり、月額2万円の本市では、約5ヶ月分に相当する金額である。
 
 2日の朝に迎えに来たバスで北桟橋を見てから稚内市役所に着く。人口4万人強の街で120億円の港湾整備を含んだ都市再生プロジェクトの研修を受ける。木更津の東西と同じような問題が稚内では南北であり、その旧市街で市街地整備を進めているが、それを今までは別個に進んでいた港湾整備と一体になるデザインで街を整えていこうとする考えには学ぶものが多かった。
 1時間半の研修を終え、宗谷岬を見てから、所用で帰る石井議員を稚内空港に送り稚内市街に帰り港で食事を取る。この日、サハリン沖で地震が起きて津波注意報が出たらしいが情報は全く聞かなかった。その後は観測史上始まって以来の降水量を記録した稚内を後にしてバスで旭川に移動。買い物公園を歩いて食事に向かい、その後は「第28回さんろく祭り」の見学を行う。旭川市は景気が悪いと言われ、確かに所得も低い話を聞いたが、その一方でかずさ四市が合併したものと同程度の人口・面積を持つ市であり、市街の充実度や祭りの元気さでで敵わない部分も感じ、個人的には5度目となる旭川で良い経験をした。
 
 3日はホテルの向かいにある市役所に歩いていき、行財政改革の研修を受ける。旭川市営病院は駐車場を有料化しているし、職員の駐車場は自前で手配させているうえに、さらに人件費まで削減(一般職6%、幹部職員約10%)している危機感は、近くに夕張や赤平を抱える北海道だからであろう。それでも旭山動物園は指定管理者に委託せず、直営で行っていると言うという話を聞き、そこが市の誇りだなという思いをする。
 飛行機まで若干時間が取れるので旭山動物園経由で空港に向かう。自分の乗ったタクシーは月収8万円にしかならいし旭川市は税金が高いと話す。木更津市内にも同じような声は溢れているのだろう。動物園をじっくり見る時間は無かったが、手作り感のする、暖かな施設だった。大勢の観光客もあり、集客力の点で地域への貢献の高さに改めて驚いてきた。
 帰りの飛行機は何事もなく無事に羽田に着く。やはり関東は暑い。
 
 4日は招待を受けていた「第24回東洸流舞踊公演」を見に木更津市民会館に行く。幕間に江川に住む家元に挨拶に行くと緞帳の上げ下げの間に挨拶をと言われ、満員に近い大ホールで2分ぐらいの挨拶をしてくる。それにしても同日にミニバスが開かれているようで駐車場不足は深刻な状況である。
 
 5日は選挙後、始めて対外予定のない日曜日を迎える。溜まっていた活動記録をアップしたり、研修の記録を整理したりして暑い日を事務所の中で過ごす。
 
 6日は研修後の月曜日なので議会事務局で支出の清算手続きを行うとともに報告書等の打合せを行ってきた。午後3時からは木更津市民会館中ホールで行われた2010年の「ゆめ半島千葉国体」の木更津市実行委員会第1回総会に出席した。木更津市での開催種目は相撲である。
 
 7日は午後から市役所で基地対策特別委員会の正副委員長による打合せを行ってきた。それに先立ち事前に企画より入手していた平面図を元に、防衛施設庁用地での江川総合運動公園の拡張について個人的に事前検討をしてみたところ、予想以上に展開の余地が多いことも解った。新規の用地購入など課題も立ちはだかるが真剣に検討するに値するテーマである。今年からの特別委員会の展開が楽しみになってきた。
 夜には八宝苑で開催された青年会議所の納涼例会にOBとして出席する。懐かしい顔に合い、2次会・3次会と飲んで来て深夜のタクシーで帰宅である。運転手さんが私を知っていたので少し酔いが醒めてシャキッとしてしまった。
 
 8日は、仕事の営業をして回り、そのついでに足を伸ばして関越を北上して小出まで移動した。
 
 9日は朝から荒沢岳登山で汗を流し、山古志と柏崎を見て回って来た。柏崎では意外に通常の営みを行っている事に驚いた。それでもガスが復旧していない苦労や、商店などの営業を辞める決断をしている話を聞くと見えない部分での苦労も多いことを知る。僅かな励みになればと土産や酒などの購入をしてきたが、ボランティアに参加する時間がなかったのが少し心残りである。
 
 10日は前日の新潟日帰りがきつく体調不良であったが、視察研修の報告書や個人負担分の決算をまとめ、夕方から青年会議所のOB仲間で暑気払いを行った。
 
 →2007年8月中旬の記録