07.3月上旬の活動記録
 1日は木更津市民会館の中ホールに設けられている税務署の窓口へ確定申告の提出を行い、市役所の某部署で打ち合わせを済ませ、さらに水越事務所に顔を出して諸般の打ち合わせを行う。
 一旦帰宅して平成22年度予算書のチェックを行っていると徴収を受け、再度水越事務所に顔を出し「女性の集い」で記録撮影や資料の説明役を務める。その後、HPや印刷物の打ち合わせを行い、役員会議を済ませてから帰宅しても、まだ議会答弁の回答案が届いていなかった。明日から質問が始まるので流石に整理作業が必要だ。
 
 2日から本会議が再開され、会派代表による質問が行われる。最初は我らの会派を代表して滝口幹事長が質問に立つ。今回の議会でも私的に印象に残った内容を簡潔に書く。
F未来代表 滝口敏夫議員
 保育園については現在待機児童が3名おり、今後も共働きの増加で増える見込みなので市立中郷保育園の定員を80名から90名に増やす。なお、市立保育園の民営化については政権交代による国の施策を見据えながら平成23年頃に結論を出したい(先送りの模様)。
 小中学校適正規模等審議会の中間答申については庁内検討委員会を平成22年度の早期に立ち上げ検討に入る中で、桜井小、畑沢中、八幡台中予定地について不要の結論が出た場合は教育財産から普通財産に移す(売却が可能になる)。
 木更津港の新計画は国道交通省の審議会で5月頃に決定する見込みで、改定後の施工計画は平成22年度に決定する。市の事業費は155億円程度になる。
 潟Aカデミアパークの民事再生に伴い、本市の出資金は100%減資(つまり5億円は返ってこない)。損失補償は4410万円+利子だけ有り、6月末の再建計画を受けて9月議会で支出が上程される予定。
正栄会代表 大村富良議員
 臨時交付金の内示がやっとおり、本市では経済危機対策で約3億7千万円、公共投資で約12億2千万、きめ細やかな臨時交付金で約1億7千万円が示された。これを元に学校のICT設備や太陽光発電設備の整備や高柳小学校と祇園小学校の耐震補強工事の発注に向け、本議会中に追加上程がされるようだ。
公明党代表 岡田壽彦議員
 子ども医療費助成制度が直接支払いになり難いのは、県基準を越える市単独分の支払い業務を県が行えないためで、今後は市分も支払えるよう協議を進めていく。ただ、出産一時金が直接払いに出来ないのは施設側の対応の問題で、木更津市でも6施設中5施設は直接支払いが出来ている(直接支払いでないと患者で医療費の立て替えが必要。このような問題は、やはり公明党が強いと実感)。
 この日は代表質問3名で終了。市役所で若干の打ち合わせ後、水越事務所に行き「青年の集い」に出席する。この日も前日の女性の会と同様に記録撮影や資料の説明役を務める。顔見知りも多く、その後のプライベートな懇親会にも行きたかったが、間近に迫った議会質問整理のため、健康的に帰宅する。
 
 3日は午前中の代表質問の後、午後から個人質問に入る。
新栄会代表 橋口武信議員
 次世代育成支援行動計画書(後期)を読むと、5年前に作成された前期計画書の記述のうち、児童家庭課以外の記述が殆ど変わっていない。真剣に充分な議論がされたのか、という問題提起は素晴らしい。議員に膨大な資料を配るときに『どうせ読まないだろう』という気持ちになる職員が減ることと、出来れば書類そのものが減ることを、期待したい。
F未来 平野卓義議員
 アクアラインマラソンについて、県は平成22年度に5百万円の調査費を付け、日時やコースを決める見込み。森田県知事の考えは平成23年冬頃に1万5千人規模で実施。市は全面的に協力予定だが、運営は実行委員会方式になりそうだ。
正栄会 國吉俊夫議員
 対岸からの人口を誘致する政策として通勤費補助を提案した所、薩摩川内市では九州新幹線の補助、安芸太田市では高速代の補助などの実施例があることの回答もあったが、平成17年国勢調査でも3403人の対岸通勤者がおり、補助額が膨大になると回答があった。今年は国勢調査の年なので、現状を早く把握したいと思った。
共産党 佐藤多美男議員
 かずさ事業に対し木更津市の負担額は、工事費から企業立地交付金までを含み、今までは63億6千万円である。それに対し進出企業からの税収は平成17〜21年度の5年間で20億7千万円である。さらに今回の補正予算で特別土地保有税と滞納利子で8億8千万円の収入があった。
 佐藤議員は赤字と主張されるが、雇用や経済波及効果、都市イメージの向上などで、既に充分元が取れており、これから市税を稼ぐ場所に成ることが裏付けられる良い質問だったと思う。
 この日は4名で終了。翌日の午後が私の質問なので早めに帰宅し原稿の細かい表現をチェックする。しかし今回の議会では回答が無い部分も多く、明日は出た所勝負になりそうな予感がひしひしとしながら、夜遅くにHPの更新をしていた。
 
 4日は私が質問する日だが、午後からのため午前中に2名が入る。
共産党 山形誠子議員
 本市の国保税は平成20年度に値上げした結果、県下で最も高くなり、また資格証の発行比率も高いという指摘があった。近年では値下げしている実例もあるという事だが、このような指摘こそ配付資料を使って情報を共有して貰いたい。なお、私も年間に50万円を超える国保税を払っているので高額という実感は有る。ジェネリック薬品の使用や生活習慣病の改善運動などで支出を減らし、危機的状況を回避せねばなるまい。
新栄会 白坂英義議員
 市は企業誘致活動として、昨年の5月に太田区の売り上げ10億円以上の製造業者133社、今年の2月に川崎市の売り上げ5億円以上の製造業者105社に訪問営業を行っていることが明らかとなった。その努力は素晴らしいが、企業誘致だけでなく雇用促進でもHPの活用が不十分であるという指摘には同感である。個人的にはロケ地情報とロケ地巡り観光の頁を早く造ってもらい2年前から思って、話しているのだが・・・。
 昼食を挟み、私の質問時間となる。机の上には数字の細かい資料が置かれ、傍聴席には地元の方々が集まっている。今回は冒頭の10分間を背景説明に使う異例の質問だが、近藤忍の内容は省略する。
元気力 高橋てる子議員
 男女共同参画事業は、名称も分かり難いし、市役所に専門の職員を置くよりNPOに任せるのはどうか、と言う指摘は検討に値すると思う。少なくとも市役所の幹部職員が全て男しか居ない状況の異常さを理解する方が先だと、それは私も思うことである。
F未来 斉藤高根議員
 浸透実験地に生息する鵜の被害について漁業関係者として当選以来、粘り強く3回目の質問をした姿勢には頭が下がる。私も江川の漁業組合で鵜による食害を指摘されていたが、斉藤議員が頑張っているからと支援をして話題にしていない。これは金田地区だけの問題でないと、私も議会で発言する必要があるのだろうかと悩む話だ。
 自分の質問も終わり、この夜は久々に街に出る。世間は段々選挙の話題が飛び交い始めていた。
 
 5日は残る2名の質問の後、議案の付託等の日程である。
F未来 三上和俊議員
 水道事業を除く市の工事発注は、平成9年の184件・33.5億円をピークに減少が続き、平成20年度では82件・10.9億円、本年度は2月までで97件・10.3億円に過ぎなくなっている。登録している市内の建設業者数は96社も有りながら、平成20年度で受注実績が有るのは34社に過ぎないという状況は切実である。不自然な分割発注は反対であるが、景気対策の上でも適切な発注を考えていくべきだと、思っているとこの日の午後に追加事案が出てきた。詳細は下表参考。
正栄会 大野俊幸議員
 中野畑沢線の開業に伴い、高速バスの多くが東口から西口に変更となるのでターミナル整備が必要となる。来年に基本設計、翌年実施設計で平成24年工事と回答があったが、協議を含めても設計期間は短縮可能だと個人的には思うし経験もある。時は金なりの精神が必要だ。
 昼食を挟み本会議が再開され、予算審査特別委員会が選定された。私は予算・決算と続けて担当したので今回は傍聴席を暖める役目である。また、臨時交付金の内示を受けた補正予算が追加上程された。
番号 内容 関係部 担当委員会
議案27 一般会計補正予算(第7号) 財務 各常任委員会
 補正予算については思うことに記載するが、この追加を受けて議会日程は下表のように変わった。本来で有れば3月補正は委員会付託を行わないと云う議会申し合わせ事項があるのだが、このような新規案件は付託することが当然と議運が判断したからである。そもそも年度末に滑り込みで微妙な案件が織り込まれる傾向があるので今後は全ての案件を委員会付託し、予算審査委員会の前に本会議を設けて採決するという形態にすることを望む。ただし、事案の多い教育民生常任委員会が建設常任委員会と並行して開かれるので、審議を傍聴できないという日程は改善の余地がある。今回は急な話なので仕方ないが、来年以降は要注意だろう。
日時 曜日 時間 項目 質問者 備考
03月08日 10:00 委員会 総務常任委員会
13:00 経済環境常任委員会
03月09日 09:00 教育民生常任委員会
10:00 建設常任委員会
13:00 本会議 補正予算議案の審議
03月10日 10:00 委員会 予算審査特別委員会
03月11日 10:00
03月12日 10:00
03月19日 10:00 本会議 議案と請願、陳情の審議
 本会議で日程の変更や委員会への付託が決まり、議会は終了。午後2時過ぎから基地対策特別委員会が開催され、米軍による陸上自衛隊の岸壁撤去が報告される。木更津基地はまだ米軍占用下に有るのだと変に実感する。
 委員会も終了し、一旦帰宅し補正予算書を集計表に入力。その作業が終わってから水越事務所に行き、日曜日の総決起大会の打ち合わせを行い、それが終了してからアカデミアで行われる「かずさアカデミア音楽コンクール運営委員会」に出席し、チラシの袋入れなどの作業を行ってくる。今年はコンクールではなく、昨年のコンクールで入賞した3名が6月13日(日)午後2時から君津文化ホールでニューフィルハーモニーオーケストラ千葉と競演する。申し込みや受付などの事務が無く、坦々と運営される年だが翌年以降に懸念が残る。
 
 6日は予算書の分析とHPの更新の日であるが時折外出して様々な所用も済ませてくる。外は冷たい雨が降っており、集中して作業するには良い天気だと自分に言い聞かせる。
 
 7日は午前中にアクア木更津ビル地下で開催されている市民活動フェスタを見に行く。
 ビルも木更津市の所有から民間の所有に変わり色々大変なこともあったであろうが、大勢の市民が会場に訪れ、賑やかであったことに安堵する。
 1時間程度場内を散策し、その足で水越事務所に向かい、簡単な打ち合わせを行い、ひとたび帰宅。午後1時半に市民会館に集合し、決起大会のリハーサルを実施する。
 午後4時に総決起大会が行われ、私は「水越市政の8年を振り返る」というプレゼンテーションを行ったが、画面に集中していたためか不思議と緊張しなかった。その後は袖に控え、進行の補助を行い、最後に多くの役員と供に登壇して必勝を願ってきた。
 
 
 8日から常任委員会の審議が始まり、初日の午前は総務常任委員会、午後は経済環境常任委員会であり、それぞれ傍聴する。
 総務委員会では公契約条例の制定を求める陳情が会ったが、それについては別途思うことに記載する。職員の給与に関する条例など5件の条例の審査、協議会では公会計制度整備による財務書類など陳情以外に3件の事案の協議が行われ、12時を回って委員会が終了する。
 食堂で急いで昼食を取り、午後からの傍聴に入る。経済環境常任委員会では最低賃金の抜本改正等と食料の時給向上の陳情が行われ、それ以外に3件の議案について審査が行われる。残土条例について熱の入った議論が続き、内容の濃い委員会であった。
 
 9日は朝6時半から巌根駅前で市長選の討議資料を配布してから市役所に行き、9時からの教育民生常任委員会の傍聴を行うが、平成21年度補正7号の案件の最中に自分の委員会の時間が訪れ、委員会室に移動する。
 建設常任委員会では平成21年補正予算の審査と、繰上償還による削減効果実績及び市営住宅の長寿命化計画の報告だけなので、1時間程度で終了。教育民生常任委員会はまだ審査を続けていた。
 午後からは本会議を行い、平成21年度補正についてのみ審議を行い、全会一致で可決して終了する。本会議終了後はみなと木更津活性化特別委員会が開催され、港湾計画の説明が行われたので傍聴する。心地よい計画であるが、完了までには20年近い時間が必要になりそうだ。
 そして夜には都市部・土木部・水道部の幹部職員と建設常任委員会で情報交換会を行う。翌年から都市部と土木部が合体して都市整備部となるが、これだけ守備範囲の広い組織の運営は大変だと思うし、その上、経験豊富な職員が8名も退職する中で、経験工学である土木技術の伝承は大丈夫かと心配にもなってくる。
 
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2010年3月中旬の記録