66.10月下旬の活動記録
 22日は朝から岩根西中学校に行き、市長・副議長・教育長、及び地域の各種役員や歴代PTA会長等とともに創立30周年式典に出席する。
 式典は震災の年という事で祝賀色が薄くなっただけでなく、実行委員長が今月から海外勤務になってしまい、副委員長兼現PTA会長が切り盛りするなど、随所に苦労の跡が感じられたが、生徒達も礼儀正しく厳粛な式典に感心して帰宅した。
 午後からは、前日までの日程で溜まった雑務を片づけた後、HPの更新などを行った。
 
 23日は朝から江川海岸に行き、組合員として海岸清掃活動に従事する。作業開始時には小雨が振っていたが次第に青空も見えてきて仕事が進む。自衛隊から張り出している葛を切っていたらカメムシの大群に遭遇し、髪まで臭いが染みつき昼前に帰宅してシャワーを浴びた。
 午後から図書館に調査依頼していた資料を調べに行きながら高校生が作成したラズモールの囲いに書かれた落書きや、木更津舞尊を見る。こちらも雨が上がり、ホッとしていることだろうと思いながら一仕事をするために足早に会場を離れる。
 西口立体駐車場から車を出しながら、今日は市長選挙の告示日だったことを思い出し、袖ケ浦駅に足を向け掲示板を撮影する。
 合わせて市議補選も有るのだが、無投票になりそうだという予想なのか、駅前の掲示板はまだ空白だった。前回はJCによる公開討論会が事前にあったのに、と思いながら現役に電話を入れると、今年は年当初からやらないつもりだったという事である。
 袖ケ浦まで来たので、帰りがけに金田東地区で建設中の三井アウトレットモールを見に行く。現場は日曜日で作業が行われていなかった。日曜日に休めると言うことは行程に余裕があるのだろうか、と思いながら写真を撮影する。
 
 自宅に帰り、資料を作成しているうちに日が沈み、近所の家で行われる町内会の寄り合いに出席した。何とも慌ただしい日曜日であった。
 
 24日は午前中に仕事を片づけ、午後からは質問通告まで30日を切ったこともあり、項目の整理や概要の組立を行って担当課に伝えに行くとともに会派室で作業を行った。没頭していたら職員の勤務終了時間まで市役所に居てしまった。
 
 25日も午前中に市内で所用を済ませてから市役所に行き、各所で打合せを行う。特に明日に迫っている建設常任委員会の視察について事務局と打ち合わせていると『ホームページの右側の文章、アクアラインマラソンまで一年を切り・・が正解ですよねえ』というメールが届く。間違えて1ヶ月と入力していたようだ。自宅に帰り早速修正する。ちなみにそのカウントダウンボードは右の写真である。文字盤が見えなくて再度申し訳ないと思っている。
 
 26日は朝8時半に木更津駅に集合し、建設常任委員会の行政視察に出発する。午前中の飛行機で羽田から高松に飛び、初日は高松丸亀商店街の視察である。2年前の
1月23日に会派F未来で訪れ、その商店街の再構築の心意気に感動してきたが、今回はまちづくりという視点で、2年半が経過した、その後を見に来たのである。
1.香川県高松市
 市制施行 明治23年2月15日
 人口 418,396人(平成23年4月1日現在)
 面積 375.14km2
 平成23年度一般会計予算額 1,499億7千万円
 財政力指数 0.843 (平成21年度)
 視察項目 丸亀商店街のまちづくりについて
 丸亀商店街は生駒氏が高松城を築く時に丸亀城下より連れてきた商人によって起こる約4百年の歴史を持つ高松を代表する商店街である。モータリゼーションによる郊外居住や大規模ショッピングストアーの進出、本四架橋による神戸・大阪との高級品の競合などにより商店街の活力が失われてきたことを懸念した商店街の青年会を中心に再開発の機運が生まれ、平成15年度に地権者の共同出資による『高松丸亀町壱番街株式会社』が設立され、平成17年度より工事着手し、平成19年6月にシンボル施設であるA街区ドームが完成。中心市街地に人を取り戻したコンパクトシティの事例として全国的に注目を集めた。
 その後、B・C街区の竣工を経て現在はG街区の工事及びD〜F街区の設計が進められている。事業の最大の特徴は、商店街としての価値を引き出すため、土地の所有と利用を区分し、まちづくり会社が一括してマネジメントしている事である。その結果、商店街でも新陳代謝が起きている。
 視察に行くため、手前の兵庫街のアーケードから歩き始めたが、そちらも2年前に比べ活気が高まり、周辺への波及効果は確実に出ているようだ。前回には工事中だった5階の高さになる大規模なクリスタルアーケードも完成し、街も成熟期に向かっているように見られた。
 今回の講師は商店街新興組合の開発担当をしている蟻波さんで、当初予定されていた古川理事長は国会に急遽呼ばれてしまい不在であった。蟻波氏は設計を担当したコンサルタントの出身で、今では組合に席を移し高松に常駐している。前回の会派視察では聞けなかった設計上の留意点や、単に商店街として成功するだけでなく「歳とれば丸亀に住みたいよね」と言われるような街を目指し、中心市街地に居住者を取り戻すための住居棟、さらにそれを支援するために診療所の誘致など、総合的なまちづくりを進めている事を聞くことが出来た。将来的には丸亀商店街が運営する保育所や小学校を構想に入れるなど、理事長は市役所の機能に替わる事の出来る商店街を目指しているようである。また、駐車場の運営等に地域の高齢者団体を利用したり、商店街の飲食店で地産地消を目指したり、商店街でのイベントに外部の力を積極的に誘致したりと、取組の先進性という点でも圧倒された。
 会議室での説明の後、丸亀商店街を案内して貰い、地下式自動駐輪機や商店街が保有運営する市民ホール、診療所などを見学させていただき、その先進性に改めて驚く。補助金も貰っているようだが、それ以上に税金で返しているという回答に自信を感じたのは私だけではなかったろう。この日は視察を終え、高松に泊まる。
 
 27日の視察は午後2時からの設営なので、午前中に香川県の風土を見て回る。高松では良く晴れて涼しく快適であったが、木更津では前日に木枯らし1号が吹いたようだ。昼に大根をすり下ろして生醤油うどんを食べ、それから高松市役所に入る。
 担当課の説明の前に高松市議会事務局から高松市議会の概要の説明が行われたが、40人の議員に対し議会事務局が19人居て議事課と総務調査課の2課を保有することや、決算審査特別委員会を9月議会中に終えずに12月議会までの休会中に部門事7回に分けて審議を行うこと、予算審査は各常任委員会に分割負託を行い特別委員会を設けないことなど、市議会の運営という点でも参考となることが多かった。
2.香川県高松市(データは前日と同じなので省略する)
 視察項目 市営住宅ストック総合活用計画について
 高松市の市営住宅は本市の約9倍(人口比では3倍)となる約4300戸を管理するとともに平成19年度にストック総合活用計画を立案して計画的な運用を行っている。木更津市でも一時はストック活用計画の策定を目指していたが、その後の政策変更により長寿命化計画の策定に方針を変更してる。それらの作業も高松市が先行して取り組んでいるので問題点や方針の参考にしたいと思い、視察に先立ち9項目の質問状を送っておいたので、それの解答を示されながら会議が進められた。
 @高知市等で実施している維持管理の指定管理者制度は高松ではメリットが少ないと判断して導入していないが今後は夜間対応などを考えると検討事項と認識している。
 A建替での民間資金導入については用地売却を伴わない現在の位置における更新を前提としているので事業規模が小さくPFI・PPP事業に相応しくないと考えている。
 B民間住宅を借上住宅とした場合は行政の初期投資や保有リスクが抑えられるが毎年の賃貸借料や期間満了に伴う転居などを考えると直営よりライフサイクルコストが高く付くのは明らかなので緊急避難的な存在としてしか考えていない。
 C長寿命化計画の留意点は計画を立案しても法定耐用年数は変わらないので質的な向上を目指す計画であると考えて立案するべきである。D福祉施設の併設などについては100戸以上の大規模団地の更新では検討したい。
 E市営住宅の用途廃止はまだ行われていないが目指している団地では年間10件の住み替え事業(引越代金の負担及び1年間の家賃差額保証)を行っている。
 F建替による家賃値上げは6年間の緩和措置を設けている(建替は耐用年数の経過による義務的行為なので入居者の同意を事前に取ってはいない)。
 G高松市の市営住宅の水洗化率は70.3%で汲取の物も多い。
 H家賃の現年度徴収率は94.3%で法定処置の強化や緊急雇用による訪問員の増加及び退去者の滞納分を弁護士法人に委託したことなどで前年度比2%の改善が行われており今後は債権管理課に悪質な分は任せる事もある。
 他にも退去者の権利継承や駐車場の整備状況などについて話を聞き、約2時間に渡る視察を終える。市役所から歩いてホテルに帰り、食事までの自由時間を利用して高松貨物駅の跡地を再開発した「サンポート高松」のシンボルタワーに登り、夕暮れの港を見下ろせる展望を満喫した。
 
 28日は朝8時20分にホテルを出て、ジャンボタクシーで徳島県松茂町に有る『徳島とくとくターミナル』を目指す。ここは国土交通省と徳島県が整備した『バスの駅』で、現在、千葉県と木更津市で事業主体をどうするかと混迷を続けている金田総合バスターミナルの参考になればと、調査に向かったのである。昨年の九州自動車道基山バス停に続く、同テーマの研究第2段である。
3.徳島とくとくターミナル
 視察項目 徳島とくとくターミナル「バスの駅」事業について
 
 この施設はバス停と駐車場という乗り換えの機能以外に、徳島県内のイベントや観光情報の提供や地元特産物及び土産品の販売を目的としている。その目的に添って、国土交通省がバス乗降場・待合室・連絡歩道・駐輪場を約15億円で整備し、徳島県は物産館・公衆トイレ・有料駐車場を約17億円で整備するとともに毎年物産館と公衆トイレの維持管理を地元の自治体である松茂町に委託している。なお、松茂町は建設段階では関与してない。物産館等の維持管理は年間約17百万円で、入居している5業者からの賃貸料約14百万円との差で年間約3百万円の事業費を費やしている。それは徳島県をPRするコストと考えており「赤字」という認識はないようだ。確かに施設の中に有るレンタルコーナーでは自転車やバイクと同列で「巡礼用品」も貸し出し、四国八十八ヶ所の1番から10番までを遍路出来るなど、観光開発には成っているようだ。また有料駐車場は徳島県企業庁が運営しており、年間収入約27百万円から経費を引くと約3百万円程度の利益が出ている。物産館の事業費とほぼ同額を稼いでいる事で県議会でも問題無しとしているようだ。
 バス停は国道11号線を挟み両側に配置されており西側は2ブースで簡単な待合室が有るだけである。そのため、隣接するローソンは四国で一番の売上を誇るらしい。
 当初の計画では物産館のある西側にバス停を集約する計画であったが、警察が交通処理に難色を示したことと、バス運行会社が時間の増加を理由に変更を求めたことで国道の両側配置になり、その結果として連絡歩道を建設することになり事業費も増加したようだ。ちなみに上りは2バース、下りは3バースであった。上りバース側にトイレが無いことに利用者は不満を持っているようだが用地確保が厳しいと聞いた。なお、平成23年4月1日現在の運行本数は118.5往復であり、平成22年度中の利用者数は50.2万人で、このバス停を通過する170.3万人の29.5%を占めている。現在の金田BTに発着するバスも124往復とほぼ同数であるが、アクアライン経由のバスは400往復を越えており、その全てを停めるためにはここより大きなターミナルが必要かも知れない。
 駐車場は県が230台規模で建設した後、需要が多くなったことから周辺の農地が民間駐車場に変わった事は袖ケ浦BTと一緒である。なお、民間の規模は現在5箇所で505台である。料金は県営が日最大600円な事に対し周辺の民間駐車場では日最大200円というものがあることには驚かされる。それでも料金が最も高い県営駐車場が年間に33回は満車になるほどの盛況な利用状況である。
 説明を頂いた国交省四国地方整備局の渡辺課長補佐は、出張で金田を見た経験があると言うことで話が順調に進んだ。このターミナルは国道11号という重要国道に面しているため国で整備したが、金田では社会資本整備総合交付金制度を使い「交通結節点の整備事業」とすることが適当だろうと、制度の説明書類を渡された上に、関東地方整備局でも相談に乗ってくれるでしょうとアドバイスを受けた。
 県観光政策課の松崎課長補佐からは、道の駅が近くにない状況で設置した物産館には観光バスが停まるようになり、観光ルートに入るという可能性を示唆された。なお、物産館の利用促進のため駐車場も最初の1時間は無料としており、利用者は日平均791人、売上は約105万円という事である。
 視察を終えたら感謝を込め、ここで土産を購入させていただいて徳島空港に向かう。香川県の説明をしっかりしていただいた琴電タクシーの運転手さんに別れを告げ、午後の便で羽田に帰ったが、HPの更新をする体力は残っていなかった。
 
 29日は朝から岩根西公民館に行き前日の開会式に参加できなかったことを謝り、次いで岩根公民館文化祭を鑑賞に行く。一旦帰宅して視察資料をまとめてから岩根西公民館に行き翌日の芸能発表会に向けた設営を手伝う。夜には「千代嵐後援会」の発足式に出席し地元として世話人を引き受けた。
 
 30日は9時半からの岩根東地区文化祭兼敬老会に来賓として重城・鈴木両市議と供に出席するが、セレモニー終了後の高柳小学校の合唱だけを聴いて会場を退席し、「好きです!木更津」の検定会場であるかずさアークに向かう。駐車場に着くとスーツ姿の宮木・草刈両市議も到着したところであった。
 10時集合完了の検定会場に20分遅れて入場し、説明の最後の部分だけを聞いた後、10時半より50問の試験に取りかかる。マークシート試験の頃から四択は得意で10分で全てを解き終わり、退出可能となる11時までは一生懸命アンケートに答えていた。
 11時に会場を出て岩根西公民館に向かい、ジェスパル作成の焼きそばを食べながら前日の「千代嵐後援会」で頂いた入会申込書を知り合いに見せると、岩根の関取を支援しようと言うことで直ぐに20名を越える申し込みを受けることが出来た。この話は知人だけでなく地域にも広めなければと考えさせられた。詳細は後ほど「思う事」に記載する。
 その後は芸能発表会を見たり地域要望を聞いたりしているうちに発表会が終わりとなり、直ぐに会場の設営替えを行い、入りきれない人達の熱気の中、久津間の飯塚区長と岩根1丁目の坂本区長の司会の元で行われるビンゴのお手伝いや、その後の片付けを行って午後6時に帰宅した。
 
 31日は朝刊で袖ケ浦市における出口市長の再選の報道を読みながら前夜に更新しきれなかったHPの更新を朝のうちに済ませ、その後は溜まった仕事の片付けの後、市内で所用を済ませる。前日の文化祭で『岩根駅前で工事が始まっているのは何だ』と聞かれたが市の工事の話は聞いていなかったので『交番の移設でしょう』と答えておいたが、現場を見に行くと確かにその通りだった。看板の工期は1月末なので随分短い工期の仕事だなと思いながら、少しぐらい事前に説明があっても良いのにと考えていた。
 
 
 →
2011年11月上旬の記録