89.6月中旬の活動記録
 11日は議会質問で配布する資料の作成をするため会派室に行く。今回使用する資料は5頁で、それを60部用意するため、300枚の出力を行うのである。コンビニでカラーコピーしたらA4は50円なので、1万5千円になる資料をプリンターで作るのである。事務局に書類を提出して、少し早めに鹿島斎場に行き、齊藤家の葬儀に列席する。その後は自宅に戻り、質問原稿の読み直しなどを行った。
 
 12日は9時半より議会運営委員会が開催され、7日の副議長選挙で無効票の誤りがあったことの訂正と、親族が亡くなり喪主を務める滝口議員の質問の取り下げが申し込まれたことの承認を行ってから10時より一般質問が開始される。
 上の写真はクールビズになったので、今議会から着用可能なポロシャツの袖にプリントされた「アクアラインマラソン」のロゴだが、この日は雨で寒く、誰も着用していなかった。では例によって一般質問において、私的に印象に残った答弁を記載する。
日本共産党 佐藤多美男議員
 木更津市役所として東京電力に対する放射能被害の損害補償については年度単位で請求を行う事にしており、現在は平成23年度分の額をまとめているという回答があった。様々な対策を講じた分の何処までが請求できて認められるのか、注視したいテーマである。
日本共産党 鈴木秀子議員
 『無料低額診療事業』という言葉を今回の質問で始めて聞いた。調べてみると社会福祉法に基づく事業で、実施しているのは千葉県で18の医療機関が実施しており、本市には無いようだ。全患者の1割以上を低所得者が占めていることが実施条件で、固定資産税などが優遇されるようだが、質問は『民医連』のPRのようでもあった。
 午前の部が終わり、昼食を迎えると、午後から議長としてデビューする平野副議長から静かに緊張が伝わってくる。「鶴岡議員が不適切発言をしたら制止するように」と冗談を言って和ませる。
市民ネットワーク 田中紀子議員
 KCSの溶融飛灰は当初予定より早く本年11月には置き場が無くなるようだ。原発に頼らない生活として再生可能エネルギーに関した質問で、木更津市ではMOP屋上の600kw太陽光発電の他に1000kw級の太陽光発電所が鎌足地区に2箇所計画されている事が解った。国による多くの支援はあるが木更津市としては財政的支援がない代わりにスムーズな手続きなどの形で支援するという事であった。校舎の上の解放など自治体のやれる事はまだあるだろうと聞きながら思っていた。
会派羅針盤 鶴岡大治議員
 職員の人事評価はA〜Eの5段階で行っているが、A〜Cまでは給与に影響しないうえ、その3段階で99.7%を占めるという状況である。業務が多岐に渡る中で業務効率が図りにくいという面もあるだろうが、優秀に仕事している人が正しく評価されないことの解決は図るべきだという意見には激しく同感するところであるし、ただ役所に来ているだけのような人が定期的に昇級することは民間人の視点では疑問に思うことである。
一新の会 篠崎哲也議員
 木更津市内に消防の検査対象となるホテル・旅館は30施設あり、福山の火災を受けて調査を開始したところ、これまでの26件の内、17件で消防法に違反する事項が見つかったという事である。避難通路に物品を放置しているとか避難訓練を実施していないとかの軽微な違反が14件と言うことであるが、悪質なものに使用停止まで命令できるか、それがこの前の福山の火災で問われている事なのだろう。
 明日は朝から羅針盤が3人続いて質問する。この日の答弁を原稿に反映させ、明日の質問を待つだけだと思い、帰宅してHPの更新を行った。
 
 13日は朝から我が会派の質問が連続する。
会派羅針盤 宮木康弘議員
 MOPにあるチーバ君プラザでは「うまいもんマップ」が最も数が出るパンフレットで、木更津商工会議所が実施したアンケートでも市内の店舗でお客の増加が見えている。駅前の観光案内所も訪問者が35%増加し、金田効果が出ている。チーバ君プラザのモニター等は年度内に改善を行う予定という事なので期待したい。
会派羅針盤 草刈慎祐議員
 東京電力が平成23年12月1日より10W定額(126円/月)の料金設定がされたが、市内でそれに該当しているLED防犯灯は10656基中の6基だけで、10116基は40W定額(226円/月)で契約されている。器機を全て変更することで年間1千万円を超える財政効果と、電力消費削減効果が期待され、自治体も寿命が長いLED照明に成ることで交換手間が削減できるので早い事業化が望まれる。
 昼食を挟んで私の質問時間になる。議長席も平野議員であり、傍聴席を見ると万石の区長さんが来られていたので事務局に許可を取り、カメラを渡して質問の状況を写していただいた。
 
 質問の内容は月末までには全部アップするのでお待ちいただきたい。
新栄会 座親政彦議員
 木更津市職員で最も労働時間の長い職員という質問に対する回答で、時間外が平成21年は911時間、22年は950時間、23年は970時間という事には驚かされた。月平均80時間も残業をしなければ成らない職場があり、その残業命令を出している管理職が居るという状況は如何なものかと思っている。
 滝口議員の質問取り消しによりこの日は3時で議会は閉会となる。その後に都市整備部と翌週の委員会に向けて議案説明資料の内容などについて打合せを行って帰宅。夜は質問の終了に対し祝杯を上げた。
 
 14日は5人が質問を行う。連日涼しくてポロシャツでの質問はない。
公明党 岡田貴志議員
 木更津市が中学3年生まで子供医療費の無料化を始めたのは県下6番目の早さであったが、現在は23の自治体で取り組まれている。県の制度では小学3年生までなので、小学校4年生以上は病院の窓口で全額を支払い、市役所で還付申請する手続きが必要だったが、今年の12月からは現物給付が始まり現金払いをしなくて良くなるようだ。
一新の会 大村富良議員
 防潮堤については千葉県が夏を目途に再検査するようだ。それでも新たに作る金田公民館は津波の際に屋上へ避難できるような構造にすることが望まれるのだろう。
公明党 渡辺厚子議員
 喫煙による医療費の増大や労働損出が多いことを議会で正面から取り上げ、小中学校の禁煙状況を問いただしたところ、31校中、21校では全面禁煙に成っているが10校では喫煙を許しているようだ。全面禁煙が求められる。この視点に刺激され
面白いHPを見つけてしまった。
元気力発電所 高橋てる子議員
 高齢化時代を迎えて死に場所にも不自由する時代である。高齢者の見守り組織については3月の代表質問で木更津も検討を進めるという回答があったが、袖ケ浦ではすでに立ち上げたようだ。木更津の制度設計はどうなるか「地域福祉活動計画」に期待したい。
新栄会 白坂英義議員
 行政改革の一環として期限付き任用で民間人を採用する事が提案された。導入による費用対効果や待遇の問題など検討すべき事も多く、実施にあたっては条例の変更が必要になるが、橋梁の更新や電子市役所の構築などのプロジェクトには良い制度だろうと参考にしたい。
 議会の終了後は8月に予定している会派の行政視察について旅行会社と調整に入る。旅行に慣れているため、会派の行程管理はどうも私の仕事になってしまったようだ。
 
 15日は個人質問の最終日である。梅雨の中、朝から久しぶりに晴れたので市役所に行く前に、自衛隊の水路切り替え工事現場を見る。頻繁に仮設をもりかえながらの工事だろうから完成まで2年近く掛かるだろう。バスはそれを待たずに明日の16日から中野畑沢線経由になり、木更津東京間が1時間を切る59分になるのである。
自民クラブ 三上和俊議員
 人口増加が財政に貢献した事を固定資産税の視点から追求したことに対し、平成21年から23年の3年間で戸建と集合住宅をあわせ2391棟が建てられ2億2421万円の収入が増えたようだ。MOPの財政効果としては平成24年の4月と5月で82社の法人が新規に登録され、そのうち37社がMOPだったという事だ。171店舗の割には少ないようだ。
一新の会 大野俊幸議員
 木更津市のHPは1750頁で、そのうち170頁が毎月更新され、アクセス数は月に71000件という回答があった。市役所には45の課や室等があるのに170の更新とは少なくないだろうか?因みにこのHPも毎日ではなくても50頁程度は更新していると思うが自信はない。
 2名の質問が終わり議会は休会に入り、直ぐさま議会運営委員会が開催され、請西保育園の工事請負契約締結が追加議案で上程される。それを決めてから昼食を取り、午後から議会が再開され、大綱質疑の後、各委員会に付託が行われて議会は最終日まで休会となった。
 委員会協議会で報告が行われる水道部の案件の打合せを行った後、ドコモショップに向かい携帯をスマートホンに更新する。夜は会派で齊藤善副議長の退任と平野副議長の就任、それに質問者の慰労を兼ねた懇親会を開催し、夜遅くに帰宅した。
 
 16日は市道認定の現場でも見に行くつもりであったが朝から雨だったので、溜まっていた報道番組を見たり、本を読んだり、HPを更新したりして過ごす。それでもなんだかんだですっかり夜更かししてしまった。
 
 17日は早起きして市役所駐車場で7時に開催される第51回消防操法大会に列席する。夜中に結構な雨が降っていたので天候を心配していたのだが朝には上がっていた。その代わり開会式は強風の中で、多くの団員が風で帽子を飛ばされそうになっていた。
 大会は強風の中でホースが流される中で開始され、大雨が来そうな寒気が入ったと思えば、一転して青空が広がり真夏の日差しが差し込むなど目まぐるしい変化の中で、ハンデキャップ戦の様相で進められたが、結果として成績は下表のように順当なものになった。
 
ポンプ車の部 小型ポンプの部
最優秀賞 4-3 久津間 第48回優勝部 5-3 高倉・草敷 第49回優勝部
優秀賞 8-6 下郡 5-2 下矢那 第48回優勝部
優良賞 2-1 桜井 第43回優勝部 7-3 井尻・曽根・牛袋野 第46回優勝部
敢闘賞 4-4 万石 第37回優勝部
努力賞 8-1 真里・大稲
努力賞 4-7 旧高柳
表中の「※」は、第40回大会以降に優勝の経験の無い部
他の部は複数回の優勝が有るが、最近の大会を記載した
ポンプ車は敢闘賞と努力賞が無く、3位までの表彰である
  
 最優秀賞(優勝)の部は今年の群市大会に進み、優秀賞(準優勝)の部は、翌年の大会に出場するルールとなっている。配布された資料では第40大会移行の優勝が無い8分団6部が始めての経験となる大会で活躍することを願いたい。大会終了後は購入後に充分走っていない新車の試運転に房総半島を走り回った。
 
 18日は土曜日に見に行けなかった市道認定の案件を確認するため、市内を自転車で走り回る。車で行くと楽なのだが、細部を見ながら広範囲を確認して回るのには自転車が最適なのである。今回の案件は市道の廃止24路線、認定20路線と数が多いが内訳は下表の通りである。
No 理由 廃止路線数 認定路線数
1 金田東地区土地区画整理事業の進展によるもの 14 7
2 宅地開発行為等で新設されるもの 0 5
3 既存路線の起終点位置の変更によるもの 4 5
4 過去の開発事業等で整理漏れになっていたもの 6 3
合計 24 20
 上記の表の内、No3とNo4のカテゴリーは既に前から市道として存在しているものであるから、たとえ幅員が狭くても既得権のようなもので、その再認定を拒む事が難しい。従ってそれらは現地を見に行く必要もないと判断し、残るNo1とNo2のカテゴリーに属する12路線の確認だけを行うことにして、まずは金田東土地区画整理事業に向かった。

市道1211号線

市道1213号線

市道1214号線

市道1215号線

市道1217号線

市道1236号線

市道1243号線

※市道2447号線

※市道3316号線

市道3317号線

※市道3318号線

※市道7907号線
 昼を回ると蒸し暑い上に日差しが強くなったので請西の市道7907号線を残して自宅に帰り、自転車から乗用車に乗り換えて最後の確認に向かう。宅地開発による※印の4路線は全て袋小路道路で、先端に折り返し場所が有る形状である。これについては思うことに別途記載する。請西から羽鳥野を経て市役所に行き、打合せをして帰宅し、翌日からの委員会傍聴に備え、議案に目を通した。
 
 19日からは委員会が開始される。午前中は経済環境常任委員会の審議である。付託されている案件は補正予算だけで、主に東日本大震災復興基金より交付された基金を元に観光や一次産業の活性化を図ることが審議された。木更津の農作物ブランド化に向けてレピシを作るのなら、袖ケ浦市や君津市が行ったように市民から募集するのも手であるし、その結果「ホワイトガウラーメン」のような地域の名物も生まれるかも知れないと傍聴席で思っていた。その後、アクアビル地下の場外競馬場が警察協議中で開設時期が見通せ無いという、情報の少ない報告を受けて午前の部は終了した。
 午後からは総務常任委員会を傍聴する。付託議案と協議会における案件は下表の通りである。
番号 内容(件名とは異なる) 関係部


陳情03 治療用食品に関する陳情
陳情04 公務・公共サービスの充実を求める陳情
議案49 専決処分の承認(市税条例の一部改正) 財務
議案51 一般会計補正予算(第1号) 財務
議案54 付属機関設置条例の一部改正 総務
議案55 市税条例の一部改正 財務
議案57 財産(梯子付消防自動車)の取得 消防
議案58 財産(消防救急無線装置)の取得 消防
防災拠点の行政視察について


1 平成24年度行政評価結果について 企画
2 高速バスのルート変更について 企画
3 潟Wェイコム千葉への出資について 企画
 陳情は提出者の意見を聞き、執行部の参考意見を聞いて採決の結果、両議案とも否決となった。専決処分と補正予算の審議が終わった段階で委員会審議時間が2時間を超え、小休止が入る。その後に開始された付属機関設置条例、つまり木更津市庁舎整備検討委員会を設置する条例の審議がこの日の細事異様案件であり、深く議論が交わされる。因みに審議の中で明らかになった委員構成案は、建築や都市政策に詳しい学識経験者4名、区長会・商工会議所・社会福祉協議会・青年会議所から各1名、市民公募2名の合計10名で構成されるようで、今年度に基本構想の策定、来年度に基本計画を策定する予定のようだ。委員の中から適時市民説明を行う方がよいという意見も出されたが、この問題は市民の関心も高く、今後の大きな政治課題にも成りそうだ。
 その後の3議案の審議はスムーズに進み、8月7日に有明と東扇島に設置されている防災拠点を視察することも決定され委員会は終了した。なおこの視察には基地対策特別委員会を始めとした委員会外の議員もオープン参加出来そうなので期待している。委員会終了後の協議会が終わったのは午後5時を回り、4時間に渡る会議であった。幸いだったのは近づきつつある台風4号が夕方まで影響が少なかったことである。
 帰宅して風呂と食事を終える頃から風雨が強くなり、そのような中でHPの更新を行っている内に日付が20日になった。なお、木更津にあるアメダスは午前3時に風速12[m/sec]を記録しており、私が眠りにつけた午前3時半でも強風が吹き荒れていた。
 
 
2012年6月下旬の記録