97.9月上旬の活動記録
 1日は午前中に千葉まで出かけ、その帰りがけに恒例の定点写真を撮影して回り、午後からは市民会館で上映された、木更津がロケ地の「夕の江の街」を見に行く。知っている顔も多く映り学園祭のような気分で満喫する。
 帰宅して議会質問に使用する資料(図面)を作成し始め、夕方からは降り始めた小雨の中で町内の会合に出席する。
 
 2日は朝から図面の作成を行い、昼前に市役所に集合して会派で揃って『浜田幸一お別れの会』に列席する。連日の残暑も一休みと成ったので礼服を着ても過ごしやすい。会場には多くの国会議員も訪れ、送る言葉に故人の大きさを改めて噛みしめた。献花とお見送りをし、会場を後にした。
 帰宅後には最近録り溜めてしまっている報道番組などに目を通し、防災の日の特集番組に、改めて自分の質問の意義を深く感じた。
 
 3日は午前中に事務所で作業を行い、市内で所用を済ませた後、午後から市役所に行き答弁の打合せを行いながら、5日に配布する資料を会派室のプリンターで出力する。直前だというのに細かい修正も多く、原稿を何ヶ所か修正して帰宅した。帰宅して竃リ更津魚市場の仁平社長の通夜に出席する。昨日といい、時代が過ぎていく感覚に襲われる。
 
 4日は本会議の日であるが、それに先立ち市庁舎整備特別委員会が朝の8:40から開始される。議題は新庁舎建設までの間に仮設庁舎を設けることなく、現庁舎を使用する方向になった事の報告である。危険と判断された庁舎を使用するため、窓口業務の配置を見直すなど施設利用を再検討し、残る部署は避難路を確保し、訓練を繰り返し、意識を高めるなど、対策を取るという事であった。質疑等は28日に行う予定の委員会として、この日は報告だけで委員会を終える。
 午前9時から代表質問が始まる。4人の質問を1日で終えるための早出も恒例になってきた。ではいつもの通り個人的に印象に残った内容を簡潔に記載する。
自由民主クラブ代表 重城正義議員
 異例の1期生による代表質問で、都市計画道路で中野畑沢線桜井工区を終えたら次の優先順所は貝淵工区であることや草敷潮見線や下郡大稲線は県に整備を要望するという優先順序が示された事も気になるが、傍聴に来られていた岩根区長会の役員の方々にとっては巌根駅の整備に関して、先送りの申し入れがあった昨年の7月以降に4回しか協議を進めていない事はガッカリしたものと思う。相手の都合も有るだろうが、根負けさせるほど協議に行く、という姿勢が今は必要と思われる。
羅針盤代表 齊藤高根議員
 副議長として質問を停止していた憂さを晴らすかのように大綱8点の山盛り質問であった。70周年の冠を付けた事業も意識の高揚を目的としており特に助成がないことや、ご当地ナンバーも木更津以外の自治体が協力してくれないと無理なこと、金田BTには県内の15市町長が連盟で県に要望を行い、県は集約換地を進め、市は平成26年3月までに整備することを目的とするがその時には袖ケ浦北口の街開きと同時期になる事など、多くの回答を楽しませていただいた。
一新の会代表 國吉俊夫議員
 職員の給与に関して、人事院勧告に準じて県の人事委員会が勧告を行った場合、55歳以上で昇級停止が起こりうるという回答があったが、地域手当は職員を確保して市民サービスを維持するため必要という論調には「?」が頭に残る。他には千束台の区画整理でa)訴訟の解決、b)銀行団の債権放棄による債務の圧縮、c)行政からの補助、という条件が揃えば一括業務代行を行っても良いという会社が1社現れているという話題も気になる。事業費ベースで83.4%も遂行しているので、実質的に事業の蓋締めを行う代わりに保留地を引き取るという業務になりそうだ。
公明党代表 住ノ江雄次議員
 防災の内、防潮堤の部分は明日の私の質問に重複すると思いながら話を聞く。金田のMOPで、それに関連する166社に調査を行い160社から得た回答によると、1,688名の雇用が生まれ、そのうち新規に雇用された者が1,311名で、木更津市内の者が563名で有ったという、具体的な経済効果がためになる。経済界の行う「週末木更津計画」というのも気になる事業であるが、質問後に
HPを見ると、5日までの事しか記載されておらず、情報発信という点で疑問が残った。
 代表質問を終えて、さらに明日の質問の打合せを行って帰宅。原稿に目を通そうかなと思ったがHPの更新に力を入れることにした。
 
 5日より個人質問が始まる。私は2番目に登壇なのだが、妙に緊張しないまま当日を迎えてしまった。議場に入ると公民館のセミナーとかで、傍聴者も目につく。
会派風紋 永原利浩議員
 全国生産の0.9%を占めるブルーベリーを公共の空間に、という提案がされたが、若干唐突感は否めない。君津でストロベリー(苺)の栽培が盛んだから、これからはラズベリーはどうか、とか個人的に脳内で脱線していた。
羅針盤 近藤忍議員
 海岸河川の防災と再生可能エネルギーの窓口が市役所に多く、答弁は6人の部長により行われた。詳細は
全文アップの文章を読んで貰いたい。なお、質問時間は59:58で、2秒を残すだけだった。
 昼飯を終えると、午後に4人というスケジュールである。最終日の日程を確保するための措置だが、残業も恒例になってきた。
新栄会 座親政彦議員
 違反広告の枚数がおよそ2千枚も有るという状況には驚いた。私も講習を受けた資格者であるから、積極的に撤去に協力せねばと思って聞いていた。
日本共産党 佐藤多美男議員
 矢那の河野牧場が許可以上に残土を搬入しすぎ、農地造成の共同経営者であるKECが倒産し、法面が未処理のまま放置されているようだ。不明にも現場を確認していないため、今議会中に行ければと思う。
日本共産党 鈴木秀子議員
 国保税加盟者で人間ドックの助成が、H22の853人からH23の910人に増加しているようだ。予防はよいことだが、先月末に行ったドックが混んでいると思ったのは気のせいではないようだと実感した。
市民ネット 田中紀子議員
 国民健康保険税滞納世帯の内、17歳以下の子供が居る世帯が456件で、子どもの数にして806人となる事が報告された。市内の小中学校の児童生徒の総数が約1万人なので、結構な比率である。貧困の連鎖を防ぐ施策が必要だと実感する。
 午後の4人が終わると、外はもう日没である。帰宅して、心からゆっくりと犬の散歩をして来た。
 
 6日は通常体制に戻り5名の質問の日である。そのうち3人が我が会派なので、朝から会派室が妙に緊張している。
羅針盤 草刈慎祐議員
 直前まで原稿に手を入れていたようで、とても論点が解りやすい良い質問に仕上がっていた。学校の危険個所で、学校別の箇所数を聞いた方が他の議員も耳をそばだてるとアドバイスしたところ、最も数が多いのが地元の岩根小学校だと知り、急いで情報収拾することになった。
羅針盤 宮木康弘議員
 墓地埋葬法の精神は都市環境の維持を目的に拒否を躊躇しないことだと国の通達を元に行う質問は説得力がある。真舟陣屋の跡地に墓地を作らせないだけでなく、史跡公園としての整備や、その前段としての都市計画決定が重要だろう。
 昼飯終に三上議員が会派を訪れ、2名の質問を褒めているようであった。会派一人一人の存在が全体の評価に繋がると自らにも戒めて、議員活動を頑張らねばならないと考える。
新栄会 白坂英義議員
 病児・病後児保育について、現在千葉県内54市町村のうち21の自治体が実施しているが、本市でも平成26年度に病院に委託する形で1箇所を開設する予定という回答が有った。袖ケ浦では4[人/日]の枠に対し、年に594人の利用があったようだが、本市と人口が近い成田では417人、浦安では340人と、利用率にもばらつきが有るようだ。
自由民主クラブ 滝口敏夫議員
 債権管理の一元化は改選前の会派であった「フォーラム未来」時代からの要望事項であり、君津市では今年の6月1日より納税課に一部の債権を移すなど、本市が検討している内に先行されてしまった。木更津も既に事務要領の作成を行っており、平成25年度を目標にしているようだが、人材の強化は大丈夫だろうか
羅針盤 鶴岡大治議員
 地域手当で執行部に喧嘩を売ることに成らないかと心配したが、逆に物足りない程度に質疑は進んだ。MOPの法人届出が7月末で62社に留まり、それ以外の約百社はこのままでは法人税が取れないようだ。市も働きかけているようだが、運営会社の指導はどうなっているのだろうか。
 会派の全てが質問を終えたが、最終日もシャキッと過ごすため、この日は何事もなく解散した。
 
 7日は質問最終日で、4人が質疑を行った。
一新の会 大村富良議員
 アクアラインバスの横浜線や品川線の一部を金田BTに立ち寄ってもらえるように交渉したらと提案があったが、現在の羽田便のように「一部」では復路のバスが不安で利用しづらい。やるなら全便停車で望んでもらいたいものだ。
元気力発電所 高橋てる子議員
 市内の福祉作業所は市が社会福祉協議会に委託して運営する「あけぼの園」の他、社会福祉法人が4箇所、株式会社が4箇所、有限会社が2箇所、NPOが9箇所で運営している。この様にNPOも公共を担う重要な一部なので市の広報紙を使ってPRするなどの協力が有って良いだろうという提案があった。玉石混合のNPOで心配も有るが、検討の余地はありそうだ。
 座りっぱなしの議会も身体にきつく、午後の開始前と3時の休憩時間にはYouTubeを使ってラジオ体操を行うようにしている。議場に入る執行部の方々や同僚議員も最初は何事かと覗いていたが、これもまた恒例になってきたようで、近頃は誰も気にしていない。
公明党 渡辺厚子議員
 特別支援教育を必要とする児童・生徒の数が増加傾向に有るようだ。幼児言語教室も8月末で50人が3ヶ月待ちに成るなど、今までは気にしていなかったことに細かな対応が出来ているのか、それとも全体的に問題が深刻化しているのか、何とも不安な話である
一新の会 大野俊幸議員
 昭和42年12月1日に供用開始した火葬場も、修繕を繰り返して使用してきたが、平成30年頃に炉の寿命を迎える。近隣市には立派な火葬場がある中で見劣りする施設であったが、建て替えに向けて来年度には計画に着手する旨の回答があった。個人的にはPPPの活用チャンスと思うが、どうだろうか。
 19人の質問が終わり、決算審査特別委員会の設置を決め、今議会に上程された下記の議案に対する大綱質疑が佐藤・鈴木の両議員から行われ、人事案以外を委員会に付託して議会は28日まで休会に入った。
番号 内容(件名とは異なる) 関係部 担当委員会
議案65 一般会計補正予算(第2号) 財務 全体
議案66 国民健康保険特別会計補正予算(第1号) 市民 教育民生
議案67 後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号) 市民 教育民生
議案68 介護保険特別会計補正予算(第1号) 福祉 教育民生
議案69 公共下水道特別会計補正予算(第1号) 都市 建設
議案70 平成23年度歳入歳出決算の認定 財務 決算特別
議案71 教育委員会委員の任命 総務
議案72 教育委員会委員の任命 総務
議案73 固定資産評価委員の選任 総務
議案74 林道管理条例の制定 経済 経済環境
議案75 職員の勤務時間・休日・休暇条例の一部改正 総務 総務
議案76 ひとり親家庭医療費助成条例の一部改正 福祉 教育民生
議案77 火災予防条例の一部改正 消防 総務
議案78 後期高齢者医療広域連合の規約の一部改正 市民 教育民生
議案79 平成22年度水道事業会計利益剰余金の処分 水道 建設
議案80 平成22年度水道事業決算の認定 水道 決算特別
陳情07 保育所の設置基準を県条例にする陳情   教育民生
 議会終了後、直ちに決算審査特別委員会が開催され、正副委員長の選任と日程・資料の確認が行われた。私も4年連続でメンバーになった決算審査特別委員会の顔ぶれは、三上議員を除くと全てが2期生以下である。女子サッカーではないが「ヤング決算」としてどの様な議論が行われるのか楽しみである。
 夜は会派と、部屋の居候で中打ち上げ。平野副議長以外は全てが質問に立ったので、互いが互いを慰労するような懇親の場であった。
 
 8日は朝から岩根西中の体育祭に行き、中学生の躍動を見ていた。義務教育の最後と言うことを感じているのか、3年生は楽しんで、悔しがって、写真をいっぱい撮られて、逝く夏を惜しんでいるようだった。午後になり雷雲も現れたが、何とか天気は最後まで持ったようで、夕方になって一雨が来た。
 夜はアカデミア音楽コンクール実行委員会の慰労会に出席する。乾杯の前に配られた中間決算を見ると、来年の入賞者演奏会のために、再度2百万円を超える寄付金を集めなければ成らないようで、手放しで喜んでは居られない慰労会だった。
 
 9日は午前中に自宅の雑務を処理し、昼には市民会館から放送されているNHKの「のど自慢」を見る。午後からは気合いを入れて
かずさFMの音源を使用して質問の全文起こしを行う。元原稿が有るとは言え、結構アドリブで言い回しを変えている自分自身に苦労させられ、作業が終わったら日が沈んでいた。深夜になりHPの更新を行ったが、作業は翌日にまたがってしまった。
 
 10日は前夜のHP更新作業の残りを行い、地元の雑務を片づけた後、市役所に行き議員定数等調査特別委員会を傍聴する。この日の委員会では委員外委員である永原議員と佐藤議員が民意の反映という視点で議員定数の削減を進めることに反対の意見を述べ、それに対する質疑が行われた。次回は28日という事になり、最終日も日程が忙しくなりそうである。委員会終了後は市役所各所で打合せを行い、夕方には中央病院にお見舞いに行って帰宅した。夜には決算書類を読もうかと思ったが、疲れて寝てしまった。
 
 
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2012年9月中旬の記録