棚横手山 1,306m 山梨県甲州市
2013年01月27日登山:単独

 
 予定のない日曜日に冬型が安定すると聞き、笹子トンネル事故で避け続けていた山梨県へ向かうことを決めたのは例によって前日の土曜日であった。14日の大雪の影響も気になりネットで色々と情報を集めて土曜から日曜に日付が変わる頃に就寝した。
 早朝5:10に起床し出発。アクアラインや首都高を順調に進み、危惧していた中央道でも渋滞が起きていないことを確認し談合坂SAで朝食を取り笹子トンネルを抜ける。上り線の橋梁が工事現場に成っていることを脇に見て勝沼ICで降り、大滝不動尊奥宮まで山道を進む。除雪されているが雪も残る細い道に緊張しつつ標高910mの駐車場に到着。着替えて軽アイゼンと簡易滑り止めを持って7:56より歩き始めた。
 
 大滝不動尊の石段が氷の斜面に変わっているので滑り止めを装着して慎重に進む。正面の男滝も右の女滝も凍結している姿に冬山の醍醐味を感じながら氷点下の道を先に進む。急勾配が続くかと思ったが文殊堂からは平らにトラバースして展望台脇の林道に到着する。ここからの展望が悪いのはネットで調べて通りであり落胆せず林道で標高を稼ぎ始める。早朝の北斜面の林間を歩いているのでずっと薄暗い中で有ったが、山道に入り稜線に出たところで一気に明るくなる。山頂と反対側に富士見台があるので迷わずに立ち寄る。富士山は御坂山に裾野が隠れて迫力不足であるが、甲府盆地の向こうに広がる南アルプスの大展望に満足し、大休止をする。
 再び山頂に向かっていく中で唯一の登山者と擦れ違い、林道を渡って少し登ったところで大富士見台と名付けられた山頂に9:29に到着する。尾根続きに標高の高い宮台山が有るので山頂らしくないが富士山の探訪は確かに良い。三脚で写真を撮り、少し下山して西側の展望の良い場所で八ヶ岳や南アルプスを堪能して下山を始める。
 帰路は山火事で木立がなく日当たりの良い尾根を一つ先の分岐点まで進み、大滝不動尊に戻り参拝して車に帰ったのは10:31であった。
 
 のんびりと歩いたつもりであるが標高差も少ないので時間はまだ早い。予定通り、この日の第2峰の源次郎岳に向かうため、登山口の嵯峨塩鉱泉に向かって走り始めた。
源次郎岳 1,478m 山梨県甲州市
2013年01月27日登山:単独

 
 大滝不動尊からの移動途中にコンビニで食料を買い込み嵯峨塩鉱泉には11:18に到着する。宿に顔を出し2時過ぎには下山するが日帰り入浴できるかと確認すると、今日は夕方から休みにするので2時までしか入れないと、近くにある天目山温泉を薦められる。その代わり駐車場に車を停めて良いと言われるのでお言葉に甘え登山を開始する。
 
 道を挟んだ急な階段を上ると勾配が緩い雪原の上り坂になる。10分ほど登った富士展望台以外は全て明るい雪の上をハイキングするような感じで登り続ける。午後から風が吹き始めると思っていた天気も良い方に外れ、無風の中で日差しが暖かい。
 林道をコースタイムより10分以上早く渡り、1530mピークにも予想より早く着く。これは頑張れば嵯峨塩鉱泉に入れるな、と思いながら細くなる稜線を源次郎目掛けて降りていくと8人組のパーティとすれ違う。足もとを見るとフルアイゼンで武装されていたがこちらはまだ滑り止めである。上り下りを繰り返し、3度目のピークの下に広く切り開かれた場所があり、そこが山頂(?)で12:41に到着した。秩父方面の展望も素晴らしいが先ほどの棚横手の方が上だな、と思いつつ写真を撮影したら素早く引き返す。1530mピークを越えたところで先ほどのパーティを追い抜き、滑り止めを外して緩やかな下り坂を軽快に降りていく。順調だと油断して富士展望台に着いたとき、雪のない土の上でスリップして転倒する。日差しが強く、霜柱が解けたようでドロドロであった。そこと道路に出る前の凍った階段だけを慎重に通過して車に帰り着いた時には13:41になっていた。
 
 「直ぐに出ますから」と入浴させていただき、アルカリ性のお湯で疲れを拭い、宿を出たのは閉館より少し遅れた14:12になっていた。外には山頂で抜いたパーティと思われる車が置いてあり、まだ下山していないようで下山と入浴の早さを実感する。大月まで国道20号線で走り、中央道や首都高も順調に抜けアクアラインを走っているうちに、海ほたるPAの改修話を思い出し、久々に立ち寄る。新しく綺麗な空間を見て回ってから外に出て夕日を眺める。富士山には雲が掛かっていたが気持ちの良い日没で、充実した1日を締めくくった。
高見山 1,248m 奈良県東吉野村
2013年02月23日登山:F島と2人

 
 関西では有名で、臨時バスが出されるような山があるので行こうとF島からメールを昨年末に受け取っていた。週末が空く日がなかなか無い中で調整を行い、今回の旅に成った。
 
 前夜のうちに滋賀県に入り、朝から移動して登山口のたかすみ温泉に到着し、駐車場に車を停めておく許可を得てから装備を調え10:05に登山を開始する。連日の雪で50cmは積もっていますよとF島が言うので、今回は初の長靴登山としてみた。橋を渡ると直ぐに登山道となり雪の中を登り始める。寒いと思って重ね着したが直ぐに暑くなりインナーのフリースと手袋を脱ぐ羽目になる。
 急坂もない道を坦々と登り、時々青空も見せていた天候も山頂が近づくほど小雪が舞う冬山に成り、稜線に出ると風も強く手袋とヘアバンドを装着する。しかしそのような天候の中で多くの登山者が山頂を目指していたし、下山の方々とも多くすれ違う。昨年夏の権現岳以降は数人しか合わない山を登り続けていたので人数の多さに驚かされる。
 登山口の標高を600m以上と勘違いし、標高差600mなら1時間半程度で山頂に着くと思っていたが、温泉の標高は470mに過ぎず、標高差は778mとなる山頂には12:10に到着した。軽アイゼンは最後まで着けることなく登り終えてしまったし、踏み固められているので長靴が必要なほど深い雪でもなかった。山頂の展望は全くなかったが、綺麗な樹氷が見えているから特に不満も無い。
 山頂直下の避難小屋には入りきれないほど大勢の登山者が集まり氷点下の中で飯を食べていた。我々も山頂の記念写真を取り終えてから空くのを待ち、コンビニで購入した食料を摂取する傍らでF島はバーナーでお湯を沸かす。私はバーナーを持ってこなかったが、雪山では暖かいものがやはり嬉しい。
 食事を終え、人に席を譲り12:38より下山を開始する。勾配も緩く、滑落が心配される場所もないので雪をクッションにして高速で下り続け、およそ30人を抜き去る。きっと今日の高見山には300人以上の登山者が居るのだろうと思いながらたかすみ温泉には13:49に下り着いた。あまり高速で下山したので筋肉痛となり、温泉でゆっくりと足を伸ばす。風呂を出てみると入浴待ちの登山者が沢山居た。ロッカーの数で制限をしていると解ったが、ひょっとして温泉に入るためにあいつらは飛ばしていたのだろうと思われたかな、と考えつつ山を後にした。
 
 なお、旅の前後の行程については「奈良歴史ドライブ」を参照していただきたい。
神立高原スキー場 [6:16] 箕輪城祉 [11:00] 牛伏山 491m 群馬県高崎市
2013年03月16日登山:単独

 
 F島と高見山から帰る途中に伏見城に立ち寄ったとき『日本百名城』の話が出た。制定されて7年程度の物なので今まで意識してこなかったが、木更津に帰ってから整理してみると64箇所制覇と意外に健闘していた事が解った。関東に多くを残していることが気になっていた時、天気の良い土曜が空くので、色々やろうと考えた結果、『ぐんま百名山』でもあるこの山にも立ち寄る計画となって、実行した。
 
 朝3時に起床して関越道で湯沢まで行き、まずは5:55より@神立高原で早朝スキーを行う。氷点下の気温で雪が堅く足に疲れが出るが、そこは8:30までのサンライズ券1,500円だから文句はないしスキー場履歴も一つ増えて満足する。結局時間いっぱいまで滑り8:45に車に帰る。そこから国道17号線で三国峠を抜けて南下して、永井食堂で遅めの朝食を取ってからA箕輪城祉を見に行く。国による史跡指定が群馬大を卒業した翌年の1987年だから、この大規模な城を知らなかったのも仕方ないと自らに言い聞かせる。整備事業にはまだ着手されていなかったが、ボランティアガイドが説明してくれることには感心した。
 同じく1987年まで工場が稼働していたB富岡製糸場が世界遺産に向けた取組をしている事が気になり12:12に寄る。駐車場から歩き施設内で見学やビデオなどを見て駐車場に帰ると13:42であった。これは登山の大半は車になるなと思いつつ牛伏山展望台駐車場まで坂道を上っていく。天守閣の形をした展望台からの景観は、高崎の街越しに赤城、武尊、榛名等が広がり、西には浅間が近い、素晴らしい物であった。既に山頂まで標高差50mである。とても登山とは言えない。
 
 それでも14:23に駐車場を出て14:31にC牛伏山山頂に着く。とても簡単な山であるがぐんま百名山の41座目である。山頂は樹木に覆われ展望はないが、近くに鐘突堂や洞窟の観音様等が有り廃止となった小動物公園の跡など、ここが旧吉井町にとっては観光地であったことが偲ばれる。14:51に車に帰り着き、次の場所を目指す。
 
 国道254号線で県境を越えて埼玉県に入り寄居町のD鉢形城址に着く。本日2箇所目の日本百名城である。箕輪と比べ整備も進み、虎口門の復元や資料館などが出来ているが、本丸が寂しかったことが残念である。広い城内を1時間程度歩き回り車に帰る。
 見るべき物は一通り回っているが、ここまで来たついでに本で紹介されている「琵琶のさざ浪」という日本酒を購入しにE麻原酒造の越生ブリュワリーへ回る。梅林の名所である越生では街の至る所で梅が咲いており、春の気配がとても嬉しい。
 日も暮れ、昼飯を抜いて動いているため、そろそろ何か食べようかとスマホで調べると昨年の11月23日に開催された「第10回埼玉B級ご当地グルメ王決定戦」で36団体の頂点に立った「餃子入りパイタン高麗鍋」が近くの日高市に有ることを知り、優勝店舗であるFホワイト餃子はながさへ行く。味とともに、またご当地グルメの品数を増やした事に満足して帰路に着く。
 さらにスマホで帰りに入れそうな温泉を調べG川越温泉へ立ち寄る。887湯目となる温泉施設で露天風呂やサウナを満喫し川越を出たのが既に夜9時となっていた。国道16号線で首都高与野ICを目指し、アクアラインを経由して帰宅したのは22時半になっていた。非常にメニューの多い一日をコンビニで購入したビールで祝って寝たのは日付が変わった後になった。
富岡製糸場 [12:50] 牛伏山展望台 [14:23]
牛伏山山頂 [14:31] 洞窟の観音様 [14:37]
鉢形城址 [15:53] 麻原酒造 [17:28]
越生の梅 [17:41] 餃子白湯高麗鍋 [18:44]
男体山 654m 茨城県大子町
2013年04月04日登山:単独

 
 花散らしの雨が過ぎ天気予報は快晴を伝えている。平日の木曜日であるが仕事もやりくりできそうなので山に行こうと考えた。いつかどこかの山頂で教えて貰った茨城県北部にある男体山に行き、帰り道に行ったことのない国営ひたち海浜公園に寄る案を前夜遅くに立てた。
 
 朝5時半に起床してアクアライン、首都高を経由して常磐道に入り守屋SAで朝食を取り、那珂ICで降りて南側登山口の大円地に着いたのは9:15であった。駐車場には車が4台ほど停まっており、綺麗なトイレで用を済ませ9:24より歩き始める。蕎麦屋の有る山里の道を少し登ると頂上へ直登する健脚コースの分岐となる。頭上に崖と山頂が見えているので厳しそうだなと思いながらそちらに進むと私が駐車場に到着したときに登り始めた夫婦に追いつき、彼らを抜かせて貰った所から鎖場が頻発する。難易度は高くないが高度感に気が引き締まる登山道を戦い続けている内に稜線に飛び出て10:31に山頂に到着する。風も涼しく汗が引き、低山なので戦闘時間が短いのも嬉しい。
 快晴の山頂で北西方面を見れば八溝山の左に那須から日光にかけての山並みも見え、足もとは絶壁の下に麓の山里を見下ろすことが出来る。標高は決して高くないが、周辺の山より頭一つ高い頂の開放感に、良い山を教えて貰って良かったなと言う満足感に浸る。山頂には常陸太田市の人が居て、震災から2年間登らなかったけど久々に来たと言う。その人に日立市の高鈴山や北茨城市の栄蔵室なども面白いと教えて貰う。こうして行きたい山がまた増えてくる。
 山頂でのんびりしていると平日なのに次々と登ってくる人が居る。女性の3人組は袋田の滝まで歩くという。それも楽しそうなコースであるが私は車を取りに帰らねばならない。早めの昼食をとり11:22になった所で一般道コースで下山を始める。山頂直下でスカイツリーと同じ高さの634m看板を設置している現場に出会った。明日以降はここで東京の塔を思うのだなと考えながら下山を続ける。健脚コースが嘘のように一般コースは難しい場所も無く、麓まで簡単に降りて来られた。蕎麦を食べるか悩んだが山頂でコンビニのおにぎりを食べていたのでパスして車に12:24に帰り着いた。丁度3時間の山であった。
 三太の湯に入浴し、海浜公園に立ち寄り、那珂湊焼きそばを食べ、潮来ICから東関道経由で帰宅し、手軽な春の山旅を終えた。
扇山・百蔵山・岩殿山 1,138m 山梨県大月市
2013年04月13日登山:単独

 
 土曜日の天気予報は快晴を伝えている。JRの休日お出かけパスを利用して前から考えていた3山縦走を行おうと、5:04に巌根駅を出る始発の内 房線に乗り、列車を乗り継いで中央線の鳥沢駅へ着く。休日のみ運行している梨木平行き9:00発のバスに乗ろうと並んでいると次々と人が集まり、マイクロバスは大混雑である。降りる時に人数を数えてみると49人が乗っていた。久々に人の多い山に入る。
 登山口のトイレに並び、用を済ませ着替えを行い、9:30より歩き始める。途中の水場でボトルを満たし、10:32に扇山[1,138m]の山頂に到着する。広い山頂には同じバスに乗ってきて先に歩き始めた多くの人が休憩しており、富士山も青空の中に見えている。春霞か黄砂かは解らないが空気の透明度は低く、展望を楽しむなら晩秋が良いなと思いながら写真を撮る。今日は先が長いので直ぐに山頂を後にする。
 百蔵山を見下ろしながら下りはじめ、見上げるようになった最低鞍部の宮沢分岐で小休止を取り、一気に登り返して百蔵山[1,003m]には12:08に到着する。お昼時のためか家族連れを含む多くの人が桜の元でくつろいでいた。今年は桜の開花が記録的に早かったので、満開の桜を期待していたのであるが山の季節は特に早まることもなく、まだ2分咲きであった。若干ガッカリしながら富士山を正面に見える場所に腰を落ち着け、コンビニで購求してきたおにぎりを食べて一休みを取る。
 次々に人が増え賑わう山頂を12:40に出発し、少し下の分岐点を葛野部落方面に進むといきなり踏み跡が細くなり、途中には倒木も目立ち始める。下和田側がメインルートなのは解るが整備水準の差が大きく、すれ違う人もないが途中に社等も有るので地域では利用されていると思われる道を降り、葛野の集落を抜け、麓の福泉寺へは13:57に到着した。山里のお寺は花が満開であった。 
 
 宮古橋のバス停から40分後に大月行きバスが出るのが解ったが、まだ時間も早いので、疲れた身体に無理を強いて最後の一仕事を行う事にした。車道で葛野川を渡り、上り坂の舗装道路を歩いて進み、岩殿下の登山口には14:24に到着した。
 ここからは岩山なので厳しいコースと成るのでは、と覚悟しながら先に進むがコンクリートで階段が作られ鉄製の手すりも完備された極めて安全な山道である。休み休み登りながら、扇山から百蔵山への稜線を振り返り見て、今日は長距離を歩いているなと実感しているうちに最高地点の分岐に進み、急坂を詰めて電波塔の建つ岩殿山[634m]の峰火台には14:58に到着した。
 展望がよい場所は別にあると聞いていたので山頂を直ぐに過ぎ、鏡岩の直情広場に着くと石を投げれば高速道路の車に当たるほど直下に切れ落ちた断崖の上に出る。大月の市街も足下に広がり、夜景も綺麗だろうなと思いつつ一休みを入れる。
 整備された階段の急坂で大月市街に向けて落ちるように降りていき、既に桜が散ってしまった丸山公園のふれあい館を通り過ぎて車道に出て、JR大月駅には16:08に到着した。日帰り温泉は藤野駅周辺にしかない無いので入浴を諦め、新宿行きのホリデー快速河口湖2号で帰ろうと決めた。時間があるので倉岳山の帰りにも立ち寄った駅前の「かつら」に入る。中は登山の打ち上げに自己紹介などをしている団体がいたが、そちらには背を向けて団子汁や餃子をつまみにビールを飲み、快晴の中の長距離縦走の完了を一人で祝った。
 さらに、快速を降りた新宿でも西口の思い出横丁などに立ち寄って飲んできたため、木更津駅到着は22:57となり、この日の外出時間は18時間を超えるものとなってしまった。そして翌日は筋肉痛と寝不足と若干の2 日酔いの日曜日を迎えることになってしまった。
No71 .2013/1-2013/4    ←No70No72→
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