14.5月中旬の活動記録
 12日は前日の雨も上がり天候が回復していく中で陸上自衛隊木更津駐屯地の第41回航空祭に出席する。江川の海上自衛隊が一般車両の入口になるので、早朝から渋滞となっていた。私は江川区長の江野沢さんと一緒に吾妻の陸上自衛隊から入り、受付を済ませた後、滑走路脇に作られた式典閲覧会場まで歩いて向かった。
 
 写真は東部方面音楽隊の演奏であるが、訓練展示や飛行展示、高等工科学校による・ドリル展示など、多くの行事が日頃の訓練を彷彿させる素晴らしいものであった。式典終了後、吾妻水門の切り替え工事の場所を自衛隊側から観察してから祝賀会会場に入った。
 今年は駐屯地の創立45周年の記念行でもあり、「上総から羽ばたけ未来へ!」と題して進められた式場にゆっくりしていた。気がつくと体験搭乗の時間も残りわずかになっていたので諦めて会場を後にし、江川漁業組合長の江野澤さんと歩いて基地から自宅まで帰った。
 
 13日は「巌根駅に快速電車を停めよう!推進協議会」としてJR東日本千葉支社に要望書を提出する。詳細は
思う事に記載するとおりであるが、駅前広場の整備を木更津市が行うのだから、JRは新しい支社のビルや千葉駅ビルを建設する費用の一部でも回してシステムやホームの改修をしてもらいたい、という心の声は会議では言わずに帰ってきた。
 
 14日は午前中に議会質問の資料整理を行い、午後からは一期生の『里美会』が企画した研修のうち、自宅の近くである久津間にある「あゆみ会作業所」の視察に同席させてもらう。 
 「あゆみ会作業所」については3月議会の一般質問で岡田貴志議員が取り上げているが、小型家電リサイクル法で収集された携帯電話等を障害者が解体して分別売却し、ゴミの減量と同時に障害者の就労の場にするという『環境と福祉のクロスファンクション』という
伊勢原モデルが参考にした施設である。
 
 『障害者就労施設あゆみ会作業所』 木更津市久津間
 携帯電話等の廃棄家電には多くの貴金属が使われているので「都市鉱山」と言われるが、現実には部材の解体分別に手間が係るので、破砕して融解し、必要なレアメタルを取り出すような工程が取られる事が多い。この場合は廃棄物も大量に生じることになる。一方、障害者には就労の場が少なく、社会参加が出来ないことで引きこもりがちに成るし、所得も発生しないので生活保護受給者になるという問題がある。
 その両者を解決するのがこの作業所である。作業状況を見学させていただいたが、知的障害・精神障害・身体障害をもった方々が、それぞれに支えあいながら徹底的な分解を行い、廃棄物を極力出さないようにしていた。分別の品質が高いため売却益が高く、通常の福祉作業所が支払う賃金より多くの報酬を出せ、スタッフも奉仕的な労働ではなく障害を持たれている方とともに働いていた。現在は廃棄家電の入手が十分ではなく、業者からの解体分別作業のみの受託が多くなり、手間賃だけを受けるのでは「都市鉱山」から得られる収益が少なくなることで、障害者への報酬を上げることが出来ない、と説明された友田理事長は話されていた。この解決のために木更津クリーンセンターに持ち込まれた小型家電を「あゆみ会作業所」に回してはどうか、というのが岡田議員の質問趣旨であったが、地元に住む私としては、子ども会の行事や岩根西公民館を中心とした地域の取り組みに出来ないだろうか、と考えていた。
 
欲しい廃棄家電は
@.携帯電話(含PHS端末)
A.デジカメ・ビデオカメラ
B.パソコン
C.デジタル音楽プレーヤー
D.携帯型ゲーム機
E.チューナー
F.カーナビ
 等である。また、作業を希望される障害者の方も募集中である。
 廃棄家電の解体以外にもペットボトルの蓋の分別やシールを剥がす事等の作業が行われ、多くの人が楽しそうに働いている印象を受けた。
 これから地域の集まりごとが多い季節を迎えるので、提案してみたい。
 
 いったん自宅に戻り仕事を片付け、夕方から農協岩根支店に行き、健康管理推進委員会支部会議と支部長会に臨席する。両会議とも事業の概要や本年度の計画等の説明が行われた後、健康管理推進委員会の委員長には高橋理事が、支部長会長には不動町の山口支部長が就任し、平成25年度の活動が始められる事となった。
 
 15日は午前中に総務常任委員会協議会が開催されるというので傍聴に行く。この日の議題は下記の4件である。
番号 内容(件名とは異なる) 関係部
協議会 1 消防の広域化について 消防本部
2 市債について 財務
3 木更津駅西口駅前広場再整備後の高速バス活用見込 企画
4 圏央道バスストップ設置研究会の進捗状況 企画
 消防の広域化について、千葉県は県内を7ブロックに集約しようと考え、木更津は君津郡と安房群を合わせたエリアにまとめようと提案していたが、安房は既に郡内で広域化してこれ以上の拡大は考えて居らず、木更津はかずさ四市で、袖ケ浦は県内を指令センターの2箇所にと意見がまとまらず話は進んでいないという事である。さらには署を2箇所にまとめてしまった富津市とまだ7箇所も有る木更津市のように機関の統廃合も検討される事など、解決すべき問題も多いが年に数回の打合せに留まり、研究は進められていないようだ。
 市債は「臨時財政対策債」の活用に関する説明で、県内でも柏市・流山市・佐倉市等は不交付団体でありながら限度枠までの活用を行っていないようだ。木更津市では多額の財政調整基金が残りながら、その運用益より金利の高い臨時財政対策債を満額活用している。それは今後の現金需要を想定すると積み立てておく必要があるからで、財政需要を何処まで削減できるかという議論無しには債権の話は出来ないだろうと、傍聴席で聞いていた。
 木更津駅西口に高速バスを移す事や圏央道の木更津東IC周辺に高速バス停を作る事については状況の報告であるが、政策的投資の難しさが明らかになる場面も多かった。
 これらの協議事項は委員会発案による休会中の調査研究事項であり、このように議会が活性化することは望ましいことである。
 一旦帰宅し、夕方からは市営球場に行き議会野球部の練習と結団式を行った。袖ケ浦市議会も練習を積んでいるので、練習試合をと話していたが、不祥事のニュースも入り、色々難しく成りそうである。
 
 16日は午前中に仕事を片づけ、午後からHPの更新を行い、その後市役所に行く。質問の整理と文書作成作業を行うが、進捗が悪い。
 
 17日も午後から市役所に行き、関係各科と打合せを行う。質問通告まで日数が少なくなるまで準備不足である自分を追い込む日々が続く。
 
 18日は午前中に市内で所用を済ませ、午後から岩根西公民館に行く。公民館では「岩根西地区まちづくり協議会」の平成25年度総会が開催され、引き続き『先進地から学ぶ「住民が主役のまちづくり」』と題して、横須賀市浦賀・鴨居地区運営協議会の高須会長の講演を聴く。
 浦賀・鴨居地区は、横須賀市内を10地区に分けた一つで、浦賀行政センターを中心に51の町内会と約4万9千人の人口を擁している。地区運営協議会は町内会を中心に社会福祉協議会・民生児童委員協議会・PTA・商店会・観光協会等のネットワーク組織として行政主導で結成された。
 運営は行政センターに事務局を設けるものの、地区主導で進められ、@福祉部会・A子育て部会・B防犯防災部会・Cまちの活性化部会・D環境部会という5つの部会を中心に活動されている。福祉部会は尼崎市の「
見守り協力隊」とほぼ同じ活動を行い、防犯防災部会では防犯啓発を行うとともに災害に備え地域の井戸を復活させ、活性化部会では公園整備やイベントを実施するとともに行政へ多種の提案を行うなど、多方面に渡る活動が行われていた。高須会長の人脈を有効に使った、横須賀でも特に進んでいる地域という事であるが、木更津市の半分近い住民をまとめて多くの事業が行われている事に感心させられ、今後の地区運営の参考となった。
 後援会終了後は岩根区長会の総会後の懇親会場に移動する。この日の総会で岩根区長会は東西に分かれることが決まった。小・中学校と公民館がそれぞれにあり、敬老会等の行事も別に開催されていたとはいえ、元は同じ地域住民が別になることに異論も出されたようだ。これからは互いに切磋琢磨すると同時に、巌根駅等の共通する問題では共闘し、良い郷土を造って行ければと思う。
 
 19日は朝7時前から江川熊野神社で氏子役員として清掃作業を実施する。その後、祭礼等の打合せを終えて解散。昼過ぎに市内で買い物等を済ませ、夕方から議会質問の整理を行うなど穏やかな日曜だった。
 
 20日は朝からHPの更新を行い、その後市役所に行く。質問の打合せの後、会派室で翌週の庁舎整備特別委員会での質問事項を取りまとめるとともに、8月の視察についても調整を行う。その後、水道部で打合せを行い、3時からは農業委員会の総会に出席し、帰りがけに経済部との打合せを実施した。
 
 21日は庁舎整備検討委員会が開催される日であるが、同じ時間帯に江川漁業協同組合の総会があるため参加できない。傍聴を鶴岡議員に頼み、私は環境部との打合せの後、総務部でこの日の会議の資料だけを貰って組合に急ぐ。昨年の潮干狩りの入場者はオープンから4月末までに2,910名しか入らなかったのに対し、今年は同期間で11,233名と、大幅に復活しつつ有ることが報告された後に総会が始まった。
 事業報告や事業計画など10の議案が採決された後で役員改選となり、6年間組合長を務めた江野沢均氏が役員から退任し、新役員による互選の結果、新組合長に近藤章氏、専務理事に近藤一弘氏、代表監事に近藤浩之氏が就任した。今後の新役員に難局の舵取りを期待したい。
 総会終了後に資格審査委員会に出席し、次いで鶴岡議員の事務所に移動して明日の打合せを済ませ、農協岩根支店に移動して増資担当者会議に参加する。帰宅は夜9時近くに成ったが、それから明日の旅行準備を行い、就寝は午前1時を回ってしまった。
 
 
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2013年5月下旬の記録