40.2月上旬の活動記録
 1日は早朝から荷物の片付けや雑務をこなし、昼前に渡邊県議の後援会新春賀詞交歓会に出席する。直前に市長選挙への立候補を表明している状況でもあり、水越市長や市議団だけにとどまらず、森田知事・浜田代議士等、多くの来賓が激励に駆けつけ、さながら総決起大会の様であった。
 賀詞交歓会も終わりに近づく頃、一足先に抜け出して、江川漁業協同組合が主催する水神祭の直会に移動した。会場について挨拶を行い、懇親を深めている頃に自宅から「後援会報の印刷物が届いた」とメールが入る。直会を終えてホテルのバスで自宅近くまで送ってもらい、その日は深夜遅くまで袋詰め作業を続ける事に成った。
 
 2日も僅かな睡眠時間で起床して後援会報の袋詰めや、郵送のための準備を行う。天気も良く、本来であれば定点観測の写真撮影に回りたいところであるが翌日からの視察が控えているため、この日の昼過ぎに郵便局に集荷を頼んでしまったため時間が全く無い。何とか2時過ぎに作業が終了し、午後3時半に到着した郵便局の車に荷物を預け、午後4時から開催される西山区・万石区合同新年会に参加する。帰宅後にHPの更新を行う予定であったが、
広島の旅をまとめた所で力尽き、活動記録の更新を終えずに床に着いた。
 
 3日は地元で節分祭が行われる日であるが、そちらは欠席させていただき、早朝から木更津駅に集合し、早朝のアクアラインバスで議会運営委員会の行政視察に出発する。品川から新幹線で名古屋に着き、名鉄で犬山に行き駅前の市役所に着いた。写真を撮ろうとデジカメを見たらカバンの中でスイッチが入っていたようでバッテリーが切れていた。ガッカリしながらも携帯にも撮影機能があるのでそちらを使用することにして視察を進める。
1.愛知県犬山市
 市制施行 昭和29年4月1日
 人口 75,115人(平成25年11月30日現在)
 面積 74.97km2
 平成25年度一般会計予算額 223億2015万円
 財政力指数 0.90 (平成24年度)
 視察項目 議会運営及び議会改革の取り組みについて
 犬山市議会は平成22年に議会改革推進委員会を設置し、翌年度から全員協議会で協議する中で議会改革を進めてきた。木更津市との大きな違いは@各議員の議案に対する賛否の公表、A常任委員会が担当課に対して視察報告会を開催しユーストリームで公開する、B全員協議会で議員間の討議を促進(年間20回程度開催)、C正副議長と委員会の人気を年とする、D議会基本条例を平成23年9月議会で制定、E市民との意見交換会を実施、F議場内へパソコンの持込を許可、G他市の行政視察には所管の委員長が臨席、H議長室をオープンにして市民の誰でも話が出来る体制を作る、Iフェイスブックで議会に対するパブリックコメントを求める等である。
 視察には水野副議長と中村議会運営委員長が臨席して頂き、議員同士の立場で忌憚のない意見交換を交わすことが出来た。まず議会改革委員会は、当初は各会派の選出でも良いという流れだったが若手議員から参加したいという意見が多く結果として志望者は全て受け入れ当時の議員22名中13名で構成されて活発な意見が出され、それを出来ることは直ぐに実行するという対応を繰り返してきたということである。
 また議会基本条例の策定に当たっては大学教授等にアドバイスを求めるのではなく、各会派で原案を出させてその良い所取りをしたという話であるが、そのような体制を取ると全議員が議会はどうあるべきか考えるきっかけに成り、一層活性化すると思った。その為か、9月議会では議員20名中、副議長を含んだ17名が一般質問を行っていた。
 全員協議会では市からの説明だけでなく、議員からの提案や各種団体からの要望にどうすべきか議員全体で意見交換を行うような運営を心がけていることや、市民との意見交換を進めるため、話題の講師を呼ぶなどして多くの参加者を集めるなど、取り組みは多彩で参考になった。
 2時間を越える意見交換を終え、最後に視察項目に入っていない新庁舎の概要を聞くと、延床面積9,754uで免震構造を採用しながら総事業費が37億円と知り、平成20年頃の建設単価の安さを実感する。我が市の計画は面積が倍で、事業費は3倍近い状況である。
 この夜の宿泊先は犬山市内なので、夕食までの時間を利用して城下町を一人で散策した。10年ぐらい前から整備を始めた街中は心地よく、遥か昔に来た犬山城の印象を塗り替えるようであった。
 
 4日は名鉄で名古屋に出て、近鉄で四日市に移動する。名古屋駅での案内標識の不親切さを実感しながら、昼前に四日市に到着し、ホテルに荷物を預けて昼食をとった後、市役所におもむき視察を始める。
2.三重県四日市市
 市制施行 明治30年8月1日
 人口 312,856人(平成25年4月1日現在)
 面積 205.58km2
 平成25年度一般会計予算額 1026億9744万円
 財政力指数 0.984 (平成24年度)
 視察項目 議会運営及び議会改革の取り組みについて
 四日市市では議会事務局に対し視察内容の調査を行った。四日市市議会の大きな特徴は平成12年より「市政活性化推進等議員懇談会」を設置し、執行部を交えずに議員間で自主的に意見交換を進めて来るなかで、平17年度より「議員政策研究会」と組織名称を変更をするなかでその内部に議会改革・スポーツ振興・人権施策等の分科会を設けて具体的な議論を行い、例えば議会基本条例を制定する段階では分科会から特別委員会に組織を変えて、執行部を含んで条例化を目指すなど、取り組みは積極的である。その結果、議員提案による政策条例も平成12年以降で10件が成立するなど、主体的に市政を執行している。
 予算決算の扱いも、それぞれ議長や監査などを除くほぼ全議員からなる常任委員会を設けて審議し、擬態的な審査は総務等の常任委員会を基本とした分科会で、数日にわたる審議を行っているなど、本市との差が大きい。しかし、全ての分科会を同時に開催するため他の委員会審議を傍聴することが出来ず、審議経過を全体会で質疑するなどした結果、決算委員会が分科会も含めて10日間も行われた事や、本会議で質疑が続いて午前0時を回ったこともあると聞くと、流石にやりすぎではと思わされることもある。
 また、議会は通年議会とする事で年度始めの税制改革に伴う対応も市長の専決処分では無く臨時会で対応できる事や常任委員会を毎月のように頻繁に開催するなど、活性化に輪を掛けている状況を感じた。
 市民に対しては平成16年度より市議会モニターとして毎年40人以上のほぼ無償の市民から意見を貰うとともに、平成18年度より様々な団体等とシティ・ミーティングを設けて意見交換を行い、平成23年度からは常任委員会を基本単位として定例月議会ごとに議会報告会を開催するなど、情報提供や情報収集活動が積極的に行われていることを知った。
 定例月議会が終了するたびに正副議長が記者会見を行うためのバックボードで写真を撮影させていただき、最後に議場を見せていただき、答弁の進め方などを聞いて視察を終えた。無理すれば帰宅できるが四日市の夜を楽しんだ。
 
 5日は四日市市の博物館を見学した後、近鉄や新幹線を乗り継いで帰宅し、市役所に行って7日の巖根駅快速停止協議会等の打合せを行う。帰宅してHPの更新をせねばと考えたが疲れもたまり、早々に床についてしまった。
 
 6日は朝から佐倉に行く用事があり、昼は成田市が進める
表参道整備事業を見ようと新勝寺の近くの駐車場に車を停め、平日なのに行列が出来ていた川豊でうな重を食べてきた。暫く来ないうちに、表参道が風情のある街並みに成っていた事に驚かされた。帰りは市原に立ち寄って買い物などをして帰宅する。
 この日の夕方に農協の臨時理事会が開かれたことを知ったのは、会議が終了して2時間以上後に成ってからであった。視察から帰ってバタバタして郵便の確認を怠っていたと反省するばかりである。
 
 7日は朝一番にHPのトップページだけ更新して市役所に行き、議員全員協議会に出席する。議題は下記の3件で、実質的には3月議会が開催されたようなものである。
番号 内容(件名とは異なる) 関係部
1 平成26年度当初予算の概要について 財務
2 公的資金補償金免除繰上償還制度活用実績について 財務
3 財政収支の見通しについて 財務
 No.1は翌年度の当初予算の概要説明で、一般会計が391億1千万円で、学校耐震事業等で平成25年度に比べると30億4千万円増と成っているが、それでも市長が変わることを考え骨格予算としている。No.2は平成22年度から24年度の3ヵ年で旧公営企業金融公庫資金から5%以上の高金利で借りていた起債を借り替えた効果の報告で、約1億4千万円の効果があったという報告である。No.3は庁舎建替に伴う長期の歳出を行いながら本市の財政が耐えられるかという想定の報告である。内容については詳細に審査せねばならないが、連日日程が込み入って自転車操業状態なのでコメントは控えさせていただく。
 全員協議会が終了し、直ぐに議会運営委員会が開催される。議案は下記の5件である。
番号 内容(件名とは異なる)
1 平成26年3月定例会議事運営について
2 平成26年度市議会定例会年間日程(案)(について
3 議員定数削減後の常任委員会について
4 平成26年度議会費当初予算(案)について
5 閉会中の継続審査申出について
 議会日程については、12億6千万円を越える補正予算を委員会に付託せず審議する日程表の案が示された。3月議会の議会運営委員会で慎重審議するため委員会付託を要望しているが毎回賛成少数で否決されるため、今回はせめて説明資料を配布するよう担当課に要望した。3番目の常任委員会の案件は改選後の常任委員会を4から3に変更する原案で、9月議会での条例制定を目指し、議論を始めようとするものである。委員会終了後に一般質問の方法など、視察で得てきた先進事例を反映するため、次の提案を行うことが提案されて解散となった。
 市役所で昼食を取り、数箇所で打合せを終えて退庁し、市内で所要を済ませて帰宅した後、夕方から『巌根駅に快速電車を停めよう!推進協議会』の会議を事務局長として開催する。
 主な議題は規約と役員の変更であるが、駅前広場の改修工事と協議状況の説明のため市より都市整備部と企画部に臨席していただいた。多くの区長や議員が同席する中、事業計画についても多くの意見が寄せられ、新市長の下で確実に快速を停めようと意思統一がされた。
 
 8日は天気予報の通り朝から雪になった。千葉県と市が企画していた第5回景観セミナー「景観づくりと色彩」も講師の武蔵野美術大学の吉田教授が来られなくなる事などで早朝に中止が決まった。時間が取れるのでHPの更新を始めたが、昨夜の懇親会で入浴できなかった事もあり、潮見の「湯の郷かずさ」へ雪見風呂と洒落込む。湯上りに普段は見ることの出来ない雪国となった木更津の風景を楽しんで帰宅する。
 
 このような吹雪の中であるが、岩根西地区で学校支援を行っているジェスパルの総会と交流会は予定通りに開催された。「このくらい何でもない。雪国はいつもこうだ」とは石井会長の言葉である。初谷教育長を始め多くの出席者の元、高柳の魚勇の玄関には多くの長靴が並び、会議が粛々と行われていた。
 
 9日は前夜の雪が路上に残るなか、午前10時より岩根西公民館で岩根西地区まちづくり協議会による「備えフォーラム」が開催される。
 午前中は危機管理研究所の国崎信江氏による「東日本大震災から学ぶ防災対策」という講演で、木更津市に在住する講師の具体的で解りやすい話であった。昼の非常食の試食会場で、講演を聞いた地域の人が食料の準備を考えようとか耐震補強を行おうと話していたのが印象的であった。
 午後からは自主防災組織を結成し、運営している先進地である大久保団地の石川さんと真舟防災会の佐藤さんから結成の経緯や運営の問題亭、訓練の状況等を聞く。両地域とも消防団を所有していない世代的にも同質性が高い開発地域なので住民で何とかせねばという意識が強いのかと感じた。岩根西地区は消防団を4つ所有し、小中学校と公民館の3箇所の避難所が有り、新旧住民が広い地域で混在する住宅密集地から農漁村まで包括する多様性のなか、ここで広範囲な協力を得て防災組織が結成できると素晴らしい結果を残せるのではと考えていた。
 午後3時過ぎに自宅に帰ると近くの道路にまだ雪が残っているので除雪に汗を流し、夕方からは江川消防団の早出操法大会準優勝祝賀会に出席する。これは江川区とOB有志が少なくとも過去30年間は成し遂げなかった成績を称えて消防団員のモチベーションを上げる企画である。
 区の役員も消防団経験者が多く、OBの中には転勤先の山形から帰ってきた者も居て、大変盛り上がった一晩を過ごさせてもらった。
 
 10日は朝からHPを更新し、市内で所要を済ませてから市役所に行き3月議会の資料を受け取る。3月補正の議案に関し、説明不足と思われる点の拾い出しを行った後に帰宅。夜は君高の9期生6人で集まり、同窓会準備会を行った。先月3日に中学校の同窓会を行ったばかりだが、高校の同窓会は3月29日(土)17時ホテル千成で開催する事を決めて初回は解散した。
 
 
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2014年2月中旬の記録