62.9月中旬の活動記録
 11日はオスプレイの誘致報道に対して緊急の基地対策特別委員会が開催されたので出席する。滝口議長、委員会(住ノ江、篠崎、草刈、永原、鶴岡、荻野、清水、佐藤)以外に12人の議員(座親、宮木、田中、重城、鈴木、近藤、平野、斉藤、國吉、大村、白坂、高橋)と報道を含む3人の傍聴者が居る中で協議会は開催された。市の説明によると、防衛省北関東整備局から木更津市に対して具体的な話は届いていないと言うことであるが、基本的には民間企業が米軍に対して入札の申し込みを行うという問題で有り、米軍に対して手続きを始めていることは承知していると言う事である。木更津への配備はないが整備については関心を持っているという事であった。質疑の中で国から話が来たときにはどの様な対応をするのか、整備の具体的期間や周辺への影響等の情報入手等が求められた。議会としての対応もどうあるべきか問われる話である。
 傍聴が終わり会派室に帰ると、会派の仲間から結婚祝いとして大きな箱が渡される。自宅に帰って組み立ててみるとダイエット用健康器具であった。早速腹筋などを試してみたが、夜には青年会議所時代の友人が企画してくれたお祝いの飲み会に出席したので、この日に体重は減ることが無かっただろう。
 
 12日は体力維持に友人と
御坂山に登って汗を流し、帰路に白糸の滝や音止めの滝を見る。天気が良ければ数日遅れのスーパームーンを富士山麓で迎えて夜景の富士山の写真でも撮ろうと考えていたが天気が悪く中止したというのに東名の事故渋滞で帰宅は夜になり、HPの更新もせずに寝てしまった。
 
 13日は岩根西中学校の体育祭に朝から出席する。「西中プライド 団結せよ 情熱と絆」というテーマの元に、爽やかな気候の元で熱い戦いが繰り広げられていた。午後から自宅に帰り急ぎの仕事を片づけ、夕方は青年会議所時代の友人の通夜に参加する。享年52歳は若すぎて列席が辛い式である。
 
 14日は前夜の忌中払いで置いてきた車の回収も兼ねて、自宅から歩いて出島から元フェリー乗り場まで行き「第6回みなと木更津うみ祭り」の開催状況を見て回る。天気が良いためか県外を含む大勢の人々が会場に集まり、昼時には飲食ブースの前には長い列が出来上がっていた。
 昼過ぎに会場を離れ、渋滞するアクアラインを渡って埼玉県まで行き先方の家族と色々とお話をしてきた。
 
 15日は大安の祭日なので、紹介者と昼食会を開き、披露宴の会場と契約を済ませ、友人が専務を務める店で引き菓子の検討をする。
 君津市内を車で通過すると市長選に立候補が噂される人の看板が立ち始めていた。来月19日が告示であるが木更津ではマラソンの日だと思い看板を見ていた。夕方に富津で「はかりめ」を食べていると偶然、披露宴の司会を頼もうと思っていた人が店に訪れたのでお願いするなど、色々と当方も話が具体的になってきた。
 
 16日より決算審査特別委員会が始まる。午前中は昨年度の主要成果の現地精査で有るが、今年は全て建築物の見学が組まれており、所管が各部に分散しているようで、実は営繕課の成果を見ていた。
  
いきいき館改修(市民部)
  
真舟防災倉庫新設(総務部)
  
真舟小学校新設(教育部)
  
八幡台公園公衆便所(都市整備部)
  
吾妻保育園改修(福祉部)
  
公設卸市場耐震診断(経済部)
 午後から総体的事項、歳入、歳出の内の議会費と総務費について審議が行われる。今回も気になった何点かをメモするように記載する。
●債権対策とコンビニ収納の実施で収納率が84.6%から86.0%に向上している。現年度の内に差し押さえ等の対策を講じることで滞納繰越が積み上がらないようにするという姿勢は随分改善されたと感じた。
●法人市民税は、会社数で1割程度の大企業が税額の65%を占めるようになる事を考えると、中小企業に力点を置くだけでなく大企業の活動もし易いようにする施策が必要になると考えるべきか。
●基地交付金の算定に当たり事務所は対象にならないので、陸上自衛隊に高層の事務所が出来ても増加に繋がるわけではないようだ。
●職員給与は今年中に平均で0.3%上げるとともにボーナスを0.15ヶ月分増やすよう人事院勧告が出されたようだ。来年は逆に2%下げて、その分だけ地域手当で対応するようだ。その地域手当の額が袖ケ浦市10%、君津市7%、木更津市3%、富津市0%と地域内で差がある問題や今後の支給率をどう決めるかなど、頭が痛い問題が多くなりそうだ。
●木更津駅東口駐輪所は八街駅前と並び、県下で最も自転車泥棒の件数が多いようだ。盗難された場合の補償も検討するべきではと言う質問は面白い視点である。
●電話催告する人が臨時職員で、戸籍事務は嘱託で特別職職員としていたが、基準を明らかにすべきという観点は面白い。財政や行革に与える影響など多方面で検討する問題かも知れない。
 初日の審議は午後6時に及ぶものとなり、5時からエアコンが停まった室内に多くの説明者が寿司詰め状況だから空気が澱み、窓を開けるとブラインドがバタつき始め、落ち着きのない環境での議論となっていた。帰宅後はパソコンに張り付き溜まっていたHPの更新作業を進めるが、例によって作業が終わったのは日付が変わってからとなってしまった。
 
 17日は10時に集合し、民生費から審議が再開される。
●社会福祉協議会の行政負担金4500万円は個々の職員を査定した人件費であり定額ではないという回答。切りの良い数値に違和感を持つ。
●社会福祉協議会が自治体に負担金の値上げを求めている件で市としては定員管理計画も事業改善計画も作成していない中で賛同していないと言う回答があったが、では市の指導はどうだという疑問が出された。また現実的には自治会加入者のみが負担するという不公平も存在する。
●自治会加入者は防犯灯の負担など不公平が多いことは私も前に議会で指摘しているが、例えば加入者には一定数のゴミ袋を無料で配布したらという提案も出された。市民活動活性化のため自治会や子供会等の団体加入者に何らかのメリットを施策的に考えるべきだろう。
●行旅死病人として身寄不明な人に公金の支出がある。昨年度は8人の死亡と2人の病気が対象だったと報告があり、ではその病人はどうしたのかと問うと、回復後は生活保護を薦めたが自由でありたいと旅に出たそうだ。風来坊という言葉が頭を横切り、西行のようだと思った。
●来年4月から運用が始まる合葬式墓地は総合的業務委託で管理を始め、2年後を目途に指定管理に持っていくという方針のようだ。管理料を滞納している墓地の処分も併せて考えるべきだろうと思って聞いていた。
●乳幼児検診は94%程度の受診率だが、未受診者の中には幼児虐待に繋がっているものが有り得るので関係者を含めて対策を行うべきだという視点には気が付かなかった事で感心した。
●商工観光事業として木更津舞尊に150万円、恋人の聖地事業に30万円等が支出されている。このような事業の費用対効果を検証すべきではという考え方は議員としては重要だろう。
●全額県費の緊急雇用事業で、木更津市は僅かの事業しかエントリーしていないが県内他自治体の事例を見ると学校書籍のデータ化など数多くの事業に活用している。財源の活用を真剣に考えているだろうか。
 審議はこの日も延長になり、暗くなってから退庁となった。自宅で見たテレビで円が急落している事を知り、翌朝は数年前のドル預金が為替の急落で凍結にしていたものを引き上げるチャンスだと思った。
 
 18日は9時に銀行によると為替取引は10時半からだと言われ、手続きを先送りし、市役所で土木費からの審議を見守る。
●市営住宅の未納は私債権となり収税対策室には集約されていない。昨年度は督促を行わなかったという報告であるが、債権の名寄せを行い一括で法的措置を行う体制に移行すべき時期であろう。
●自動販売機について金田総合BTでは入札による貸付を行う予定のようだ。財産管理も早急に一元化を進め、財産の利活用を図り収入を増やす方策を進めるべきであろう。
●低所得者の市営住宅の家賃は無料に出来ないかという質疑があったが、市民間の不公平を助長することに成り反対である。そもそも公営住宅法で有償だというスッキリした答弁が秀作。決算での審議を行政運営に繁栄させるとしても、中には一部の議員だけが思っている意見もあり全てが多数の意見でない事を考えると議員間討議を行うか、賛否を問うような制度を考えるべきだろう。
●救急車が搬送した旅人の6割以上が入院する必要のない軽症者である。全国的な現象であるが、公費軽減のためには、行政に頼る前に自らが動く意識(自力又は家族の運転で病院に行く事等)を如何に育むかが課題になるだろう。
●八幡台と畑沢の中学校予定地は普通財産への移行を含め今年から教育委員会で話になっているという報告があった。この件については数年前から議会で取り上げられ、適正規模審議会でも結論が出ていたのに対応の遅さが気になる。行政にも速度感は重要だろう。
●公民館の要望は各所で出されているが利用者は年々減少している。改修の影響や台風等の避難所に指定されて使用できなかったこと、文化祭が台風で中止になったこと等の理由はあるだろうが、現在の館数が適正であるのかも検討が必要では無いだろうか。
●学校給食センターで年間の時間外手当が約253万円にのぼる職員が居たことが議論された。今年から人員を増やして負担を減らしていると云うことだが、上司は適切に代休を取得させるなど、職員の健康を維持する指導を行うとともに、仕事の分担を調整するなどの資質が求められが、管理職教育が重要だろう。
●MOPやベイシアで問題となった井戸の使用による水道販売量の低下について、同様のことがイオンモールでも心配されていたが、全量上水道利用だと報告があった。水道事業安定のために大口需要者の協力は有り難いが、そもそも大口利用者が井戸に流れるような料金体制を四市水道事業統合の中で見直すべきだろう。
 審議はこの日も延長になり、市役所の定時を回ってから審議が終わり討論となった。議論が深いのなら良いが、@資料に書いてある事を聞く、A回答があった事を繰り返し聞く、B本会議の質問で出た話を聞く、C持論を長々と話す、D質問するふりをしながら肩すかしをする、等が有って長引いた部分があることは否めない。質疑の在り方も問われるだろう。
 
 19日は個人的に溜まっていた仕事を片づけ、市内で雑用を済ませて市役所に行き、昨日持ちきれなかった書類を持ち帰る。夜は翌日の天気を見て山の準備を始め、早めに寝るつもりが午前1時を回ってしまった。
 
 20日は朝からアクアラインを渡り
達沢山[1,358m]を始め3つの山に登る。下山後に時間があったので甲府城に立ち寄ると大きな塔が聳えていた。『謝恩塔』と言って、皇室の山林を山梨県に寄贈いただいたことに感謝を示すもので大正時代に建設されたものである。城郭の風景との違和感は否めないと思った。
 
 
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2014年9月下旬の記録