X2.10月下旬の活動記録
 21日はホテルから栄町駅まで地下街を歩き、名鉄で瀬戸市役所前駅まで移動する。この瀬戸線は名古屋駅に直結せず不便である。
 名鉄の駅前には免震も整備された綺麗な6階建ての市役所があり、職員に建設費を聞くと39億円で安価に驚く。約7割は耐震の既存庁舎で約3割程度を免震の新規市役所として建設したのが安い理由である。免震と耐震の縁切れ部分の処理が難しいと、技術者の視点で思いながら視察を始める。
 
3.愛知県瀬戸市
 市制施行 昭和4年10月1日
 人口 130,891人(平成27年9月1日現在の住民基本台帳登録数)
 面積 111.61km2
 平成27年度一般会計予算額 349億2千万円
 財政力指数 0.843 (平成25年度)
 視察項目 公共施設等総合管理計画の策定について
 公共施設等総合管理計画(FM)については多くの自治体で作成されているが、小規模自治体や財政に恵まれた自治体では条件が違いすぎると考え、数多い先進都市の中から瀬戸市を選択した。瀬戸市は木更津市と同じような面積・人口・財政力の自治体で、過疎の山間地を持ち、市制施行も古く歴史有る旧市街を持つ街だからである。
 山田議長及び加藤行政経営部長の挨拶で視察が始まる。説明を進める涌井参事は『愛・地球博』の運営に長く携わった後に財政課長を務めて来た方で、技師でありながら視野の広さと情熱を感じさせる方であった。説明は計画の概要と、課題のどちらを中心にしましょうかと問われたので、課題の説明をお願いした。
 瀬戸市は市域に20小学校+8中学校があり、本市と同じように公共建築物延べ床面積のうち学校が過半数を占める状況である。10年前には学校適性配置計画を立案して統廃合を進めようとしたようであるが各段階での反対もありとん挫したという点も本市とよく似ている。
 そこで今回のFMを進めるに当たり、まずは公共施設白書で個々の建築物に係るコスト等を公表し、財政的に危機が来る状況を理解して総論賛成の立場に立ってもらうことから始めた。瀬戸市の基本方針は機能を落とさずに総量を減らすことであり、具体的には小中学校の統合を進めると供に公民館・集会所及び保育園を同一建築物に集約する事で建築面積と個数を減らそうとしている。特に最初に手を挙げた地域にはソフト対策も含めたアドバンテージを与え、集約が良いことだという機運を作ろうと進めているところは戦略的である。
 各論になると地域を代表する議員や職場を代表する職員から反対が生じてしまうこと、選挙の度に公約という形で市民に公共施設の維持や増加を約束してしまう事等が課題であり、市役所が市民と約束することで防ごうと考えている。そのためにFMの中に財政ガイドラインを取り込んでおり、市民との合意形成を図った後に公共施設等総合管理計画を発表する計画である。
 学校に機能を統合することで地域社会として子供を見守る視点が校内に入ることになるという利点を期待しているが、施設管理をどの様に行うかが課題であり、アウトソーシングも視野に入れているようだ。現に瀬戸市は直営の消防組織を持ちながら職員数750人体制だと聞くと、合理化も進んでいると感じ、愛知県の自治体の先進性を感じさせられた。
 視察を終え、道の駅で焼きそばを食べてから名古屋に出て新幹線に乗車。この頃、駅前庁舎の9階に入るカラオケボックスで火災が発生し、スプリンクラーが作動したようだ。全館避難指示が出され、入室許可が出た後、8階への漏水が無いように手伝ったと後で聞いた。
 
 22日は溜まった仕事を午前中に片づけ、午後から市内で所要を済ませてから市役所に行き行政視察や会派報の発行について会派会議を実施する。日没後に富津公民館に行き、富津市議会の報告会を見る。
 
 市内3地区に分けて20日から始めた報告会であるが、富津市の財政破綻宣言を受けて多くの市民から厳しい声が寄せられていた。抽象的な質問も多く、議会報告会の開催は難しいと改めて感じさせられた。
 
 23日は朝から第30回岩根西文化祭開会式に来賓として出席し、そのまま文化史の会場を見て回る。帰宅してHPの更新を行ってから長柄町まで走り、農協の理事として第40回農業機械大展示会に出席する。
 ここは昔アウトレットの有った場所で跡地がどうなっているか気になっていた所であるが、このような展示場に会場貸しを行っていると知った。会場内を見て回ってから公民館に戻り、文化祭を再度見学する。太巻き寿司の体験に多くの人が募集したようである。
 帰宅してHPの更新を続け、午後6時に巌根駅に行き、6:17の内房線に乗り君津駅前のハミルトンホテル上総で行われるかずさマジックの『第41回日本選手権大会本選会』出場壮行会に出席する。
 京セラドームで開催される初戦は来月1日だが私は行事があって行けない。勝ち上がった場合の第2試合は何とか成るが、悩むところである。壮行会では前日のドラフトで日本ハムに第2位で指名された拓大紅綾高校出身の加藤投手が抱負を語っていた。プロでの活躍を願うばかりである。
 
 24日は岩根西文化祭の中日であり、午前中に見学に行った後、市内で所用をして回る。この日は袖ケ浦市では選挙の最終日でもある。
 一旦帰宅して日没後には「みなと口」まで車で送って貰い、市民活動支援事業として行われている『夜灯』を見てまわる。運営のボランティアとして多くの市民が参加している事に感心して良い行事だと思った後は友人達と合流し、街の経済の活性化に微力ながら協力した。
 夜中には北風が強まって寒くなったなと感じながら帰宅したが、東京では木枯らし1号と認定されたことを翌朝に知った。
 
 25日は岩根西文化祭の最終日であり、朝から公民館に行き呈茶を頂き、芸能発表会を楽しみ、会場の方々と歓談を行う。
 
 昼に一旦帰宅して家の雑務を片づけた後、再度会場に行って芸能発表会後のビンゴ大会の設営や運営、後片づけなどを手伝って帰宅した。夜に袖ケ浦市のHPを見ると市長選挙が現職の再選で決まったことを知る。選管発表の22時20分確定数によると投票結果は下表の通りで投票率は木更津市と同様に過半数を越えることが無い中で、909票差の厳しい接戦だった事を改めて理解した。
氏名 得票数 得票率 占有率 備考
福原 たかひこ 11,303 47.18% 22.79%
出口 清 12,212 50.98% 24.62% 当選
無効投票数等 440 1.84% 0.89% 持ち帰り票無し
投票数合計 23,955 100.00% 48.30%
棄権者数 25,644 51.70%
当日有権者数 49,599 100.00%
 
 26日は午前中から私的な仕事を片づけながらHPの更新を行い、議会質問に向けて準備を進める。昼前に君津に行き所要を済ませてから文化ホールで木更津法人会創立40周年記念の池上彰氏の講演会を聴きに行く。なお、写真は法人会の真田会長で、池上氏の写真撮影は禁止されていた。
 著名人という事もあり、1200席はほぼ満席で講演が始まった。解りやすく面白い話で、その上に2人の質問者が的を得ている質問を行ってくれたので気持ちの良い時間を過ごせた。夜は木更津に会場を移し、法人会の知人と講演会の余韻に浸っていた。
 
 27日は午前中に議会質問資料を整理し、午後1時半から農協の共済委員会及び理事会に出席する。議案7件と報告連絡事項19件の審議の中で熱い議論が交わされたこともあり、想定以上に長引いてしまった。
 理事会終了後は急いで岩根西公民館に移動して江川総合運動公園の工事説明会に出席し防衛省北関東整備局と施行会社である吉田組より概要を聞く。今年度工事は来月2日に着工され大型ダンプが伐採木で200台、搬出土で800台、購入山砂で3500台通行する工事になる予定だ。周辺対策に意見を述べたが、現場も見守りたい。
 深夜に友人が内房線巌根駅から歩いて我が家に付く。事務所で麦酒を飲みながらお互いの近況や昔話を語り合った。
 
 28日は水曜日であるが早朝から群馬県沼田市の
鹿俣山を登りに行く。この日は偶然群馬県民の日であった。帰りに33年前に青春を過ごした前橋市荒牧町を見に行くが、住んでいた辺りがすっかり変わり、時代の流れを感じてきた。
 
 29日は午前中に私的な仕事を片づけて、午後から議会質問に向けて関係部署と打合せを続ける。このような時に庁舎が別れている不便さを感じる。会派室で会派の視察について検討を行った後に帰宅し、山の記録を整理した。
 
 30日は新しい議場を利用して行われる最初の議会全員協議会が開催される。議題は次の通りである。
番号 内容(件名とは異なる) 関係部
No.1 平成28年度経営方針 企画
No.2 平成28年度予算編成方針 財務
No.3 (仮称)休日救急センターの整備 市民
No.4 市有建築物の基礎杭 都市整備
 経営方針として「財政規律の遵守や行政改革の推進」を掲げ予算編成方針として来年度は今年度9月補正予算時点から各部10%削減を目指すとともに重点的な投資を計画するようで、人口増加や商業施設の進出があっても木更津市は相変わらず厳しい状況である。No.3の休日救急センターは医師会からの設置要望が取り下げられた報告で、No.4は旭化成建材による杭工事の疑惑に対する市の調査結果が問題ないという報告で有った。
 写真の新議場はマイクの設置等が終了して居ないが、これから概ね10年を過ごす場所である。横長になったので私の席はまた最前列に戻ってしまった。この新しい場所で最初の質問者に成れるように来月16日の質問通告では籤引きで1番を取れるように頑張ろうと思いながら会議後に写真を撮る。
 昼食の時間を利用して会派報の構成や来年1月に予定している行政視察の調整などを行い、午後から来月10日に開催される都市計画審議会に出席する5名の議員に対して資料の事前説明が行われた。その頃、オスプレイの整備拠点の件について動きがあったという一方が入り、正副議長と基地対策特別委員会の正副委員長で対応を協議する。一旦市内で所要を済ませてから議会事務局で待機していると午後5時近くに防衛省のHPに正式な発表が行われた。来週中に委員会を開催したいと調整して帰宅し、HPの更新作業を開始したが、終了は翌朝に成った。
 
 31日は早朝からHPのアップを行った後に文化祭を見るために岩根公民館に向かう。市のバスによる教育委員会の文化祭視察が通り過ぎた後であったが多くの市民が訪れていた。展示物の質が高いのに、駐車場が少なく離れていて公民館が狭い事が残念である。
 午後から駅前のスパークルシティで開催されているハロウィンパーティを見に行く。高校生とおぼしき生徒達や親子連れがコスプレを楽しんでいた。木更津でも変身願望を満足できる場があることは良いことかも知れない。肖像権の関係で写真は看板だけをアップする。
 
 
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2015年11月上旬の記録