半月山(2回目) 1,753m 栃木県足尾町
2015年10月05日登山:S井と2人
 
 月曜日はく仕事を休めるというS井と久々の山登りに出かけることにした。前夜に出て星空の撮影をしたいというS井と帰りに常総市の豪雨被害を見たいという私の意見で行き先は日光の太郎山にした。天気予報では夜に雲があるが朝から晴れるようだ。
 
 日曜日の夕方にS井家につき寝具等を積んでスタートする。東関東から圏央道・常磐道を経由して北関東横断の宇都宮上三川ICで降りる。遠回りだが休日の夕方なのに渋滞のない快適なルートである。宇都宮で食事を取っていろは坂に入ると雲の中に入り視界は10m程度で緊張しながら徐行で坂を登り中禅寺湖畔まで行くと雲も切れて道も乾く。星空は雲の隙間に少しだけ見える程度なのでS井は撮影を諦め三本松の駐車場で麦酒を飲み車中泊をした。
 
 朝5時に起きると周囲の山々は雲の中である。携帯の天気予報で見ると雲が切れるのは午後3時頃に成るようだ。寝ている間に悪い方に変わってしまったようである。視界のない登山も悔しいので太郎山を止める。代替案を朝食を取りながら検討した結果、今まで何度も日光に来ながら歩いていなかった戦場ヶ原散策を行うことにした。7:20に駐車場を出て光徳入口から湿原に入り反時計回りに自然研究路を歩く。多くの野鳥ファンも居る中で改めて湿原の美しさに感動していると太郎山の頂が見えて来たではないか。起床して直ぐに登れば晴れた山頂に立てたのかと思っても後の祭りである。赤沼茶屋に出て開拓の碑経由で9:50に駐車場に帰り着いた。
 このまま帰るのも勿体ないので、紅葉の始まった竜頭の滝を滝上から歩き、さらに半月山を中禅寺湖畔道路終点から登った。半月山はF島夫婦と13年前に登った山で、その時は細尾峠からアプローチしたのであるが、今回は標高差160m弱のお気楽登山である。展望台からは中禅寺湖は見渡すことが出来たが周辺の山は全て雲の中に隠されていた。登らなくて正解だったのかも知れない。
 
 ついでに霧降の滝に行こうかとも思ったがガスの中のような気配で取り止め、宇都宮で名物の焼きそばを食べて真岡で温泉に入った後、国道294号線を南下し続ける。石下のアピタに寄り決壊地の近くも通ったが写真を撮るのは気が引けて通過。つくば中央ICより高速に乗り往路と同じように大栄JCT経由で帰宅した。千葉県人にとって東京を経由せずに東北に向かえるようになった事を確認したことが一番の成果の登山旅であった。
富士見山 1,640m 山梨県身延町
2015年10月07日登山:単独
 
 日光の太郎山が手軽な半月山に変わったことが気になり、水曜日も天気が良いとの情報に思い切って山梨で登山することにした。行き先は標高が低くて標高差が大きく水場が無い夏には不向きな山で、展望も感動的とまでは言えなくて躊躇していた富士見山とした。仕事を片づけ家族の同意を得たのは前夜の10時を回った頃であった。
 
 朝4時半に起床し、荷物を車に積み込みながら地図をプリントアウトして出発。渋滞も殆ど無いまま身延まで辿り着き、国道のコンビニで朝食と昼食を購入してから平須登山口に到着。バスの回転場所の隅に車を停め8:40より歩き始めた。標高は695mなので山頂まで945mの標高差がある。登山口にはバス停があり標識もしっかり整備されていた。登山道は所々で落ち葉のために踏み跡が不明確になる場所もあったが、とても密に標識が設置されているので迷う事もなく進んでいける。この日も誰とも会わないようなマイナーな山なのにしっかり整備してくれた地域の方々に感謝である。
 気温も涼しいのであるがTシャツになり爽やかな汗を流しながら標高を稼ぐ。前半は植林の中の単調な風景を登るが標高1000mで塩化ビニールパイプで作った鳥居を発見する。標高1150mより広葉樹林に入り、一部崩壊が進んでいる場所も出るなど登山道らしくなり、標高の記載されている標識に励まされるように登り続け10:48に標高1600mの尾根に出る。ここから少し南下すると展望台であり、標高は山頂と一緒であるが、三角点は南に30分ほど稜線を上り下りして歩いた先である。天候が良く富士や南アルプスの稜線もハッキリ見えているが取り敢えず先を急ぎ11:15に山頂を踏んだ。展望は無いと聞いていたが富士山方面だけ伐採され言葉通りに富士は見えた。
 山頂より展望台の方が気持ちよいので直ぐに引き返し展望台で昼食にする。南アルプスの笊ヶ岳も富士山も黒々としており、雪を被った姿の方が綺麗だろうから春に登るべき山なのかなとコンビニで買ったおにぎりを食べながらゆっくりと休む。仕事をしている妻や友人にLINEを送って、正午を回ったところで下山を開始する。往路を忠実に辿り、駐車場には13:22に下山した。気温が涼しかったので喉もさほど渇かず、水場が無いことは苦にならなかった。
 
 下山後は市川三郷町に有るみはらしの丘みたまの湯で汗を流す。快晴で八ヶ岳や秩父の山々も一望でき平日の午後から気持ちの良い気分に包まれる。あまりに天気が良いので精進湖を経由して日向の富士を見て、山中湖側の三国峠手前で影富士を見てから帰路に着き、大井松田より東名に乗って、自宅には午後7:30に帰着した。
 
大菩薩嶺(2回目) 2,057m 山梨県甲州市
2015年10月12日登山:単独
 
 体育の日を含む3連休は最終日だけが休みを取れる日程となった。翌日の火曜日も含め天気が良い事が解ったので火曜日の仕事を土日で片づけ、祭日の月曜には朝10時の各駅列車に乗って甲斐大和駅まで移動する。国道に面したコンビニで麦酒や缶ハイボールを買ってバスを待つ。上日川峠から来た便は満員であったが、引き返して峠に向かう乗客は私を含めて4人であった。料金は1000円である。
 
 峠で14:31にバスを降り、前夜の内に予約してある峠の山小屋である介山荘を目指して舗装道路を歩き始める。多くの下山者と擦れ違いながら進むと、途中で舗装が砂利道に変わるが荷揚げ用に軽車両が走れる道なので厳しいところもなく15:22に介山荘に到着する。
 前日に初冠雪した富士山が綺麗なので荷物を預けカメラだけを持って山頂まで往復する。大菩薩嶺はS井達と24年前に登った山であるが、その時は雲海で展望が少なかった事もあり、記憶も朧気な中で山頂には16:08に到着。直ぐに引き返し、雷岩からは展望を楽しみながら小屋まで戻り、麦酒を飲みながら落日を楽しむ。日が沈むと鹿の鳴き声が近くで聞こえ、目前の登山道を3匹が横切っていった。小屋主に聞けば高山植物が食べられ減っているとの事である。
 
 翌日が平日なので介山荘の宿泊者は私を含め4組8人だけで、個室が宛われる破格の待遇だった。夕食の美味しいカレーはお代わり自由で、葡萄やワインも付けられて良い小屋だと満足する。暫く食堂で持ち込んだ酒を飲んでいたが外が充分に暗くなったところで防寒に服を着込んで外に出る。甲府盆地の夜景と上空に広がる星空に満喫しながら、山小屋の夜は良いなと幸せを噛みしめていた。
小金沢山 2,014m 山梨県甲州市
2015年10月13日登山:単独
 
 午前4時に目を覚まし、暗い中から山小屋の外に出る。段々薄くなる星空と明るくなる富士山を見ながら今日の快晴を喜ぶ。東の地平線に水蒸気の層が有るために綺麗な御来光とは成らず、雲越しに明るくない朝日を見てから朝食を取る。便所で用を済ませ、荷物をまとめて6:38より歩き始める。他の登山者はのんびり大菩薩嶺を目指すようなので、この時間でも最初の出発であった。
 石丸峠に降りると霜や霜柱が目立ち、遠い南アルプスでは間ノ岳が白く雪を被っていた。山の冬が近いと思いながら富士の見え隠れする従走路を進み、8:04に従走路最高地点になる小金沢山【2,014m】に到着する。この従走路は大月市が平成4年に公布した『秀麗富嶽十二景』の頂19座のうち小金沢山も含む4座が有って、次々と富士の綺麗な姿を楽しませてくれる。登山道も笹原・草原・森林と変化に富み、右手には甲府盆地を挟み南アルプスが見渡せる快適なコースで、もっとここはメジャーになって良いと思う。
 小金沢山は写真を撮って直ぐに通過し、十二景2座目の牛奥ノ雁ヶ腹摺山【1,995m】には8:36に到着した。ザックを降ろして水を飲む。ここの南側に広がる笹の斜面が開放的だと中央線沿線の山から見て憧れていたが、想像通り展望が良い。しかしその先の黒岳【1,988m】から白谷丸に下る空間がさらに素晴らしい風景であり、擦れ違った登山者と、お互いに感動しながら写真を撮りあった。下山するまで他に会わない山となるが、ここを独占する事はとても贅沢である。
 
 湯ノ沢峠には10:20に到着。体調が悪いとここから下山するつもりであったが天気に誘われるように再度登りに取りかかる。鹿から高山植物を保護する柵の間を通りながら十二景3座目で山梨百名山でもある大蔵高山【1,781m】には10:52に到着。ススキが綺麗に斜面を覆い、秋を満喫出来る風景だった。富士を楽しみながら先を急ぎ十二景4座目の破魔射場丸【1,752m】には11:18に到着した。紅葉が綺麗な山頂で腰を下ろし、富士山を見ながらの昼食タイムとした。あまりに綺麗なので妻や友人にLINEを送り、一人で至福の時を過ごす。
 食事を終え11:45に腰を上げて下山を始める。米背負峠には12:23に到着。この南は昨年の滝子山に登ったときに歩いているので沢沿いの道で高度を落としていく。標識も良く配置されており迷うことなく林道終点に12:52に到着する。ここから長い道路歩きが始まり、標高を下げてきたので汗が流れ始め、富士やアルプスの展望もなくなって一転して不愉快な気分になる。幾つかの工事現場を越えて県道に飛び出し温泉には14:05に到着した。バスは14:35の便もあるがのんびり湯に浸かるため次の16:16まで腰を据えて休む事にした。
 
 天目山温泉の割引券は介山荘でもらっているので300円で入浴。アルカリの強い湯で身体を伸ばし、湯上がりには馬モツを肴に生ビールを満喫。電車の旅は幸せだなとゆっくりしている内に2時間が経過してバスの時間と成った。甲斐大和駅まで300円で移動し、JRで東京に出て、待ち合わせをしていた大学時代の友人と八重洲地下街で杯を酌み交わし、飲み会の前夜に山小屋に泊まっている奴は居ない等と言われつつ楽しい時を過ごし、夜遅くにアクアラインバスで帰宅した。
鹿俣山 1,637m 群馬県沼田市
2015年10月28日登山:W辺と2人
 
 水曜日は仕事を休めるというW辺と久々の山登りに出かけることにした。天気予報は未明に雨が上がるという事であるが雲が残りそうなので展望より湿原を楽しめる山の中から鹿俣山とした。
 
 火曜日の夜遅くに電車で来たW辺と軽く飲んで床に着き、朝5時に自宅を出発する。アクアラインから首都高・常磐道を経由して上里SAで朝食を食べ、群馬県に入ったところで車のラジオをFM群馬に変えると、この日が「群馬県民の日」であることを知る。昭和60年制定だから私とW辺が群馬の大学に居た頃だがすっかり忘れていた。沼田ICで降りてコンビニで食料を買いながら「休みの子どもたちで混雑していないことを願うよ」等と話しつつ丹原湿原入口まで移動しレストハウス前に車を停め8:14より歩き始める。
 
 車止めを抜けて舗装道路を歩くと直ぐに「ぶなのわき水」という綺麗な水場が有るので半分になったお茶を捨てて水を満たす。間もなく湿原入口の目道が現れるが、そこの看板には数多くの脇道があることが示されている。当初は国土地理院の地図に示された玉原越えから三角点を経てブナ平に向かうコースのつもりだったのを直行できると解りショートカットする。尾根に出ると沼田の名木百選や「ブナ地蔵」など色々と名所を示す看板があり、整備されたハイキングコースなのだと実感する。
 ブナ平から少し登ると玉原スキー場のゲレンデに飛び出し視界が一気に広がる。雲の掛かった浅間方面まで見えて想定以上に視界がよい。登山道は広いゲレンデではなく森の中によく入るが、木立は紅葉を通り越して冬枯れになっているので明るい。背後から雲の固まりが近づく中で山頂を目前にしてW辺が一息入れる。先に山頂を踏むぞと先行して10:09にピークに到着するが、恐れていたように雲の中に入り視界が無くなった。数分でW辺が到着したので記念写真を撮りながらコンビニで買った食料には手を着けずに雲が切れるのを待つ。
 夫婦の登山者が登ってきたことにあわせて青空が広がり始め赤城や榛名が綺麗に見えてくる。ただ目前にあるはずの武尊山からは雲が取れず、11:00で諦めて下山を開始する。ゲレンデの南側の森の中を下り、ラベンダー畑に出たところでリフトに沿って勝手に歩き始める。湿原入口にトラバースする道の入口には標識がなかったが確信を持ってそちらに進み、駐車場には12:03に帰着した。
 
 白沢高原温泉望郷の湯で汗を流し、空腹のまま永井食堂に着くと午後2時近いのに大変な混雑である。恒例のモツ煮定食を食べ、懐かしい前橋の街を通り抜け与野から首都高に入り自宅には18:40に帰り着いた。木更津駅前の山内農場で21:30まで打ち上げを行い、電車で帰るW辺を見送って今回の登山旅は終わった。
 
No78 .2015/10-2015/10    ←No77No79→
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