98.9月中旬の活動記録
 11日の土曜日は娘の子守もしながら壊れた家具の修理や補強など、久々に大工仕事に汗を流す。よい天気であったが緊急事態宣言も延長されたので外出せずに終日家の中で過ごす。夕方に新規感染者数が5人であった情報が届く。感染は沈静化してきたが毎日5人の新規感染者数が続くと人口10万人当たり一週間感染者数は25.9人で安定してしまいステージYを脱却できない。その効果が出てグラフの下降曲線も低下の程度が緩くなり、明日が0人でも下図のように成る。日曜日以外でも感染者が出ない日が続くようになるのは何時のことだろうか。
 
 
 12日の日曜日も子守の日である。段ボールで遊ぶ娘の隣でパソコンに向かってHPを更新したりするものの、やはり終日家の中で過ごした。らずfitの歩数が全く伸びず、運動不足に陥っていることは否めない。夕食後に事務所で決算資料に目を通す。3日間傍聴するつもりだが委員でないので力が入らず3時間程度で眠くなった。
 
 13日は委員会が休みの日で、娘を保育園に送ってから決算資料に目を通す。ふと、補助金を使って建設したジビエ処理場をまだ見ていなかったことが気になりかずさアカデミアパークまで車を走らせた。
 スタッフの方が外に出ていたので挨拶をして、最近は山の栗や水田のミミズなどの餌が多いので罠での捕獲が少ないが昨年の11月には250頭を処理してとても忙しかった、などと状況を聞いているところに猟友会の方から捕獲したという電話が入った。少し待っていると10kgくらいの子猪が届いた。
 解体まで見届けると邪魔になりそうなので退去させていただき、アカデミアパー区内の秋の風景を眺めながら帰路につく。
歩道で咲いていた蔦の花 歩道に落ちていた栗
 来たついでなので矢那の梨を購入し、少し遅めのお昼に弁当を購入して帰宅する。房総スタンプラリーとアクアコイン20%キャッシュバック期間なのでそれらの店に足が向いてしまう。午後は事務所で決算書類を斜め読みしつづけた。夕方になり娘を連れて帰ってくると、7週間連続二桁感染者数であった月曜日なのに僅か2人の感染情報が届きピークアウトを確認するが、同時に職員18例目となる感染情報も届いていた。市民の罹患率が1.2%程度である事に対し市職員は1.9%と若干高い。罹患率の高い年齢層が職員に多い事もあるが、15日から始まる窓口従事者の職域接種を進めることの効果を期待したい。
 
 14日は早朝に起床して雑件を処理した後に活動記録だけアップして朝食を摂る。娘を保育園に送ってから駅前庁舎に行き会派室で資料を作成し、10時から決算審査特別委員会を大部屋で傍聴する。特別委員会に付託された案件は下記の通りである。
番号 内容(件名とは異なる) 関係部
議案73 令和2年度歳入歳出決算の認定 財務
議案80 令和2年度下水道事業決算の認定 都市
 最近思う事にも記載したが、私は議員になってからの15年弱の中で決算審査に加わっている回数が10回になる。正副議長として出席した3年間を除いても7回であり2回は委員長を務めている。その様な状況と違い別室で熱い珈琲を飲みながら高橋議員や田中議員と意見を交わしつつ傍聴するのも面白い。
 審査は予算委員会に引き続き予算科目順ではなく部署別に行われる。これにより議場への入場者を抑制するとともに入れ替え回数を減らすことで議論の時間が確保され各課の業務内容の理解が深まるというメリットもあるが特別会計の審査が抜ける心配もある。市長が臨席するなかで総体的事項の審査が終わった後に部毎の審査が始まる。
 最初の財務部では収納経費として最も高額のコンビニ交付が千葉銀行との協議で単価が決まるっていること、ふるさと納税の減少は感染症の影響で返礼品として人気だった三日月の宿泊券が振るわなかったこと、固定資産のうち土地の評価業務は3年サイクルで進められていることや建物の評価で不服申請が出されたことは3年間は無かったこと等が解った。次の市長公室では3課にRPAを導入して72時間の労働時間短縮効果が出ていること、USBドングルの活用は延べ1494回であったこと、職員の時間外勤務の減少のため意識改革を進めると供に多い職員とは総務部職員課と供に面接をしていること等が解った。
 12:10に審査が終了したので昼食を摂りながら会派会議を行う予定だったが永原議員の都合が付かなくなったため会議は翌日に繰り越す。午後1時に再開された審査では農業委員会選挙管理委員会事務局には質問が出されたが会計室議会事務局監査員事務局には質問がなく進み、都市整備部では空き家の撤去を代執行した対応として督促しているが未だに納付がないので今後は財産調査を行うこと、駐車場収入はコロナの影響で西口と金田の双方で2千万円を超える収入源となっているが何とか黒字を維持したこと、現在建設中の街中居住マンションは76戸のうち48戸が既に売却済みであること、交差点の車両進入防止ポール設置は令和2年度までに50交差点で完成し今年度は61交差点で実施予定であること、中央2丁目の地積調査が終了したが中野畑沢線に関して問題になっている場所は境界が画定に至っていないこと等が解った。最後の総務部では基幹系システムが10年ぶりに更新される中で他のシステムとの統合が進められていること、再任用職員が多いと定員管理計画があるので新規採用職員が減ること、メンタルの問題で6人が休職中で働いている職員の中でも6人が医師との面談を行ったこと、台風被害から復旧した14小中学校のうち3校のプールハウスは仮復旧で使用できない状況にあること、公共財採算の賃貸借契約は同じ契約様式ではない事例もあること等が解った。総務部危機管理課に対する質疑の中で鶴岡議員から「コスモキャスト」というスマホに防災無線の情報を送って音声が流れるソフトの紹介もあった。一般質問で問うレベルの質疑であり、別途深い質疑が行われることを期待したい。
 國吉委員長の進行が見事に早いこともあり、初日の審議は15:37に終了した。私の予想より1時間以上早かったが、帰宅してHPに資料をまとめていたら夜10時を回ってしまった。
 
 15日も娘を保育園に送ってから駅前庁舎に登庁し10時から決算審査特別委員会を大部屋で傍聴する。2日目の審査は福祉部から始まる。
 福祉部では令和元年に比べ2年は自殺者が11人増えたこと、生活保護世帯は3年連続で減少したこと、民生員は定員214人に対し27人の欠員が出ていること、介護保険料を1年以上滞納した者は保険適用とせず全額払いとする制度が認められているが市では適用していないこと、ハローワークの研修制度の申込状況を見る限り介護士の希望者は年々減少していること等が解った。11:52に午前の審査が終了したので弁当を購入して戻り昼食を摂りながら会派会議を開催する。議題は例年提出している会派要望の内容確認と議会最終日に開催される市庁舎整備特別委員会での質問、及び自民党総裁選と衆議院選挙の対応である。
 午後の審査が迫ってきたので急いで会派会議を終えて私は再び大部屋へ移動する。健康こども部では令和2年度の君津中央病院の採算はコロナ支援としての国県補助が多くて7億4千万円の黒字となったが負担金の削減はまだ検討していないこと、子ども医療費助成で3億5千万円を使用しており利用した者は17,315人であったこと、保育園保護者負担金の滞納者は児童手当から特別徴収している自治体があるが木更津市では取り組んでいないこと、鎌足保育園の園児は今年度中に全て卒園し廃園となる見込みであること、夜間救急診療所の利用者がコロナによる診療控えで元年の2198人から994人に減ったこと、らずフィットの利用者は2170人で市民の2%に達していないこと等が解った。市民部では市政協力委員に貸与するタブレットを「使えない」といって受け取らない者が居ること、国民健康保険の料金統一に向けた議論は県がやっと始めたところで具体的なスケジュールには乗っていないこと等が解り、経済部では有機農業の指導者として委託したのが栃木県の「民間稲作研究所」であったこと、オーガニック認証は8人の生産者とレストラン2店舗が受けたこと、らずビスを経て創業したものは令和元年の27件からコロナの影響で8件に減少したが既存店から売上増加の相談が増えていること、一人10万円の支給に要した労働延べ時間は3098時間だったこと、金田のシーカヤックは人気で予約が直ぐに埋まること等が解った。
 二日目の審議は16:12に終了し、帰宅して庭に咲いた白い彼岸花の写真を撮影してから娘のお迎えをリモートワークをしている妻に任せて事務所に籠もり、市庁舎整備特別委員会での質問通告を作成して会派で共有し、その後は議会だよりの原稿と挿入する図面の作成等を9時過ぎまで行った。
 この日の市内新規感染者数は5人で、前週の同じ曜日と比べると5人減った。人口10万人当たり一週間感染者数は22.2人となって49日間続いたステージYの25人を下回り、酷い状態を何とか脱却できた。
 
 16日も娘を保育園に送ってから初日の審議で気になっていた鳥居崎公園の確認に回り、それから駅前庁舎に登庁して決算審査特別委員会を大部屋で傍聴する。最終日の審議は消防本部からである。
 消防本部ではコロナ患者の搬送が断られて自宅待機に成った事例は市内では生じていないこと、照会4回以上若しくは30分以上搬送できない困難事例は本年6月から8月末までに150件有り令和元年の103件に比べて増加していること、コロナ感染者の搬送には全身を覆うタイベックスを装着するので出動が3〜5分遅くなること、約6千万円で購入した災害用多目的支援車は20人を乗せられ思い機材を運びやすいパワーリフトやドローンの映像を確認できるモニターも装備されているなど凄い車であり大規模災害時には市外でも使用されるように国の登録を受けていること、小型ボートを購入するので来年度は2級船舶免許の講習を受ける必要があること等が解り、企画部では巌根駅のエレベータは速ければ来年度末に完成する可能性があること、市民アンケートの結果から現状の満足が低くて要望が高い項目は防災と防犯であること、現在4台で運用している「ふくちゃんバス」は登録者が77名になり5台目が要望されていること等が解り、12:15に昼休みとなった。
 午後の審査は13:10と宣言されたので昼休みは55分しかないが天気も良いし打合せもないし遅刻しても問題ない傍聴者なので散歩も兼ねて外食を楽しむ。帰りがけに富士見通りの景観形成の中で色相が基準から逸脱している建物を撮影する。建築における表現の自由を公共に会わせる課題がある。
 2分ほど遅刻して傍聴を始めた環境部では脱炭素に向けた民間提案を市の施設だけでなく民間に広げていく考えがあること、住宅の省エネ導入費は全てが県費なので予算の枠があり8月頃に申請が締め切られてしまうこと、霊園手数料は60人が未納であること、資源ゴミの回収補助を受けているの登録団体は76であること等が解り、教育部ではコロナで一斉休校に成ったときの学校給食の廃棄コストが596万円に達したことと食材を有効活用するため福祉部自立支援課を通じて施設に提供したりこども食堂へ渡したこと、学校給食未納者のうち交渉の結果135人は児童手当からの振り替えになっているが拒否している者もいること、法律を変えないと同意無く天引きが行える特別徴収は出来ないこと、児童生徒にタブレットが普及しリモート授業が出来る環境になっているが実施されてはいないこと、公民館の基本的な開館日は決めているが地域の実情に応じて公民館の判断で開館している事例があるため年間の開館日数が192日から272日とばらついていること、中央公民館を利用するために駅前立体駐車場の駐車券を使用した者は年間で3570人で約93万5千円を支払っていること等が明かとなり、15:48に全審査が終了した。
 15:57より市長・副市長・教育庁及び各部署の長が揃う中で討論と採決が行われる。佐藤議員の賛成討論で、令和2年度予算は3回の専決処分と11回の補正予算を併せ14回も修正しながら臨機応変に細かく対応してきたのだと改めて思い出す。3人が討論を行い、鈴木議員以外の賛成で16:12に委員会は終了したが、個人的には決算関係書類に書いてあることの確認が多いことが気になった。
 私が委員長で議事を進めていたら「○○を見て下さい」として質問を制止するが國吉委員長はそこまで冷たくなかったので質疑は赦された。別室で傍聴している私は情報が出されている事案の質疑が続かないよう会議システムを活用して、僭越ではあるが何回か関係資料を全員に送信させていただいた。また決算審査から離れて事業の現状や来年度以降の計画に対する質問も散見された。その幾つかは過去の委員会協議会で説明されている事項であり、傍聴しながら委員会の資料も送信しようかと思ったが流石に僭越すぎると踏み止まった。
 委員会が解散され皆が帰路につく中で市庁舎整備特別委員会の質疑通告書を議会事務局に提出してから私も退庁し、少し早いが娘を保育園に迎えに行ってから帰宅する。事務所で娘を遊ばせながら資料の整理を行い、夕食後は娘を妻に任せて事務所で資料作成の後にHPを更新したら日付が変わってしまった。
 
 17日も娘を保育園に送ってから駅前庁舎に登庁し、10時から開催される交通政策特別委員会を会派室で傍聴する。委員会の議題は6月議会で情報が足りないとして継続審議が決まった陳情「ハブ化された高速BTの設置を求める陳情」の審議である。君津商工会議所の榎本会頭の挨拶では途中段階ではあるが22,248人の署名が集まっている事が明かとなり、木更津商工会議所の永野専務からは高速バス停の設置事例や国土交通省による「交通拠点の機能強化に関するガイドライン」の照会が行われる。その後にバス事業者の考えや県の反応などに対する質疑が行われ、三上議員より本来は県が行うべき事業で便利になるのは間違えないが市の負担が無いとは言えない中で趣旨採択とすべきという発議が成され、賛成多数で趣旨採択とすることが決まった。
豚39の豚一枚ラーメン 850円 午後の委員会まで時間が空いたので春に開店して常に行列が出来ている与三郎通りのラーメン屋に行き普通の状態を確認するため野菜や麺を「少なめ」とすることなく注文し、苦闘しながら500gの野菜と375gの麺を完食するが、胃もたれは夕方まで続いた。
 
 13:20に駅前庁舎からバスに乗り低炭素社会庁舎特別委員会協議会で先進企業の取組を調査に行く。14時から富津市にある日本製鐵技術開発本部で開催された「日本製鐵の低炭素社会実現への取組」では世界で脱炭素の動きがある中、鉄鉱石の還元反応で大量のCO2を排出する企業として@革新技術の開発により鉄鋼製造の効率を高める、A製品の高性能化で製品の省エネに貢献する、B省エネ技術を世界に広げることで他社を通じて炭素消費を減らす、という取組が進められている。その中でも炭素による酸化鉄の還元を水素による技術として研究が進められており世界最大の試験高炉で実証実験もされている水素の還元は吸熱反応なので別途熱の供給が必要なことと水素の供給単価が高いことと高炉の改造に多額の予算が必要になることから、脱炭素鉄鋼として高額でも購入される社会が出来ない限り難しい状況にあるようだ。
 他にもCO2を回収して商品化することや製鐵副産物であるスラグを利用して磯焼けが発生している海域で水中植物を増やしてCO2を固定化する海の森づくりへの取組など、様々な手法を駆使して脱炭素を進めていた。
 実際に鉄鋼スラグを用いた海域藻場造成技術の研究棟も見学に行く。これはブルーオーシャンとして横浜市等も注目しているもので、残念ながら施設の撮影は許可されなかったが、海苔やアマモでの研究も進めらrていた。個人的には木更津市の漁協と供に研究して水産資源を増やすことも目指すべきだと考える。質疑応答で、水素還元の技術を活用し実用化するため運搬コストを抑えるべく自社で水素生産まで行う計画は無いかと聞いたが、運搬コストを掛けても大規模施設で生産した方が単価を下げる効果が有ると判断しているようで取り組む考えは今の所無いようだ。再生可能エネルギーを使用した現地生産という可能性は現在の技術では単価があわず安定供給できないという判断だろう。それでも化石燃料を使わない水素製造の技術開発は今後も求められると思う。
 午後4時に視察を終えて木更津駅前に戻り、自宅で少し仕事をしてから娘を迎えに行って妻の帰宅まで子守を行う。胃もたれが治り娘が寝たら自民党総裁選に関する報道番組を夜中まで見て就寝した。
 
 18日は台風14号が接近してくるので戸締まりをしてから仕事を行い、11時からは自由民主党木更津支部役員会議に出席する。昨日から始まった総裁選挙と16日に事務所開きを終えた浜田靖一衆議院議員選挙に向けた会議であるが、衆議院選挙の日程が確定していない状況なので今後の予定が今一つ決まっていかない。取り敢えず自分に出来ることとして自民党の車による遊説活動を続けることとする。
 会議後に市内で買い物をして帰宅し、昼食後にコロナのデータ整理やHPの更新などを行った。心配していた台風14号は午後3時に温帯低気圧に変わり、中心気圧も1000hPaと高いので大きな被害を発生させそうもなく安心していると夕方には青空も見えてきた。
 
 19日は台風から変わった温帯低気圧が通り過ぎて爽やかな日曜日である。朝から部屋を掃除して雑件を片づけて散歩に出かける。
 稲刈りが済んだ田んぼの畔に咲く彼岸花の写真を撮り、農地転用で建築が進む近所の分譲地を見ながら近くの武井整形外科に行き、11時に新型コロナウイルスワクチンの1回目接種をしていただく。接種後に呼吸の乱れや痛みも生じなかったので、更に歩いて近くの理髪店に行って散髪して帰宅した。
 地元の区長から民地の雑草が生い茂り、市による勧告が届いても反応しない都内の地権者に役員の署名を付けて要望書を送りたいというので署名した後に現場まで歩いて見に行く。帰宅後は家事をする妻の代わりに娘と遊び、夜は報道番組を見てから床に着いた。
 
 20日は朝食後にHPを更新する。その後に娘とテレビを見ていると遠くから自民党の広報車が近づく声が聞こえ、11時に森県議が自宅に到着した。それから午後5時まで草刈議員や三上議員とともに市内を走り回り日没の前に自宅に戻った。この日も新規感染者が2人確認されたためにステージVからは脱却できなかったものの確実な沈静化に安堵する。
 
 
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2021年9月下旬の記録