決算審査が始まる | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2021/09/14記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本日から令和2年度決算審査特別委員会の審議が始まった。 私は議員として3年目に委員に選ばれて以来、下表に示すように連続して8年間決算審査委員会に出席し、その後も議長として2年出席しているが、今年は3月の予算審査と同様に予算科目ごとの審査から部署別審査に変更となっているので、少し新鮮な気分で傍聴していた。 |
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本日の決算審査委員会も昨年と同様にコロナ対策として令和2年度予算を使用した現地調査が省略されて開始された。因みに一昨年度は台風15号による停電被害で議場が使えず、委員会日程も大幅に変更となる中、現地調査が行われなかったばかりでなく審査日程も教育民生常任委員会が終わった午後に開始され2日半での審査であった。これで現地調査は3年連続で中止されているので今期から議員になった4人は現地調査が行われていたことを知らないままだと言うことに気付かされた。 さて、決算にあたって、そもそも議案73号別冊だけでも3百頁を越える厚さなのにそれ以外も補足資料が沢山ある。それらを一覧表にしてみると下表の通りである。 |
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私個人は全ての資料をタブレットのデータで扱っているので鞄が重くなることはないが、紙資料で入手している議員はとても苦労をしていることだと思うし床が抜けないことを祈るばかりである。 資料のうち、No13と14は審査を部署別に変更したことによって作成されたものであるが、その前にも歳入充当一覧表の作成を求めていたので、それがバージョンアップした形である。個人的にはNo2とNo13をまとめることで部署ごとの事務内容が解りやすい資料になるのではと思うが、ともかく大変そうである。 初日の審議を見る限り、配布資料に書いてあるようなことを質問していなかったので、1,256頁にも成る資料を読み込んでいると思われる特別委員会の委員の皆様のご苦労には感謝したい。 審査が始まった令和2年度の事業内容を承認した予算の審査は令和2年3月17日から19日にかけての3日間で行われた。最終日の委員会が採決を終えた後に、当時の議長であった私が挨拶の中で『今回の予算書をつくった段階で新型コロナウイルスの対策ということが盛り込まれておりません。景気の後退による税収の変更等も危惧されるとこでございます。この予算を年度が代わりましたら対策・税収見込み等で速やかな補正を行っていただき、市民のために対策を立てていただきたいと思います。』と述べさせていただいた予算である。 木更津市内で始めての新型コロナウイルス感染者が報告されたのは偶然であるがこの日で、私が挨拶で述べたように当該年度は怒濤の補正予算が組まれた年となり、一人10万円の支給が成されたこともあり過去最大規模の決算であった。 今回の決算資料からも危惧したように令和2年度の景気後退が読みとれる。例えば法人税の調書からは法人の数や法人税収が減少していることが見えてくる。 |
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近年は連続して増加していた企業数が、令和元年度から21社減少となっていた。この様な経済状況でも新たに創業したり支店を出した会社も居るはずなので、既存企業の倒産や廃業、支店の閉鎖などが結構な数に成っていたと推定している。 法人市民税については令和2年度に課税されて収入済みとなった額(現年分調定額)である。金額を比べると前年より2億39百万円も減額となっていた。令和元年も台風被害によるものか対前年微減となっていたが令和2年度は比較にならないほどの大幅な減少である。税制が変わり国の取り分が増えて地方自治体の取り分が減ったことが主な要因であり、コロナ対策としての納税延期措置も影響しているとは思うが、法人数の減少や利益が出ていない企業が増えて納税額が減少したことも一因だと想像する。 しかし、法人税収は減ったものの、国や県からの補助金等が多く届き、市債発行も含めた特定財源が活用されていた。本日の質疑の中でも令和元年度台風災害とコロナ対策の支出について令和元年と2年の合算額が確認されたが、下表に示すように台風被害では災害復旧に財政調整基金を取り崩して多額の一般財源を投入することになったが、今回の新型コロナウイルス対策では殆どが特定財源で賄えていた。国の地方創生臨時交付金のお陰であり、市の財政が2年続けて悪化することは防げた。 |
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これ以外の主な質疑については活動記録の中に記載するが、令和2年だけでなく、今年度も感染症に翻弄されている状態が続いている。来年の9月の決算も大変だろうと一年も前から予想されるのである。 さてその感染症であるが、7月11日以降、日曜日と7月23日(金曜日)を除き連日新規感染者が確認されているが、その数は減少傾向を示しており、本日の感染者は3人となった。昨日の月曜日が前週より16人も減少したこともあり人口10万人当たり一週間感染者数は25.9まで下がった。仮に明日の新規感染者が8人以下であれば50日ぶりにステージWから脱却する計算である。 感染者数の減少に伴い、木更津市内の年代別感染者数の推移のグラフもやっと水平に近づいてきた。 房総半島では9日から昨日までの4日間に確認された新規感染者は114人であった。3市7町ではこの期間に感染者の発表もなく、市では茂原市が他市に比べると人口あたりでは若干多いものの特に目立つような値ではない。 |
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一日当たりでは28.50人、人口10万人当たり一週間感染者数では17.84人となり、房総半島は木更津市に先立ちステージWからステージVへ移行を成し遂げた。 郡市別累計者数のグラフも木更津市と同様に水平に近づいてきたように見える。 人口10万人当たり一週間感染者数も全地区で30を下回り、前回も低かった安房郡市を除くと大幅に値を下げており、医療機関の逼迫は続いているものの、房総半島全体が危機から抜け出たように感じる。 ここまで下がってきた原因は先月下旬の感染爆発によって多くの人々が危機感を抱き、行動抑制を貫いてくれたためであると思うが、それにしても急激な減少である。PCR検査数が減ったとか、検出限界値を高くして検出が難しくなったのかと疑うような値である。この状況が緊急事態が解除された後も続けばよいのだが、また反動で第6波が来るのではと心配になる。 次の波までにワクチン接種がどの程度まで行くのか想定するために現在の木更津市の状況を整理してみる。 |
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50代で1回でもワクチン接種をしたものが50%を越えて54.3%に達し、来週には30〜40代も過半数を越える勢いである。30歳以下の伸びがその上の世代に比べて少ないが、若い世代は感染しても重症化のリスクは少ない。現在逼迫している病院の負荷を減らすために30〜60歳の接種が順調に進むことは望ましい。しかし感染者の過半数となっている30歳以下の接種を進めないと家庭内や職場で接種済みの中高年に移すことでブレークスルー感染が多発して、感染者数を減らすことは難しいだろう。 接種状況も先週からの7日間で9,879回されており、1日当たりの接種回数にすると1,411回でワクチン不足の中でも比較的安定した値を示している。来週には市民の6割以上が1回目の接種を終えている状況になると予想され、私も19日にその一人に加わる予定である。 それでも集団免疫の効果を発揮するまでは、もう少し率が高くなる必要があり、今月末に自民党総裁選挙が終わる頃には多少は状況が変わっているだろうと期待している。 政府も経済を回すためにワクチンパスポートの活用を検討し始めた。全国的に感染者数が減っているので、今月末になる前に緊急事態宣言も緩和されるかも知れない。少し未来が明るくなる中で、明日も決算審査特別委員会の審議を見守ることにしたい。 |