97.9月上旬の活動記録
 1日は雨が降ったり止んだりの天気なので自宅から出ずに録画したままになっている報道番組や映画を見る。雨が止んだところで事務所に移動しながら盛りを超えたノウゼンカズラの花を撮影しする。関東大震災から101年目となり南海トラフが現実味を帯びる中、穏やかに日曜日は過ぎていった。
 
 2日は未明に強い雨に襲われたが、それ以降は良い天気が続いた。夏休みが終わって荷物が多い娘を小学校まで送り届けて自宅に戻る。
 朝から私的な仕事を済ませて資材の不足を購入するため君津まで足を運び、帰り道で寄り道して火葬場関連道路の進捗状況を見に行くと巨大な擁壁工事は完成しており舗装工事に引き継がれる状況になっており、畑沢川周辺でも工事が始まっていた。旧道のアーチ橋を記念に活用して欲しいと思う。
 帰宅すると市役所から6通のメールが届いており、想定通りに答弁の内容を修正したというものが多い。当初答弁を前提とした質問を作成してるので修正されると原稿も変えなばならない。予算や決算のように原稿の無い質疑を行うと時間が経ってから答弁修正の報告が行われることが有るので、それを回避するための作業であるが、これを16人の議員と行い、質疑の重複調整まで行う担当課は大変だろうなと思う。仕事を進めていると次々とメールや電話が届き、この日のうちに原稿を10回以上も上書きするとともに各課に返信メールを送り続けた。
 
 3日から本会議が再開され代表質問が始まる。私は最初の質問者なので早めに登庁して前日のうちに大きく変更になった読み原稿のPDFデータを議会事務局に渡してタブレットで読むことができるように設定してもらう。原稿の文字数は想定される答弁も含めて約2万5千文字、4百字詰め原稿用紙で63枚分もあるので90分で収まるかなと心配しながら議場に入る。10時に会派羅針盤の代表質問に立ち、聞きにくさを度外視して最初から飛ばして早口で質問をまくし立てて10枚の資料を提示して進めたら、想定外に11分も残して用意した原稿は終了してしまい、余分なことを言わずに時間を残して終了し早めの昼食を摂ることにした。なお質問の内容は例によって一週間後に録画がアップされたら全文筆記してアップすることにする。この日の午後以降の質問については、いつもの通り、個人的に気になった質疑や感想を簡素に記載する。
自由民主クラブ代表 斉藤高根議員
 中野地区での住宅供給のため区画整理事業について提案するが地域の声がない中では前向きな答弁は出ない。有機米が単収6俵で通常耕作での9俵に対して市の差額支払いが少ない、という質問を当事者である農業者が代表質問で発言するのはスマートではないと聞いていた。
公明党代表 佐藤修一議員
 死亡者が増加しており霊園不足が気になっていたが495区画残る一般霊園は新規の需要より返還数が多く不足しないようだ。また霊園管理費を払わず3年以上連絡が取れない墓地が31区画有り権利喪失になっている。それをどう処理するかが肝であるがあえて聞かなかったようだ。
 初日は3会派の質問で終了となり、私は学童によって娘を連れて帰宅する。夜は娘を寝かせてから報道番組を見ながら慰労酒を飲んだ。
 
 4日は9時に岩根小学校に立ち寄り校内科学工夫・科学論文作品展を見学してから駅前庁舎に登庁し本会議に出席する。2日目は最後の代表質問1会派と3人の個人質問である。
新栄会代表 座親政彦議員
 市内には59つの学童施設があり5月1日現在で1,874人の児童が通っており22人の待機児童が居る。国も学校施設の徹底活用を指示しているが木更津市で岩根小学校のように学校内に学童施設があるのは稀であり、民設とはいいながら複合化は望まれる。
公明党 神蔵五月議員
 昨年度に出動回数が急増した救急車であるが適正利用を呼び掛けた結果として今年は前年度より3.2%減の状況である。救急車を呼ぶ前に動画で相談できるLive119という制度が始まったことを質問で知った。
無会派 大野俊幸議員
 市内には13の特別養護老人ホームがあり800床を提供しているが入所待機者は221人もおり新たに89床の施設を計画している。介護人材の不足が続く中で施設を増やしても十分に稼働するのかと感じていた。
新栄会 松井晃治議員
 指定管理者が変わった小櫃堰公園では新しいHPがが開設され売店やBBQエリアの設置及びキッチンカーの出店により雰囲気が変わったようだ。現在69台で不足が続いている駐車場を増設する設計が進んでいる。
 質問が終わってから駅前庁舎に移動し選挙管理委員会事務局や農業委員会事務局で所要を済ます。西側駐車場は閉鎖されていたが工事を始める気配は見えなかった。娘を学童に迎えに行ってから事務所で私的な仕事を処理しているうちに疲れてHPの更新は後回しにした。
 
 5日も本会議で5人が個人として質問に立つ。朝は涼しかったが日中は暑くなるという予報なのでクールビズ期間中の権利を行使させてもらいポロシャツにて駅前庁舎に登庁した。
羅針盤 永原利浩議員
 交差点に設置している防犯カメラは警察の事故原因確認には役に立つが犯罪防止効果が疑問という視点は面白い。県と同額を市が補助すれば設置が進むのに補助制度を活用できていないという指摘も良い。
公明党 渡辺厚子議員
 健康診断について日程を可能な限り登校できない子どもに合わせるように配慮し、それでも難しい場合は他校でも検診できるようにしているという。吹田市では医療機関で個別受信ができるので良い課題である。
輝楽会 藤田真澄議員
 災害時には居住地にかかわらず体制を組むが木更津市職員のうち市内在住者が7割と高く安堵する。備蓄品を公開することで不足品を地域や個人で把握して準備できるようにするのは良い視点だと感心した。
一隅 堀切俊一議員
 令和3年度の一斉調査で通学路で安全対策が必要な76箇所が把握され全て市により対応が済んでいる。もっと安全対策をという質問者は一方で土木費が多いと苦情を言っていたなと聞きながら思っていた。
しげのぶ塾 重信文彦議員
 当選後7回目の定例議会で初質問であり緊張していることが痛いほど伝わってくる。市内の保育園には双子が20組、三つ子が1組在籍しているが別の保育園に引き裂かれてはない。兄弟が別の事例は知っている。
 質問が早めに終わったので急いで帰宅して溜めてしまっていたHPを更新する。しかし18時半から江川区役員会があり相談役として出席したので活動記録を更新するだけしかできなかった。
 
 6日も本会議で5人が質問に立つ。質問終了後に大綱質疑や決算審査委員会があり18時に行われる故滝口議員の通夜式に向かう前に着替えに戻ることが難しいと判断し、喪服のズボンで駅前庁舎に登庁した。
新栄会 安藤順子議員
 木更津市の名物という視点は興味深いし、クロダイが関西ではチヌと呼ばれて高級魚扱いされているのは知らなかった。でも気が付けばクロダイを子ども食堂にどうかと言う展開になって苦笑せざるを得ない。
羅針盤 吾津松太郎議員
 地域循環共生圏という方向性が見えにくい課題に果敢に挑戦してプラットホームの在り方まで掘り下げた良い展開であったし、市長がポルトガルで何を得て来たのかという質問は新人離れして流石であった。
羅針盤 齊藤秀樹議員
 令和4年度から中学校で防災ジュニアハイスクールが始まり毎年千人を超える生徒が受講しているとは驚きであった。アンケートの結果、生徒の14.7%が消防団に入りたいと答えたが、その1割でもなればと願った。
市民とともに 田中紀子議員
 私の90分の代表質問でも小項目16点であるが31点を60分に詰め込む無謀さを実感する。多くの項目に再質問が用意されながらそれが流れていくのは担当者に失礼だろう。最後の早口にやり遂げた感は残った。
羅針盤 吉田眞紀人議員
 内房総アートフェスに木更津市が56百万円を負担したことが妥当であったかもう少し深堀が聞きたかった。市内に展示された作品は解体されたようだが、活用すべきだったのではと聞けなかったのが残念である。
 一般質問が終わり田中議員からの大綱質疑が行われ決算審査特別委員会委員が指名され、議案と請願・陳情を委員会に付託して本会議は終了となった。引き続き決算審査特別委員会議員会が開催されることは知っていたが素早く退庁して斎場に移動して服を着替え、18時から滝口元議長の通夜式に列席した。市内外から多くの参列者があり故人の人徳が偲ばれ、私も個人的な記憶で寂寥感に包まれていた。
 
 7日は良い天気なので朝食後に車に草刈り機と後援会の予備看板を詰め込み万石の貸家の草刈と破損している看板の交換を行う。看板の標章が移行できれば良いのだが剥がすと使えなくなるので事前に選挙管理員会から新品を受け取っており、交換後に使用済みのものを返還する手順である。2時間ほど作業して汗だくになって帰宅しシャワーを浴びる。
 昼食を食べてから事務所に籠ってHPを更新する。総務委員会資料や決算の資料の一部にも目を通し、特別委員会12人中6人が新人議員という決算審査でどの様な議論が進むのだろうかと想像した。夕方には滝口元議長を想いを書き上げ自宅で献杯した。
 
 8日は雨の天気予報であったので予定を入れずにおいたのであるが予想外に天気が良い。事務所周りの片づけを午前中に行い、日曜日なので午後から録画していた報道番組等を夕方まで見続けて夕食を摂り、夜には告示された民主党代表選挙や立候補者が続く自民党総裁選挙の状況をテレビで見てから深夜にシャワーを浴びた。
 
 9日は江川町内の仕事で役員の家を訪ね天気が良いので先月22日に避難受け入れ訓練を行い解放したという扉を確認しながら定期機体整備の建築工事の状況を見る。最初の建物は完成しており現在整備を行っているK格納庫より遥かに大きいものである。これで交付金が増えないとしたら問題である。
 9時前に朝日庁舎に行き屋上で朝日庁舎の建設を見届けるための
定点写真を撮影してから選挙管理委員会など、幾つかの部局を回って用事を済ませてから君津市役所に到着し、偶然5階で開催されていた君津市の小中学生による校内科学工夫・科学論文作品展を見学してから8階まで階段で登り議会傍聴の受付を行う。議会事務局の隣のフロアのモニターでは質問の映像が流され、新庁舎もこのような感じになるのだろう。
 傍聴室に入ると齋藤秀樹議員が既に入室しており隣で小倉広紀議員の終盤の質疑を聞く。若干の休憩を挟み11:15開始の下田剣吾議員の質疑を聞く。再質問で公約の達成率について聞かれて答弁した石井市長の話も原稿がない中で良くまとまっており、流石に市長を務めるだけあると感心する。
 君津市内で昼食を摂ってから金田に移動して買い物を済ませて帰宅し、事務所で届いたメールを見ると烏田浄水場配水池整備工事の設計施工業者として(株)フソウ東京支社が優先交渉者に選ばれたことがかずさ水道広域連合企業団より届いていた。価格は提案上限額の99.946%となる36億9千万円(税抜き)という案件である。(株)フソウは香川県を本拠地とする建設会社であるが広域連合企業団の前身である君津広域水道から受注して7年前に竣工した配水池の施工実績はあるようだ。予定では10月に契約を締結し令和11年3月までの工期になるようだ。色々と気にはなるがとりあえずその話は月末まで先送りし翌日の委員会資料を読み、技術的な質問の説明資料を作成してからHPを更新した。
 
 10日は税理士事務所で打合せを済ませてから駅前庁舎に登庁し10時から総務常任委員会に出席する。付託案件は下表のとおりである。
区分 番号 内容(件名とは異なる) 関係部
委員会 議案50 一般会計補正予算(第3号) 財務
議案58 特定個人情報利用等に関する条例の一部改正 公室
議案64 工事請負変更契約の締結(波岡中学校) 資産
- 行政視察について(10/3〜4:掛川市・豊橋市) -
協議会 No.1 消防署富来田分署整備事業について 消防
No.2 中心市街地活性化基本計画(第2期)意見公募について 公室
 議案50号の補正予算では昭和60年に寄贈された貝淵集会所の耐震診断757万円で利用している4町内との協議状況、昭和57年に溜池を埋め立てて建設された清川中学校の土質調査2694万円で地盤沈下による基礎杭(25m×154本)のネガティブフリクションの影響、富来田公民館の空調設備更新設計950万円で設計施工一括発注の是非、富来田消防署で基本計画査定額より1億88百万円も事業費が増大した理由などを質疑する。議案64号は1%以上の物価上昇が生じたときに請負者から請求が有った場合に上昇幅に応じて残工事の金額を見直して契約変更をするもので1549万円の増額である。
 協議会では補正予算でも説明のあった富来田分署の説明と中心市街地活性化計画に新宿と吾妻1丁目を追加して文化芸術施設整備に補助金の活用ができるように変更する意見公募を行う案件の説明が行われた。後者について大字単位での指定が基本なので吾妻2丁目の全域も追加するべきだと質問したが既に国と協議済みとのことである。意見公募が何のために行われるのかと思うところであるが所詮補助金目当ての計画と割り切れば異存ない。2時過ぎに会議が終わり帰宅して車を自宅に置いてバスで駅前庁舎に戻り総務委員会所属の会派議員で軽く情報交換を行った。
 
 11日は父の半年後の月命日で、アメリカ同時多発テロ事件から23年目であり、色々考えながらHPを更新してから駅前庁舎に登庁し10時から教育民生常任委員会を傍聴する。付託案件は下表のとおりである。
区分 番号 内容(件名とは異なる) 関係部
委員会 請願01 選択的夫婦別姓の法制化を求める請願 市民
議案50 一般会計補正予算(第3号) 財務
議案51 国民健康保険特別会計補正予算(第1号) 市民
議案52 介護保険特別会計補正予算(第1号) 福祉
議案59 国民健康保険税条例の一部改正 市民
議案65 後期高齢者医療広域連合規約の一部改正協議 市民
議案60 ひとり親家庭等医療費助成条例の一部改正 子供
議案61 重度心身障害者医療費助成条例の一部改正 福祉
- 行政視察について(10/15〜17:福岡・福山・静岡市) -
協議会 No.01 個別施設計画(金田地域交流センター) 市民
No.02 個別施設計画(市民総合福祉会館) 福祉
No.03 個別施設計画(老人福祉センター) 福祉
No.04 きみつ愛児園運営事業者の決定について 子供
No.05 夜間救急診療所の本市への移管について 子供
No.06 個別施設計画(健康増進センター) 子供
No.07 個別施設計画(市立保育施設) 子供
No.08 個別施設計画(市営体育施設) 子供
No.09 個別施設計画(まなび支援センター) 教育
No.10 個別施設計画(キャンプ施設) 教育
No.11 教育委員会の執行状況の点検・評価報告書について 教育
No.12 金田小学校・金田中学校の整備事業の進捗について 教育
No.13 清川中学校校舎回り等地盤調査について 教育
No.14 選択的夫婦別姓の法制化に向けた議論を求める意見書 -
委員会 - 選択的夫婦別姓の法制化に向けた議論を求める意見書 -
 請願は「法制化を求める」という書面であるが家庭の在り方や子供への影響など反対意見も多い中、堀切議員より最高裁判例にあるように「議論の加速化を求める」とされるべきと意見があり提出者に含意を確認したところ国連から人権侵害であると勧告を受けながら何年も先送りされてきた問題を国会で議論していただきたいという事なので、通常は委員長に一任となる意見書についても委員会で議論することになった。その過程では休憩中に議運の委員長として進行の確認をするなど外野からも意見させていただいた。提案者から提出された参考資料で人口研の研究チームが無作為抽出した18000人に対してアンケートを行い29.9%の回答率であるものの83.9%が別姓に賛成で、30歳未満の約40%は別姓が法制化されたら結婚したいという回答であった。少子化対策になる可能性も示唆され興味深い議論が委員会で交わされていた。
 議案50号の補正予算では予防接種の健康被害は平成には僅かであったが令和3年以降毎年1件づつ発生し今年度は3件であることや自転車用ヘルメットは年齢や所得による制限がなくSGマークが付けば2千円の補助を受けられる制度というが補助金を口座振り込みで考えているという事が解った。議論を聞きながら個別申請が面倒であることや振込手数料が事業費の多くを占めそうだと心配になった。残る議案に一貫して流れている現象はマイナ保険証移行に伴う予算や条例の対応である。日本全国で多くの議会がこの対応を行っていると考えると大変な労力であると思う。行政視察は財政規模が違う政令指定都市と中核市に行くのだなと思ったが先日の宇都宮のように得るものも多いだろう。
 協議会では8件の個別施設計画の報告、市町村圏事務組合が主管するきみつ愛児園を社会福祉法人佑啓会に移管し貞元地区の君津市の土地に建設する2億4千万円の事業費を人口案分で負担すること、市町村圏事務組合が主管し君津木更津医師会に委託している夜急診を木更津市に移管し他市から負担金を受け取ることなど膨大な説明が行われ、最後に請願に伴う意見書を「法制化」ではなく「法制化に向けた議論」を求めるとして協議したのちに委員会に戻して採決を行い4時過ぎに委員会が終了した。個人的には3時前に終わると予想していたので商工会議所が主催する講演会を聞きに行くつもりであったが叶わなかった。講師がJCの後輩で事業を多角化させた経験を聞きたかったのに残念である。帰宅して雑件を処理した後に食事をとり夜中にHPを更新した。
  
 
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2024年9月中旬の記録