乾徳山 2,031m 山梨県三富村
2003年9月14日登山

 夏を過ぎて工事のピークが終了し、若干の余裕が出てきたので週末の天気が良いという予報を聞いたら1泊2日の登山に出かけてしまった。
 午前4時に自宅を出発しアクアラインから中央道に乗り継げば7時過ぎには徳和川の登山口に到着する。
 比較的急な坂を1時間強登ると平坦な場所に出て別の登山道と交差する。それを過ぎて再度急坂を登ると稜線沿いの登山道と合流する。帰路はこの分岐を見過ごさないようにと思いながら展望の良い尾根を登り乾徳山の頂に着く。しかし直ぐ後ろに200m高い黒金山に続く尾根がたいした鞍部も無く続くのでピークに居る気がしない。しかし黒金山まで登る気もしないで富士山の雲が切れるのを待ってから下山する。
 下山路は意外に長く、分岐を見逃してしまったのではと心配になる頃に本物の分岐が訪れ、往復6時間で車に帰る。少し遅めの昼食に食べた三富村の某店の蕎麦のまずさは強烈で、記憶を無くすために秩父市内で再度蕎麦を食べる事になった。
武甲山 1,295m 埼玉県横瀬町
2003年9月15日登山

 前夜は秩父の道の駅でもらったパンフレットで知った鉱泉に泊まり、朝から武甲山を登ることにした。旧秩父セメントに削られた山肌が痛々しいが、生川からの登山道は緑も深く水も清い良い山道だった。
 林間の急な道を暑さに苦しみながら登ると神社が現れる。山頂を探すが明確な場所が解らない。展望台に着くと先に登っていた地元の人が本当の山頂は削られて無くなり、今の頂上がこの三角点だと言われる。帰って調べてみると前は1336mだった山が現在の1295mになったことを知る。上から見ると秩父市街が良く見渡せるがそれ以上に採掘の規模が大きい事に驚く。
 採掘現場を見ながら、低山や無名の山なら削って良いのか、外国の山なら心は痛まないのか、と言うようなことを上半身裸になり汗が引くまで考え続ける。
 深い緑の中を下山して採石運搬の道路を走り、名栗鉱泉に入浴してからコンクリートで固められた東京を通過して自宅に帰っていった。
大日ケ岳 1,709m 岐阜県高鷲町
2003年10月3日登山

 青年会議所の全国大会が福井で開催されることになり、1日早めに休みを取って往路の途中で山登りをすることにした。第1峰目は蛭ヶ野高原からの印象が強い大日ヶ岳と決めた。
 2日の仕事をよる9時に終え、自宅で着替えて登山用の荷物と会議用のスーツを積込みアクアラインと東名と東海北陸を経由して登山口を目指すが流石に睡魔が襲ってきて午前2時過ぎに長良川SAまで付いてレガシーの荷台部分にエアマットと寝袋を敷いて睡眠を取る。
 翌朝6時に目を覚まし、SAの軽食コーナーでラーメンを食べ、蛭ヶ野高原の登山口まで走る。貯水タンクの横の広場に車を停めたら長い登山道を登り始める。平日なので私が最初の1台目だった。
 登山道の樹種は多く結構紅葉も楽しめる。登り始めて2時間強で山頂に到着する。思ったより山頂は広く平らで三角点以外にも石塔や地蔵など多くの物がある賑やかな場所だった。雪の付いた白山も良く見える。展望を楽しんで下山し、高鷲温泉に浸かり福井県に向かった。
能郷白山 1,617m 福井県大野市
2003年10月4日

 この日の昼には福井市に入る必要があったので第2峰の能郷白山は登山口になる温見峠で車中泊をすることにした。国道157号線沿いなので通行車両の音でよく寝れないのではと思ったが日没後に通過したのはたった1台だけだった。ラジオもろくに入らず携帯も圏外という寂しい夜を過ごす。
 朝5時から登山を開始する。少し雲が多いが展望は効く。稜線に出れば御嶽や乗鞍岳が朝焼けにシルエットで浮かんでいる。7時前に山頂に着くがまだ誰もいない。明るい草原の向こうに伊吹山が見えて、随分西の山まで来たことを実感する。
 車に戻る直前で3人組とすれ違ったのだけの静かな山を8時半に終了し、六呂師温泉に寄り道して湯上がりにスーツに着替え福井に到着する。
 午後からセミナーに出て懇親会も行うが朝が早すぎて早めにホテルに帰ってしまうことになるのだった。もちろん翌日の昼からの帰り道は長く辛い物だった。
No37 .2003/9-2003/10    ←No36No38→
日本を走る