藤原岳 1,171m 三重県いなべ市
2006年4月29日登山:単独

 2006年のGWは昨年の東北連続登山に引き続き関西山陰の連続登山を行った。朝3時起床し木更津の自宅を3:18に出発し、アクアラインを渡り東名を西に進む。初日は北鈴鹿の最高峰である藤原岳とした。
 駅前の駐車場に行くと小学校に置けと書いて有るので西藤原小学校前の駐車場に車を停め駐車料金300円を払い8:26に出発。8:46に聖宝院の境内を見てから裏登山道を登る。沢を渡るところで手前の尾根を間違えて登っている夫婦に連られるように道を誤った以外は極めて明確な登りやすい道である。道標も写真のようにハッキリしている。
 表登山道と合流すると急激に人が増える。10:32に藤原山荘を通過し、稜線を歩いて最高地点である天狗岩に10:57到着。天気予報は晴れなのに視界はない。
 頂で麦酒を飲んで下山開始。11:32に藤原山荘を通過して11:57に8合目の分岐到着。下山に使用した表登山道は裏登山道より歩きやすく桜も綺麗である。おまけに登山口に便所と大きな無料の駐車場まである。
 12:54に無事下山。温泉を求め県境を越え岐阜県の南濃温泉まで行き、汗を流して、翌日に控え滋賀県高島市安曇川まで移動した。 
武奈ヶ岳 1,214m 滋賀県高島市
2006年4月30日登山:単独

 朝6時に宿を出てガリバー旅行村に向かう。6:53に駐車場に車を入れ駐車料金400円を支払い出発。渓谷沿いの道は変化に富んでいるが夜の雨で岩が濡れて滑りやすく結構疲れる。特に7:25に着いた貴船の滝は梯子に鎖が続き慎重に進む。7:43に七変返しの滝を越え困難な場所も終わる。尾根に取り付き急坂を登ると突然スキー場跡地に飛び出る。八雲ヶ原である。そこで8:26から15分ほど大休止を取る。
 一部雪原の上を歩きながら9:34に山頂に到着。まさに山頂を出発しようとしている女性にシャッターを押してもらうと、直ぐに誰も居ない山頂となる。六地蔵に挨拶してから麦酒を空け周辺を見渡す。琵琶湖は微かに見える程度で期待していた展望はない。
 帰りは滝を通らなくて済むように周回コースを選ぶ。10:10に細川越まで降り、分岐を探しながら10:43に広谷につく。明確な道標がありホッとしたのが間違いか七変返しの滝の上部に降りてしまう。11:40に慎重に貴船の滝の難所を越えて12:05に下山した。
 琵琶湖畔まで下り宝船温泉に貸し切り状態で浸かり、若狭湾岸を西に走って道の駅養父温泉に宿泊した。
氷ノ山 1,510m 兵庫県養父市
2006年5月1日登山:単独

 朝6時に宿を出て親水公園まで走る。さすがに氷ノ山は残雪が多く目に入る。一旦そこの駐車場に車を入れるがコース上の雪が多そうなので東尾根の入口まで上がりピストンする計画に変更する。
 7:05に駐車場を出発。急な階段を尾根まで上がる。快適な尾根歩きを進むと標高1200mの急登部より一面の雪になる。アイゼンを付けるほどの傾斜で無いと判断しスパッツだけを履く。足跡は無い。今日の一番乗りだ。
 一部斜度が急な場所もあったが滑落も雪の踏抜きもなく9:05山頂に到着。他に誰も居ない。のんびり麦酒を飲んでいると鳥取側から単独の人が登ってくる。そちらは登山口からずっと雪だと言う。その人に写真を撮ってもらい9:30山頂を出発。
 雪道の下りは足腰の負担が少ないので快適に速度を上げられる。雪が無くなるところで後ろを振り返るとものすごい早さで降りてくる人が居る。年齢は50を過ぎた男性でF島の老後を見ているようだ。
 10:15に尾根の分岐を過ぎ10:30下山終了。決して私も遅くないはずであるが抜いていった男の影も形もない。
 村岡温泉に行き、浴室にはいると湯船の湯が無い。浴槽の故障らしいがフロントは気づいていなかったので指摘する。はるばると走った岡山県の真賀温泉と足温泉で入り直しをして、津黒高原の国民宿舎に宿泊した。
三瓶山 1,126m 島根県大田市
2006年5月3日:単独

 2日は朝から雨。天気予報では午後から回復すると言うことであったが10時になっても雲が取れないのでその日は温泉日に方針を変え皆生、玉造、温泉津の各共同浴場を回り大田市内で買い物をして池田ラジウム温泉に泊まる。予報の通り午後からは良く晴れ明日の快晴も約束してくれる。
 3日は朝食を食べてから8寺に出発。8:28に青年の家から歩き始め案内板が整備された道を進む。
 最初に女三瓶に登り9:29登頂。子三瓶や孫三瓶が中国地方の山々を背景に綺麗に見える。そこから僅かに下って登り直せば9:57に男三瓶山頂に到着する。島根半島や出雲ドーム、遠く大山も見える絶景で麦酒を飲んで八朔を食べる。だんだん人が増えてきたので10:26に下山開始し11:19に青年の家に到着。車で西の原に行けば登頂リフトが動いており車も多くこれがメインルートかと納得する。三瓶温泉、来待温泉を経て道の駅蒜山高原まで帰り行程唯一の車中泊をする。
上蒜山 1,202m 岡山県真庭市
2006年5月4日:単独

 朝6寺半に目を覚ます。車なのに熟睡したようだ。中蒜山を経て山頂を目指そうかとも思ったが後の行程を考えて上蒜山スキー場から一気に山頂だけを目指すコースとする。
 7:33に駐車場を出発し高度をどんどん上げ9:06に山頂に到着。大山も日本海も良く見えるのであるが手前の木立がじゃまをする。麦酒を飲んだりパンを食べたりして9:21に下山を始める。9:58に八合目まで下山。展望はこの辺りがもっとも良いようだ。観光地に近いだけ有って手軽な格好で登る人々が周囲に多い。
 10:45に下山して温泉に入るため休暇村に行くと大勢の観光客で溢れている。渋滞を避けるためさっさと蒜山を後にして高速で一気に美原北まで走り、橋本駅の観光案内所で知った、やどり青少年旅行村に泊まる。
伯母子岳 1,344m 奈良県野迫川村
2006年5月5日:単独

 朝6時前に宿を出発し、龍神高野スカイラインを登山口目指して車を走らせる。7:53に登山口到着。今日は登山と言うより標高差のない縦走のような山である。軽四の走れる道を山頂直下まで延々と歩き9:18に山頂到着。
 9:30まで休んでから往路を帰る。大股から登った人が護摩壇山のバス停まで歩くというので車道分は乗せることにして同行する。そして11:05登山口に到着し護摩壇山の混雑する駐車場に移動。この舗装路を歩くと辛いだろうと思う。同乗者はバスまで時間がないと言うことで往復30分の山を断念。一人で11:30に1,372mの頂上に到着する。数年前まで和歌山県最高峰と言われていたが近くの無名峰(後に龍神岳と命名)に譲ったようだ。
 スカイラインから野迫川温泉に回り坂本まで行く途中で石に乗り上げたせいか前輪がパンク。道が細く急坂でタイヤ交換の場所がない。すっかり駄目になるまで走ってスペアに交換。そこから五条まで出てタイヤを購入し、ついでに西吉野温泉に入り、再度坂本に帰り昭和館に泊まる。登山より車の運転が大変な地帯である。
釈迦ケ岳 1,800m 奈良県十津川村
2006年5月6日:単独

 今日も登山口までの移動が一苦労である。5:45に宿を出て細い国道やガードレールもないが舗装だけはされている林道を延々と走り6:50に登山口到着。車が3台止まっており、1台の単独者は今登り始めたところである。
 私も準備を終え、6:57に杉林の中を登り始める。道は良く踏まれておりそれほどの急坂も無く登るうちに先行者にだんだんと追いつく。
 7:42に標高1,465mの尾根出合に着くと立ち枯れした樹林の中の明るい縦走路になる。山頂直下の千丈平の終わりには水場もあり登山口までの難易さに比べてとても優しい山である。世界遺産記念に立てられた立派な道標の所で縦走路に出ると大きな荷物を背負った夫婦が過ぎる。洞川から上がり前鬼に抜ける奥駆の途中で3日目とのことである。女人禁制の山上ヶ岳では奥さんは男装して下を向き黙々と過ぎたという話しに苦笑する。
 そして8:45に山頂到着。さきほどまで雲の掛かっていた山頂も綺麗に晴れ渡り金剛山や大台ヶ原も良く見えている。もちろん八経ヶ岳に向かう縦走路も力強く横たわっている。いつものように釈迦像に無事のお礼を言ってから麦酒を飲み、朝食のパンを食べている内に追い抜いてきた人達が到着する。八朔を半分渡し、代わりに珈琲を頂くなどして1時間ほど去りがたい山頂にいる。
 さすがに9:45に下山を開始し11:05に登山口に到着。 国道に出たのが11:40だから林道を35分走っていたことになる。この林道の途中で車を停めて谷を覗くと200mは一度に落ちられる高さであるがガードレールは無い。
 大塔温泉で着替え、自宅に向けて帰路の開始。そうは言ってもなかなか高速に乗らず、三重の榊原温泉に寄って再度暖まり、23号線と1号線で横浜町田ICまで100km以内になる沼津ICまで一般道を走り、そこから首都圏近郊夜間割引を利用して日付の変わった頃に自宅に帰り着き、長い登山遠征を終えた。 
No48 .2006/4-2006/5 GW連続登山A ←No47No49→
日本を走る