岩根の未来を考えるB | ||
2014/05/21記 | ||
その@では、岩根を覆っている閉塞感の原因を列挙し、そのAでは、岩根の中心となる巖根駅に注目して問題点を整理したが、巖根駅から離れた場所も含む全体の課題として話は拡大されていく。「まとめ」という位置づけになるが、結論というほどの内容ではない。 4.広く岩根全体を見たまちづくりの課題 @自衛隊基地の活用 岩根地区には陸・海・空の自衛隊が全て駐留している。 その特性を活かした街づくりを検討すべきである。 1).まずは、江川総合運動場の拡張整備 2).交通の要所として、近隣に防災拠点の整備 3).航空自衛隊の組織規模縮小に伴う返還と活用 →平成25年度から第一補給処が廃止になり入間の配下に 人員約570人の組織が330人程度に縮小 人員も縮小したのだから敷地も縮小し、 一部を返還すれば、駅に近い跡地の開発が可能になる 4).軍民供用利用(小型ジェット機)を検討 2020年東京オリンピックの空港不足を視野に 木更津市議会は平成20年12月18日に 木更津飛行場を日本国財産に変更するよう要望 渡邊市長の公約 『自衛隊滑走路の官民共用化への働きかけ (ビジネスジェット利用や将来的離島便誘致にむけて )』 →調布空港の移設までも視野に入れる A地域の特性を活用 1).都市近郊のふれあい農業を拡大 →例えば、鴨川の大山千枚田で棚田オーナー制度を採用 このように都市住民の農業体験の場として活用は可能 2).屋敷森(防風林)を景観的財産として活用 →島根県出雲市では松の生垣 の保存維持に助成 緑の多い景観は特徴的資源と捕らえ、保全を検討する 3).東京湾を挟み、夕焼けに富士が見える 江川や久津間の自然海岸を活かした美しい地域づくりを B地域の安全・安心を向上 1).津波対策として避難山を設置し、観光にも活用(関連記事) 2).岩根4丁目の取り組む防犯活動を地域全体に拡大 3).これから増える高齢独居者の見守り活動への取り組み これらは、地域の力の集結が必要となります。 C地域の住民力を活用 渡邊市長の公約は「さりげない支え合いと社会へのコミットメント(関わり)が生きづく居心地の良いまちへ」 をスローガンにして、住民同士が支えあう自治体を目指している。 岩根西地区は木更津市で最初に 「まちづくり協議会」が活動を始めた住民自治の先進地であり、学校支援活動のモデルケースにもなり 『子ども若者育成・子育て支援功労者内閣府 特命担当大臣表彰』を受賞したジェスパルが有るなど、互助の意識の高い地域である。 この住民力の高さを活かし、まちづくりを進める事は他の地域とは違う個性的な、そして素晴らしいことであると思うので、それを伸ばしていくことが重要である。 5.質疑応答にて このような結論で講演を終えたが、質疑応答の中では巖根駅に快速停止を早急に政治決断すべきというような話が多くなり、地域のまちづくりの有り方は行政が原案を作り音頭をとって進めるべきだという声も聞かれた。まちづくり協議会の総会に出席するような意識の高い人でも、地域の将来像の設定に能動的に参加するという事に成らないのが欧米のまちづくりと異なる日本的な特性と感じる。今後を進めていく核の一人としての責任感の大きさも、改めて感じさせるフォーラムとなった。 |