2018年を振り返る
2018/12/31記
 今年は北海道の測候所のある都市の雪が遅く、観測史上最も遅い初雪の記録となった。木更津のアメダスデータでも、12月4日には23.0度、5日にも29.7度という最高気温を記録し、気象庁も暖冬になると予報したが、年末寒波が来て28日には熊本や大阪、名古屋でも初雪が記録された。異常気象の続いた今年を締めくくるのには、例年の年末のようだと感じているが、この寒波が居座り、日本海側で災害級の大雪にならないことを願うばかりである。
 
 前にも書いたが、今年は火山の噴火、集中豪雨、異常な猛暑、巨大台風や大規模地震と、平成の最後になって災害が頻発する年になっていた。今年を代表する文字も「災」と決まった。
 明治・大正・昭和と帝国陸軍・海軍は戦場で戦い続けたが、平成の自衛隊は頻繁に災害派遣を行いながら、一度も戦闘で誰かの命を奪うことも、当方に被害が生じることも無かったのだなと思うと、感慨深い。次の時代も日本の軍隊によって誰も死ぬことがない世界が続く事を願うばかりである。
 
 さて、その様な事を感じつつ、日付が大晦日に変わった深夜に毎年恒例の「今年を振り返って」を記載し始めた。
 
 因みに、木更津市が11月29日に選んだ今年の市政十大ニュースは下記の通りである(時系列順で、順位付けはしていない)。
 
・渡辺市長再選2期目の市政スタート(3月)
 田中副市長就任(女性副市長は木更津市初)(7月)
 澤教育長再任(4月)
 
・ちばアクアラインマラソン2018開催(10月)
 
・オール木更津(金融機関・市役所・商工会議所)で取り組む
 電子地域通貨「アクアコイン」運用スタート(10月)
 
・第158回芥川賞作家 若竹千佐子さんに
 木更津市民栄誉賞を贈呈(3月)
 受賞を記念した文芸講演会を開催(4月)
 
・「三井アウトレットパーク木更津」がアウトレット店舗数日本一
 全308店舗としてグレードアップオープン(10月)
 
・パワーアップ!子育て支援(4月)
 「健康こども部」創設
 子育て世代包括支援センター「きさらづネウボラ」設置
 
・木更津総合高等学校硬式野球部 3年連続7回目
 夏の甲子園出場(7月)
 
・港の賑わいの創出
 木更津港まつり花火打上数過去最多(14,508発)(8月)
 「みなと木更津うみ祭り」が
 「KISARAZU PARK BAY FESTIVAL」にパワーアップ(9月) 豪華クルーズ客船「ぱしふぃっく びいなす」
 2年連続木更津港入港(11月)
 
・道の駅「木更津 うまくたの里」開業一周年
 買物客64万人突破(10月)
 
・中小企業のサポートを強化
 木更津市産業・創業支援センター「らづ-Biz」
 リニューアルオープン(2月) 
 
 対象月が記載された事項を数えると15にも成るのに十大ニュースとは如何なものかとか、道の駅の賑わいは目を見張るが十大に入れるべきものでも無いだろうとか、幾つか思うことはあるものの、基本的には私も今年の大きなニュースとして感じている「渡辺市長の市政初の無投票による再選」「今後の発展が期待されるアクアコインのスタート」「地道な活動が評価されるがホームランを期待したいらず-Biz」という3点は網羅されている。
 市政の上で他に加えるべきと思うものは「展開が気になる鳥居崎公園のPARK BAY PROJECT」、「四市と企業団による水道事業の広域統合化の決定」、「笹子の人工サーフィン施設と伊豆島のポルシェ体験施設の建設発表」、「小中学校の全教室にエアコンの設置予算を可決」といった年末に続いた話題だろう。
 今年は大規模災害や大型商業施設の閉店といったような暗いニュースが無かった事は幸せであるが、来年のニュースには富岡小学校と中郷中学校が長い歴史に終止符を打つことが載ることになると思うと切なくなくなる。その分も、せめてクルーズ船の就航決定とかオリンピックのキャンプ地誘致決定といった明るい話題を並べたいものである。
 
 因みに、千葉県はニュースを順位付けしており、そのトップは下記に示すように外環道の三郷南IC〜高谷JCTの開通で、木更津に関係する部分は4位のアクアラインマラソンだけである。
 
1外環道(三郷南IC〜高谷JCT)が開通 [ 6月2日]
 半世紀越しの大事業。物流の生産性向上、観光交流が促進
 
2成田空港の更なる機能強化の実施を合意 [3月13日]
 第3滑走路の増設、B滑走路延伸、夜間飛行制限の変更へ
 
3海外における知事トップセールスの実施
 2月にタイ王国で県産水産物の取引拡大につながる会談を実施
 11月には初めてシンガポール及びベトナムを訪問
 
4「ちばアクアラインマラソン2018」を開催 [10月21日]
 約1万6千人のランナーがアクアラインを疾走
 
5通称「チバニアン」の地層が国の天然記念物に [10月15日]
 市原市の「養老川流域田淵の地磁気逆転地層」が世界基準に
 
6東京2020オリンピック・パラリンピックまで2年 [7月24日]
 県内各地で2年前イベントや競技体験会、ちば文化資産の選定
 都市ボランティア募集などを実施、聖火リレー日程も発表
 
7.県育成落花生「Qなっつ」がデビュー [10月30日]
 
8台風24号で県内に暴風などの影響広がる [9月29日]
 鉄道の運休相次ぐ 農林水産業被害 23億円超
 
9成田空港 発着・旅客数 過去最高
 初の25万回突破・4,000万人超え、5月20日には開港40周年
 
10圏央道(大栄〜横芝間)本体工事に着手
 2024年度の千葉県区間全線開通に向けて
 
 私的なことで1年間を振り返ってみると、一度は見たいと思っていた「諏訪湖の御神渡り」と「郡上踊り」を見ることが出来たし、一度は滑りたいと思っていた中央アルプス千畳敷カールも楽しめたから悪い年ではなかったが、海外旅行は昨年に引き続き無く、登山も昨年の11座と数は同じであるが、とても満足するほど登れていない。自転車による長い旅も無く、ダイビングなどは8年以上もブランクが空いてしまっている。娘を連れて金沢まで旅行をしてきたが、妻と日程が合わずに家族サービスは充分だとは思えない。何より今年から新しく始めた、と言えるような事もなく、新たな役職に就いたという事も特にない一年だったように思う。
 
 今月に2歳8ヶ月に成った娘の成長は著しく、最近は日本語での会話を楽しむことが出来るようになった。夏には初めて海水浴に行ったし、保育園の運動会デビューも果たした。親になっていく経験を積みながら、現在社会の子育ての問題を実感していくことは議員としての生活には役に立っている。しかし子守のために自由時間が減っていく事は仕方なく、映画も年に3本しか見てないし、読書量も減っているのではと思ったが、調べてみると、読書は年末に読みかけの本を一度に読み終えて、昨年と同じ年間37冊であった。その中に「ドリームマシン」というオスプレイ開発に賭けた人々と歴史を記した本があり、その訳者の影本氏に出会ったことは今年の良い出来事であった。
 
 議会報告の情報開示を進めるために勢力を込めているHPであるが、トップページの更新回数は今回の更新を含めても89回で、昨年の90回、一昨年の92回より減少傾向である。「最近思う事」もこの記事を含めて33本目なので、一昨年の32本よりは増えているが、昨年の40本目に比べると著しい現象である。その中の「基地関係要望を提出する」の一部を取り上げて基地対策特別委員会の中で質疑が行われた。その結果、委員会の最後に斉藤議長から一般論として微妙な問題はHPに記載しないよう要望を受けた。個人的にはこの記事は問題になるようなレベルの記載とは思っていないので、委員会後にも修正等は行っていない。
 議員の発言が一人歩きして議会の信頼を落とすような書き込みは厳に慎むべきだとは思うが、正常な議会活動の報告を控えすぎることで議員の活動が見えなくなり、議会への関心が薄れていくような事態を招くことも問題があるので、今後も記載方法に苦慮しながら、更新作業を続けることと思う。
 
 議会における一般質問は3月に会派代表質問を行い、個人質問は例年通り6・9・12月に行ったので、全ての定例議会で質問を行ってしまった。その代わり決算審査も予算審査も委員としては参加しなかった。双方とも委員に選ばれなかったのは平成20年以来だという事も、有る意味驚きである。
 行政視察は春の市長選挙を想定して例年は企画される2月の視察が無く、さらに来春の統一地方選挙の影響を受けた前倒しの日程が組まれた結果、全てが8月から11月に集中したので結構ハードな日程になった事もある。それを順番に記載すると、8月に会派で境港市・海士町、松江市、同じ月に防災ボランティア議員連盟の研修で習志野市と旭市、10月には議会運営委員会で芽室町・帯広市、総務常任委員会で磐田市・富士市・島田市、11月は基地対策特別委員会で小松市、議会政治倫理条例策定特別委員会で半田市・新城市に行った。北海道から島根県まで6回の視察という旅をしてきた。幾つかは質問の中に引用しているが、委員会視察に同行した職員にも良い勉強に成っただろうと考えている。
 
 年が変わって、春には4期目をかけた選挙が行われる。まだ、新人議員の話は聞かれてこないが、これまで12年間の議員生活を正当に評価して貰えるように、引き続き積極的な情報開示を進めていくことと、積極的に新しい取組を始めなければ成らないと、改めて考えながら、今年も「最近思う事」の記載納めとしたい。