集団感染で考える | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2020/12/27記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
一昨日に木更津市に所在する清和大学柔道部員を中心にしたクラスターが発生した事を記載したが、袖ケ浦市ではさつき台病院において入院患者でのクラスターが発生してしまった。 県内でも感染拡大が続き、3日連続の2百人超で累積感染者数も1万人を越えて10,127人に達してしまった。 房総半島の26市町村で24日から昨日までの2日間で66人の感染者が増加した。町村では23日からの3日間には確認されていないもの、市では勝浦と鴨川以外の全てで確認されている状況だ。 |
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グラフを見るとこの3回の値は今まで違う傾向である事が明確である。今後が心配になる図である。 木更津市周辺の拡大図では垂直に立ち上がって居る状況が続いている。厳しい年末に成りそうである。 房総半島での感染が増えているが県内でも増加しており、例えば東庄町のクラスター発生を受けて感染者が増加した4月14日時点の千葉県内感染者数507人に対し、房総では20人であったので占める比率は3.94%であった。昨日の833人の比率は8.23%であり8ヶ月前に比べれば倍に伸びているものの県人口の約18%を占めている地域としては依然として少ない状況を維持している。 さて、今回はクラスターにおける無症状感染者注目した。 清和大学では46人の感染者が発生し、そのうち21人が無症状で比率にして45.7%であった。体を鍛えている大学生は症状が出ないのかと、若者に無症状が多いという報道を裏付けされたように感じていた。 それに引き続き報告されたさつき台病院のクラスターでは20人の感染者が報告されているが、そのうち8人が無症状で比率にして40%と清和大学と同様の傾向を示している。その年齢構成を見ると30代と50代の職員が含まれているものの5人は入院患者で、さらに80代の高齢者が4人も居たことである。症状が出た12人の中には20代と40代の職員が含まれるなど、若いから無症状というわけでは無いという事がデータからは見えてくるのだ。 これらのデータを単純に考えると、症状が出た感染者よりは少ないものの、無症状の感染者は全世代に存在し、症状が出ていないだけに街中で普通に生活を営んでおり、知らないうちに誰かに感染を広げているという可能性が高いという事である。 緊急事態宣言時に評判が悪かったので最近聞くことが少なくなったが、無症状感染者が街中で感染を広げているという前提に立つなら、この年末は人との接触を8割減らさなければ感染は収束することがないという西浦教授の数理モデルを実行しなければ、確実に医療崩壊は近づくであろう。 年末年始を迎え、毎年恒例の兄弟家族による食事会の中止を決め、初詣も誰も人が来ない江川熊野神社以外はどうすべきかと悩みつつ、今日はディスタンスを保った会議に行く前に考えたことを記録する。 |