凪の10月が終わる
2021/11/02記
 木更津市では20日に1人の感染者が確認されたもののそれ以降は新たな感染者が出ないまま10月が終わった。「嵐の8月」では672人も感染者が確認されたが、9月は169人に減少し、10月ではわずか13人である。10月9日以降の23日間ではたった1人という「べたなぎ」状態である。
 
 房総半島の26市町村でも先月25日からの一週間で確認された新規感染者は5人である。20日からの12日間でもわずか8人という状況で、今の所は次の波が来ている気配は感じられない。
市名 感染者数 町村名 感染者数
1 館山市 367→367 1 九十九里町 108→108
2 木更津市 1698→1698 2 芝山町 67→67
3 茂原市 783→783 3 横芝光町 188→189
4 東金市 649→650 +1 4 一宮町 113→113
5 勝浦市 114→114 5 睦沢町 38→38
6 市原市 3334→3336 +2 6 長生村 131→131
7 鴨川市 199→199 7 白子町 67→67
8 君津市 772→773 +1 8 長柄町 50→51 +1
9 富津市 384→384 9 長南町 76→76
10 袖ケ浦市 634→634 10 大多喜町 36→36
11 南房総市 257→257 11 御宿町 49→49
12 山武市 509→509 12 鋸南町 61→61
13 いすみ市 297→297
14 大網白里市 466→466
市計 10463→10467 +4 町村計 985→986 +1
房総半島合計 11448→11453 +5
 地域別の累計感染者のグラフは下図のようになり、右肩上がりが続いていたグラフの傾きが、本年に入ってから始めて水平になってきたように見られる。
 
 
 東京都での新規感染者数がたったの9人となった昨日は、日本全体でも86人しか確認されておらず、二桁になったのは昨年6月27日以来ということである。
 一方ロシアでは10月18日以降は毎日3万人を越える感染者が確認され、死亡者数も10月24日以降は千人を超え続けているようだ。米国でも感染者が毎日7万人ほど発生し千人以上が死亡している。世界全体が日本のような状況にならなければパンデミックが終息したとは見なせないだろう。
 
 日本の感染がここまで抑えられているのは今なお接種率が上がり続けているワクチンによる効果が大であろう。因みに木更津市における31日時点のワクチン接種状況は下表の通りである。
10月31日時点
区分 人数 1回数 2回数 合計 1回率 2回率
12-29歳 23,461 17,744 14,700 32,444 75.6% 62.7%
30-49歳 35,545 28,786 24,664 53,450 81.0% 69.4%
50-59歳 17,933 14,998 13,373 28,371 83.6% 74.6%
60-64歳 7,199 6,528 6,319 12,847 90.7% 87.8%
65歳以上 39,816 35,531 35,041 70,572 89.2% 88.0%
市の総人口 136,034 103,587 94,097 197,684 76.1% 69.2%
10月24日時点
区分 人数 1回数 2回数 合計 1回率 2回率
12-29歳 23,461 17,043 12,947 29,990 72.6% 55.2%
30-49歳 35,545 27,943 22,380 50,323 78.6% 63.0%
50-59歳 17,933 14,631 12,346 26,977 81.6% 68.8%
60-64歳 7,199 6,503 6,230 12,733 90.3% 86.5%
65歳以上 39,816 35,418 34,865 70,283 89.0% 87.6%
市の総人口 136,034 101,538 88,768 190,306 74.6% 65.3%
7日間の増加数
区分 人数 1回数 2回数 合計 1回率 2回率
12-29歳 23,461 701 1,753 2,454 3.0% 7.5%
30-49歳 35,545 843 2,284 3,127 2.4% 6.4%
50-59歳 17,933 367 1,027 1,394 2.0% 5.7%
60-64歳 7,199 25 89 114 0.3% 1.2%
65歳以上 39,816 113 176 289 0.3% 0.4%
市の総人口 136,034 2,049 5,329 7,378 1.5% 3.9%
 
 増加数は7日間で7,378回なので1日当たりでは1,054回となり前回と同じ様な値で推移している。ただ1回目を接種した者が前回の2,477人から2,049人に減少していることは気になる。30歳未満の1回以上接種したものが75%を越えて、そろそろ希望者が減ってきているのであろう。
 
 一昨日に選挙の洗礼が終わり、引き続き政権を担う岸田内閣であるが、感染症が収束していることもありワクチン接種推進担当大臣の堀内さんは前任の河野さんほど注目を集めないだろう。国産ワクチンの開発も進んでいるようだが、可能ならSARSやMARSといった新型コロナより危険なコロナウイルスにも対応できるワクチンが完成され、同じ様な騒ぎが訪れないことを願うばかりである。
 引き続き日本人のマスク着用が一般化されることで、今シーズンもインフルエンザの流行が抑えられることも期待したい。議会でも質問時間を50分に短縮して10分の換気を行うことなど、感染対策は引き続き現状を持続する方向である。
 しかしながら年明けの県南議長会やかずさ四市議長会による研修会は実施される方向と聞くし、そろそろ議員と部長級職員との情報交換会は再会するべきだと思うし、来年度は先進都市の視察も行うべきだと考える。
 
 特に人数の多い宴席は、自粛が解除されたとはいえ開催することに躊躇されることが続いているのが現状だと思う。誰かが口火を切らねば続くものが出にくい状況であるが、その一方で感染がこれだけ収まっている中でクラスターを発生させると注目を浴びてしまうという恐怖感も理解できる。
 今年も忘年会が少ない年末を迎えそうだと考えながら、その一方でコロナ前には両手で数え切れないほどの忘年会や新年会があったことが、今となっては不思議な気がしてくる。日本から忘年会や新年会の文化が薄れていくきっかけにコロナがなるのかも知れないと思いながら、今回の記載を終えたい。