43.3月上旬の活動記録 |
1日は予算審査の勉強を行っていたが、午前中で行き詰まり、5年前に見た勝浦の雛祭りに出かけた。前回はなかった行川会場の案内看板で入ってみると、平成21年に閉校となった行川小学校が会場であった。創立百周年を越えた学校校舎の余生も感慨深い。
行川から守谷の大駐車場に車を移動し、シャトルバスで市内会場に移動したが、前にも増して参加する市民が増え、市内全体が雛祭り会場となっている事に感心して帰ってきた。 |
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帰宅後に市内で食事を取り、予算審査の勉強を再開した。
2日は朝から雨の降る日曜日に机に向かい予算書と格闘を続ける。夕方4時から江川区の土木委員の会議に出席する。今年の溝払いが16日に設定され、市長選挙出陣式と重なり出席できないことが解る。その他の打合せを終え、夜6時からはウズベクスタンから一時帰国した同級生と酒宴を行う。知らない国の話はやはり面白く、遅くまで盛り上がってしまった結果、予算審査の準備を終えることは出来なかった。
3日から常任委員会の審査が始まるので傍聴のために登庁する。午前中は経済環境常任委員会で、下記の案件が議題である。 |
区分 |
番号 |
内容(件名とは異なる) |
関係部 |
委員会 |
請願01 |
容器リサイクル法を改正する意見書の提出 |
環境 |
協議会 |
1 |
放射性物質含有土砂等の処理について |
環境 |
2 |
空き缶等散乱防止条例の一部改正について |
環境 |
3 |
木更津市商工業振興計画(案)について |
経済 |
4 |
木更津市雇用促進プラン(案)について |
経済 |
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請願はリサイクル (Recycle:再利用)に片寄っている現在の体制を、リデュース (Reduce:排出抑制), リユース (Reuse:再使用)に取り組むことで環境改善を国に求める意見書を提出する事を願うもので、田中議員が紹介議員となっている。個人的には登山の水筒はペットボトルをリユースしているなぁと思いながら全会一致で賛成となる審議を聞いていた。協議会No.1は小櫃川水源に運搬しようとしていた除染土砂を東京の中間処理業者で受け入れて貰う事が出来るようになった報告で、2は既存条例に犬の糞対策を加え、近隣3市の同様条例と同じように『まちをきれいにする条例』として6月議会での制定を目指すという報告で、それぞれ環境部より行われた。次いで経済部より2本の計画案について説明が行われた。既に作成済みの農業振興計画も含め、それをどの様に実施していくかが重要であろうと思いながら協議を聞いていた。
昼食を1階の食堂で慌ただしく取り、午後1時からは総務常任委員会を傍聴する。案件は下記の通りである。 |
区分 |
番号 |
内容(件名とは異なる) |
関係部 |
委員会 |
議案19 |
木更津市基本構想の策定 |
企画 |
議案20 |
消防長及び消防署長の資格条例の制定 |
消防 |
議案21 |
職員の給与条例の一部改正 |
総務 |
議案22 |
特別職で非常勤の報酬等に関する条例の一部改正 |
総務 |
議案23 |
特別職で常勤の期末手当に関する条例の一部改正 |
総務 |
議案24 |
特別職で常勤の地域手当に関する条例の一部改正 |
総務 |
協議会 |
1 |
企業誘致方針(素案)に係る意見公募について |
企画 |
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議案19は議決事項となった2030年を目標年次とする「基本構想」である。市長が替わることが解りながら何故6月議会まで待てないのかという質問が出たが、新市長には具体的展開を見つめた期間の短い「基本計画」の策定を担っていただき、構想は普遍的な物として議決して貰いたいという事で採択された。議案20は分権により自治体で決める事になった資格で、消防署長等の消防職員以外が消防長になる場合は部長職を2年以上経験する必要が制定された。資格を厳密にすると万が一の場合は資格適任者が居ないことに成らないかと思いながら審議を聞いた。議案21〜24号の4議案は常勤と非常勤の職員給与に関する物で、この内で地域手当に関する事項はやはり気になる。そうでなくとも2013年度に国家公務員と同様の7.8%給与削減に応じなかった自治体には『がんばる地域交付金』の補助を下げるなどの対応をしており、人事院勧告の実施を要求されている。委員会では全て採択されたが本会議での対応が悩ましい。会議を傍聴し終えて議会事務局と打ち合わせてから帰宅し、予算審査の勉強を続けた。
4日は私が委員長を務める建設常任委員会であるが、付託される議案がないので全て協議会である。案件は下記の通りである。 |
区分 |
番号 |
内容(件名とは異なる) |
関係部 |
協議会 |
1 |
台風26号被害の復旧及び大雪被害について |
都市 |
2 |
金田西地区の都市計画変更手続きについて |
都市 |
3 |
道路愛称の選定について |
都市 |
4 |
君津地域水道事業統合・広域化について |
水道 |
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No.1は20年に一度と言われた台風の災害認定と40年に一度と言われる大雪の対応である。大雪には10社が対応してくれたようだが、国道や県道の除雪に手一杯で市道まで手が回らなかった会社や、重機を所有していないために対応できなかった会社も居たようだ。地元優先で仕事を発注している真価が問われるのは、この様な非常時の対応であるから検証も必要である。No.2は先日の都市計画審議会で協議した内容と同じ。No.3は4路線に愛称を着けようとした物だが、委員会から路線の選定理由や決定の仕方に意見が続出し先送りとなった。No.4は2月14日に四市の市長が集まり統合のための「幹事会」や「専門委員会」等の組織を決定したことの報告であり、いよいよ年度が替わると具体的に動き始める期待が大きい話であった。
昼を1階の食堂で取り、午後からの教育民生常任委員会を傍聴する。議案は下記の通りである。なお、協議会の最後の項目は委員長の発案により委員間での議論を行おうという提案である。 |
区分 |
番号 |
内容(件名とは異なる) |
関係部 |
委員会 |
議案25 |
交通遺児福祉基金条例の一部改正 |
福祉 |
議案26 |
社会教育委員に関する条例の一部改正 |
教育 |
議案27 |
PFI事業の変更契約の締結(給食センター) |
教育 |
協議会 |
1 |
空き家等の適正管理条例(案)の概要について |
市民 |
2 |
臨時福祉給付金事業費について |
福祉 |
3 |
子育て世帯臨時特例給付金事業費について |
福祉 |
※ |
中郷小中学校の対応について |
教育 |
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議案25は基金の対象を交通遺児だけでなく病死や自殺による遺児まで拡大しようとするもので、手当も「交通遺児手当」から「遺児手当」に変更しようとする物である。範囲は拡大されるが児童扶助手当支給対象者だけに整理される改正も含む。議案26は法改正に伴う改正、議案27は給食センターの配食変更による契約変更である。協議会のNo.1は空き家管理を防犯の視点から市民部で条例制定しようとするもので、松江市のように空き家を資産としてまちづくりに活かそうという視点はない。また空き地は雑草対策として環境部所管と考えているようで一体の条例にはしないようだ。No.2と3は消費税の値上げに伴う低所得者への臨時給付事業の説明で、予算委員会に大変参考となった。中郷の問題は深く、それでも個人的には来年の進学までには結論を出すべき難しい話であると思いながら聞いていた。水越市長も最後にこの様な問題が出てくることは不本意であったろう。
傍聴を終えて帰宅の途中で巌根駅前に行き、駐輪場の看板が錆びて文字も読めなくなっている事を確認し、予算委員会への課題とする。夜は建設常任委員会の情報交換会を開催し、今年で退職される部長・部参事・次長の労に感謝した。
5日から予算審査特別委員会が開催される。今回も個人的に印象に残った質疑を、自分の質疑を中心に幾つか記載する。初日は総体的事項・歳入・総務費に関する審議である。
●平成26年度は骨格予算という事なので、本来は実施すべき事業でありながら政策的判断が必要と見送った事業を聞いたところ、土地開発公社の買い戻しなど51事業であると答弁が有った。今回の3日間の審議で骨格の実態が明らかになるのだが、何とも評価が難しい。
●市税は178億円も有るのだから、県下でも低い徴収率が0.5%上がれば89百万円の増収になる。従って人員を増やしても費用対効果が高く徴収体制を強化することが重要であるとは多くの議員が求める点である。他にもケースワーカーや選管など多くの部署で人員不足が言われ、技官も年齢のバランスが悪い事など職員の数と配置の問題は多いが、現業部分の縮小とともに定数管理を進めて貰いたい。
●防犯灯の電力消費の抑制と電気代のコスト削減を兼ねたLED化の検討は進んでいないようだ。また自治会へ加入した世帯だけに維持管理費を負担して貰うという不公平を是正するため袖ケ浦市や茂原市のように市が一括管理することについても宿題となった。
●市役所供用車両にドライブレコーダーを設置するよう検討したらと言う提案は面白い。その結果、不注意運転も減り、事故率も下がることだろうと思うし、信号無視などの場合の対応も考えざるを得なくなるだろう。
●駐輪場の指定管理の中で軽微な塗装等は実施すべきではと質問したが、来年度は別途予算計上して補修を行うという回答であった。巌根駅については駅前広場整備に合わせ、文字も読めなくなっている看板を綺麗にして貰える事は嬉しいが、指定管理との関係は課題だろう。
●一般競争入札が木更津市が近隣市より低いことや予定価格を事前公表することに対して異論がある委員も居たが、指名権の問題や予定価格を特定業者だけが知りような情報漏洩の危惧を考えると現在の制限付き一般競争入札が130万円というのは良い制度だと私は思う。
例年だと審査は夜に入るのだが、骨格予算で削られた事業について『新しい市長が決まりましたら事業の必要性を説明し予算措置していただくようご理解頂こうと考えています』というような回答が続くと自然と審議も短くなり、日がある内に初日の審査を終えることが出来た。なお、この日は農協の理事会と日程が重複しており、欠席の届出を行っている。
夜には市長選挙に向けた青年部の打合せに出席する。友人からその後のお誘いを受けるが、明日の質問事項の整理や準備のため、後ろ髪を引かれながら帰宅した。
6日に市役所に向かう途中の中野畑沢線の吾妻水門周辺で写真を撮った。急ピッチで工事が進んでおり、年度内に4車線化するという目標は維持しているようだが、久津間では右折レーンの増設等を行っており、予断は許さない。ともあれ、今日の予算の審査項目は民生費・衛生費・労働費・農林水産費・商工費、及びそれに関連した特別会計の審議である。
●市内の無認可保育園で54名を与って貰っている中でも現在は0歳と1歳児の合計で26名が保育園の待機児童と成っている。保育士の採用が進まないためであり、資格者の育成まで考える必要があるだろう。
●社会福祉協議会の職員給与や事業内容がもっと明確に有る必要があると、多くの議員から意見が出された。行政の手が届かないところに対応できるように社会福祉協議会があるのだが、現在は、値上げ問題などもあり、役割を充分に果たしているだろうか。
●生活保護は平成21年度より毎年2億円程度ずつ増加しており、その傾向は今後も続く見込みと担当課長は答弁していたが、どうも先日の中期財政見込みの想定と異なるな、と答弁を聞きながら思った。
●国保や介護などの特別会計の健全化のため特定検診等に力を入れて予防医療に務めるという回答があった。その割には「きさポン体操」の普及が進まず、職員への浸透も不十分なようだ。
●有料ゴミ袋については入札で安価だった中国製品を使っていたが不良品の混入が多く苦情が続き、来年度からは国産品に切り替えるので製造単価は上がるようだ。
●君津中央病院の負担金が前年度より62百万円も増加している。因みに平成25年度も5億円程度の黒字になる見込みだから、負担削減を協議してもらいたい。また休診科目の解消も目指してもらいたい。
●合葬式墓園の建設費として約95百万円の工事費が計上されている。必要な事業とは思うが、明かな政策的投資であり『骨格予算』で切られなかった理由が今一つ明確でなかった。
●KCSへの委託費が1億円も増加になったのは、供用後10年も経ち大型の補修が増えてきた為という回答があった。維持管理が嵩むのは古い社会資本だけではないと改めて思わされた。
●ゴミの収集運搬業務委託費が34百万円も増加になったのは、来年から開始される小型家電リサイクルの施行に伴い、それを直営に切り替え、その代わりに資源ゴミ回収の一部を委託するからと回答があった。直営をどの様に下げるかが、職員管理の要の一つである。
●農業振興計画が策定されながら農業費は前年度より減と成っている。これも用排水路整備や農道舗装の予算を全て削ぎ落とし肉付け対応としたためである。秋に出来ることを当初から削ることが骨格だろうか。
●金田の「わくわく市場」の撤去に当たりインフラは県に半額を委託し、看板等は市が直営で撤去し、店舗は木更津観光物産が撤去する。但し公衆便所についてはバスターミナル整備までの間の暫定施設として都市整備部に移管するようだ。
●公設市場の耐震診断の報告書が出される少し前であるが、危険性が指摘される値であることは間違えないようだ。この再整備に当たっては四市での協調を強く望むが、未だ協議を始めていないようだ。
午前中に1時間以上押していた審査も午後には効率的に取り戻し、この日も日没前に審査を終えることが出来た。夜は市長選挙に向けた選挙対策会議に出席した。どうも右翼の街宣車が回ったり、差出人不明の怪文書が送られてくるなど、誰かがネガティブキャンペーンを行っているようだが、正々堂々と王道を進もうと誓った。
7日は予算審査最終日で、土木費・消防費・教育費・災害復旧費・公債費・予備費及び下水道特別会計と水道事業会計を審議する。
●平成25年度の都市整備部関連災害復旧費は、台風で2億77百万、大雪で13百万円の合計2億9千万円で有ったが、平成26年度予算では前年度より少ない百万円だけ予算計上している。これは何かあったときには予備費対応とする方針だからである。
●長寿命化計画の中で、市営住宅の計画は肉付け対応と成った。明確な長期計画を示している物を『骨格予算』から削除する理由が今一つ明確に理解できない。
●金田総合BTの建設費として約5億1千万円の工事費が計上されている。必要な事業とは思うが、明かな政策的投資であり『骨格予算』で切られなかった理由が今一つ明確でなかった。
●既存市街での下水道普及は人口密度が多く、費用対効果が期待されるエリアを優先的に進めているという事であるが、整備後の未接続で水洗化率が下がらないよう、事前に意識調査を行い、要望の高い地区に進めるという手法も検討されるべきと考える。
●消防団車両の更新を行う3台全てがポンプ自動車ら小型ポンプへの変更となる。これは消防団車両の抑制を考えての事であり、約2千万円の削減効果が生まれているが、操法大会や定員管理をどうするかが今後の課題として残っている。
●平成26年度予算編成の段階で中郷小学校の構造的な問題は明らかになっていなかった。従って屋内運動場の設計費を始め、小中学校に関する多くの予算が計上されてはいるが、今後のあり方が明確になるまで執行は停止される事が明らかに成った。
●羽鳥野の人口増加で、八幡台小学校に7教室から成る仮設校舎を約3億46百万円で建設する予算が計上されている。学校適正規模の答申では高速道路より西側の羽鳥野4〜7丁目は波岡小学校に通学することで適正な規模が維持できるとしていたが、それはあくまで公民館裏に移設後という前提で、事前に取り組んだ形跡は無かった。これまでも何度も増設を繰り返している予算を合計すれば、既に移設費用の半分ぐらい賄えているのではと思わされた。
●清見台小学校で毎年国に納めている借地料について、先方より払い下げの打診が来ていながら具体的な交渉に入っていないことが明らかになった。どうも合理的な予算運営が見えてこない。
●間もなく開校する真舟小学校は防災計画上、市役所防災拠点の移転先に指定されていながら設備対応が不十分だという指摘に対しては、計画決定が建設工事に間に合わなかったからという答弁であった。
●江川運動公園の改修事業の予算は設計までで、撤去されたアスレチック等の普及工事は肉付け対応となる事が解った。
●漏水を発見することに報酬が貰える調査の発注により、平成25年度中に水道の有収率は前年度より0.7%上がる予定である。それでも主要大都市と比べると遙かに低い(来年度見込83.0%:平成24年度の東京都は96.8%、横浜市は91.4%)
審査が終わり、討論が行われた結果、委員会としては全会一致で骨格予算を承認した。個人的にも必要なことは補正対応すると割り切る予算なので、特に異論の出しようも無いのである。夜は遅くまで3日間の審査を振り返る時間にあてた。
8日は目前に迫った市長選挙の意識を高めて貰うため、同僚の市議とともに自民党の広報宣伝車に乗り、市内の意識高揚を図って回る。噂の黒い車も目撃するが、それについては思う事に記載する。夜は君高同窓会の幹事会を行うが、参加者が嬉しい誤算で予想以上に多く、当日の内容を決定した。
9日は午前中に自宅の仕事を片づけた後、昼から桜井公民館に行き、イオンモールの大店法説明会を聞く。今のところ10月14日(火)の開業を目指しているようだが、工事や直後のアクアラインマラソンとの関係で決定には至っていない。何れにしろ楽しみな話である。
説明会終了後は君津市のホテル千成に行き、今月29日に迫った百人を超える規模の同窓会のため、会場の設営や2次会の場所探しなどを行う。これから3週間で返事の来ていない約百名がどの様な意志表示をするかで悩みは更に深くなるかも知れない。帰宅後はHPの更新を行ったが、内容が多く、仕事は翌日に持ち越しとなった。
10日は午前中に自宅の仕事を終えてからHPの更新を済ませ、午後から選挙意識高揚活動を行う。波岡方面を中心に回るが、羽鳥野の住宅の増加には目を見張るばかりである。この日にはアカデミアパークに大森精工機が大田区より本社と工場を移転してくる事が発表され、また木更津の発展が進むと感じた。
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