08.3月中旬の活動記録
 10日から予算審査特別委員会が始まる。委員長として昨年9月の決算審査の時と同じように審査区分の見直しを行っているので執行部も戸惑っている事だろうと思いながら審査を始める。初日の審査項目は下記の通りである。
番号 内容(件名とは異なる) 区分 関係部
議案12 一般会計予算 総体的事項 総務・企画・財務
歳入 財務
議会費 議会事務局
総務費 総務・企画・財務等
 第2第4の日曜日に開かれている納税窓口では平均すると37件の取扱が行われ88万円が納められているようだ。商業施設に入り休日の来訪者が多いことを考えると休日開庁の検討も必要であろう。外航クルーズ船が木更津港に入港しても「外国貿易船」ではなく旅客船なのでトン税は増えないようだ。港湾改修をしてもトン税での回収にはつながらないようだ。窓口の民間委託については拡大を前提に考えているようだが確かに高浜市を考えると3人では効果が少なすぎるだろう。金田交流センターを商業地隊の中央に大面積で造るのではなく他にすればとは議員の中から良く聞く話であるが今から見直しが出来る話であろうか。来年度には台湾の苗栗市との姉妹締結を調査するという点は気になるので個人的な視察も考えねばならないかも。単価の高い証明書自動交付機は10月のリース切れで廃止の考えのようであり適宜見直しは賛成できる。このような意見や質問が出されながら審査は順調に進みすぎて予定時間を待たずに初日の審議が終わってしまった。
 
 11日は地元の岩根西中学校の卒業証書授与式の日であるが、予算審査が有るので欠席になるため、前日に電報を出すことで対応させていただいている。それでも登庁する前に看板の写真だけ撮らせてもらった。本日の審査項目は下表の通りである。
番号 内容(件名とは異なる) 区分 関係部
議案12 一般会計予算 民生費 福祉・市民等
議案13 国民健康保険特別会計予算 市民
議案14 後期高齢者医療特別会計予算 市民
議案15 介護保険特別会計予算 福祉
議案12 一般会計予算 衛生費 市民・環境等
労働費 経済
農林水産費 経済
商工費 経済・企画等
議案16 公設市場特別会計予算 経済
 前日は多くの傍聴議員が居たが、卒業式への出席を優先したのかこの日は寂しい限りであった。社会福祉協議会の運営費に公費を入れるか自治会の会費に頼るかは毎回出される議論である。欧米のキリスト教的な寄附の文化で運営される組織を日本に持ち込んでいる事が本質的には適合障害の元だと思うが企業の寄附にアドバンテージを与える制度などを考えるべきなのかも知れない。待機児童は3月当初で268人まで増えていた。この点は「最近思う事」に記載する。防災備蓄はα米が中心であったものを量を増やすためにビスケットに変えているようだ。霊園には指定管理者の事務所と休憩所を兼ねて事務所棟を建設するし、有害鳥獣の駆除も民間委託を検討している等、民間の力に頼る部分が増えていく。ただ産業創業支援センターは開業半年で47名129件の相談が寄せられつつも実績につながるものはまだ無いようだ。目標は5年間に25件の新規創業という事なので来年度の活躍が期待される。というような審査を済ませた後、妻に付き合って重城産婦人科病院に行き、その後は会派の特別委員会メンバーで審査の進め方の意見交換を行った。
 
 12日は富津市議会議員として立候補を準備している青年会議所の後輩の事務所開きの激励に出かける。青年会議所の後輩の新人は他にも居るし、青年会議所の先輩や高校の後輩、個人的に付き合いの多い現職議員も多く居て、16人に削減される中で、皆に当選して貰いたいと願うばかりである。
 帰りがけに市内で所用を済ませ、事務所で溜まっている仕事や雑務を片づけていう内に夜になってしまった。
 
 13日は朝から太田山で先月20日に作業を中止した竹炭や竹垣造りを行った。ところがこの日も夕方に天気が悪くなると予報が出される中でパラパラと小雨が降ってきたので竹垣は仕上げのシュロ縄での結束作業を行わずに仮留めのままで終了することに成ってしまった。
 帰宅後は溜まっているHPを夜遅くまで更新したが昼間の疲れもあり、内容のクオリティが低いままで、その上に作業を終えることが出来ず、寝てしまった。
 
 14日は予算審査の最終日で下記の項目が審査される。
番号 内容(件名とは異なる) 区分 関係部
議案12 一般会計予算 土木費 都市整備
災害復旧費 都市整備
議案17 公共下水道特別会計予算 都市整備
議案12 一般会計予算 消防費 消防本部
教育費 教育
公債費 財務
予備費 財務
議案34 水道事業会計予算 水道
 早朝にHPをアップしてから登庁し、最終日の審査を進める。地積調査は市内を25工区に分けて作業を進めるので現状では平成55年頃まで係るようである。道路建設や維持管理費は年々減少している。大型の施設建設よりストックの維持に力を使わねばと思うのであるがシーリングが効いていることが歯がゆい。消防団では抜きん出て大型だった1分団1部の車両も小型ポンプに更新する事が解った。シーリングでは学校備品の購入費も減額になっており。規模の大きい予算編成でありながら内容の厳しいものに成っている。財政が厳しいのであるから岩根公民館の耐震診断費の350万円は使わず他に代替を求めた方がよいという意見にも賛同したい。その様な意見が続き、夕刻に審査は終了し、討論が行われて全て原案可決のまま予算審査特別委員会は閉会となった。夜には特別委員会委員で情報交換を行ったが月曜日なので軽く上げたつもりだった。
 
 15日は午前中に地方創生特別委員会が開催され、補正予算で地方創生加速化交付金を活用して取り組む「都心に近接する自然を活かした木更津オーガニックシティー戦略」と「みなとまち木更津発房総新マーケット創出プロジェクト」の説明があった。それぞれ3千万円を超える事業が単なる企画に終わらないように議会も見守れねばならない。
 午後からは広域行政等特別委員会が開催されるが視察報告の調整だけなので視察せずに委員会審査報告を事務局と打合せを行ってから帰宅し、地域要望のあった下水道工事の現場を見に行き、その後は市内で所要を済ませて回る。
 夜は南相馬でボランティアをしている内に知り合った人達が金田のホテル三日月に泊まりに来ているので懇親に向かう。5年も経ったよと話をしながら酒を酌み交わすが、まだまだ南相馬の被災は終わっていない事を認識するばかりであった。
 
 16日は私が委員長を務める基地対策特別委員会を開催する。今議会では6回目の委員長である。オスプレイには大きな動きがないので江川総合運動場の進捗状況を報告して貰う。年度末に設計がまとまる工期であるが、取りまとめはもう少し係り、6月議会での報告になるようだ。中間報告に対して各委員からの質疑が行われた後は行政視察の報告を調整して特別委員会を終了する。
 午後から自宅で私的な仕事を片づけ、夕方から農協岩根支店に行き理事として地区別総代会議に出席する。岩根地区の総代に対して29日の総代会に先立ち上程議案を説明する会議で、総代会で改選を迎える私にとって残り少ない公務の一つであった。
 
 17日は議会が休みに入っている時間を利用して千葉県庁の選挙管理委員会まで政治団体の平成27年度収支報告書を提出に行く。富士山も見える良い天気であるが真っ直ぐ帰宅し、溜まってきているHPの更新作業を行う。夕方から所用でアクアラインを渡り、品川まで往復した。
 
 18日は地元の岩根小学校の卒業式であるが議会最終日であるため残念ながら出席できない。また、早朝から追加議案4件と発議案3件を上程する日程変更を行うための議会運営委員会も開催される。発議案のうち2件は議会の情報公開審査等の手続きに関する件なので議会運営員会の発議となるため内容の審査も合わせて行うので若干の時間を要して終了し、本会議開始時間を待つ。
 本会議開始後、諸報告として基地対策特別委員会で実施した行政視察を報告し、次に付託案件の審査報告として7日に開催した総務常任委員会の報告と、10日・11日・14日に開催した予算審査特別委員会の報告を行った。冒頭から登壇3回であるが、隣に座る地方創生特別委員会委員長と議会運営委員会副委員長を兼務する岡田議員も3回登壇する事になり慌ただしい。執行部から上程された議案第12号〜37号を全て採択、陳情1号を不採択、陳情4号を一部採択として付託議案の議決が終わり、次に執行部から追加される4議案の上程・説明・質疑・討論・採択が、次いで議員から上程される3議案の上程・説明・質疑・討論・採択が行われ、全て採択された。これら7議案は下表の通りである。
番号 内容(件名とは異なる) 関係部
議案38 副市長の選任(久良知現総務部長) 総務
議案39 一般会計補正予算(第8号) 財務
議案40 固定資産評価員の選任(小山現環境部長) 総務
議案41 監査委員の選任(奥出現福祉部長) 総務
発議01 議会情報公開条例の一部改正 -
発議02 議会情報公開条例施行規則の一部改正 -
発議03 無電柱化の促進に関する法整備を求める意見書 -
 最後に閉会中の継続審査の申し出が同意されて議会は終了となるが、議案38号で可決された事案で副市長が交代となるため、2期8年間務めた服部副市長と久良知新副市長より挨拶が行われた。服部副市長も長期に渡り大変だったろうと過去に思いを馳せる。
 昼休みを挟んで午後より議員全員協議会が開催された。案件は次に示す7件であるが議場配付としては他に9件の資料も有り、それも合わせて厚さ5cmを越えようとする事案を一覧にすると下表の通りである。
区分 番号 内容(件名とは異なる) 関係部
協議会案件 (1) 平成28年度行革推進計画の策定について 総務
(2) 公共施設等総合管理計画の意見公募について 総務
(3) 平成28年度地方税法の改正概要について 財務
(4) 仮称金田地域交流センターの基本設計募について 市民
(5) 都市計画道路見直し案の意見公募について 都市
(6) 消防本部庁舎の基本設計について 消防
(7) 全国大会出場奨励金事業について 教育
(8) 水道事業統合広域化基本計画概要について 水道
議場配布 (1) 木更津市まち・ひと・しごと創生総合戦略 企画
(2) きさらづ未来活力創造プラン基本計画事業一覧 企画
(3) 第3次健康きさらづ21 市民
(4) 火葬場建て替えに関する波岡区長会要望 環境
(5) 木更津市水産振興計画 経済
(6) 木更津市ベンチ寄附事業 都市
(7) 木更津市耐震改良促進計画 都市
(8) 木更津市都市計画マスタープラン 都市
(9) 木更津市景観計画 都市
 協議会の案件は全て各常任委員会で説明されたことなので記載は省略する。ただ全ての資料に目を通すことに絶望を感じるだけであった。全員協議会終了後、3月議会最終日に開催される7級職以上の退職者紹介が行われた。今年度末に退職する53名中、部長級9名、次長・参事級10名の合計19名が紹介された。副市長の交代もあり大規模な人事異動についての考えは「最近思う事」に記載する。
 議場を後に帰宅し、これも3月議会最終日に恒例の執行部主催による全議員と執行部との意見交換会に出席する。退職部長が多いので情報交換会というより送別会のようになってしまったことは言うまでもない。
 
 19日は午前中に部屋の片付けと妻の荷造りを手伝い、午後から福祉会館市民ホールで開催される『木更津市景観セミナー』に出席する。
 
 条例の制定により建築物や工作物の建設に伴う届け出事項が発生するため建築関係者の出席が目立つ。セミナーは日本大学理工学部まちづくり工学科の阿部准教授による『ここからはじめる木更津市の景観まちづくり』という講演と都市政策課職員による景観計画と景観条例の概要説明の2部から成っており、午後4時に終了となった。帰宅後は部屋の片付けを引き続き手伝った。
 
 20日は朝から江川区住民総出で溝払いを行う。沿線住民の手入れが良いためか都市化が進み舗装率が高まったためか原因は解らないが水路への土砂堆積が少ないと感じながら作業を終える。役員で昼食を取りながら来年度の工事予定などを説明する。先に抜け出してイオンモール木更津へ移動する。
 こちらでは今年度に採用となった木更津市の職員が1年経過する研修としてイベントの企画設営を行っているもので「春の楽演会」と名付けて屋外で音楽系イベント、室内ではスタンプラリー等を行っていた。
 イベントを通じて職員の研修をさせるとは如何にも渡辺市長らしい手法であり対外的交渉力や事業計画の立案やプレゼン能力を高めるだけでなく、同期の連帯を深めて成功経験で自信を持たせる事は素晴らしいと考える。まさに「輝け未来の自分」という袖ケ浦高校の書の通りだと思った。
 帰宅してHPを更新し、夕方は家族で記念の外食に出かけた。
 
 
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2016年3月下旬の記録