08.3月中旬の活動記録
 11日は東日本大震災から8年目という報道を聞きながら娘を保育園に送り、9時から会派室に篭もって予算審査の資料を整理しつつ、執行部に勘違いがないか確認を進める。午後1時半から住ノ江議員と供に「かずさ水道広域連合議会」の議案説明を受ける。14時46分には東日本大震災の被害者に黙祷を捧げ、議案に対する質疑を行っていたら2時間以上経過してしまった。午後4時から会派室で作業を再開し、午後6時に自宅に戻り、夕食後も自宅の事務所でパソコンに向かって質問事項の項目を整理する。明日からの予算審査に向けて選挙活動はこの週末まで休止することにしている。
 
 12日は娘を保育園に送り、完成間近な年少児用の新園舎の写真を撮影してから駅前庁舎に向かう。会派室で予算審査の資料を取りまとめながら、関係課に電話で内容の確認作業などを行い、単純な質問項目を削除していく。
 10時から予算審査特別委員会が開始される。今回も私の質問を中心に気になる点を整理したい。総括的事項として富津市役所のように予算編成の概要の公表、多数計上されている新規事業と住民要望の多い既存事業の関係、資産管理課の設置に伴う業務集約等について質問し、今回の予算審査は新規事業を中心に質問することを暗に宣言する。次いで、歳入として特別徴収の強化の成果・普通徴収での徴収方法・児童無償化に伴う歳入処理・株式配当金の予算化・ふるさと応援寄付金、総務費として金田地域交流センター・日直業務委託・公共施設再配置基礎調査事業・土地開発公社・AIを活用したFAQ検索システム・行政ポイント推進事業・公共施設耐震診断事業・公共施設整備基金積立金・パークベイプロジェクト推進事業・まちづくりコンテスト・オリンピック誘致活動・市民会館整備事業・徴税の差押処分・税務地図情報システム・期日前投票所の追加等について質問をした。初日の要点は土地開発公社が平成8年に移転補償として支払ったお金を市が返済したことだが、補償以降の用地交渉が難航し現在では別の事業者が経営している土地となっている。経営健全化のためとは解るが、とても筋の悪い予算である。また、特定防衛施設周辺対策交付金を母子保健事業に充当している事に対し周辺事業へ使用するべきであると苦言を呈した。さらに、全体的にシステムの導入が多いが、多くの項目で導入することによるコストと効果についての検証が甘いように感じていた。他には来年度に耐震診断を4施設で実施しても未確認の建物が7施設残ること、駅前庁舎に期日前投票所を設置する予算は計上されておらず予備費で対応すること等が解った。
 初日の審議は予想より若干早い午後6時前に終了する。会派室で明日以降の打合せを行って帰宅し、今年も質問が自転車操業になったと苦笑しながら予算審査の整理を行い、最後にHPの更新作業を行った。
 
 13日も娘を保育園に送り、会派室で翌日の質問に対するヒアリングを行ってから予算審査を開始する。民生費としてあけぼの園の施設改修・外国人介護人材対策事業・保育士確保事業・認定外保育所の無償化における懸念・保育施設の長期計画、衛生費として新火葬所建設に伴う周辺対策・自衛隊周辺の騒音測定・地球温暖化対策実行計画・資源ゴミの回収・汚水処理手数料徴収委託、農林水産費として米食味鑑定コンクール・道の駅事業・森林環境税・防潮堤長寿命化計画、商工費としてかずさアカデミアパーク立地推進協議会負担金・観光協会補助金・ベトナムダナン市交流、公設卸売市場特別会計として再整備の進め方等について質問を行った。この日の要点は人材派遣会社から保育士を受け入れることで年度始めに5名が増え20名の園児が受け入れられそうな見込みであること、地球温暖化防止対策を立案する義務は無いが市の姿勢を示す費用であること、森林税は木更津市民が毎年68百万円位納めながら市役所として受け取れるのは額が多くなる平成45年以降でも24百万円に過ぎないこと、江川海岸の海中電柱の撤去費用の補助金が来年度予算に計上されている事等が明らかになった。
 2日目の審議も午後6時に終了し、会派室で基地対策特別委員会の対応や水道広域連合議会への対応について作業を行い、暗くなってから帰宅する。最終日の資料は作成済みなので早く眠りについたら夜中に娘が泣き出して、結局寝不足のまま最終日を迎えることになる。
 
 14日も娘を保育園に送り、会派室で雑務を片づけてから予算審査に臨む。土木費として小規模事業を継続的に実施する問題・交差点名表示・富士見通りの設計・都市再生整備計画・市営住宅用途廃止団地入居者移転事業、下水道特別会計として面整備の加速、消防費として詰所の更新、教育費として施設個別計画・金田小学校校舎増築・ブックスタート事業・出前講座事業・視聴覚ライブラリー等について質問した。最終日の要点は来年度は3棟のマンション建設に補助することで夜間人口が増加して活性化するだけでなく市の補助金は固定資産税や市民税を考慮すると15年ほどで元が取れること、集会所と消防団詰所が一体となっている施設も複合化の観点で検討できること、出前講座は所管課がメニューを造るのだが市民のリクエストにも検討すること、市町村圏事務組合から移管される視聴覚ライブラリーの資料は3年経てば市の裁量で処置できること、
金田の渋滞対策の全庁的な取組を進めること等である。この日も予定より審議時間が延び、賛成討論は午後5時を回った。消費税増税を理由に全議案を反対した共産党の鈴木議員を除く賛成多数で原案を可決し、3日間、累計約18時間の予算審査が終了した。
 例年で有れば予算審査の情報交換会が入るのであるが、石川議員の事件もあって自粛し、私は帰宅が遅くなる妻の代わりに保育園に迎えに行きながら写真を撮影し、食事や風呂の世話を行い、娘と一緒に早く寝てしまった。
 
 15日は8時半から岩根小学校の卒業式に出席する。足を怪我した子供に対して安田校長先生が壇から降りて渡す姿が印象的だった。今年は52人が卒業し、志学館中学に行く2人を除く50人が岩根西中に進学するそうだ。
 予算審査も終わったので午後からは万石区の後援会役員に手伝ってもらい、前回に終わらなかった範囲の後援会報を配布して回る。この夜は石川議員の通夜なのであるが先に香典だけを済ませておく。
 17時半からは農協岩根支店で地区別総代会議に出席する。これは月末開催の第46回通常総代会の事前説明会であり、委任状等の説明の他、各地でこれを行うことにより当日の進行をスムーズにすることが狙いである。
 農協の会議は午後7時に終わったが、急遽会派の有志で集まることになり、市内某所で情報交換が行われる。通夜に列席した議員からの情報に複雑な感情を抱く。
 
 16日は朝から自宅で市民の要望を聞き、その後着替えてビューホテルに行き、農協の理事仲間であった今城康夫氏の旭日小授章の祝賀会に出席する。受賞された今城氏を祝うとともに、昔の理事仲間と交友を楽しんだ。
 天気予報では強い雨のはずだったが良い方に外れて晴れてきたが、この日は外回りの選挙は休止し、事務所で資料を整理し、夜になってHPの更新作業を行った。
 
 17日は溝払いの日なので朝8時前に集合して地域の方々とともに汗を流す。現在では農業を営んでいない人も昔からの付き合いで参加してくれているが、住宅を購入して移住してきた都市住民の参加は殆ど無く、地域の高齢化も考えると溝払いが何時まで続けられるかという問題が隠されている。
 この日は「アクアコインまつり」が開催されていることをすっかり忘れて昼間に休憩を入れ、午後からは西山区の後援会役員に手伝ってもらい、後援会報を配布して回る。前線が通過して雨になる予報が出ていたが良い方に外れて晴れが続き、夕方まで地域を回ることが出来た。
 西山からの帰り道、夕日が綺麗なので江川海岸に行くと沢山の乗用車が停まっていた。この日にダイヤモンド富士が見られるかと思ったが少し早いようであった。多くの観光客が海中電柱を撮影していたが、この風景を来年も見ることが出来ないことを知っている人は居るだろうかと考えていた。
 帰宅して娘と遊び、妻子が寝静まってからも何故か睡魔が訪れず、仕方がないので事務所に行き深夜にHPの更新作業を行った。
 
 18日は病院へ行く娘を妻に預け、自宅で少し作業をしてから駅前庁舎に行き、10時から開催される地方創生特別委員会協議会と11時から開催される広域行政特別委員会協議会を続けて傍聴しながら午後の委員会の準備も整える。なお両委員会とも議題は「所管事項調査の総括」で、各自がこの4年間の委員会活動を振り返るといったものである。
 早めに食事を摂り、12時40分から議長応接室で防衛省(北関東防衛局と防衛装備庁)の方々と挨拶を交わし、13時より基地対策特別委員会協議会を開催する。議題は防衛省より「オスプレイ定期機体整備の報告」を受け、防衛省と企画部の退席後は「所管事項調査の総括」を行うというものである。6人の傍聴者が居る中での報告は、覚書を遵守している事を確認したというものであり、今後は手順書が整備されたので整備のペースは早くなるだろうという事である。総括としてはさらに総務省や防衛省に対する要望等を活発に行うこととや騒音測定を実施するよう要請する事等を次期の課題として委員会を終了した。
 会派室で翌日のかずさ水道広域連合議員の事前調整に向けて資料を準備してから帰宅し、夕方は岩根4丁目周辺で後援会報を配布し、その後は京都から一次的に帰ってきた友人と懇親を交わした。
 
 19日は娘を保育園に送ってから市内各所で所用を済ませて回り、午後1時半に君津水道企業団に行き、かずさ水道広域連合企業団議会議員の顔合わせしながら、25日の議会人事や発議案について諸調整を行った。今までの企業団のような単なる承認機関でなくなる予感に期待する。再び市内で所用を済ませて回り、夜になってHPの更新を行った。
 
 20日は娘を保育園に送る車中で水道企業団より電話が入り、駅前庁舎で9時10分から打合せをすることに決める。娘を保育園に預けて駅前庁舎に着き、委員会室で広域連合議会の議案調整を行う。
 9時30分からは議会運営委員会に出席し、発議案3件の追加と日程調整について協議する。木更津市議会の情報公開条例から水道部に関する事項が無くなるが、広域連合ではどうかと聞かれたのでまだ未整備なので条例を整備するように申し込んでいると情報提供をした。
 10時から本会議が始まる。3月議会の最終日なので勇退を表明している5名(佐藤・滝口・住ノ江・篠崎・岡田:敬称略)の議員には最後の議会になる。故石川議員に対する黙祷から議会が始まり、議案第10号から第46号と陳情2号及び3号について各委員長から審査結果の報告があり、多くの賛成&反対討論が交わされた後に採決が続き、執行部提案議案は全て可決、陳情は否決された。次いで下表に示す発議案第3号から第5号が上程され、全議案とも可決された。
番号 内容(件名とは異なる) 関係部 発議委員会
発議03 農業振興地域の土地利用の緩和を求める意見書 経済 建設経済
発議04 議会委員会条例の一部改正 議会 議会運営
発議05 議会情報公開条例の一部改正 議会 議会運営
 最後に石川議員の死去に伴い欠員となったかずさ水道広域連合議会議員の選挙が行われ、議長推薦で無会派の中から白坂議員が選出されて11時45分に本会議が終了した。
 会派室で昼食を摂り、13時から下記の議題で議員全員協議会が開催される。説明を聞きながら、今回も資料の頁数を数えてみた。
番号 内容(件名とは異なる) 関係部 資料頁数
No.01 第6次行政改革大綱の策定 総務 19
No.02 平成31年度行政改革推進計画の策定 総務
No.03 第2次基本計画 企画 286
No.04 金田BT土日祝日乗り入れ休止 企画
No.05 平成31年度地方税法改正に伴う改正概要 財務 7
No.06 行政ポイント制度の実施 市民 6
No.07 予防接種の拡大・延長 子供 5
No.08 市立保育園民営化事業者選定 子供 5
No.09 用途廃止市営住宅入居者移転事業の策定 都市 18
No.10 市営住宅長寿命化計画の見直し 都市 7
No.01 第2期教育振興基本計画の策定 教育 46
 合計399頁になる資料であるが「第2次基本計画書」が224頁も有るので、それを除くと175頁の説明資料である。委員会で説明されていない案件がNo.04,05,08の3つである。No.04は最近思う事に記載したように頻発する渋滞でバス便が減る事を示し、No.08は市立保育園4園の民営化事業者を募集したところ吾妻保育園を社会館保育園(社会福祉法人木更津大正会)、久津間保育園を岩根保育園(社会福祉法人岩根福祉会)で移管を受ける事が決まったが、中郷・鎌足の両保育園は市内で保育園を営む社会福祉法人の中からは引き受け手が出なかったという事が示された。No.05の税制改正は別にして、これらの2件は委員会で説明を行い、充分な質疑を行ってもらいたい案件である。
 各部長が簡素な説明としてもらったので予想より早い13時40分に協議会が終了した。最後に渡辺市長と斉藤議長から4年間の感謝と勇退議員に対する言葉があって議会での公式行事が全て終了した。
 次いで7級職以上の幹部職員のうちこの3月で退職する職員の紹介が行われた。10名の職員が議場に入って安田消防長と原議会事務局長が代表して退職の挨拶を行い、最後に退職職員や勇退議員とともに記念写真を撮影して全日程が終了となった。
 
 予算審査で実効性に対する懸念を伝えた事業に対して企画部からの説明を受けてから駅前庁舎を後にする。千葉銀行へ行き選挙の供託を済ませ、夕方は自転車で岩根地区と高砂地区に後援会報を配布させてもらい、夜中に事務所で議会の終了を慰労する麦酒を一人で飲みながら、資料整理や立候補届出書類の作業作業を行った。
 
 
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2019年3月下旬の記録