30.10月下旬の活動記録
 21日は朝から「捕まったよ」という声で見に行くと小さなアライグマが市から借りた罠に掛かっている。今年の2月に我が家で目撃され、罠を仕掛けたが捕まらず、暫く気配もなくなっていたものが先月末から離れの屋根裏で気配がしていたものである。足音は複数と感じられるので、再度罠を準備する。
 朝食後に娘を保育園に送ってから議会事務局に立ち寄って日程の諸調整を行い、市内各所で打合せ等を行ってから流木が流れ着いたと言われる富津漁港を見に行くと港内の多くは綺麗に片づけられていたが、まだ一部に集まっており、そこにTBSのカメラが取材に来ていた。
 
 江川海岸にも動かせないくらい大きな流木が砂に埋まり、組合員がチェーンソーで切断処分していると聞く。台風被害は長期化の気配を生じている。次いで、富津岬から海岸の様子を眺め、漁業や観光の被害は大きいことを改めて実感し、君津で所用を済ませて木更津に戻る。
 午後からは自宅で私的な仕事を処理し、夕方に娘を迎えに行き、温帯低気圧に変わった元台風20号による大雨に備えてから寝た。
 
 22日は即位礼正殿の儀で祭日となり、新聞等で天皇家の歴史を改めて振り返り、伝統に基づく式典を自宅のテレビで視ながら、改めて令和の代に成ったことを実感する。午後から市内を回り、夕方は久々に休日で全員揃ったので市内に食事に出かけた。
 
 23日も朝から「捕まったよ」という声で見に行くと前より小さなアライグマが罠に掛かっている。これで我が家に居着いたと思われるものが全て捕まったなら良いが、少し様子を見る必要がある。ペットが飼えずに野生化して、この様な末路になるのは可哀想にも思う。
 娘を送ってから駅前庁舎に行き事務局と諸調整の後、8時50分に市長応接室に入り木更津商工会議所からの要望書を國吉副議長とともに受け取る。
 
10月4日の農協と同様に、例年の要望に加え台風による企業や商店街への支援についても要望が行われた。個人的には公共性の高い街路灯への緊急対策は行うべきと思うし、市を挙げての復興支援など今後の課題は多いと感じる。
 要望内容については所管である建設経済常任委員会と意見交換を進める中で、問題意識の共有と前向きな政策展開を進めて行きたいことを提案させていただいた。なお、要望事項は下表の通りである。
1.令和2年度木更津市政に対する要望書
1.街中の賑わいづくりの推進について
2.クルーズ船や高速ジェット船など多様な旅客船の寄港及び発着の実現と
 港のにぎわい創出について
3.経済振興施策の推進について
4.道路網の整備促進について
5.介護人材の確保(外国人介護人材の導入)のための支援について
2.台風15号・19号による災害の復旧・復興に関する緊急要望
 商工会議所との会議が終わり、議長室に戻って決済等の事務処理を済ませて昼前に帰宅し、私的な仕事を片づけた後にHPの更新作業を行った。夕焼けは綺麗であったが明日からまた数日間天気は悪いらしい。秋の長雨である。
 
 24日は娘を送ってから市内で買い物をしたり、朝日庁舎で打合せをした後で、岩根西公民館に行き週末の文化祭の日程等の確認をする。明日の天気予報が台風21号による大雨なので展示物の搬入を今日の内に行うことを推奨する。夕方は娘を迎えに行き、夜7時まで時間延長している図書館で絵本を借りた。
 
 25日は雨が強くなる中で娘を送り、10時開始の戦没者追悼式に出席して議会を代表して追悼の言葉を述べる。終戦から歳月が過ぎ遺族の参加者も年々減少しているように感じる。第二次世界大戦の当事である国の多くは、紛争を含む多くの戦争を経ており「先の戦争」と74年前の話を出来る幸せを、追悼の言葉を述べながら感じていた。
 帰宅後は大雨の状況を確認するために地域を回り小櫃堰も見に行く。上流で大雨が降り、小櫃川の水量も増え、流竹木も大量に流れている。氾濫危険水位を超えて避難勧告も発令され、この秋で3度目の台風被害である。風には強い土木構造物も降雨には弱いので災害の程度が心配である。
 午後3時過ぎの強雨で西岩根地区で広範囲に氾濫が視られた。用水路の合流部で流速が停まるバックウオーター現象を確認した。前から土木課に言っている所であるが対策は必要だと痛感する。夕方にも河川の状況を見ながら娘を迎えに行き、亀山ダムの緊急放流が取りやめになったことで安堵して夕食を摂った。
 
 26日は爽やかな空気の中で岩根西公民館の文化祭が行われ、開会セレモニーで来賓代表として挨拶を行う。展示エリアには久津間保育園・みどり幼稚園・岩根小・岩根西中の子どもたちの素晴らしい作品が並べられていたが、文化系のサークル活動が減ったこともあり大人の作品は減少傾向にある。
 呈茶もいただき、文化を満喫してから流竹木被害の話を聞いた久津間の船溜まりと海岸の状況を確認に行く。
 
 多摩川や荒川から流れてきた物で覆われている富津港と違い、全て小櫃川の上流から流れてきた物で港や干潟が覆われていた。遠く富士山の雪景色も見えていたが、悲惨な風景に心が痛む。夜は同僚議員の御尊父の通夜に列席して帰宅し、自宅で雑務を片づけた。
 
 27日は消防団の早出操法大会が中止になっているので、朝から岩根西公民館に行って芸能発表や屋外での飲食ブースを満喫する。昼前に一旦公民館から離れ、台風で被災した西山区の公会堂の様子を見に行くと、雨で天井が下がり一面カビだらけである。
 消防団員が屋根のブルーシートの補強を行っていたが、周辺の柱も損傷しており、補修で済む状況なのかを含め、今後地域で検討するようだ。他も見て回ってから公民館に戻り、市長や教育委員会の文化祭視察を受け入れ、芸能発表終了後に片付けを手伝って帰宅し、夜は団体の反省会に出席した。
 
 28日は娘を送ってから議会事務局で諸調整を行い、一旦帰宅してHPを更新し、午後からは兵庫県洲本市議会の行政視察を受け入れる。洲本市は
2年前に議会運営委員会で視察させていただいた市なので心を込めて挨拶する。視察項目である観光ブルーベリー園協議会の説明に江澤会長が来られていたので、どの様な話をするのかも気になったが次の予定があったので挨拶だけで退席する。
 議長室に戻ると君津市議会の鴇田議長と保坂副議長が着任挨拶に訪問されたので意見交換を行う。鴇田議長は議長就任に伴いかずさ水道広域連合議会の議員を辞められたので、11月に予定されている議会で議長選挙が必要になる。袖ケ浦市に向かう両名を見送った後、会派室で作業を行ってから退庁し、市内で所用を済ませて帰宅した。
 
 29日は娘を送ってから帰宅して翌日の準備を行い、次にHPの更新を行う。午後から駅前庁舎に行き、14時から庁舎整備検討委員会を傍聴する。公共施設再配備計画等が説明されたが、委員の中からは委員会で検討すべき範囲が解らないと言う声も出された。10月2日と本日の会議は市の考え方が伝えられた程度に過ぎず、特に進展は視られなかった。議会事務局で今後の日程を調整して帰宅し、高知の準備を続けた。
 
 30日は朝6時前に自宅を出て羽田空港へ行き、7:30のJAL491便で高知空港に飛ぶ。高知は8回目の訪問に成るが前回は18年前で、議員になってからは始めての訪問であり、過去は全て自転車や登山の旅の途中で自転車か車で来ており、空港を使うことも始めてである。
 空港から連絡バスで街に出て駅前の写真を撮ろうと思うとデジカメが作動しなくなっている。近くの家電量販店に行って視て貰うが修理に出すべきと言われ、今回の記録は携帯による撮影で代用すると覚悟して昼食を摂る。
 会場へのシャトルバスを使って高知ぢばさんセンターに行き、午後1時開催の第14回全国市議会議長会研究フォーラムに参加する。大会テーマは「議会活性化のための船中八策」で、当初は県立の会議場を使うつもりであったようだが南海トラフ地震対策の工事が入って会場が使用できなくなり、この会場に変更になったと高知市議会の田鍋議長より謝罪があった。広大な会場にはパイプ椅子が整然と並べてあった。
 開会式の後、まずは東京工業大学の中島岳志教授による「現代社会のマトリックス」と題した、リベラルと保守という概念を政治学的にどの様に理解するものかという講義が行われる。新しい目線でとても勉強になった。
 続いて第2部として朝日新聞社の坪井論説委員をコーディネーターにして、市町村職員中央研修所の高部学長、潟Rラボラボの横田取締役、高松丸亀商店街の古川理事長、高知市議会の田辺議長をパネラーにした「議会活性化のための船中八策」が開催される。
 投票率の低下やなり手不足という問題を多く抱えている中でどうすれば議会が活性化されるかというテーマの議論であったが、議会に対する視線が厳しくなって議員に成ろうと思わないのではという意見に賛同する。
 第2部が終わり、本来なら次回開催地の長野市からPRが有るのだが豪雨災害対策で出席が叶わずビデオメッセージとなった。その後会場を移動して第3部の意見交換会が行われた。房総半島からは私と君津・富津・袖ケ浦・鴨川の各市の議長が参加しており、会場では他の地域の議長から災害に対するお見舞いを言われたが、私は励ましのために観光に来て下さいと返礼した。しかし考えれば高知は毎年のように台風に襲われており、その強靱さを房総半島も真似するべきなのだろう。
 
 31日もぢばさんセンターに行き、第4部として上越市議会の滝沢議員、鎌倉市議会の久坂議長、周南市議会の小林議長の取組事例発表を元に「議会活性化のための船中八策」の後半戦を聞く。決算で事業評価を行うことや関係者と議会による懇談会を開催するなど、他市の取組は勉強になることが多い。11時の閉会式でフォーラムは終了する。
 この日は木更津市議会で基地政策特別委員会協議会が開催されているのだが、間に合うはずもなく副議長に対応を任せてある。おまけに帰りの飛行機で予約出来た便が遅く、帰りまで時間があるので高知市内を見学する。先ずは駅に戻り観光案内所でレンタサイクルを借りる。3種類15台が常時準備されており料金は無料であった。
 高知県立図書館を視察してから「ひろめ市場」に入り、昼食を摂りながら屋台村の活気を実感して、その後は高知城歴史博物館、よさこい情報交流館等を視て駅に戻って自転車を返し、バスで空港まで移動する。18:05のANA570便で羽田に戻り、帰宅後は疲れが出て風呂から上がると直ぐに寝てしまった。
 
 
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2019年11月上旬の記録