07.3月上旬の活動記録
 1日は3月に入ったことを感じさせるような暖かい日で我が家の庭の梅の花の開花も進んできた。娘を保育園に送ってから駅前庁舎に行き会派室で予算審査の質問を整理しながら同僚議員と諸調整を行い、10時になったら議場で開催される総務常任委員会に出席する。本日の議題は下記の通りである。
区分 番号 内容(件名とは異なる) 関係部
委員会 議案24 財産(土地)の貸付【中郷保育園】 総務
議案25 財産(土地)の貸付【久津間保育園】 総務
議案26 財産(建物)の譲渡【中郷保育園】 総務
議案27 財産(建物)の譲渡【久津間保育園】 総務
議案30 職員の育児休業条例の一部改正 総務
議案16 職員の給与条例の一部改正 総務
議案18 常勤特別職の給与条例等の一部改正 総務
議案17 非常勤特別職の報酬条例の一部改正 総務
議案23 消防団条例の一部改正 消防
議案15 附属機関条例の一部改正 公室
- 閉会中の継続調査申し出 -
協議会 No.01 令和4年度行政改革推進計画の策定 公室
No.02 飛行場周辺まちづくり基本構想(素案)の意見公募 公室
 最初の4議案は保育園の民営化に伴う議案で、土地については評価額の30%を減免して貸与し建物は無償譲渡する案件である。保育園を辞める場合は建物を解体して市に返却するという説明であるが市に代わって保育を担ってもらう福祉法人に解体費を負担させるのは如何なものかと思う。久津間保育園については都市計画道路木更津駅万石線が計画されているので道路事業による土地の返却についても整理しておくようにと私からは伝えておいた。議案30号は育休を取得しやすくなるような条例改正で婚姻関係が無くても事実婚であれば適用されることを確認した。育休を取得すると無休となるが共済組合がおよそ67%の給与保障を行うようである。議案16号は市独自の給与体系を国に準じた体系に変更するとともに管理職手当を引き上げるもので課長は7級に、係長は5級に統一するまでの過渡期的条例である。今回の条例改正で246人の職員が現在より低い給与体系となるため減給保障も行うことになり現在県下7番目であるラスパイル指数が改善されるまでには数年を要しそうだが大きな一歩である。議案17号では消防団の給与体系の変更に対して意見が続き団長の給与が交付税単価となるとは千葉市と木更津市だけで他はもっと高額であることを知る。それでも団員の報酬や出動手当が大幅に上がるので消防団全体にとっては良い改正となるだろう。議案23号は全体の定数を600人から570人に縮小しながら80人規模の大規模災害部団員を設定するものである。団服の支給と団員報酬は無いが大規模災害の時に出動すると出動手当を支給する現役の補完機能としての団員で消防職員と消防団員のOBが入ることの出来る機能別消防団である。私からは消防団の中には10人を切っている部もあり活動に支障が出ている中で消防本部が再編の前面に出るように伝えておいた。
 今回の委員会での注目は協議会の2番目に説明される「木更津飛行場周辺まちづくり基本構想」であり、これは防衛省の「まちづくり支援事業」を活用して江川運動場北側の久津間地区に防災公園を整備し、吾妻公園を文化芸術拠点として再整備し、駅前地区には賑わいの機能を持たせ潮見庁舎跡地には市場の移転を検討しようとするものである。防衛施設が所在する自治体が1回のみ使用できる制度で、事業の全てに補助が適用されるわけではないが最大75%の補助を得られるメニューである。
 
 特に約4haの吾妻公園には市民会館中ホール、図書館、中央公民館の機能を複合化した施設が検討され、その隣接地には津波から避難できる高台を設け屋根のある広場を作るという大胆な計画である。500台分の駐車場も確保でき、現在敷地内にある弓道場は現在の市民会館の敷地に移動し、交通公園は子供の自転車練習場として敷地内で縮小移転するというもので、来年は基本計画、翌年に実施計画を建てて枠組みを固め、令和7年までに実施設計を終えて令和9年度末の完成という長期的な計画であるが、3月16日のパブリックコメント開始後には話題になりそうな事業である。私からは基本計画の際には出島とのアクセスや港湾計画との整合も進めるように進言するとともに、議会に対しては概算事業を提示し、中心市街地活性化計画で活用できる防衛省以外の補助メニューについても情報提供を求めておいた。
 委員会は14:50に終了し、私は会派室に残って日没まで予算審査の質問整理を行い、娘を連れて帰ってからは自宅事務所に籠もってHPの更新と質問整理の続きを行った。この日の感染者数は67人で先週の火曜日より15人増えている。昨日も対先週で28人の増であったから、下がり続けていた感染傾向が再度増加に転じているようで注意が必要である。
 
 2日も娘を送ってから駅前庁舎に行くと、昨日平野議員から重城議長に対して辞表の提出があった事が報告された。これに伴う人事の取扱で金曜日に会派代表者会議が開催され、本会議の最終日である15日は議案の採決等が終わった後に辞職の許可が議題に上げられる予定だ。
 そんな中でも請願提出者と打合せをしてから10時開催の教育民生常任委員会協議会に請願1号の紹介議員4人を代表して出席する。なお、本日の議題は下記の通りである。
区分 番号 内容(件名とは異なる) 関係部
委員会 請願01 障害者虐待防止法の一部改正を求める請願 福祉
議案19 国民健康保険税条例の一部改正 市民
議案20 保育園設置管理条例の一部改正 子供
- 閉会中の継続調査申し出 -
協議会 No.01 新型コロナワクチン接種状況等について 子供
 請願は障害者虐待防止法に規定する 虐待発見時の通報義務の対象に医療機関を加え、通報者の保護を規定するよう国に対し意見書を提出するよう求めるもので、私からの提案理由の要旨は次の通りである。
 「障害者虐待の防止法の改正を求める意見書は既に県内13の市議会で議員発議の形で提出されており、3月定例会では勝浦市議会が発議を予定しています。今回の請願者である『市民の人権擁護の会』は会の名前が出なくても構わないので議会の声を国に伝えて欲しいという気持ちが強く、当初は本市議会にもその様な話が届きました。しかしながら、現在は市内にある精神病院等の医療機関と行政の関係は良好で、市内に於いて法改正を必要とするような事案が無く、議員発議を行うことで何らかの問題が生じているという誤ったメッセージを市民に伝える可能性が考えられるため請願という手法を選んでいただきました。
 精神科を始めとした障害者に係る医療機関は社会に必要です。医療機関に過度の制約を課すことは結果的に成り手が不足し、社会に大きな問題を生じさせることが危惧されます。今回の請願は法改正によって医療現場の透明化を図り被害の抑止を求める行為であり、問題のない医療機関に負荷は生じさせないと考えます。過去には国内で高齢者の拘束等の事件も有りましたが近年では介護が必要な認知症の高齢者が増大し精神科病院に入院する認知症の人も急増しています。この法改正により将来において市民が被害者にならないようにする抑止力となると思います。現在は市内の病院において特段の問題がない本市においても、国に対して法改正を求める本請願の趣旨に賛同すべきと考えます。」

 その後に請願者からの説明と質疑応答までは委員会議事録を残さない協議会という形式で進み、請願者と私の退出後に委員会に切り替え執行部の意見が述べられ全会一致で請願は可決された。次いで執行部提案議案の審査となり議案19号は国保税に一般会計から繰入を増やし均等割りの軽減を計るものである。現在の制度では子供の数が増えると税額が上がる制度となっており少子化対策に逆行していると言われていたことの改善である。個人的には私も娘に課せられている3万円の均等割りの半額が減免されるので歓迎であるが、本質的には均等割りは廃止すべきと考えている。議案20号は久津間と中郷保育園の廃止に伴う条例改正で、提案の範囲を超えての質問が中断されて審議が終わった。
 協議会での説明のうち患者数の推移については私が最近思う事で定期的に把握していることであるが、君津中央病院の状況は大変興味深く聞かせていただいた。重症者は現在おらず、2月28日現在の入院者は7人なので25床有る病床に対し使用率は28%に過ぎない状況であることは安堵できる状況だ。なお、入院患者数の推移は下図の通りである。
 
 君津保健所の援助として近隣市とともに職員を派遣し、木更津市の独自策として昨年9月16日から自宅療養者に対して3日分の食料支援を行い2月末で述べ792件を全市役所組織で対応している。5歳から11歳の小児に対しての接種券も2月25日に8303通を発送するなど、対応は続いているので、引き続き注視し続けたいと思う。
 協議会が午前中に終わり、私は弁当を購入して会派室で予算審査の質問整理やヒアリングを続ける。午後3時半に一通りの作業が終わり午後4時から渡邊後援会事務所に行って今後の選挙日程についての説明を受ける。立候補予定者説明会には3陣営が集まったようだが、28日の事前審査には他に誰も来なかったようであり無投票の可能性が高いとはいえ、告示の日の17時までは選挙になる可能性が否定できないので万全の対応を進め、議会終了後には恒例の朝立ちも行うようだ。
 議会後には早起きになるなと思いながら日没後に娘を保育園から連れて帰宅し、夜はニュースを見てから録り溜めていた報道番組を夜遅くまで見ていた。なお、この日の感染者数も前週より50人も増えており、蔓延防止等重点措置の延長も仕方ないかと考えながら眠りについた。
 
 3日も娘を送ってから駅前庁舎に登庁し、10時からの建設経済常任委員会を傍聴する。なお、本日の議題は下記の通りである。
区分 番号 内容(件名とは異なる) 関係部
委員会 議案21 開発行為の基準条例の一部改正 都市
議案22 景観条例の一部改正 都市
- 閉会中の継続調査申し出 -
協議会 No.01 新火葬整備運営事業に係る経過報告 環境
No.02 都市計画マスタープラン・地区計画ガイドラインの見直し 都市
No.03 市街化調整区域における集落活性化型地区計画の支援 都市
No.04 景観形成重点地区支援事業補助金交付要綱 都市
 この日に話し合われる案件は火葬場の案件を除き1月28日の都市計画審議会でも話し合われていた事であり、ここでは特に記載しないが、開発指導要綱の条例化などの課題が残っており、本市の都市計画行政は過渡期にあるように感じている。また今回の改正を経て市街化調整区域での人口減少が緩和され産業用地不足という課題も少しは解消されることに成ることを期待したい。
 委員会は正午を少し回ってから終了したので幾つかの課と予算審査の打合せを済ませてから帰宅し、自宅で所用を済ませ、雑務を片づけてからHPを更新した。この日の感染者数は81人で4日連続で先週の同じ曜日より増えた結果、下図のように再拡大のような傾向を見せている。
 
 政府は今週末で期限を迎える蔓延防止等重点措置について、福島・新潟・長野・三重・和歌山・岡山・広島・高知・福岡・佐賀・長崎・宮崎・鹿児島の13県では予定通り解除するものの、千葉県を含む18都道府県では今月21日まで2週間延長する方針を固めたようだ。上図を見たら仕方ないかと思ってしまうが、年度末の歓送迎会に影響する業界は厳しいだろうと考える。パークベイプロジェクトの鳥居崎公園も3月18日にオープンするが、制限がある中なので華々しいこともできないことは残念だろう。
 
 4日も娘を送ってから駅前庁舎に登庁して翌週の予算委員会の運営に関して財務部と打合せた後、10時から会派代表者会議に出席する。議題は議会直後に改選の時期を迎える土地開発公社の理事及び農業振興地域整備促進協議会委員の選任で、議員として残る任期が1年なので現在の議員が引き続き出向する事とした。また辞表が提出された平野議員が抜けた後の委員会構成については地方自治法の規定に準じて教育民生・低炭素・基地政策の各委員会は欠員として処理し、羅針盤の員数が4人になることによる議会運営委員会の委員数の変更はしない。千葉県後期高齢者医療広域連合議会議員は議員辞職の議会承認後に改めて選出することとした。また議会最終日に木更津市議会としてウクライナ侵攻に関する非難決議を行うことにし、情勢の変化を受けながら正副議長において文案を作成し、提出者は自民クラブ代表の齋藤議員にする事を決めて会議は終了した。
 陸自オスプレイの8機目が木更津基地に飛来してくる頃であるが定点写真のために市内を回り、ついでにイオンモールで市役所新入職員が企画実行する写真展も見に行く。渡辺市長がイベントの開催を通じて企画力や調整力を養いつつ同期の連帯を深めるために開始したものであるがマンネリ化の危惧を覚えた。
 帰宅して
ウクライナへの想いをまとめている内に日が沈んだので娘を保育園に迎えに行きながら夕食を購入して帰宅し、娘の子守をしながら妻の帰宅を待ち夜には報道番組を見続けた。
 
 5日は朝から家の中の雑務を片づけつつ娘と遊び、午後からは娘のリクエストに応え小櫃堰公園に行く。春一番の強風が砂埃を舞い上げる中で遊び回って帰宅し、夕食後は事務所に籠もってHPを更新する。この日の感染者数は19日ぶりに百人を超え、6日連続して前週より増加する状況になっていた。感染峠を越えたわけではなかったようだ。房総半島やワクチン接種状況を含めた分析は7日の月曜日に行いたい。
 
 6日は前日の強風も止んだので雛人形の片付け作業を手伝う。妻の人形、姉と妹が家に残していった人形、そして娘が生まれた祝いに妻の実家よりいただいた人形で、雛祭りイベント状況だった我が家に日常が戻る。
 新規感染者数は前日から一気に下がり29人であった。本来なら今日で蔓延防止等重点措置が終了する予定だったが延期されており、当面は感染対策が続きそうだと考えながら、外出しない日曜日を終える。
 
 7日は娘を送ってから自宅で雑件を処理し、午後から駅前庁舎に行って会派室で感染状況の整理をする。午後3時過ぎに帰宅してデータを元に
tマンボウの再延長を書き上げ、HPを更新してから娘を迎えに行く。この日の感染者数は27人で2日連続で30人を下回ったが、市内累計はついに5千人を突破してしまった。色々あるけど、翌日から慌ただしい予算委員長を努めるのでこの日は早く寝る。
 
 8日は娘を送ってから登庁して議場の入口を見ると写真のように審査区分毎に着席する場所が指定され、総務課より各課に対しての注意事項も張り出されるなど、予算審査は一種独特の空気を撮っている。
 
 私も心と資料の準備を住ませ、予定通り10時より委員長として予算審査特別委員会を開催する。初日に審査する範囲と所管部署の当初予算額(単位:千円)は下表の通りである。なお課の数が5以上の部署においては審査を2回に分けて行うため、@・Aの区分をしている。
組織名称 R4当初予算額 R3当初予算額 当初予算増減
財務部 財政課 3,654,875 3,566,523 88,352
市民税課 31,452 30,020 1,432
資産税課 80,453 31,796 48,657
収税対策室 108,632 119,336 -10,704
市長公室 秘書課 5,172 4,988 184
経営改革課 53,780 15,038 38,742
公共施設マネジメント課 27,602 0 27,602
シティプロモーション課 50,480 43,547 6,933
会計室 4,067 3,933 134
市議会事務局 261,504 256,610 4,894
監査委員事務局 3,640 3,672 -32
農業委員会事務局 16,933 16,081 852
選挙管理委員会事務局 73,978 61,105 12,873
教育部@ 教育総務課 595,241 630,935 -35,694
学校教育課 190,025 186,202 3,823
学校給食課 618,343 623,005 -4,662
まなび支援センター 11,964 12,090 -126
学校給食センター 645,777 645,930 -153
教育部A 生涯学習課 22,388 21,270 1,118
文化課 42,953 45,818 -2,865
市立図書館 36,995 36,659 336
中央公民館 148,840 146,670 2,170
郷土博物館 20,515 21,070 -555
総務部@ 管財課 394,210 401,071 -6,861
資産管理課 469,833 985,781 -515,948
総務部A 総務課 559,925 485,652 74,273
職員課 8,460,862 8,692,268 -231,406
危機管理課 451,476 450,938 538
8日審査額 合計 17,041,915 17,538,008 -496,093
 今回も審査の中で個人的に着目した点を記載する。まず、総体的な事項に対する私の質問で、肉付けの規模が6億円程度であり4億円には補助金の活用が期待できることが分かった。令和3年度末の財政調整資金残高見込みは43億4千万円で平成29年度と比較すると12億1千万円も増加している状況なのに2億円程度しか取り崩さず巨額の残高が残る状況である。需要がありながら財政難で先送りしてきた事業も多いので補正の規模はもう少し多くても構わないと私は考える。
 財務部では預貯金紹介システムの導入前は年間3万3600件程度の紹介を郵送で行っていたものが電子的に対応できるようになるため導入費の126万円は郵送費の削減だけでも元が取れる上に仕事のスピードアップにもつながることが明らかになった。また、ふるさと納税については永原議員が木更津市の返礼品として登録している126社のうち人気の高い上位10社の資料を請求し、最高人気のホテル三日月龍宮城だけで全体の20.9%、上位10社で72.6%を占めていることが解った。
 市長公室の審査中に正午を回り質疑が続く見込みであったので休憩して昼食タイムとして午後の審査を行う。らづナビの今後の方向性としては予約機能を付加していくという事で今後の進化が楽しみである。会計室や各事務局の審査を経て教育部の審査に入る。審査が集中したのは小規模特認校に対する通学バスの予算1200万円である。石井議員は3校の特認校に対して2台のバスではそれぞれの学校行事の調整が必要で乗車の有無の確認など教師数が少ない小規模な学校の負担が増大することが指摘され、他の議員からも3月4日に発表されたルートの近傍に居住している児童と遠方の児童、更には小規模特認校に通学していない普通の小学生との間の不公平感があるなど厳しい意見が寄せられた。高橋議員が言うように小規模特認校は通学の足を確保して成立させるのではなくそこで学びたいという特色で勝負して貰いたいものである。
 総務部の審査では吾妻公園に建設する構想のホールを複合化して図書館を併設する計画なのに4200万円をかけて耐震補強した後をどうするのかとか、特別職報酬等審議会のスケジュールに関する質問が行われた中で、公共施設解体予算が当初計上されていない事についての私の質問に対し肉付け予算対応を考えているとう答弁もあった。これだから骨格予算の審査は嫌だし、本格予算を編成すべきだとつくづく思う。私からは最後にシステム統合に伴う財政削減効果が予算書から読み取れないので総務課に資料作成を依頼し12月議会の答弁の確認を行って内容が妥当であることを確認したが、予算書には表に項目が出てこないものも多く書類だけでは判断できる限界も思い知らされた。
 初日の審査は手元の時計で17:20に終了した。資料請求に対する対応や回答の後回し、何より質問の重複を回避するため委員会中にはメモを記入することが忙しい。翌日の件について会派室で若干の打合せをしてから庁舎を退出すると妻より若干早く娘を保育園に迎えに行けることが解ったので私が保育園に行き、夜は娘を妻に預けウクライナ情勢を見てから早めの眠りについた。
 
 9日も娘を送ってから登庁すると各課の職員が質問を予定している委員に説明に回っていた。ピントがずれた質問を行うより焦点が明確になるから良いなと思いつつ、10時より予算審査特別委員会の2日目を開催する。この日に審査する範囲と所管部署の当初予算額(単位:千円)は下表の通りである。
組織名称 R4当初予算額 R3当初予算額 当初予算増減
福祉部@ 社会福祉課 3,234,157 3,043,973 190,184
障がい福祉課 3,987,963 3,636,652 351,311
福祉部A 高齢者福祉課 447,020 272,155 174,865
介護保険課 1,702,884 1,601,150 101,734
 介護特会 10,801,000 10,539,000 262,000
自立支援課 59,110 44,774 14,336
健康こども部 子育て支援課 3,103,793 3,050,394 53,399
こども保育課 4,502,701 4,089,473 413,228
健康推進課 1,988,990 1,758,519 230,471
スポーツ振興課 106,529 83,722 22,807
市民部 市民課 152,932 222,024 -69,092
保険年金課 2,647,509 2,584,057 63,452
 国保特会 12,440,000 12,185,000 255,000
 高齢者特会 1,845,000 1,705,200 139,800
市民活動支援課 191,940 186,758 5,182
経済部 農林水産課 510,155 407,162 102,993
産業振興課 498,695 555,308 -56,613
観光振興課 106,331 109,490 -3,159
経地方卸売市場 26,459 27,320 -861
 市場特会 75,400 79,000 -3,600
9日審査額 合計 48,428,568 46,181,131 2,247,437
 午後から審査する部署については、午前の審査が終わっても前倒しをしない宣言をして委員会を開催したためかは解らないが、福祉部だけで午前中に時間を余らせる事もないほど議論が白熱した。石川議員からの質問で、今年度から制度化した「重層的支援体制整備事業」のため、今まで特別会計で行っていたものが一般会計に移行したり名称が変わったりと、内容に精通していないと理解が難しい事案が多いことが見えた。答弁が速やかに出来ない場合も多く、後ほど回答するということに対応する運営が続くと進行が難しくなるので集中力を高めて対処する。
 午後から始まった健康こども部では新聞報道や議員の体験による力の入った質問も多く、予定時間を超過する中で神蔵議員が保育士確保のための奨学制度を確認し10人の学生に月3万円の奨学金を払い3年以上木更津市内の保育園で勤務した場合は学費(2年生の短大なら72万円)の返還を免除する制度を設けることが解った。勤務年数の3年は確定した値ではないが多くの学生がこの制度を利用して木更津市の保育士不足の解消に繋がればよいと願う制度である。私からは最後に保育園の民営化に伴う財政削減効果についてこども保育課に資料作成を依頼し報告願ったところ、約3千万円の削減効果だという答弁であった。保育園民営化は市立保育園が行っていない延長保育や休日保育等、保護者にもサービスの幅が広がることも重要な要素で経済効果だけでは語れないが、予算審査の中で把握すべき重要な項目だと考えている。
 約2時間に及ぶ健康こども部の審査で疲れていたのか、市民部の審査が僅か20分で終わり、今日は早く終わるかと思ったところ経済部で農林水産課に質問が集中し40分以上も一つの課で答弁する事態が続いてしまった。私は課長の疲労を考え、運営を適正化するため休憩を入れて場を落ち着かせたところ、後半はバランスの良い質問となった。國吉議員が農家の経営継続の支援に1/2市費の事業を使うより全額経済産業省のメニューを使うべきだと提案した件は本当に適用されるなら良い視点だと感心した。公設地方卸売市場特別会計に「木更津飛行場周辺まちづくり基本構想」の中で提示された経営戦略策定予算が当初計上されていない事について疑問に思っていたが答弁の中で肉付け予算対応を考えているとうことである。これだから本格予算を編成すべきだと思った。
 私からも幾つか質問したが2日目の審査は手元の時計で16:55に終了し、諸調整を行ってから帰宅し、娘の迎えと就寝まで全てを妻に託し、私の意味不明なメモに対する記憶が残っている内にHPを更新した。なおこの日の午後には陸上自衛隊として9機目となるオスプレイが岩国から木更津基地に飛来し、新型コロナウイルスによる新規感染者数が前日・前々日より多い69人も確認され、来年度からの市役所の組織改正の情報や20日の市長選挙告示日やその前までの活動など、様々に考えるべき事があるが、それらは今日の記事の中に記載しないことにしたい。
 
 10日も娘を送ってから登庁し、昨日までの審査疲れを払拭すべく会派室で「ヤクルト」と「タフマン」を混ぜた、通称「ヤクマン」を飲んで自らの気力を奮い立たせてから議場に入り、10時から予算審査特別委員会の3日目を開催する。この日に審査する範囲と所管部署の当初予算額(単位:千円)は下表の通りであり、審査終了後に委員会としての討論と採決が行われる予定となっている。
組織名称 R4当初予算額 R3当初予算額 当初予算増減
消防本部 消防総務課 95,846 96,569 -723
警防課 397,160 110,918 286,242
予防課 1,380 1,337 43
企画部 企画課 262,258 456,384 -194,126
地方創生推進課 8,946 147,498 -138,552
地域政策課 287,293 87,046 200,247
環境部 環境管理課 165,096 153,600 11,496
まち美化推進課 2,653,931 2,410,104 243,827
火葬場建設準備室 2,829,386 162 2,829,224
都市整備部@ 都市政策課 30,474 25,220 5,254
市街地整備課 1,697,434 1,646,514 50,920
建築指導課 13,300 7,423 5,877
住宅課 133,255 371,855 -238,600
都市整備部A 下水道推進室 1,425,418 1,380,181 45,237
 下水道事業
 (収益的支出)
3,839,855 3,872,356 -32,501
 下水道事業
 (資本的支出)
3,024,735 2,352,253 672,482
管理用地課 322,709 258,798 63,911
土木課 1,222,031 872,452 349,579
10日審査額 合計 18,410,507 14,250,670 4,159,837
3日間合計 83,880,990 77,969,809 5,911,181
内 一般会計 51,855,000 47,237,000 4,618,000
 救急車と救助工作車及び消防団の車両更新が行われても最も古い消防車両は23年間使用されている状況で、さらに古い乗用車も残る状況である。白坂議員が救助工作車の1億9千万円が高額すぎるので同様の仕様を持つ安価な車両は無いかという質問に対する答弁が、20年以上使う車両なので最高スペックの車両を購入したいというのは安物買いの銭失いをしないという事なのだろう。なお消防団のポンプ自動車は令和7年度までに全て小型ポンプ(可搬)に代わる予定である。
 企画部の作成する総合計画に対して竹内議員が質問し『行政への満足度』を高めることを目的にすると答弁されたが街の賑わいや自然環境などを含む木更津市への満足度高めることが重要であり、商業に不満が有ればそれを解消できるような都市政策や誘導策を講じるなどが重要ではと感じていたが80周年に100周年の木更津市の在り方を考える(仮称)木更津未来ビジョン会議を設けるつもりだという事には期待したい。私からは巌根駅のエレベーター設置に対する県の補助を確認したが、県は1基について最大6千万円を補助するが県より財政力指数が高い自治体は1/3に減額するというルールがあり、木更津はその適用を受けて2千万円×2基の4千万円補助になるという事である。約1億9千万円の事業に対して補助が少ないと感じるが、これがJRによる巌根駅東口改札設置工事の呼び水になるので仕方ないだろう。
 環境部の審査ではコークスの値上がりでKCSのコストが2億円も上がることや霊園をバリアフリー化するため玉砂利を舗装に換えると9千万円必要なことなどが解った。私から新火葬場建設に伴う周辺振興事業が来年度予算に201万円計上されているが他にはどれだけ必要かと聞いたところ、公園のトイレや遊具の設置・集会所の建設で1億円近い費用が必要になることが解った。また新火葬場への変更に伴う木更津市の行政支出について資料を作成して説明していただいたところ、現在の年間約2千万円から54百万円に増加し、手数料を7千円から12千円に増額しても行政負担はそれ以上に増加することが明らかになった。
 最後に都市整備部の審査からは来年度中里地区で特定空き家除去の代執行が行われることや平成30年の大阪の地震によるブロック塀倒壊で児童が亡くなった事を受けて翌年に国と県が設けた補助制度が来年度から市で対応される件について申請が少なかった場合には調査で危険と判断されている通学路に面した塀の所有者に対して制度を周知して対策を促すこと、真舟地区が下水道整備区域に編入され工事が始まるのは3年後ぐらいになる見込みであることなどが解った。私から区画整理から移管された公園の整備や地積調査の終了箇所と予定箇所、富士見通りの電線地中化の補助率と内示が満額ではなかった場合の対応、既存市街での下水道整備が進まない事の理由などを質問して全ての審査が終了した。15:55より討論が行われ、一般会計予算については賛成多数で、他の特別会計と事業会計予算については全会一致で賛成され3日間に渡る委員会審査の全てが終了した。委員長である私に残された仕事は本会議最終日での審査報告であるが先ずは一休みである。
 会議が早く終わったので娘を迎えに行き、一緒に夕食の鶏やピザを購入して帰宅し、自宅で夕食を食べる娘の横で委員会終了のひとり打ち上げをさせていただいた。
 
 
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2022年3月中旬の記録