02.1月中旬の活動記録
13日は朝から穏やかな陽気であったので7日朝の駅頭配布で残っていた会派報を新興住宅地にポスティングして回る。古くからの住民は新聞を購読しているが若い世帯は新聞を取っていない可能性が高いと考えての判断である。午後からは後援会報の原稿を書き写真の選択や加工などをしていると日が沈んでしまった。お風呂から出て妻子が寝た頃にニュースを日向灘で地震が発生し南海トラフ地震の臨時情報を発令するか気象庁で検討が始まったようだ。詳しくは
最近思うこと
に記載するが、結論として特段の影響はないということになり明後日からの行政視察の実行については特段の配慮を払わないことにした。
14日は岩根西公民館に展示されている
木更津いけばなこども教室発表会
の作品を見に行く。文化庁協賛事業で娘も土曜日に作品を造って展示しているので見に行ったが、先生の指導が良いのか子どもたちの作品とは思えないほど素晴らしい作品と花の種類に感心して写真を撮影した。
その後に議会事務局に行き、議会の災害対応マニュアルには南海トラフ地震の臨時情報が発令された時の対処方針を示していないので他市の事例を調べてほしいと指示を出して退庁し、昼食にカレーを食べながら友人と打ち合わせを行ってから帰宅し、HPを更新してから翌日からの行政視察の準備を行った。
15日は5時に目覚めてしまい二度寝の恐怖を感じて朝からニュースを見続ける。6時に朝食を摂ってから木更津駅西口まで家人に送ってもらい駅を越えて東口の高速バス停に集合し7時20分の高速バスで議会運営委員会の行政視察に出発する。品川駅から新幹線に乗り読みかけだった泉元明石市長の本を読み終えた頃に姫路に到着し貸切バスに乗る。
播但線から北条鉄道を乗り継ぐより大幅に時間短縮になるため公共交通を使用していないのであるが道路公団時代に仕事をしていた場所の近くなので何となく懐かしい。12時40分から加西市で昼食を摂り13時半に市役所に入る。入口にふるさと納税の返礼品ブースがあり力を入れていることが解る。
1.
兵庫県加西市
市制施行 昭和42年4月1日
人口 41,792人(令和6年3月31日現在)
面積 150.22km2
令和6年度一般会計当初予算額 259億円
財政力指数 0.63 (令和4年度)
視察項目
議会改革の取り組みについて
加西市は丸岡議長、土本議会運営委員長および議会事務局4人の7人で視察対応をしていただいた。加西市は三洋電機発祥の地であり、今はアラジンのトースターなどがふるさと納税の返礼品として人気となった結果、令和4年度には全国13位となる63億6千万円の収入が有った。それを原資に「保育所・認定こども園の保育料」「保育・小中学校の給食」「高校3年生までの医療費」「乳幼児養育世帯のオムツ料」「病児病後児保育料」の5つを無料にしており高校卒業まで1人約250万円となる手厚い支援をしている。気になる施策だが視察は議会改革なので話はここまで。
加西市議会では議会基本条例の検証と議会機能強化のため政策提言できる議会を目指し平成28年7月に政策検討会を設置し「手話言語条令」を提案し可決している。政策検討会は議長が座長となる組織として規定されているが平成29年度以降は常任委員会での提案となり新たな設置は行われていない。
議会報告会である「市民との意見交換会」も議会基本条例に基づき平成22年度から毎年2回ほど開催し続けているが特定市民の発言が続くことなどによって行き詰まりを感じて平成27年度より特定団体との建設的な意見交換として進めてきた。しかし広く市民の声を聴く必要があるとして今年度より市民に参加を求め関心の高いテーマを設けてグループワーク方式での開催に切り替えた。5月18日は若い市民も含め35人の参加が有ったものの議員個人としての意見を述べないことが市民のアンケートでは不満なようでもあり加西市議会でも今後の課題として捉えているようだ。また市長が頻繁にタウンミーティングを開催するため執行機関に直接意見を伝え市長の回答が得られることもあり、議会報告会の魅力が総体的に低下して11月21日には昼と夜に分けて開催もしたものの昼間に6人夜に8人の合計14人しか参加していない状況である。
市内4校の小学6年生を対象に昨年7月30日にこども議会を開催し小学生の質問を議員が形にすることを手伝い、当日は議員が回答するという運営を行っている。当初は15人の募集をしたが集まりが悪く正副議長が学校訪問をした結果18人が集まったという事である。丸岡議長は「主権者教育」という上から目線ではなく「問題解決の体験の場」としたいと言われていたが、その視点は重要だと感じていた。他にも広報誌を高等学校で全員に配布することやハラスメント防止条例を制定したこと、現在の15人という議員定数の見直しを検討していることなど、少ない人数で幅広い議会改革を進めている議会の姿勢に学ぶことは多かった。
約2時間の視察を終え市役所前で記念写真を撮影してから宿泊地へ移動する。本来なら加西に泊まって経済活性化に寄与することで視察受け入れのお礼にしたいところであるが翌日の日程を考えると難しいのである。貸切バスで1時間半ほど移動して西梅田の再開発地にあるホテルに泊まった。
16日はホテルのフロントに8時10分に集合して大阪駅から阪和線快速に乗り和泉府中駅で降りる。歩いて和泉市役所に入り、時間が早いので議場前に設けられた屋上庭園や議会図書室、議場などを見せていただき9時45分より視察を開始する。
2.
大阪府和泉市
市制施行 昭和31年9月1日
人口 183,214人(令和5年12月31日現在)
面積 84.98km2
令和5年度一般会計当初予算額 1,371億円
財政力指数 0.72 (令和4年度)
視察項目
議会改革の取り組みについて
和泉市では関戸議長と議会事務局3人が視察対応をしていただく。部屋には和泉市が導入したUDトークで発言内容が直ぐに文章に成って流れており、誤変換は少なかった。改革は議長の私的機関として位置づけられる議会改革活性化会議で議論が進められているが議会運営委員会とほぼ同じメンバーのようだ。
和泉市議会では百個の改革を目指すと位置づけ細かいことも含め次々と改革を行い、令和5年度に新庁舎が開設されたことに合わせハード面とソフト面の両方で取組を進めている。UDトークは議会だけが導入した無料版のアプリであるが市役所の他部署でも導入する場合は有料版となるようだ。議場で文字データを流すとともに議員の求めに応じて発言のテキストデータを直ぐに渡すことが出来て好評なようだ。30を超える多言語翻訳対応機能もあるが常時外国語対応を行っているわけはない。委員会および委員会協議会はYouetubeにより中継を行っており、その作成に要する手間はそれほど多くは無いようだ。委員会等で暫時休憩に成った場合は中継を取りやめテロップを流すようにしているらしい。新議場の整備により電子採決を取り入れたが反対討論が行われた事案に対してのみ電子採決を行い、それ以外の案件は賛成されたものとみなす簡易採決を取り入れているというが、押すだけだから全部の議案で電子採決を行っても良いのではと思ったが慣例の問題なのだろう。
こども議会は開催されているが議場を貸し出しているという対応で主体は教育委員会が行い答弁は市長や執行部が行うものを傍聴するという感じである。一方それとは別に議場は夏休み期間限定で見学を実施し職員が議会の説明をしており親子の社会見学として好評であるようで主権者教育に繋がっている。
HPにもキッズページを設定してあり、議会事務局が中心なった改革も多く参考になる。新議場の整備によりヒアリングループを設置してあるが利用者はまだ無いようだ。本市でも導入を見送る方向であるが文字情報を流すことで聴覚障害者も傍聴が可能になるだろう。
視察を終えて市役所内にあるきさんじPlusという食堂で昼食を摂る。木更津市の駅前庁舎にもこのレベルの食堂が欲しいと思う快適な店であった。食後に快速で関西空港に移動し外国人の多さに驚きながらJAL224便で羽田に飛び17時20分に木更津駅に戻り視察を終えた。
17日は阪神大震災から30年目である。新聞を読み報道番組を見てから事務所で私的な仕事を片付け、昼食後に家人に木更津市民会館へ送ってもらい14時半の
かずさ四市議会議長会議員研修会
に出席する。
研修は跡見学園女子大学教授で元板橋区役所議会事務局長の鍵屋一氏を講師に「自治体の防災対策と議会・議員の役割」というテーマの勉強が行われる。過去の大規模地震は連動して30年以内に発生していることを示し現在は危機的な状況にある事を認識して備えることを伝えた。
私も被災地を見て回るとともに災害ボランティア議連で研修を重ねてきていたが自らが被災して怪我をしたり亡くなる場合も想定すべきという指摘や高齢化と自治会加入率の低下が互助を低下させ行政職員数の減少が公助を弱くしている状況だという分析は目から鱗であった。職員が復興に専念できるよう避難所運営は職員が必要ない体制にすべきという点はまちづくり協議会の中で共有すべき課題だと考えて聞いていた。研修会が終わり会場を変えて17:15より懇親会が開催された。四市で83人の議員がいる中で50人以上が参加し、他市の議員との話を楽しんでいた。木更津市議会として懇親をより深くするために羅針盤の有志で2次会に誘い10人以上の方々と有意義な話を交わしてからタクシーで帰宅した。
18日は娘を請西の土曜学級に送ってから事務所で雑件を処理し10時過ぎに江川運動場で開催されている
新春市民マラソン
を見学に行く。
ダナン市のイベントに出席して講演をしてきた渡辺市長も成田空港から直行して開会式に出てから10kmの部に出場しているようだ。江川海岸まで道路整備を行えば富津岬のようにランナーの聖地になるなと思いながら市長と教育長がゴールするまで大会を見守った。
帰宅して市内で所要を済ませてから遅めの昼食を摂り、娘を土曜学校に迎えに行ってから事務所で視察の資料をまとめ始めたがHPの更新まで終えることはできなかった。
19日は朝のうちに近所で打合せなどを済ませてから旧潮見庁舎跡地に向かい10時開催の
木更津市消防出初式
に出席する。
開会15分前であるが消防広場には多くの家族連れが集まり梯子車体験や塗り絵・輪投げなどを楽しんでいた。ジェスパルも焼きそばや焼き鳥の制作に忙しそうだと思いながら望遠カメラを持つ見慣れない客層が気に成った。消防職員に聞くと航空自衛隊が古い車両を出すのでそれを見るために2時間以上前から来ているというのである。マニアの世界が深いことを確認しながら来賓席に着き、日差しのない寒さを感じながら団員にも防寒着を着せるべきだと思いながら式典と演技を見続ける。今年は消防職員や装備を前面に出した演技内容で知恵を絞っていると感心する。
式典後は市内で買い物をしてから帰宅して遅めの昼食を摂り、午後からは雨になる中で事務所で雑件を処理してHPを更新した。
20日は市内で所要を済ませて駅前庁舎に行き
2009年に決めた
3月議会質問を休むという方針に反して質問を行うことにしたことの事前調整を開始する。打合せを終えて会派室から1階に降りて観光協会に行く。
木更津商工会議所が海上自衛隊と協同でご当地カレーとして広めているフーカデンビーフカレーを各店舗で食べてスタンプを集めると景品を出すというイベントが昨年末まで開催されていたが、それが今月末まで延長に成ったのは参加者が少ないためであろうと思って応援として私も参加てきたのである。
参加している店舗にはキッチンカーも多く固定店舗が6箇所と少ないうえにランチ価格としては比較的高額であることや女性には重たいという意見もありHPには営業時間や料金の情報がないなど様々に難易度の高いイベントであった。私は3箇所で終了として景品のシルバースプーンを引き換えたのであるが根性で5箇所を回ってゴールドスプーンを入手している人も多いと聞いて努力に敬服して帰宅した。
21日は午前中に市内で所要を済ませて回るついでに太田山公園にある旧安西家で開催されている昔の木更津市のパネル展を見に行く。
先月に図書館で開催されていた「絵葉書で見る昔の房総」に比べ今から30年前後の昭和の終わりから平成の当初にかけての写真が懐かしい過去に成っていることに改めて驚いた。昔の木更津は道路に面した家屋の大多数が商売をしていたのだと改めて実感し、自分も所有している昔のデータを見ようと感じた。
午後に成り銀行等で所要を済ませてから新田庁舎に行き14時から開催される
かずさ水道広域連合広域連合企業団議会事業運営懇談会
に出席する。この日に説明され質疑された事案は下記の通りである。
No
内容(件名とは異なる)
1
2月議会上程の
議案概要説明
①令和6年度補正予算
②令和7年度当初予算
③工事監督等の基準条例の一部改正
④個人情報保護条例の一部改正
⓹職員給与条例の一部快晴
⑥水道料金債権御放棄
2
水道用水供給事業の料金改定
3
漏水対応について
4
スマートメーターについて
5
個人情報漏洩のお詫びの対応状況について
議会と同じ構成員で事前に説明を聞き質問を行い事は事前審査と判断される可能性が高いものの自治体から独立した企業団の状況を議会当日に判断することは難しいので予習のように勉強する場がある事は有難いし後世のために議事録を残すべき事案は議会当日に述べることが出向している議員の仕事である。私も色々と意見を述べてきたが2月議会に関する部分は28日の議会後に記載する。2番目の水道供給事業については改定することは仕方ないと思うが基本料と使用料の比率の見直しなど根本的な改正を検討するように伝えておいた。事業運営懇談会が終わり夕方から懇親会に出席し事業運営懇談会の中で詳細を聞くことが出来なかった水道企業団内での検討状況や課題について学んだ。
<続く>