霧島韓国岳 1,700m 鹿児島県霧島町
1995年12月31日登山

 旅の全体については西海編を参照。
 前日に宿泊していた民宿登山口荘を出発し、えびの高原にある標高1,240mの硫黄山駐車場に車を停め縦走を開始する。天気は快晴だけに朝方の冷え込みはきつかったようで残雪や霜で全体に景色が白い。
 駐車場から直ぐに山頂目指した上り坂が続き、1時間で霧氷の綺麗な山頂に到着。遠くには桜島が霞み、氷結した大浪池が足下に見える。最高の気分で縦走路を進む。
 1,330mの鞍部に降りて1,429mの獅子戸岳に登り返して再度1,312mまで降りてから1,421mの新燃岳に登るように100m程度の上り下りを繰り返した後は標高965mの高千穂河原に下山する。
 そこの駐車場が年越しに良さそうだと確認の上でタクシーにて車を取りに行く。車に移れば新湯温泉と白鳥温泉を梯子してえびので買い出しをして午後8時に駐車場到着。車の中で紅白を見ながら年越酒を楽しむ。
高千穂峰 1,574m 鹿児島県霧島町
1996年1月1日登山

 御来光登山の車が次々に上がってきて朝5時頃に目を覚ます。標高差は約600mなので1時間半も有れば登れると考え、昨夜の残りの日本酒生酒を御神酒代わりに持って5時半頃ヘッドライトを点けて出発。
 だんだんと明るくなる氷点下の登山道を登り午前6時半過ぎに山頂到着。カメラとタオルと水と酒だけなので早い。あとは日の出を待つだけだ。
 7時15分頃、御来光を迎え山頂で歓声が湧き起こる。風が少し吹き体感温度は氷点下15度位だろうか。御神酒を口に含んでも暖まる気がしない。その上車の運転もあるので暖まるほど飲むことが出来ない。
 御来光から20分程度で山頂を後にして駐車場まで降り宮崎自動車道高原ICより高速に乗り、霧島SAで朝食を取ってから熊本ICまで高速を使い、阿蘇の仙酔峡道路終点のロープウェイ駅を目指す。(以下阿蘇高岳)
阿蘇高岳 1,592m 熊本県阿蘇町
1996年1月1日登山-2

 元旦に上記の高千穂登山に続き2峰目の登山である。登山口についたのは午前中であったが、寝不足や高千穂の疲れもあり、元旦の祝儀に登りだけロープウェイを使用することにした。
 火口東駅から標高差310mを登れば阿蘇山の最高峰である高岳である。手近な火口や根子岳はもちろん久重の山々まで美しく見渡せる。気持ちの良い山頂だ。
 下山はロープウェイに沿った登山道を降りる。山頂でゆっくりしたので車に着いたのは午後3時に成っていた。今夜の宿は元旦から営業してくれている祖母登山口の竹田市神原にある民宿清流である。急ぎ何とか夜になる前に到着し、正月料理入りの夕食を食べる。
祖母山 1,756m 大分県竹田市
1996年1月2日登山

 早朝に民宿を出発し登山口まで車で若干の移動をした後で一気に1,000mを越える標高差の登頂開始。
 約3時間かけて辿り着いた山頂からは広大な高原越しに久重山が対峙し、西に目をやれば雲仙普賢岳の特徴的な火山性ドームが見え、東に目を回せば傾山の遙か向こうに四国の高い山並みが霞む。南は九州山地の深い山並みが幾重にも重なり、麦酒1缶では足りないほどの満足を与えてくれる。
 さらに山頂で一緒になった地元大分の人が正月お節料理をご馳走していただき、九州の最後を飾るに相応しい目も舌も満足する素晴らしい山であった。
剣 山 1,955m 徳島県東祖谷山村
1996年1月4日登山

 九州から四国への移動は西海編を参照。
 早朝に西祖谷山村を出発し登山口を目指すが次第に雪が深くなってくる。Fulltime4WDでスタッドレスを履いてはいるが、道は狭いしガードレールは貧弱なのでかなり運転は辛い。雪道に心配になりながらも何とか見ノ越の登山口に到着。
 リフトも有るが踏みしめられた雪の登山道を登り1時間半で山頂に到着。山頂広場だけは風のために雪がないが、三嶺の向かう稜線は真っ白である。登山者は5人ぐらい居る。それにしても寒い。
 山頂ヒュッテに着き寒暖計を見ると氷点下8度。寒いはずである。ヒュッテは正月営業と言うことで間もなく片づけて下山するという話であり、片づけの手伝いになればと残り物のおでんを購入する。
 下山も車での下り坂も安全に気を使いながら帰路に付いたが、まだ自転車の旅は続くのである。 
No19.1995/12-1996/1 西岳編 ←No18No20→
日本を走る