赤城地蔵岳 1,673m 群馬県富士見村
2004年3月7日登山

 F島の奥さんの初産が近いので遠くには行けないが雪山を楽しみたいという意見で赤城の地蔵岳に登りに行った。F島の車で小沼の登山口まで行く。ここからの標高差はわずか180mである。私はスキーブーツで板だけを持ち、F島はプラブーツでザックを背負って登山する。
 期待していた関東平野の展望は雲に遮られたが武尊や上越国境の眺めがよい。下山はF島と別れ、ショートスキーで昔の赤城山スキー場の跡を辿るように大沼まで滑り降りる。大沼湖畔でF島に回収してもらい滝沢温泉に入ればお気軽冬山の終了である。
加波山 709m 茨城県真壁町
2004年4月10日登山

 この年の秋に水戸で行われる青年会議所の全国大会の打合せが10日の13時から水戸で開催される。それに先立ち移動途中にある加波山の登山を行った。
 真壁町桜坊の採石場脇から登山を始める。早春の山は新芽も爽やかで気持ちがよい。しかし稜線に出るとコンクリート舗装の道と軽四が一台。山頂の社務所のために道路が続いているとは思っていなかっただけにガッカリしてしまう。早朝の参拝を済ませ下山。常北町のホロルの湯でスーツに着替えて何も無かったように会議に出席するのだった。
中之島御岳 978m 鹿児島県十島村
2004年5月1日登山

 日本完全走破記念登山に吐喝喇列島最高峰の御岳を登った。自転車で登山口に行こうと考えたが一旦海まで200mの標高差を放出して750mまで登り直さねばならないと聞くと嫌になる。同じ船で来て同じ宿に泊まるT谷夫婦がレンタカーで登りに行くと言うので、もう1人の青年と同乗させてもらって車道終点まで行き笹原の展望の良い道を4人で登り始める。
 30分も歩くとお鉢に出る。噴火口から水蒸気が沸き上がっているが危険予告看板等は無い。この離島では自己責任が徹底されている事が嬉しくなる。水平線を綺麗に見ることは出来ないが口之島や諏訪之瀬島を望め、何より樹木のない山頂の開放感にたっぷりと浸ることが出来る。
 下山にあたり青年は歩いて降りたいと言うので3人で海岸に有る西温泉に浸かり、標高200mの高原に有る宿に戻った。前後の旅については走破編を参考にしてもらいたい。
市房山 1,721m 熊本県水上村
2004年5月5日

 走破編の自転車部門が終わり、荒天対応の予備日を利用して登山を行うことにした。4日にレンタカーで登山口まで入るが水も便所もないので湯山にある公園に戻る。寝袋を持ってないが厚着して車中泊を行う。
 翌朝早く登山口に車を移動して登り始る。市房神社まで登り花の写真を撮るとバッテリーが尽きてシャッターが切れなくなる。途方に暮れそうになるが、ふと携帯にデジカメ機能があることに気づき以下の写真は携帯に頼る事になる。しかし携帯のバッテリーも残りが少ない。
 標高差950mを登り詰めて山頂に立つ。九州山地の山々が目前に広がるが、南の霧島と北方の久重以外はなじみのない山ばかりである。この深い山並みを自転車で越える苦労を重ねた記憶がよみがえり懐かしくなる。
 今回は荷物総量を押さえたために登山靴やトレッキングシューズを持たずに中之島御岳登山用に普通の運動靴しか持って来ていない。それで市房山を登っているので急な下山路では足首が落ち着かず、滑らないように、捻らないように慎重に下山する。
 下山にもゆっくり時間を使ったが登山の開始時間が早かったため10時には車に戻ってしまう。車で湯前温泉の元湯に浸かり、錦町のホームセンターでカメラの電池を購入して加久藤トンネルを越えて鹿児島県に戻っていくのであった。
大浪池外輪 1,411m 鹿児島県牧園町
2004年5月5日登山

 市房からの帰り道のえびの展望台から見た霧島連峰が美しい。足もまだ行けそうだから軽い山歩きをしようと決めた。この少し前に石黒耀氏の「死都日本」という名作を読んでいたので、噴火の引き金になる水蒸気爆発の元を見に行こうと思い大浪池に登ることにした。
 駐車場からの良く整備された道を登っているうちに靴が滑るよな感じを受ける。見ると靴底が剥がれ初めている。火口の淵に着き池越しに韓国岳が良く見える。靴も駄目だからお鉢の1周を諦めようと思うが、せめて外輪山の最高所までと足元を気にしながら進む。
 最高所に着けば高千穂方面が良く見えるし、火口湖の見下ろす角度も急になり気持ちがよい。そこで満足して下山を始める。車に着く頃にはすっかり靴底が抜けてしまった。なお、これ以降については走破編を参考にしてもらいたい。
No39 .2004/3-2004/5    ←No38No40→
日本を走る