御正体山 1,682m 山梨県道志村
2004年5月29日登山:単独

 去年は雨天で登山を止めた御正体山に新緑の時期に登りに出かけた。登山の前日にK藤から「東北の日本海を南下して群馬に入る。落ち合わないか」という電話が入る。週末の天気予報は関東北部が雨なので山を変更せず山梨で登山して群馬に向かう計画とする。
 午前4時に起床して中央道の都留で高速を降りる。途中のコンビニで朝食と山頂麦酒でも買おうと思っていたが空いている店が見つからないまま白井平登山口に到着する。水とタオルとカメラだけ持って山頂へ向かう。
 延々と林間の道を進み1時間半で山頂に到着する。富士山に近いのに展望が無い。縦走路を西に進んでも、山頂からの分岐を北に進んでも富士山に枝がかかる。最も良いところで撮った写真が左であるが、展望の山にはならないのが残念である。
 往路を一気に1時間で下山して車に到着する。この間誰にも会っていない。道志温泉に付いても営業開始20分前だった。まさに朝飯前の登山だった。
迦葉山 1,322m 群馬県月夜野町
2004年5月30日登山:K藤と2人

 道志村から青梅に出て圏央道経由で熊谷に出て時間調整に「世界の中心で愛を叫ぶ」を見て月夜野でK藤に合流。沼田に買い物に行き駐車場で野営を行う。
 翌朝も天気予報は外れ快晴である。晴れると思っていないから登山情報がない。群馬の山に強いF島に「月夜野の近くの良い山教えろ」と電話して迦葉山を教えてもらう。
 私の車で弥勒寺の駐車場まで上がり登山を始める。K藤は茅ケ岳に登ったときと同じデッキシューズである。山は急坂が続くがブナ林が綺麗だし胎内潜岩などが出てきて変化があり面白い。山頂に着くと木立がじゃまをして展望が利かない。再度F島に苦情の電話をすると「私が登った3月は葉っぱも無くて良かったのですが今は駄目ですか」と答える。まぁそれはそれで楽しいから良い。
 山深い月夜野温泉まで走り温泉上がりにさっぱりした服に着替え、駐車場に戻る。K藤は荷物を埼玉へ運搬というので妻沼に移動し、夕食を食べて解散する。
岩菅山 2,295m 長野県山ノ内町
2004年6月5日登山:単独

 月末に石狩岳単独登山を行う事が決まっているので足慣らしのための1泊2日の強化旅行を行うことを検討し、その場所に信州を選んだ。
 最初の山は志賀高原の盟主である岩菅山にした。梅雨入り前の快晴で非常に気持ちがよい。自宅を朝3時頃出発し上信越道を進む。途中の国道も長野オリンピックに伴う道路整備が進んでいるため、5時間かからずに登山口に到着できる。
 登山道も用水路沿いから谷間の平地を抜けて登坂にかかるなどけっこう変化に富んでいて面白い。尾根に上がると北アルプスの展望が開ける。
 稜線に出ると白砂山など上州の山々の展望も開けはじめる。野反湖からの縦走路を目で追い、その静かな山旅も面白そうだと考える。
 山頂には20名近い人達がいるが広い山頂で混雑感が無い。山頂ビールを味わい裏岩菅越しに苗場の展望などを楽しむ。この快晴を味わってしまうと山が止められなくなってしまう。
 多くの人が最高峰の裏岩菅を目指すが展望に満足してしまい岩菅だけで下山する。中野でもりそばを食べ、牟礼で温泉に入り、翌日の飯縄登山に控えて戸隠神社中社の駐車場まで移動して神社を参拝してから車中泊を行う。公衆便所も有り便利なので他に2台が泊まったようである。
飯綱山 1,917m 長野県戸隠村
2004年6月6日:単独

 朝から林道を少し走り登山口の路肩に車を停めて登り始める。天気予報では午後から雨というので荷物も軽くして速攻登山を心がける。
 落葉松の林の中を登っていくと尾根に出て展望が開ける。標高を稼ぐ事に西側の戸隠山の上に北アルプスが頭を出し始める。
 飯縄神社に到着すると長野市街を見下ろす展望がよい。ここに泊まると素晴らしい夜景を楽しめそうだ。山頂はもう目前である。
 山頂からは北方に頸城山塊が高く聳えている。昨日登った志賀方面は逆光になり今ひとつさえない色彩をしている。まだ天気は続きそうであるが予報を信じて足早に下り始める。途中で大勢の人とすれ違う。飯縄も人気のある山だ。
 帰りは一般道を通り坂城町に出来た日帰り温泉に入る。千曲川越しに上信越道の入田橋などが良く見え、15年前の上田の生活を懐かしく思い出した。
石狩岳 1,967m 北海道上士幌町
2004年6月18日登山:単独

 加波山と同様に水戸全国大会の打合せが19日に帯広で開催されるので「ついでに登山」をする。ついでとは言え相手は石狩岳なので登山対策が主になり本末転倒になってしまう。
 17日早朝の日航機で帯広空港に到着しレンタカーを借りる。ネットで調べておいた帯広の登山用品店でボンベを購入し、上士幌町役場で登山情報を入手する。この町は登山者対策に力を入れているようで綺麗なパンフレットを入手できた。
 糠平の案内所でタウシュベツ川橋梁を見る良い場所を訪ねるが今年は雪解けが早くて水没していると聞かされガッカリする。それでも他の士幌線のアーチ橋や三国峠の展望などを観光して秘湯岩間温泉に入浴し、登山口にテントを張って泊まる。熊が来たときは直ぐに車に逃げられるように鍵は開けたままである。
 翌朝4時に明るくて目を覚まし朝食作成に取り掛かる。5時には食事を終えシュナイダーコースの単独登山を始める。最初だけは緩やかな沢沿いの道だが直ぐに尾根に取り付き、約800mの標高差を急坂で一気に登っていく。ニペソツ山の急な頂が少しづつ形を変えていくのが面白い。休息中も鈴を鳴らすように気を付けながら2時間で稜線に出ると真っ白な大雪の展望が開ける。気温は低く汗も直ぐに冷えていく。かなりへばって山頂に到着し1人で万歳をする。バーナーで湯を沸かし珈琲を飲む。見える範囲で登山者を確認することが出来ない。
 下山では足の関節がガクガクになり何度も休みを入れる。しかし熊の恐怖もあり昼食の作成は車まで帰ってからとしてしまった。ムダに担ぎ上げてしまった。
 車の脇で食事を作っていると岩間温泉に行く車が通過する。20時間ぶりに他人を見た。
 幌加温泉で服を着替え帯広の懇親会に向かった。帯広の食材を楽しみ、帯広青年会議所がはじめた北の屋台など案内してもらい楽しい夜となった。
No40 .2004/5-2004/6    ←No39No41→
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