城峰山 1,038m 埼玉県皆野町
2018年01月07日登山:単独
 
 成人の日を含む三連休には娘を連れて妻の実家のある新座に年始の里帰りをしながら、妻の実家から往復する登山を行うことを決めた。連休2日目の7日は晴の天気予報なので、新座で地図を読み、関東百名山で展望の良さそうなこの山を前夜に選んだ。
 午前5時に起床して荷物を整えて寝ている妻子を置き去りにしてコッソリと出発。所沢ICから夜明け前の高速に入るとスキー場へ行く車で前橋から渋滞が発生していると情報が入る。時々速度低下を受けるが渋滞の始まる前の花園で高速を降りる。国道を長瀞に向かう中で朝日が昇ってきた。車の温度計は氷点下を示していた。コンビニで肉まんとおにぎりとお茶を購入し、西門平を目指して山奥に進んでいく。
 
 5日に通過した低気圧で降った雪が残り、林道が進入禁止になっている場合は往復4時間の登山を覚悟していたが、道には雪もなく城峰山キャンプ場の駐車場まで車で上がれてしまった。こうなると山頂までの標高差は100m程度で地図上のタイムでは往復35分に過ぎない。超お手軽登山になったと考えながら服を着替え7:45から歩き始める。見事な杉並木と神社に感心し由来を知れば平将門が最後に籠もった山だと知った。一等三角点だけでなく、歴史的にも由緒ある山だと認識を深める。神社の境内からも両神山や八ヶ岳が見えて気持ちよい。山犬が狛犬である神社に参拝し、天狗岩を経由するなど寄り道しながら上り、展望台の併設されている電波塔が聳える山頂には8:11に到着した。展望台に登ると東に筑波山、西に浅間山が見渡せ、赤城山を始めとする上州の山も良く見えて足下には神流湖が横たわるなど視界は素晴らしいのだが、風の冷たさに負けて退散し、車には8:35に帰ってきた。誰とも会わない1時間の山歩きだった。
 
 時間が有るので次に関東百名山の中から近くの山を選び移動する。寄居町まで戻り9:38に円良田湖畔に車を停めて歩き出し、廃屋の間に伸びる舗装道路を登り詰め、少しの山道を歩いて鐘撞堂山[330m]に10:02に到着した。こちらは低山ハイクを楽しむ多くの人達と擦れ違い人気の高さを感じさせる所であった。山頂には故事にちなんで鐘が設置され、また木造の展望台も建設されていた。寄居の市街から筑波山まで展望が広がりなかなか気持ち良い。標高が低いことと昼間に近づいているため城峰山頂のように寒くないのも有り難い。少し休憩してから往路を逆に辿り、10:30に車に戻り着いた。こちらも1時間程度の登山であり、まだ昼まで時間があるのでおにぎりを食べながら地図を見て次の山を考えた所、同じく関東百名山の大霧山が近いことに気付いてしまったのである。
大霧山 767m 埼玉県東秩父村
2018年01月07日登山:単独
 
 寄居町から東秩父村に入り粥新田峠まで車で駆け上がる。峠には路肩に5台の車が停まっており人気の高さを伺わせる。運転も登山靴で行っているので車を停めた11:22から直ぐに登山開始となる。
 関東ふれあいの道として整備されている登山道は歩きやすく、樹林の中を歩き続けて、展望が開けたと思ったところが山頂であった。到着時間は11:49で、山頂には8人の登山者が展望を楽しんでいるところであった。関東平野越しに見る日光連山が素晴らしく、展望の山と評価されている理由もよく解った。早朝に登った城峰山も近く、標高がそれほど高くない割には高山気分を満喫して正午まで山頂にいた。
 12時となって山頂を後にして下山を開始し、あっという間に12:18に車に戻り、この日の三山登山を終えた。全てが1時間以内の行動時間で、獲得した累積標高差も500mを少し越える程度という、新年早々の鈍った身体には程良い連続登山であった。
 
 風が冷たいとはいえ、それなりに汗もかいており、小川町にある花和楽の里に立ち寄り汗を流す。施設の前には成人式を終えたばかりの振り袖の娘達がいたが、風呂ではないだろう。入浴料は1,080円と高めで、本来なら浴衣を借りてのんびりするような銭湯のようだが、サウナと露天風呂に満足して風呂から上がり、流石に腹が減ってきたので前に何かで聴いた埼玉の大盛り有名店である、ときがわ町のアライに行ってソースカツ丼の大盛り(750円)を注文した。既に午後2時を回り客足も少なくなって落ち着いた雰囲気の中で、その3枚重ねのカツがやってきた。写真を撮り格闘してなんとか完食したが、この夜には胃が持たれて食事も飲酒もせず、暴食を反省しながら寝てしまった。
霧ケ峰(2回目) 1,925m 長野県茅野市
2018年02月05日登山:単独
 
 毎年のように一緒にスキーに行っている友人と今シーズンは岩原に行こうと考えていたが天気予報を見ると強い寒波が列島を襲い新潟県の降雪確立が非常に高い。そこで前日に急遽目的地を晴天率の高い中央道に変更し、その中でも滑ったことがない車山高原スキー場に行くことにした。日曜の夜に自宅を出て白樺湖畔にある一泊3500円のホステルに泊まり、翌朝9時よりスキーを楽しんだ。ゲレンデについてリフトを乗り継ぎ最高所に着けば26年前の夏に踏んだ車山の山頂が目の前に見えるではないか。それでも午前中は登山家の気持ちを抑えてスキーを楽しんだ。
 
 ゲレンデ上部のTop's360というレストランで昼食を食べた後、山頂には興味のない友人と別行動を行い、リフトの山頂駅で降りて板を担ぎ歩いて5分で日本百名山である霧ケ峰の最高峰の車山山頂に到着した。13:46の事であった。八ヶ岳は雲に巻かれて辛うじて稜線が見えるだけで、北や南アルプスの展望は得られなかった。氷点下の世界で写真を撮って、山頂脇から担いできた板を履いて登山道を滑り降りてゲレンデに入りスキーヤーに戻った。
 
 午後3時前に滑るのを止めて帰路に着く。この寒波で5年ぶりに諏訪湖の御神渡りが発生したと聞いたのでそれを見に回る。ネットで撮影ポイントを調べたら赤砂崎公園が良いことを知り車を走らせ写真を撮る。ネットの時代の便利さを痛感するが、寒さも厳しく直ぐに車に戻って今回も片倉館の千人風呂で暖まることにした。風呂上がりにハルピンラーメンをいただいたところ、汗が流れ芯から暖まった。
鬼泪山(鹿野山)(3回目) 319m 千葉県富津市
2018年02月25日登山:妻と娘と3人
 
 偶然手にしたチラシで「第120回鹿野山歩け歩け大会」を知った。参加費は無料で完歩者は通常1500円のマザー牧場に500円で入れる特典があるようだ。まだ16歳だった高校生の頃にも歩いた所だなと懐かしくなると供に、娘を連れていく初登山が鹿野山だと良いなと考え、乗り気でない妻を誘って参加することにした。
 
 スタート地点に駐車場はないとチラシには書いてあったので木更津駅8:28発の各駅列車で佐貫町駅まで移動する。車内にはリュックを背負った多くの家族連れが居たのでもしやと思ったが、予想通り大会参加者であった。8:53に駅に着き、娘を背負子に入れて最後に改札を出る。チラシにあった店で肉団子やコロッケを購入して佐貫小学校に設けられた受付に付き話を聴くと昔は年に4回もやっていたが今では年に1度だけに成って今回が120回目で、天気に恵まれた昨日は千人を超える人が参加したという。そう言えば私のスタンプ用紙は1624番だった。宮醤油の工場見学は素通りしたが佐貫城祉にはスタンプを押すために登山する。城跡はたいした山ではなく娘は背中で寝息を立ていたが、日頃歩いていない妻には急坂が足に来たようだ。
 県道に戻り宝龍寺の白雲水を飲んだら林道に入っていく。車の通行が無くなったので、目が覚めて「歩く!」と叫ぶ娘を背負子から降ろすと少しは歩くのだが、直ぐ妻に「だっこ」と催促し、背負子には戻ってくれない。多くの人に抜かれながら歩き続け、養魚場の少し前で娘を背中に乗せる。15kg程度の荷を担ぎ坂を登れば適当な負荷が係って寒いのに額から汗が流れる。振り返って妻を見ると苦しそうだ。ゴールまで2kmを切った峠には牧場から連れてこられたアルパカが待っていたので娘を背中から降ろして触れ合いを楽しませた後、そこから牧場まで歩かせようとしたが、やはり夫婦が交代でだっこする羽目に成ってしまった。マザー牧場に設けられたゴール地点には12:23に到着。サービスの牛乳が濃くて美味しかった。入場料金を払って牧場に入って昼食を摂り、娘には多くの動物と触れ合わせたり観覧車に乗せて楽しませてから15:58のバスに乗ろうとすると長蛇の列。幸い臨時便も出て佐貫町駅に戻る事が出来、特急で木更津駅まで戻った。
 なお、鹿野山の三角点の標高は352mであり国土地理院の敷地にあるため現在では容易に見学することが出来ない。また、最高所である白鳥神社の標高は379mであり、駐車場からゴルフ場のカートコースを横切って到達できる所なので、今回を鹿野山登山の記録としたい。
棒ノ嶺 959m 埼玉県飯能市
2018年03月24日登山:単独
 
 年度末の多忙期間が過ぎ、妻子を実家に連れて行くことになったので例によって妻の実家から往復する登山を考えた。21日の春分の日に大雪が降っているので標高の低い山の中から登山コースが面白そうなこの山を選んだのは実家に戻る日のことであった。
 
 5時半に新座を出て一般道で名栗湖まで走る。さわらびの湯の駐車場に移車を停め7:21より歩き始める。関東ふれあいの道として整備されている白谷沢を進むと日影に雪が残ることも無く快適に標高を稼ぎながら連続する滝や沢を楽しみ続ける。先日の雪のためか流量も豊富で美しい。渓谷が終わる頃に林道を横切るのが興ざめするが、尾根に出てからの登り坂に雪が残っており、それも変化を与えてくれる。そして9:14に到着した山頂広場は広く、北東側の半面の展望が爽快に広がっていた。残念ながら水蒸気が多く、谷川岳の白い峰は見られたが東京湾を見渡すことは出来なかった。
 別名棒ノ折山の山頂には先客が居て、蜜柑を貰いながら話してみると東村山市の方で毎月のように登っているとの事である。真冬の透明な空気の中やイロハ紅葉が見頃の頃は特に良く、一度ツエルトを持ってきて泊まろうと考えていると聞き、確かに登山道に変化があり、この山頂の開放感は気持ちが良いな、と気に入ってしまった。
 9:30まで山頂を楽しんでいると次々と登山者が到着するので入れ違いで下山を始める。復路は足場の良い滝ノ平尾根を下るが、名栗湖は時折見えるだけで、林道を3回も横切り、余り楽しくない。駐車場には11:06に戻り付き、隣の売店で味噌漬け饅頭を買った。
 
 まだ時間は早いので飯能市で買い物を行った後、帰りがけに関東百名山の日和田山[305m]を連続登山する。登山口には300円の有料駐車場があって、既に50台近い車でほぼ満車である。12:23から歩き始め、展望広場から金比羅神社の前に出ると巾着田を足下に見る岩場で大変気持ちよい。12:49に到着した山頂は多くの家族連れが昼食を摂っている所であった。確かに子供連れの登山には快適な場所かも知れない。復路は女坂を下り13:11に駐車場に帰り着いた。
 長沢酒造に立ち寄って神社エールを飲み、狭山で入ろうとした温泉が既に撤去されていたので所沢で湯に浸かり、午後5時半に妻の実家に帰り着き、ビールを飲んで娘と夕食を摂った。
No83 .2018/1-2018/3    ←No82No84→
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