7月が去りて思う | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2022/08/02記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
昨年の夏、オリンピックの感動とともに広がった感染の第5波は病院に収容しきれない患者が自宅で亡くなるとか妊婦の感染者が自宅で出産して子どもが亡くなるなど、それまでに見たことのない危機をもたらした。私はそれを「嵐」に例え、8月23日に木更津市で54人の新規感染者が確認されたことに驚き、振り返れば6月の第4波は大したことがなかったと思っていた。 第5波が収まるとおよそ3ヶ月の長きに渡り感染が確認されない「凪」の期間が来て新型コロナは終息したものだと安堵して年を越すと急激に感染が拡大して第6波による「怒濤」の日々が訪れた。第5波の波形を遙か下に見下ろす感染状況には何が起きているのかと不安に成っていた。 第6波は大型連休に行動制限を伴わなくても「減少」は明らかになり、前回と同様に凪の時が来るかと思っていたのであるが、僅か数日で世界最大級の感染状況に突入させられた。感染者数の数字に麻痺が続いた7月がようやく去って行くが、8月でも感染の勢いが経るわけでは無さそうだ。 因みに月別の感染者数は下図の通りとなった。 2月をピークに4ヶ月掛けて減少していったものが一瞬にして台無しにされたような感覚である。 8月に入った昨日は歴代2位になる271人の新規感染者が報告された。1月より2月の方が多くなったように今回も更に多くなるのだろうか。因みに271を単純に31倍すると8,401人/月という規模になる。人口14万人を下回る木更津市の6%以上が新たに感染するというペースである。感染を受け入れて集団免疫を獲得しようという方針に成ったのかと勘違いする状況ではないか。 木更津市の人口10万人当たり一週間感染者数は7月30日に千人を超えたが、急激に上昇していた数値は足踏みを始めたように見える。第6波は半年間暴れ続けたが、今回は何時終わることになるのか、山が高すぎるだけに予想がつかない。 昨年の夏の第6波はもちろん、猛威を振るっていた第7波も今回の波形に比べれば微々たるものになってきた。現在のBA.5だけでなくBA.2.75とかケンタウロスとか様々な情報がもたらされ不安が募る中で報道はサル痘の流行も上乗せして恐怖を増幅することで視聴率を稼ごうとしている。 テレビを良く見る高齢者は不安に苛まれて追いつめられる一方で、テレビを見ない若者は政府が行動制限を指示しないことを追い風に夏を謳歌しているようにも見える。 木更津市内の7月29日から8月1日までの4日間で新たに感染が明らかになった778人の年齢性別分布は下記の通りである。 先月22日から28日までの1,322人の分布は下図の通りなので20代と10歳未満が相対的には増えている感じがするが、傾向には大きな違いは無さそうである。 房総半島では29日から昨日までの4日間で6406人が増加している。その前の6日間では8080人の増加であったので、1日当たりに換算すると更に19%も加速していた。 |
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地域別の人口10万人当たり一週間感染者数は木更津市・市原市・長生郡市で千人を超え、近隣三市や山武郡市では若干減少しているものの高い状況は続いている。 房総半島の医療の状況は解らないが、千葉市では救急車による搬送が大災害のような状況で連日続いていると聞くし、木更津市でも消防職員に感染者が目立ち始めた。病院や消防が機能しているうちにピークを超えてもらわなければ、まだ猛暑が続く中で大変な事態に成りそうだと危惧しつつ、今回の記載を終えたい。 |