56.7月中旬の活動記録
 11日は家で仕事をしていると私の立て看板が草むらに捨ててあったという情報が入る。わざわざ届けていただいた物を見ると枠を綺麗に解体してあり、何らかの嫌がらせかなと気分が重くなる。午後も終日自宅で仕事をして済ませた。
 
 12日は午前中に私的な仕事を片づけ、昼から道の駅の工事状況を見に行く。想定通り柱や梁の建方が終わりそろそろ屋根工事に入るところであった。建物の外観はイメージできるようになったが、もっと完成型に近づいてから視察対象にした方が良さそうだと思う。
 午後2時になって袖ケ浦球場に行って高校野球千葉県大会における君津高校の初戦を観戦する。前の試合が長引いたようで予定より30分ほど遅れて試合が始まった。江川総合運動場に標準規格の球場が完成した際には木更津でも試合があるか、それとも照明設備がないことがネックになるのか等と考えながら、高校生の試合を見る。
 
 船橋古和釜高校相手に積極的な盗塁で試合をリードし、9-0で7回コールド勝ちとなった。気をよくして帰宅し、HPの更新を行った。
 
 13日は市内で各種の所用を済ませ、朝日庁舎で打合せを行う傍ら、待ち時間や午後から避暑に入った喫茶店で集中的に読書を行う。
 これは5月18日から行われた日本自治創造学会で講師を務めていただいた先生の著書をお茶の水の丸善で購入していたものであり、6月議会を終えてやっと読み終えることが出来た。概ね地方創生の原理に批判的的な論調であり、自治の基本について認識を新たにする勉強が出来た。
 
 14日は娘を保育園に預けた後、朝から一人で館山までドライブに行く。詳しくは
最近思う事に記載するが、館山市からも学ぶべき事は多くありそうだと感じて昼過ぎに帰宅する。市内で買い物等を済ませ、事務所で仕事を片づけ、夕方に迎えに行った娘の子守を夜まで頑張った。
 
 15日は朝3時に起床して出羽三山講に出かける西山区の有志の方々を見送りに行く。月山には
9年前に参加しているが、その後日程が自由にならず見送ってばかりである。それにしても「講」という文化が残っている事は素晴らしいと思う。
 見送った後で自宅に帰り、朝の涼しい内にHPの更新と旅行の準備を行う。8時半に岩根西公民館に行き、青少年育成協議会の主催する地域美化活動の開会セレモニーに出席し、直ぐに帰宅して車に荷物と妻子を積んで出発した。妻を都内で降ろし、妻の実家に子供を預ける。
 群馬県太田市に住む山仲間を拾ってから、高速道路で長野県に入り、この日は湯田中温泉に宿泊した。
 
 16日は涼しい志賀高原で夏山登山を楽しむ。
志賀山と笠ヶ岳に登ってから群馬県に抜け、観光客で混む草津温泉と工事の進む八ツ場ダムを見ながら友人を太田市に送る。連休らしく運転に慣れていない車が渋滞を引き起こす状況にウンザリしながら、妻の実家のある新座市に移動して宿泊した。
 
 17日は妻の実家を昼前に出発し、炎天下の暑さを感じながら木更津まで帰り、汗だくに成りながら荷物を車から降ろして野球のユニホームを積み君津市の緩衝緑地スポーツ広場に移動して君津市議会との野球の試合に臨む。前日との温度差に目眩がしながらも5回までの試合を終え、木更津が今回も勝ちました。
 夜には両市の議員がホテル千成で懇親を深め、様々な情報を交換しあい勉強になる時間を遅くまで過ごさせていただいた。
 
 18日は朝から港まつりの協賛金集めに市内を巡り、その後20日にオープンする八天堂きさらづのプレオープンを見に行く。午後は自宅に帰り翌日からの視察の準備をしながらHPの更新をした。
 夕方から妹に連れられて野球観戦に出かける。この日は入場券とビールが半額と言うことで平日なのに多くのファンで賑わっていた。私も安いビールを重ねたし試合もロッテの勝利で楽しかったが、帰宅後に行う翌朝からの視察の準備を考えると酔うわけにはいかなかった。
 
 19日から議会運営委員会の行政視察である。今回の視察に選んだ2市は木更津市で導入しようとしているSidebookを採用しており、そこの会社が運営が特に優れていると推薦してくれた市である。両市とも木更津市と面積がほぼ同じであるが人口規模は小さい過疎地である。
 7:30に木更津駅に集合してバスに乗り、9:10発のJAL309便で福岡空港に降りてチャーターしていたバスで嘉麻市へ向かう。いろり庵という古民家で昼食を食べてから市役所に着き13:30から視察を始める。
 
1.福岡県嘉麻市
 市制施行 平成18年3月27日(旧山田市は昭和29年4月1日)
 人口 39,419人(平成29年4月30日現在の住民基本台帳登録数)
 面積 135.18km2
 平成29年度一般会計予算額 246億192万1千円
 財政力指数 0.26 (平成26年度)
 視察項目 タブレット端末の活用について
 嘉麻市は1市3町の合併により誕生した市であるが古くは炭坑で栄えていた地域であり石炭から石油にエネルギーが替わる中で地域の人口が減少した地域である。旧山田市は北海道の歌志内市に次ぐ人口の少ない市であり嘉麻市役所も旧碓井町役場に置かれている。人口の減少が進み議会も定数削減を進めてきたが経費削減としてペーパレス化を検討する中、検討を進めた赤間元市議が市長になり、山倉議員が議長に就任する中で平成26年8月から採用され、当初は紙との併用であったが平成27年5月より本格稼働が開始されている。なお、採用時にiPadが防水防塵仕様でなかった事とDoCoMo以外の電波が入りにくい地域事情からSony製のタブレットが使用されている。
 タブレットの使用制限は設けておらず委員会中もネットにアクセス出来、ブログの更新等やアプリも無料なら自由にインストールする事が認められているが、議場で音を出さない事と通信料を3Gbに納める事がルールとなっている。教育委員会議にも貸与して活用しているが地域の区長等への拡張はされていない。
 ペーパレス化は議会主導で進められており関連予算は全て議会の負担である。嘉麻市が特に優れている点は個人の支給明細等を除けば議会では紙を使用しない事を徹底しており、予算や決算だけでなく個々の議員による資料請求もSidebookのシステムを会して対応され、請求者だけでなく全議員の共通資料としている。議会は18人中15人が60歳以上ではあるが先日の豪雨の際にも個々の議員から災害情報が写真付きで報告されるなど、利活用も進んでいるようだ。
 全てをデータにするという気概に圧倒されるように視察を終えて嘉麻市を後にする。翌日の船の都合で福岡市内に宿泊した。
 
 20日は朝5時半に目が覚めたのでホテルの近くへ散歩に行く。平和台球場跡から出た鴻臚館の解説や福岡城天守閣復元CG等を見ながら天守台に登って街を見渡し、大濠公園に行ってジョギングコースに感心し、けやき通りの街並みを見て2時間の散歩を終えた。
 ホテルで朝食を食べて9時に出発。10時に博多港を出るフェリーで壱岐の西側にある郷ノ浦港へ12:20に到着する。壱岐市は4町が平成の大合併で誕生した市で、中心市街地は郷ノ浦であるが旧庁舎を分庁として使用しており、議会は建設部と供に北側の旧勝本町役場まで車で移動し
午後2時より視察を開始する。
 
2.長崎県壱岐市
 市制施行 平成16年3月1日
 人口 27,367人(平成29年5月31日現在の住民基本台帳登録数)
 面積 139.42km2
 平成29年度一般会計予算額 225億23百万円
 財政力指数 0.22 (平成27年度)
 視察項目 タブレット端末の活用について
 壱岐市は合併により1島1市の行政となったが人口減少が停まらず財政は厳しい状況にある。議会として経費削減に取り組むため嘉麻市等を視察してペーパレス化を選択し平成27年12月から運用を開始した。嘉麻市より新しいのでiPadの防水防塵仕様を使用しているが電波事情からDoCoMoと契約している。
 視察は議場を使って行われ、実際に議場でどの様に使われているか映像で確認することが出来た。タブレットでの録音や個人情報や非公開の情報を使用する事を禁止するなど嘉麻市に比べ若干の使用制限が有るが実務上は問題なく使用しているようだ。個人情報に関する議案は紙で上程するなども差がある。
 壱岐市では嘉麻市と違い議会基本条例も制定されているがペーパレス化が後であったこともあり特に条例上の記載はないようだ。また月末に議員の改選を迎える中、引退される(又は落選した)議員が使用していた情報をどの様に提供又はアクセスさせるかという点は検討されていないという事のようだ。これは木更津市でも課題になる事象だと考えた。両市とも通信費用は全額公費負担であり、安価になるような契約方法を事務局が検討している状況も説明された。出欠等のメールが読まれたか確認するソフトの使用や情報をSidebookに上げる権限など実務的な情報を多く入手する事が出来た視察となった。
 再び郷ノ浦に戻りホテルで夕食を摂る。その後に飲みに出かけると山笠の祭りの期間で、街は賑わっていた。
 
 21日は宿を8時半に出発し、島の東側の芦辺港へ移動しながら名勝等に回って貰う。フェリーは11:15に出港するので船内で弁当を食べて博多港には13:25に到着する。タクシーで空港へ移動し15:00発のJAL318便で羽田に戻りアクアラインで木更津に帰った。
 
 
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2017年7月下旬の記録