霞沢岳 2,646m 長野県安曇村 2005年5月22日登山:A津さんと2人 高校時代の恩師であるA津先生と別件の話をしているうちに北アルプス霞沢岳に登る話しに成った。 21日の朝4時に自宅に迎えに行き、高速を飛ばして沢渡に到着する。バス停の食堂で山菜蕎麦を食べてから上高地行きのバスに乗る。今日は最高の天気である。 明神から黒沢を登り始めると途中で雪面歩きになる。明日の行程の厳しさを早くも自覚する。峠に早めに着いたのでジャンクションピークまで下見に行く。 徳本峠小屋には私達以外に3人が泊まった。聞けば3人は同級生で、会社を退職して嘱託として研究を続けている人達である。酒を飲みながら知的な会話を続けるのはとても楽しいものである。 22日は朝から曇りである。下見を済ませているジャンクションピークを過ぎて暫く行くと稜線が細くなりアイゼンを付けていても滑落の恐怖に襲われる。特にK1ピークへの登りがきつく、万が一足を滑らせれば遙か谷底まで一気に落ちそうで足が竦む。 身も心も疲れ果てて山頂に到着すると穂高や焼岳も良く見えているが晴天でないのでそれほど爽快ではなく、それより帰りの恐怖が頭を巡る。下山の時には急坂はわざとブッシュの中を泳いで滑落を防いだりした。長い稜線を歩き通し、徳本峠に戻ったところで雨が降り始め、休息も入れずに上高地まで歩き通した。バスで車に戻ったら白骨温泉に入り唐沢で蕎麦を食べて帰宅した。 |
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御場山 1,056m 群馬県下仁田町 2005年5月29日登山:K藤と2人 K藤が浜松から高崎への荷物を運ぶ間の1日を利用して山歩きをしよう、と誘うので早朝の道の駅で待ち合わせた。1年前も同じ事をしていたと思いながら下仁田に着く。K藤と落合い、F島から貰った「群馬の山歩き130選」より幾つかの山を話し合って御場山を選択する。車で高立の一本岩を見てから登山を始める。道は沢沿いを進み、急勾配に参り始めた頃稜線に出る。直ぐ南に林道が通っているのに落胆しながら急勾配を登れば山頂である。こんなマイナーな山には誰も来ていないだろうと思っていたら1人だけ登っている人が居た。手には「群馬の山歩き」があった。北にあると言われる展望の良い場所を探して山頂部をさまよってから下山する。荒船の湯に浸かり蒟蒻を食べて道の駅に戻る。夕食を自炊して簡単な星空宴会をやってその日は車中泊をした。 |
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御神楽岳 1,387m 新潟県上川村 2005年6月5日登山:F島と2人 御神楽岳に室谷ルートという容易な道が出来たと噂を聞いてF島と出かけた。彼は岩場続きの蝉が平コ-スでないと御神楽岳では無い、と言うが山頂に立つことには賛成である。前夜に佐野で集合し、夜通し走って津川駅に泊まる。5日に登山口に着くと山開きの日で御神酒と手ぬぐいを頂いた。 長いが途中に水場もあり結構楽な登山道を進む。大森山展望台に出るあたりからガスが立ちこめ展望がない。シャクナゲもあまり咲いて居らず雨乞峰からの岩場も見れない。何も見れないまま下山して手ぬぐいのスポンサーである御神楽温泉「みかぐら荘」に浸かり帰ってきた。 |
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南駒ケ岳 2,841m 長野県大桑村 2005年7月17日:単独 中央アルプスの越百小屋が良い、という噂を聞きこの年のアルプスは越百から空木の縦走を行うことにした。 7月16日の午前2時半に出発し、八王子料金所を4時前に通過する。これでETC長距離割引が適用されると安心して塩尻ICまで走る。一般道に降り登山口である伊奈川ダム駐車場には8時頃に到着する。既に30台以上の車が停まっており連休の混雑を予感させる。 林道歩きのあとで上り坂になり、寝不足もあって何回も休息を入れ午後1時に小屋に到着する。麦酒を飲んで昼寝して優雅な時を過ごす。この小屋には宿泊者も少なく、夜もゆっくり寝ることが出来た。 17日には朝から小雨。6:30に出発して越百岳に登り稜線歩きを始める。30分も歩かないうちに雨も上がり展望が開けてくる。目前に仙崖嶺や南駒ケ岳が見えてくる。高低差はさほどでもなさそうだ。 南駒ヶ岳の山頂に着くと雲がかかり展望が遮られる。他の登山者は碑の写真を撮って足早に過ぎるが私は麦酒を飲んでゆっくり雲が切れるのを待つ。そして30分も経った頃に展望が回復する。振り返り見れば越百岳は稜線の盛り上がりの一つに過ぎない山であった。 |
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空木岳(2回目) 2,864m 長野県大桑村 2005年7月17日:単独 南駒ヶ岳を出て北上を始める。百間ナギのカールがとても気持ちよく見えている。摺鉢窪避難小屋から登ってきた人が小屋の回りの花畑が綺麗だと教えてくれるが立ち寄らずに先を急ぐ。赤薙岳を越えると池山尾根が見えてくる。10年前には駒ヶ根からこの尾根を登ったのかと思うと若い頃の体力に感心してしまう。それと同時に意外と風景を覚えていないことに驚いてしまう。 山頂に着くと人が急に増える。こちらでは写真を撮って足早に通り過ぎる。木曽殿山荘に向かうと下り坂の難路に苦労する。前に通ったときはもう少し楽だったような気がするのは忘却か体力の低下か定かではない。 木曾殿山荘には12:20に到着する。宿泊の受付で話を聞くと今日は予約で満員とのことである。昨日の状況を聞いてみると1つの布団に2人が寝る状況で有ったと言い、今日はさらに多いらしい。その話を聞いて下山を決意する。小屋の前でラーメンを作り水を捨てて身軽になり13:00に出発する。 下山路には小刻みに水場が有り、現れる度にそれを飲む。冷たくて美味いが水分の取りすぎで怠くなる。標高を下げるほどに気温は上がり体力と根性が低下していく。六合目の吊り橋を渡っての登り返しでどっと汗が噴き出し、林道に出てからの長い歩きを終えて車に着いたのは午後5時を回っていた。この日は阿寺温泉に泊まって翌日は伊奈谷の温泉巡りをして帰宅するのだった。 |
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