猫魔ケ岳 1,404m 福島県北塩原村
2008年09月15日登山:単独
 
 8月に登山できなかった分、山小屋に泊まって越後中岳でも行こうと考えていたが、敬老の日を含んだ3連休の天気が今ひとつハッキリしない。その上、世話になった先輩の突然の訃報などが入り、連休は無くなった。それでも、天気予報を調べると会津地方の降水確率が10%と解り、ニッコウキスゲの頃に行くつもりだった猫魔ケ岳に向かうことにした。
 14日に先輩の通夜に参列して帰り、19:45に自宅を出発しアクアラインから東北道を経て磐梯河東ICを出たのが深夜割引の適用時間である0:02である。コンビニで明日の食料と今夜の酒を購入して金沢峠まで駆け上がる。駐車場には他に車もなく、中秋の月を愛でながら酒を飲み寝袋で就寝したのは午前2時を回っていた。
 
 15日は7:00の目覚ましで起床する。グズグズと装備を整えて出発したのは7:55であった。展望台から見ると山には雲がかかっている。先ずは雄国沼の散策路に入りエゾリンドウ等が咲く初秋の湿原を満喫してから雄国沼休憩所に着く。100円の協力金を納めて便所を使用して時計を見ると9:05である。手軽な山とは言えペースが遅すぎると思い雲が上がる前であるが山頂を目指して登り始める。堤防を通り、細かい沢を何本か渡り、斜面が急になったと思ったら猫石である。全くガスの中である。晴れる気配がないので山頂までひとまず往復しようと考え稜線を進み10:20にピークに到着する。やはりガスの中である。反対側の八方台から登ってきた地元の人に「天気予報では北塩原は晴れと信じて両側の展望が美しいこの山に来たのに残念だ」と言われ、山頂の快晴率が落ちてきた自分の運を悲しむ。猫石に戻り11:00まで天候回復を待つが晴れそうもなく南側の登山道に進むが、こちらは途中から酷い藪道で、駐車場に帰り着いたのは12:05であった。
 下山し熱塩温泉で汗を流し、山都にある蕎麦の里宮古で蕎麦懐石を食べ、再度東山温泉に浸かり、那須塩原ICまで下道で帰って高速に乗ると渋滞中。宇都宮で降りて4号バイパスと16号を経て帰宅したのは23:25だった。往復800kmの行程を走り、登山や温泉を満喫する行程を睡眠時間を含め、27:40で楽しんできたが、登山より運転に疲れを感じた旅であった。
三国山 1,636m 群馬県みなかみ町
2008年10月25日登山:F島と2人
 
 24日の金曜日の午後に休みが取れたら佐武流山に行こうとF島と約束し、計画を進めてきた秋山であるが、彼の仕事の都合が悪くなり、結局24日の21時に太田市に集合となった。近くのスーパーで買ってきた日本酒を飲みながら地図を広げ検討を進めるが、午後3時には太田に帰ってきたいという私の要望で身近な山に変更となり、三国峠から大源太山(河内沢の頭)に行くことに決め、美味くない酒をさっさと片づけ、睡眠時間を確保できるように23時過ぎには就寝した。
 
 25日は6時に起床し、北関東道で月夜野まで走り国道17号線の三国トンネルの手前に車を停め07:52より登山を開始する。天候は曇り時々晴。紅葉は時期を過ぎて冬枯れの木々も目立っていた。風が寒くフリースを着て歩き始める。峠に向かって登りながらF島が「気分が悪い」と言い始める。実は私も吐き気がしていた。考えられるのは昨日の酒である。添加物が合わないのかも知れない。地酒でも良い酒を買ってきて下さい、とF島に責められながら三国権現に到着して早くも大休止にする。気分が悪くて直ぐ休むからコースタイムは縮まらない。妙義以来学習能力の無い山行である。
 気分が少しだけ良くなり三国山へ向けて登り始める。途中で「大原太山へ行かなくても構わない」と私が呟き、結局三国山の山頂で今回の登山は終わりになる。気分的に山頂ビールを飲む気にもならないだけか、山頂で吐き気に襲われる。秩父山塊や八ヶ岳も見渡せるがスッキリ晴れてい無い、微妙な登山の満足度である。山頂で気分が回復するのを待ち下山。来た道を戻り車に帰り着いたのは10:40であり、3時間を切るような短い登山で終了とした。
 帰路に奥平温泉の遊神館で湯治を行い、気分も戻った所で赤城IC近くの『わく玉』で美味いクルミ蕎麦を食べて高速で太田に帰る。早めに帰ったのは『太田スポレク祭』に地元からブース出展をしていると聞いていたからである。F島の案内で会場に見に行ったが、着くと既に完売して撤収した後で、ブースは無人だった。
 
伊豆ヶ岳 851m 埼玉県飯能市
2008年10月31日登山:S井と2人
 
 文化の日の連休を前に31日の金曜日に休みを取り、秋の山に行こうとS井と調整を取り、西武鉄道で奥武蔵の盟主・伊豆ヶ岳に行くことを前日に決定した。
 31日の朝4時半に起床。睡眠時間は3時間を下回っている。長浦駅まで車で行き5:39発JR内房線の各駅列車に乗る。S井とは千葉駅で合流し、通勤混雑前の総武線快速で東京駅に行き、丸の内線で池袋駅に着く。駅構内のドトールでサンドイッチとコーヒーを購入して7:30発の特急に乗車。私鉄沿線の混雑した街並みを眺めながら朝食を取り、飯能で各駅に乗り換え、9:03に正丸駅に到着する。平日なのに多くのハイカーが下車する。
 駅に置いてあるハイキングガイドを入手して歩き始める。注意点も細かく記載され重宝する。車道を離れ、かめ岩を過ぎて登るっていると背中に激痛が走り脂汗が流れてくる。これは8年前に縞枯山に登った時と同じ症状だと思い、稜線に出たところで休止をする。背中をさすると筋がパンパンに張っている。S井にストレッチは行動前にするべきと言われるが、取りあえず揉みほぐす。低い山にして良かった、と思いつつペースを落として登り伊豆ヶ岳山頂には10:30に到着する。
 山頂は薄曇りで展望が冴えず、紅葉も若干早いようで色が鮮やかでない。しばらく休んでから縦走路に入る。古御岳、高畑山、中ノ沢の頭と細かいアップダウンが続き、結構体力を奪われる。天目指峠で車道を横切り、再度急登に入る。少し広い所で昼食を取り、幾つかの頂を越えると子の権現に到着する。ほぼコースタイム通りである。ここから吾野駅に向かうつもりであったが分岐を見落とし、結局西吾野駅へ向かうことになった。
 国道に出ると列車時刻まで15分なので30分待たないようにザックを背負ったままジョギングを行い、14:02発の西武鉄道に滑り込む。汗臭いまま所沢駅で新宿線へ乗り換え、花小金井駅で下車して日帰り温泉に入浴。サッパリしたところで新宿に出て麺屋武蔵のラーメンなどを食べ、夜9時前には帰宅したが寝不足で早々と布団に入るのであった。 
横尾山 1,818m 山梨県北杜市
2008年11月22日登山:単独
 
 11月下旬になり寒気が訪れ透き通った風景が広がるようになってきた。これは山に行かねばと思うのであるが北の山々は冠雪の話も聞く。秩父界隈で展望の良い山を考え、山梨百名山の横尾山を選択した。
 
 朝6:35に家を出発し、若干の渋滞に揉まれながらも白峰三山や八ヶ岳の風景を楽しむドライブを終え信州峠に 到着し、直ぐに準備を終え10:08から登山を開始する。
 最初は樹林の中を行くが標高差で250mも登ると展望の良い笹原の稜線に出る。瑞牆山から秩父につながる風景が気持ちよい。細かなアップダウンの続く細い稜線を進み 11:06に山頂に到着する。西側に少し進むと八ヶ岳が美しい。甲府盆地を挟み富士山や中央アルプス、御嶽も良く見えており想像以上の展望だ。惜しむべきは鳳凰山に隠され南の稜線が少ししか見えないことだ。日影には霧氷も沢山残っており写真の良い前景となる。ゆっくり展望を楽しんでいたいところでもあるが、今回は1日に2峰を回る計画なので11:30に下山を開始しする。
 風景を楽しみ写真を撮りながら歩いても12:17には車に帰り着く。信州峠からの標高差は350m程度しか無いのだ。行動時間は僅か2:09に過ぎなかった楽な山だが、充実して満足できる山であった。
 後ろ髪を引かれるように、次の御陵山の登山口である馬越峠まで川上村を抜けて向かった。朝の渋滞で遅れた結果、昼食は韮崎のコンビニで買ったおにぎりとなってしまった。
御陵山 1,822m 長野県川上村
2008年11月22日登山:単独
 
 御陵山と書いておみはかやまと読む珍しい山名を知ったのは御座山と書いておぐらやまと読む山に登ったときだった。マイナーな山だから登る機会も無いだろうと思っていたが、横尾山と組み合わせると良い日程になることが解り、登山をする事になった。
 
 12:43に馬越峠を出発。天狗山への案内はあるが御陵山への入口看板すら無い。何となく付いている踏み跡をたどり、稜線を進む。北側斜面には綺麗な霧氷が残っており感動する。御座山や浅間山の展望も良い。途中で一人とだけ擦れ違い、13:56に山頂に到着。途中の道標だけでなく山頂の看板も無い未整備の山である。吹く風も寒いのでさっさと14:08から下山を開始する。車に帰り着いたのは15:00丁度で2:17の登山行程だった。
 帰路には南相木村の日帰り温泉施設で暖まり、新蕎麦の風味を楽しんでから帰路に付き、晩秋の山を終えるのだった。
No55 .2008/09-2008/11    ←No54No56→
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