鳥ノ胸山 1,208m 山梨県道志村
2014年10月29日登山:単独

 
 上弦の月が秋の夜に冴え、天気予報は翌日が晴れだと伝える。出張が続いたため仕事が溜まっていたが10月の登山を行うために半日で帰れる展望の良い山を探し、西丹沢に発見した。ついでに山梨百名山に選ばれていることも嬉しい。
 
 朝5時に起床し、八王子で高速を降り道の駅どうしに車を停める。登山口の詳細が図面で示されていて有り難い。7:52に吊り橋を渡って逆光の山頂を目指して歩き始める。山梨では紅葉にはまだ早いかと思っていたが、落ち葉も多く山も程良く色づいていた。来月中旬が見頃かと思われる。登山道は「鳥の棟」と思わせるような大量の鳥小屋地帯を抜け、急坂を登り詰めれば、あっけなく8:58に山頂に到着する。道の駅からの標高差は約510mなので今日は体調が良かったようだ。
 誰も居ない山頂から携帯メールを送ったりフェイスブックにアップをする。富士山方面の展望が開かれ、富士の左に御正体山が大きくなかなか気持ちがよい。このまま往路を戻るのは勿体ない気がして、周回ルートを通るため9:12より稜線を南下する。すると下山路だと考えていたのがアップダウンが多く、急坂の落ち葉に足が滑る。道志の湯の分岐を過ぎて道志の森キャンプ場方面に進むと道が解りにくくなる。仕舞いには稜線にロープが張られて居るのだが右に降りて良いのか左が正解なのか解らない場所に着く。右下に林道のようなものが見えたので降下するとキャンプ場の奥に有る残土処理場のような場所に出てしまった。そこからキャンプ場を横切り、東沢沿いの道路に出たら、後は道の駅まで車道歩きをするだけである。秋の気配が漂う里の中から頂だけの富士を見るのも気持ちよい。結局、車には10:45に帰り着いた。遠回りの分だけ下山の方に時間を掛けたことになる。
 
 3時間も車を停めていたので、お礼代わりに野菜や蕎麦を購入して道の駅を出る。近くの温泉は「道志の湯」であるが10年前に御正体から降りたときに入浴しているため、料金が千円と高いことが気になっていた「道志川温泉」の方に入浴して服を着替え、横浜経由で13:55に帰宅した。それから仕事を始めたが、一息ついたのが翌日のAM2:00を回っていた。やはり忙しい時の登山は堪える。
物語山 1,019m 群馬県下仁田町
2014年11月04日登山:単独

 
 文化の日は結婚披露宴に向けた打合せで終日が過ぎた。4日の早朝に彼女を埼玉県新座市まで送っていくついでに足を伸ばして西上州の山に登り、世界遺産に指定された『荒船風穴』を見に行こうと決めて彼女とザックと登山靴を積んで家を出た。
 
 新座に彼女を降ろし、所沢から関越に乗り、登山口のサンスポーツランドに到着したのは10:20に成っていた。行動時間が短い山とはいえ、急いで支度を終えて林道歩きを開始した。道が荒れている事はインターネットの情報で知っていたが、想像以上の破壊ぶりで、復旧が大変そうであるし、そもそも林道が必要なのかと思いながら進む。紅葉も程々に楽しみながら急坂を登り詰めていくと西峰の分岐になる。展望が良い方で小休止を入れようと考え最初に西峰に到着すると山頂の碑が建っていた。到着時刻は11:35で、ザックを降ろして荒船山やメンベ岩の見える場所を探して山頂を歩き回る。裏妙義の烏帽子岩の尖り具合が素晴らしいと思いながら11:50に西峰を後にする。鞍部に降りて山頂に登り返す途中で正午のサイレンが聞こえてきた。
 展望の少ない山頂には12:12に到着。団体が昼食を摂っていたところなので写真を撮影してもらい直ぐさま下山を開始。順調に下り林道に出て少し行ったところで目前にメンベ岩が聳えていた。俺の技量では登れないなと考えながら歩き、車には13:26に帰り着いた。予想の通り約3時間の登山が終わった。
 
 朝もコンビニのパンで済ませていたのでお腹が空いていたので近くで蒟蒻の田楽をたくさん食べてから荒船風穴を見に行き、八千代温泉の芹の湯で汗を流し、富岡で「ホルモン揚げ」等を購入するなど西上州を満喫。藤岡の道の駅でハラダのラスクを土産に買ってから高速に乗り木更津には夜8時過ぎに帰ってこられた。
二十六夜山 972m 山梨県上野原市
2015年01月10日登山:単独

 
 自分の結婚式や新婚旅行などが入ってしまい、12月中に登山を行うことが出来なかった。手頃な山に登ろうと考えている頃、嫁が田園調布の隣に有る多摩川駅で待ち合わせがあるという。送りながら富士山の見える権現山に登ろうと前夜に予定を立てた。しかし、当日朝に嫁の準備が1時間以上も遅れてしまい、その上狛江周辺で渋滞に捕まってしまったので往復4時間近い権現山を諦め、山梨百名山から手軽な二十六夜山(秋山)を選び直し、その登山口であるアオゲラの森キャンプ場に到着したのは12:40に成っていた。
 
 無人のキャンプ場の水道は元から閉めてあるようで空の水筒を満たすことが出来ない。尾根歩きだから水場は無いが、冬だから大丈夫かと思いながら12:48より歩き始めると沢の横を通過する場所があり、そこで給水する。別荘地のような場所を過ぎると直ぐに急坂になり、足元は霜柱が凍ったままで安心する。もし気温が高くなって溶けたら滑って歩きにくいことだろうと思いながら一気に高度を稼ぎ、13:27に三日月峠(道標は赤鞍岳)への分岐を越え、廿六夜塔には13:42を過ぎて、山頂には13:46に到着する。山と高原地図では1時間50分の行程を1時間以下で登り切ってしまった。展望もなく誰も居ない寒い山頂は写真を撮って直ぐに引き返し、往路を忠実に下って14:32に車に戻った。予想通り水に口を付けることは無かった。
 秋山温泉で汗を流し、大田区南雪谷で嫁を拾ってアクアラインを渡り木更津港で毎週土曜日に開催される冬花火を見てツアーを終えた。
今倉山 1,470m 山梨県都留市
2015年02月02日登山:S井と2人

 
 毎月のように企画しながら天候に阻まれてS井との登山が先送りになっていた。今回も1月29日の金曜日に計画していたが大雪の予報が出され、休みを月曜日に振り替えて計画を修正すると、当日はキッチリと晴れた。金曜日に降った雪が心配であったが山梨に向かった。
 
 我が家に朝7時過ぎに集合し、今倉山の登山口である道坂トンネルに車を停めて歩き始めたのは10:37に成っていた。駐車場にも雪が残り、全区間で雪山であることを覚悟しながら歩き始める。しかし、雪は深くなることもなく風もない暖かさすら感じる山頂には11:36に到着した。山頂より目的地は展望の良い赤岩(松山)なので、写真だけ撮影して先に進む。
 西峯で南アルプスの展望に感動し、下り坂対策に軽アイゼンを装着して進み、赤岩には12:35に到着した。富士や大菩薩は近く、西には北アルプス、南には伊豆大島まで見通せる展望には想像以上に満足させられる。コンビニで購入したおにぎりを食べゆっくりと過ごすが誰1人登ってくる気配がない。
 13:10に成って下山を開始する。復路は尾根沿いの往路では無くパラジマ沢の道を選んだが雪が深めな部分も多いのにアイゼンが石で滑る所もあり歩きにくい。慎重に下って車には14:09に帰り着いた。コースタイムを上回る3時間半の雪山登山は無事に終わった。
 
 冷えた体を温めるために山中湖にほど近い平野温泉に入り、湯上がりに富士山を見ると日没が良い場所で見えそうである。湖畔を走ると平日なのに駐車場に停まりきれない車が溢れている。隙間を見つけて車を停め、自分もその一瞬を捉える。仕事に行った嫁の誕生日だったのでご機嫌執りにダイヤモンド富士の写真を送った。暫く写真撮影を粘り、御殿場の魚啓の食事と時之栖のイルミネーションを楽しんでから東名高速道路に乗り、午後9時過ぎに帰宅した。誕生日なのに遅くまで遊び歩いていると文句を付けられたことは言うまでもない。
No76 .2014/10-2015/2    ←No75No77→
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