陸奥夏祭ドライブ 2023.8.3〜2023.8.6 ホンダフィットシャトルHB |
▼ 3日 木更津〜八戸 |
娘が昨年まで通っていた保育園を定期的に訪れる「荒馬座」の音頭が「ねぶた」と一緒だと娘に教えたが妻を含めて理解していない様子なので現物を見に行くことにした。個人的にも30年以上前の記憶を更新する機会である。ねぶた期間中は青森の宿が取りにくいので八戸連泊かつ三社祭見学として計画を立てた旅を実行した。
3日の1時半に起床して荷物を積み込み、娘を助手席に固定していつもの通り寝させたまま出発する。常磐道の放射線量も最大で2.0[μSv/h]であり8年間で半減していると思いながら北上し、三陸道路に入って最初の目的地の陸前高田で降りる。まだ午前8時なので道の駅が空くまでには1時間があるが奇跡の一本松などを娘に案内して「てんでんこ」の考えを伝えるが誰かを助けに戻らなくて良いということを感覚的に理解することは難しいようだ。
三陸道に戻り再び北上して宮古の浄土ヶ浜に到着する。駐車場からは無料のシャトルバスで海岸まで運んでくれるのは有り難い。私の目的は海水浴と瓶丼であり、9年前の夏に仕事で海を見に来て復興が進んでいる様を確認し、いつかは家族を連れて泳ぎに来ようと願っていた海である。水中にはウニやウミウシが沢山居て想定外に実り豊かな三陸を実感させていただいた。遊泳して休憩や食事を摂り、およそ3時間ほど東北の海を満喫してから30分おきに出発するシャトルバスで駐車場に戻った。
木更津のコストコで前日に給油してから634kmも走っているので宮古市内で給油しながら暑いですねと話しかけると宮古で36度を超えるのは異常なことらしい。私も房総半島なみに暑いと思いながら更に北上して八戸市の種差海岸にある葦毛崎展望台に立ち寄る。日本一周を掲げているバイクが停まる駐車場から歩き回り、ハマナスの咲く北国の海岸を味わってから午後4時に八戸市内に予約しているホテルに到着した。
荷物を部屋まで運んだら直ぐに購入してある有料観覧席へ向かい八戸三社祭を見学する。既に祭礼は始まっており、荘厳な山車だけでなく様々な立場で市民が参加しており広く地域が一体となって参加している祭の在り方を羨ましいと思い、東北の祭の凄さに感嘆していたところ、一時間もしない内に娘が「もう見ているのは限界」と言い始めたので近くの店で食事をして宿に戻った。考えてみれば 内容の多すぎる一日である。そんなわけで三社祭は夜も荘厳なようだが見ていないのでコメントできない。ただ祭の当日なのに居酒屋が開いていたことと料理が安くて旨かったことには感心した。
ホテルの部屋は予約の段階で喫煙室しか空いていなかったので有る程度覚悟していたが、寝ているだけでシャツがタバコ臭くなる事にはガッカリするし、娘も臭くて嫌だと言う。温泉の湯は快適だったのに最後に若干残念な思いをしたので敢えて宿泊場所は記載しない。 |
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▼ 4日 八戸〜八戸 |
青森のねぶたを見てから市内に泊まろうと考えたが期間中は宿泊費が尋常じゃない値であるため八戸連泊で青森に向かう計画としていた。この日は宿でも朝食が食べられるのであるが放棄して「みなと食堂」に行き娘はイクラとホタテ丼、妻はウニ丼、私は妻の1/4程度の値段である平目漬け丼を食べたが満足する美味しさであった。平日の朝から行列が出来ている理由も理解したし、連れていった私の株も上昇したことであろう。
この日は日没後に開催される「ねぶた」が目的であるが昼間は何処を回るべきかと相談すると妻は任せたという。個人的に好きな温泉の上位にある酸ヶ湯で混浴体験をさせようと入ったが娘も年頃なのか男湯側に入ることが出来ず衝立の向こうから覗いているだけだった。娘が来ることを湯の中で待っていた私は温泉を満喫してしまった。
気温26℃の酸ヶ湯から35℃の市内に降りて三内丸山遺跡に立ち寄る。妻が多くの世界遺産を見たいと云っていたことを思い出したからであり、個人的には25年前に見学済みだと思っていたが今では立派な施設が建築され、縄文体験の小屋も増えて私も楽しめる場所だった。
午後4時前に公設の駐車場に車を停め、歩いて会場に向かう。まだ場所取りも空いているなと思いながら青森市役所まで行くと「ねぶたマルシェ」が開催されていたので妻子が立ち寄りたいという。私も酒は飲めないが関東では食べることが少ないメニューを楽しんでいたらスタートの時間となり前面でねぶたを見ることは難しくなっており、近くで当日の有料観覧席(3500円/人)が販売されていたが確認すると3列目だという。多くの祭が共通した悩みである警備費の工面のため有料席を設けることは理解できるが、前日に1時間程度しか持たなかった娘の事を考えると席を購入するのは勿体ないと思い、空いてそうな場所を確保して休憩に入る、公式パンフレットには椅子やシートは禁止と書いてあるが 大多数が準備しており空手形になっている様子を確認し、運営側の苦労も想像しているとイベントが始まる。妻子には日本最大の祭だと言ってしまったので期待値が高く成りすぎていたようでもあるが、概ね満足して貰ったので最後のねぶたを待たずに駐車場に戻り混雑する前に八戸に向かった。約90kmを走りホテルに妻子を送り届けた後は、一人で11時過ぎの八戸の夜を楽しませていただいた。 |
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▼ 5日 八戸〜妻実家 ▼6日 妻実家〜自宅 |
ホテルも2日目なので普通に朝食を摂る。狭い空間に多くの椅子が置かれ通行しづらくメニューが貧弱でガッカリする。ホテルを出て午前9時の開店を待った八食センターに入ると妻のテンションが上がり海鮮を食べて回るのを許し、私は娘の手を引いて、お土産の購入に連れていくのであった。
1時間以上も八食センターで過ごして青森を後にする。途中で東北道を通行しながら近くに見えて気になっていた志波城址を見たり盛岡名物のジャジャ麺を食べて仕舞いにチータンタンを飲むという経験をする。盛岡南で東北道に戻り、築館で燃料が無くなりかけて給油に降りたり福島西で桃を買いに降りたりと東北道から出たり入ったりを繰り替し、妻の実家が営む居酒屋には午後8時半に到着した。娘の従妹をあやして寝かすなど働いた分だけお客が引いたら飲ませたいただいた。
翌日は午前中の妻の用事が済むまで読書を楽しみ、従妹と遊びに出かけた娘をピックアップして夕立が激しい木更津に戻り、前日に購入した桃を所定の方に届けて長い旅は終わった。 |
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