35.12月中旬の活動記録
10日より常任委員会における審議が開始される。最初は経済環境常任委員会で、水越市長は県と供に千葉県選出国会議員に対するアクアライン800円持続要望活動中で服部副市長が代わりに挨拶を行った。付託された議案と協議会における審議事項は下記の通りである。
区分
番号
内容(件名とは異なる)
関係部
委員会
議案83
一般会計補正予算(第4号)
財務
議案91
漁港管理条例の一部改正※
経済
議案92
公設卸売市場条例の一部改正※
経済
協議会
1
竹の子の出荷制限の解除について
経済
2
台風26号の被害状況(農林水産・商工関係)
経済
3
商工業振興計画(案)の意見公募について
経済
4
雇用促進プラン(案)の意見公募について
経済
議案で※印を付けているものは消費税等に関する一括法案のうち、所管事項とする条例であり、議案名とは一致していない(以下、他の委員会も同様)。補正予算で気になる議論は観光費として畔戸と中央の民間事業者のトイレ改修に補助金を出していることで、委員より観光客が利用しやすいサインを掲げる事などが要望されていた。投資対効果が期待される予算消費を心がけたいものである。消費税については銭の単位で転嫁しているものや円単位、10円単位など様々で有った。
協議会のNo1は今年の4月に行った放射能測定の結果、24の検体の全てが基準値を下回っていたため、検査体制と出荷管理を条件に制限が解除されたことの報告であるが、依然として続く原発事故の影を感じる事案である。No2は台風26号による被害のうち経済部所管事項で把握されている範囲の報告である。
区分
件数
被害復旧額
備考
農林土木
161
143,000
農林道と用排水路:市役所で対応
農地
36
11,000
個人所有の農地
農畜産物
28,201
野菜類の被害額
農業施設
5,850
ハウス等の被害
水産関係
108,650
漁場や漁港の被害:主に補助金により組合等で対応
海苔養殖
145,608
施設被害と生産被害
商工被害
64
75,543
床上浸水や車両水没(被害額不明を含む)
合計
517,852
経済部所管で5億円を上回り、その内1億円を越える部分は応急復旧として市で対応してきた事項である。暫定的に予備費で対応してるが今議会で補正予算が追加上程される見込みだ。No3と4は意見公募に関するもので、議会最終日の全員協議会で報告される案件である。
屋上喫茶で慌しく昼食を取り、午後から総務委員会を傍聴する。付託された議案と協議会における審議事項は下記の通りである。
区分
番号
内容(件名とは異なる)
関係部
委員会
陳情11
新聞への消費税軽減税率適用を求める意見書の提出
総務
議案83
一般会計補正予算(第4号)
財務
議案89
職員給与条例の一部改正
総務
議案90
手数料条例の一部改正
総務
議案91
行政財産使用料条例の一部改正※
総務
市民会館設置管理条例の一部改正※
総務
協議会
1
地域防災計画(案)の意見公募について
総務
2
基本構想(素案)の意見公募について
企画
3
地域情報化推進プラン(案)の意見公募について
企画
4
産業立地促進条例の一部改正(案)の意見公募について
企画
陳情は今回の消費税10%化の決定に伴い、欧米諸国のように新聞は軽減税率を適用するよう求めるもので賛成多数で採択された。
議案83号は今議会で最大の山場に成っている市庁舎の建設に対する債務負担の設定であるが、
長期の財政見込みが示されない中で賛成は出来ないという意見と、過去に土地開発公社や駅前駐車場の償還を負担してきて今後は耐震対策の支出も減るので大丈夫だという意見が分かれ、修正動議まで出されたが多数決の結果、原案通りに可決された。なお、この朝の朝日新聞千葉版に佐倉市や袖ケ浦市で公共施設の集約を進め財政負担削減の取り組みを始めている事例が出ていた(右写真参照:詳細は原文を探して読んでいただきたい)。今回、新市役所の建設を決めて、それを固定的な支出とした上で3月に出される財政見通しでは、橋梁や市営住宅の長寿命化対策を実施しながら、火葬場や屎尿処理場等の更新や中央公民館の大規模改修などを行っても持続した財政運営が可能となるのか、心配は解る。
議案89号は人事院の勧告に従い、1級から3級職の若手職員240人の給与を最高2000円引き上げる事案である。平成19年以来となる改定で、影響額は650万円であり、組合の同意も得ている。この事案と消費税に関する事案がスムーズに可決された所で傍聴を辞めて、自宅に帰り犬の介護に専念した。従って協議会の審議は聞いていないのであるが、閉会は17時45分に成ったと後で聞き、帰って正解だったなと思った。
11日の朝には目を開けなくなった犬に少しだけ水を飲ませてから市役所に行く。通常であれば建設が午前、教民が午後であるが、今回は議案数の関係で午前中が教民で、傍聴の時間である。付託された議案と協議会における審議事項は下記の通りである。
区分
番号
内容(件名とは異なる)
関係部
委員会
議案98
君津中央病院企業団規約の一部改正協議
市民
議案84
国民健康保険特別会計補正予算(第2号)
市民
議案83
一般会計補正予算(第4号)
財務
議案93
ひとり親家庭医療費助成条例等の一部改正
福祉
議案91
公民館設置管理運営条例の一部改正
教育
青年の家設置管理条例の一部改正
教育
市民学習会館設置管理条例の一部改正
教育
市営体育設設置管理条例の一部改正
教育
福祉会館設置管理条例の一部改正
福祉
少年自然の家設置管理条例の一部改正
教育
博物館設置管理条例等の一部改正
教育
協議会
1
教育振興基本計画(案)の意見公募について
総務
最初の中央病院に関する案件は、今まで利用者割と人口割の負担が有ったものを利用者割に一本化すると供に、木更津・君津の負担特例を廃止するものであるが、過去の委員会で充分協議しているようで、特に意見がなく採決された。2件の補正予算は三日月福祉基金に6千万円の寄付があったこととか生活保護費が3億85百万円も増加に成ることなど金額の大きな事項も有ったが異論はなく採決。議案93号は主に法律の改正に伴う改正。消費税関係の多くの議案も事務手続きの案件なので速やかに採決され、委員会が終了して協議会に入った。それでも委員会の時間は2時間を越え、昼休みに入っている。教育振興基本計画には個人的に考える部分も多いが協議会が終了したら急いで1階の食堂で昼を済ませ委員会室に戻り配布資料等の確認を行う。
午後1時から建設常任委員会を開始する。私の委員会に付託された議案と協議会における審議事項は下記の通りである。
区分
番号
内容(件名とは異なる)
関係部
委員会
議案83
一般会計補正予算(第4号)
財務
議案85
公共下水道特別会計補正予算(第2号)
都市
議案88
駐車場事業特別会計条例の廃止
都市
議案90
手数料条例の一部改正
都市
議案91
都市公園条例の一部改正
都市
地域汚水処理場条例の一部改正
都市
法定外公共物管理条例の一部改正
都市
議案92
下水道条例の一部改正
都市
水道事業給水条例の一部改正
水道
議案94
道路占有料徴収条例の一部改正
都市
議案95
鳥居崎海浜公園水泳プールの指定管理者の指定
都市
議案96
小櫃堰公園の指定管理者の指定
都市
議案97
市道路線の認定
都市
陳情08
中野畑沢線桜井工区の早期整備等の陳情
都市
協議会
1
台風26号の被害状況(都市整備関係)
都市
2
地籍調査事業について
都市
3
君津地域水道事業統合広域化について
水道
議案83号で繰り越す事による消費税の扱い、議案85号で下水道の国庫補助が得られる条件とか人孔の液状化対策状況、議案88号では将来の指定管理とか現況資産価値等の質疑が行われ、手数料や消費税関係の4議案を審議し終えた段階で2時間が経過していた。委員は疲れも見せず、指定管理の2案件について、期間が延びた理由や金額が増えた理由、更には指定管理の成立条件などで総務部を召集するなどがなされ、順調に時間が経過していく。そして前回は地権者との交渉が不十分という事で継続審議にされた陳情について議論が行われ、まだ全地権者への説明が終わっていないので引き続き継続という動議も出る中、結果として道路の早期整備は全体的意見として採択された。
窓の外は暗くなっていたが協議会に入り、台風26号での被害対策の状況や今後の災害査定の流れ、全体額52億円にもなる地籍調査事業を国や県の補助金を得て取り掛かることの協議を終えたら、最も協議時間が必要とされる水道の統合についての説明が行われる時間になった。伝えるべき事項は非常に多いのであるが、多くが今後の協議ということもあり、今回は簡単な説明を行ってもらうだけに留めた。本当はもう少し深い議論を行いたかったところであるが時間切れが残念であった。
なお、この審議が終わった後、太田国交大臣が千葉県知事の要望を受け、地元負担を前提としてアクアラインの通行料金を800円で継続する事を検討すると答えたことが速報で入ってきた。翌年度に向けて明るい話題である。
12日は午前中に犬の面倒を見るがもう水を飲んでくれない。寂しい思いの中で昼から市役所に行き、議会事務局で委員会報告等を打合せ帰宅する。暫くして外を見ると夕焼けに富士山が綺麗だったので、江川海岸に行き携帯で写真を撮る。
夜は農協岩根支店で増資会議と対策活動を行い、20時過ぎに帰宅すると犬は小さく呻き声を出している。布団を直すことと涎を拭くことしか出来ない私の手から、深夜23時過ぎに彼女は旅立っていった。
13日は早朝から亡骸を弔い、身体を清めてから市役所に行き基地対策特別委員会に出席する。議題は防衛省北関東整備局が江川運動公園の再拡張として野球場・サッカー場・陸上競技場各1面と園路等の基本設計を10月23日に契約したことの報告であった。既に有る程度の時間が経っているがまだ概略図は示せないとの事だったが、決定する前に関係団体や議員へ中間報告を行うことと、進入路など市が整備すべき事案については遅れないよう調整を行うことなどが指摘された。
午後からは自宅に帰り、事務所の片付けや車のタイヤをスタッドレスに変更したり、HPの更新などをして、空虚感を埋めていた。
14日は夜明け前に起床し、日帰りで山梨県大月市にある
本社ヶ丸
へ行く。寒波が訪れ氷点下の中で登山を楽しみ、夕方には帰宅した。木更津の夜も冷えていたが、犬の看病と気持ちの落ち込みで溜まってしまっていたHPの更新作業を夜遅くまで行った。
15日はJRで東京に出て、台東区の貸自転車を借りて大久保や目黒など
都内の散歩
を楽しむ。昨日の山に比べれば都心は暖かく、銀杏並木の紅葉等が綺麗であった。35年ぶりに東京タワーに登り、大門の居酒屋で酒を飲んで帰ってきた。
16日は午前中から市役所に行き、委員会報告や翌日に予定されている修正議案への反対討論の原稿等を準備する。夕方にはJRで千葉に出て学生時代の友人たちと忘年会を行い、連夜のJRでの帰宅をした。
17日は9時から議会運営委員会に出席する。議案はこの日に市長より提出された追加議案3件と、高橋・田中・永原の3議員から提案された修正動議を議題に追加して日程を変更すること、及び9日に行った議会運営委員会で議論を交わした新庁舎の議会機能に対する審議である。後者について若干の意見を述べて議運の審議は終わり、本会議を待つ。
10時から本会議が再開され、各委員会に付託された案件を各委員長が報告するのであるが、私の付託案件が多く、話を早く終わらせようと急ぐと噛みまくりに成ってしまった。そして予定通りに庁舎建設に関する債務負担行為を削除する修正動議が提出される。長期財政フレームが示されない中で94億円、18年という巨額で長期の債務負担を行うことに対して市民への説明責任が取れない、とする提案者の意見には同意するところであるが、今回は契約行為の承認では無いので引き続き庁舎建設に向けた手続きを進めながら、長期財政フレームが出た後に判断するべきだと反対討論を行った。結局、議案については市長提出議案が全て可決された後、下記の追加議案3件が上程された。
番号
内容(件名とは異なる)
関係部
議案99
一般会計補正予算(第5号)
財務
議案100
損害賠償額の決定及び和解(民家)
都市
議案101
損害賠償額の決定及び和解(車両)
都市
この3件は全て台風26号に関する補正であり、一般会計の補正は全て経済部所管の林道・農道・用排水路の緊急補修で約1億4千万円を追加するもの、損害賠償は矢那の市道が崩落した事による損害賠償で百万円を超えるため議会承認が必要な案件であり、民家の所有者と車両の所有者が別の名義になっているため2件の議案として上程されたものである。それぞれ委員会の協議会で概要の説明が行われていることもあり委員会付託を行わずに採択された。ついで陳情11号が通過した事に伴う意見書の提出が発議案として出され、採決され12月議会は終了した。
引き続き、議員全員協議会が下記の6件の意見公募を行うために実施され、各部署より報告が行われた。
番号
内容(件名とは異なる)
関係部
1
地域防災計画(案)の意見公募について
総務
2
基本構想(素案)の意見公募について
企画
3
地域情報化推進プラン(案)の意見公募について
企画
4
産業立地促進条例の一部改正(案)の意見公募について
企画
5
商工業振興計画(案)の意見公募について
経済
6
雇用促進プラン(案)の意見公募について
経済
12月9日付で議長より送付されていた通知書には「教育振興基本計画(案)の意見公募」という議題も有ったのだが、諸般の事情で次の議会まで先送りされたようだ。
午後からは市庁舎整備特別委員会が開催され、多くの質疑が交わされた。午前中の議会で債務負担行為は通過しているものの、将来負担に対する議員の心配は多く、明確な財政フレームの発表が求められる。特別委員会が終わった後、会派室で会派報等の打合せを行い12月議会の諸活動を終えた。
18日は午前中から12月議会における私の質問のインターネット中継を見ながら文章に起こし、午後からは市内で所要を済ませ、夕方からはかずさアカデミア音楽コンクールの忘年会に出席する。通常であれば来年は審査の年になるのであるが、諸般の事情で1回休憩を入れる事にしており、忘年会でも将来に対する様々な意見が出されていた。
19日は午前中からHPの更新作業を進める傍らで夕方の会議に向けて資料を作成し、午後からは市役所へ行き諸般の雑務を片付ける。夜は来月3日に予定している岩根中学校学年同窓会の打合せを行い、進行や役割分担を決める。街中は冷たい雨が降っていたが、ドラマのロケをしているようだった。
20日は午前中にHPをアップしてから市役所に行く。午前中は2月発行の議会広報の記事内容について打合せ、午後から会派室で資料整理を行い、2時に会派室に近い会議室に行き農協の理事の一員として市長と議長に対する要望書の提出に同席する。
理事16人と監事5人の合計21人の役員のうち、18人が臨席する中で要望書が提出された。受け取る市の側は市長・副市長・経済部長、議会は議長と事務局長が席に並んでいた。要望の詳細については
思う事
に記載のとおりであり、提出後、意見交換が行われた。
約1時間の農協理事としての立場を経て、午後3時半からは議会選出の農業委員として総会に望む。午前中は晴れていたがこの頃から風雨が強くなってきた。議事は天候の様に荒れることも無く終了し、夜には農業委員会の忘年会に出席する。同じ日に商工会議所の忘年会も有ったようで、関係者は掛け持ちが急がしそうであった。
この忘年会の席で来年度以降も当分の間、アクアラインの通行料金が800円で持続される事が決まったと知った。おまけに県と国の負担は5億円と、前に比べて軽微になり、市町村の負担が無いという理想的な状況なった事も解った。
前にも書いた
が建設時期や法体系による料金格差を解消する事も合わせて行ったようで、基本料金が安くなったことが負担額が少なくて済む原因のようだ。
→
2013年12月下旬の記録