和賀岳 1,440m 秋田県仙北市
2005年10月9日登山:単独

 体育の日を含んだ連休は北関東の山でも登ろうと思っていたが秋雨前線が停滞して中部から南東北まで天気が悪いという予報であった。GWに東北連続登山をした上に来月には四国遠征を予定しているので秋田遠征が財政的には辛かったのであるが、全体的に節約で望むことを前提に出発した。
 8日は4:30に木更津を出発したが、途中白河ICから矢吹ICまでの事故通行止め区間は国道を走り古川ICで高速道路を降り、鳴子温泉で入浴して峠を越え稲庭でうどんを食べるという贅沢をしたので充分に満足し、旧太田町北野の登山口で車中泊をして夕食も自炊した。

 9日の朝6時に登山を開始し、薬師岳への急坂を登る。素晴らしい紅葉を期待していったのだが時期が遅かったようだ。逆に意外だったのが東北最深部と言われる和賀岳なのに道標の整備も良く、他の登山者が北野口だけでも10組以上居たことである。薬師岳で朝食を取り小杉岳を経て山頂に進む。初夏に来れば素晴らしい花畑が広がることを想像させる地形である。山頂で麦酒を飲んでいると岩手県沢内村から登ってきた地元の単独行者が話しかけてくる。彼から焼石岳は6月第二週が素晴らしいとの情報を得て、近い内に行きたくなる。
 往路と同じ道を下山し、午後1時頃に車に戻る。そこで昼食を自炊してから奥羽山荘の温泉に浸かり秋田駒ヶ岳八合目駐車場を目指して車を走らせた。
秋田駒ケ岳 1,637m 秋田県仙北市
2005年10月10日登山:単独

 駒ヶ岳八合目への道路の通行規制が午後6時まで続くと知り田沢湖を見ながら夕食を自炊してのんびり読書をして待つ。規制が解放されると直ぐに車で走り初め、午後7時には寝袋で寝た。2日続けて車中泊だ。
 
 10日、目覚めると既に曇っている。午前中の降水確率は30%で午後から雨と聞いていたので行動食を食べ、急ぎ足で登山を始める。最初のうちは視界も効いていたが駒ヶ岳を回り込む頃には雲が懸かり田沢湖や下界の様子を見ることが出来ない。阿弥陀池に着くとそこから山頂を見ることが出来ない。山頂に立った瞬間でも晴れてくれないかな、と淡い期待を抱きながら良く整備された木の階段を上って行くが世の中そんなに都合良くない。
 山頂で冷たい雨が降る中で麦酒を飲みながら30分ほど待つが天気が良くなる兆しもないので諦め、車に戻ったのが午前10時前だった。
 既に交通規制が始まっており駐車場から出る車はバスの後を着いていく時だけ許されるので30分に1回のチャンスになる。次まで時間があるので早めの昼食を自炊する。車で麓に降りたら水沢温泉の露天風呂でのんびりする。雨の露天風呂も気持ちがよい。
 盛岡に出て冷麺を食べて高速道路で帰ったが予想より渋滞がなかったのでETC深夜長距離割引が適用される2時間前に浦和に着いてしまったので今後は可能な限り下道を通ろうと学習して帰った。
笹ケ峰 1,859m 高知県いの町
2005年10月21日:単独

 9月のANAの超割で千歳往復を購入したばかりだというのに10月の超割で往路松山、帰路関空の購入をしてしまった。航空機を押さえてから企画を考えたところ四国の山登りと温泉&讃岐うどん巡りを行うことを決めた。つまり何時もと同じ事をやるだけである。
 松山空港でレンタカーを借りて四国道松山ICを目指すが想像以上に市内が渋滞している。高速と空港・港湾との接続の悪さがここでも露呈しているなと思いながら走り続け、寒風山TN登山口に着いたのは正午を少し過ぎた時間であった。暗い道を歩かないためには地図上のコースタイム6時間半を如何に短縮するかが勝負だと気合いを入れて歩き始める。寒風山を登っていると携帯が鳴り出てみると24日の仕事の段取りの打合せだった。そんな話をしながらも稜線を急ぎ足で進み、70分短縮して2時半に山頂に到着する。流石に疲れたし展望も良いので山頂で30分の休止を取る。石鎚山も良く見えるし縦走路の雰囲気も気持ちがよい。山頂で会った登山者は全て丸山荘に泊まると言い、今から寒風山TNに帰る人は居ないのが心配になる。
 3時に下山を開始して5時には車に帰り着く。これで麓の道の駅に有る木の香温泉に入浴する時間のゆとりが出来た。お湯の中で、朝早くに自宅を出ると高知の山に登って温泉にも入れるという贅沢をとても有り難く思う。その夜は瀬戸内海側の海岸線まで降りて、古風な湯之谷温泉旅館に宿泊した。
東赤石山 1,707m 愛媛県新居浜市
2005年10月23日:単独

 22日に目覚めると雨である。降水確率は50%と微妙なので新居浜まで前進して態度決定することにした。すると新居浜では大雨になっているので登山はあきらめこの日に讃岐うどん巡りをすることにする。なかむら、谷川、水車、山内のうどんを食べ、かりん、塩入、大歩危温泉に浸かった上で賢見温泉に宿泊した。なお、香川県の天気はそれほど悪くはなかったのが気にはなる。
 23日の愛媛県東部の降水確率が10%なので安心して筏津登山口に向かった。前に自転車で走った道であるが道の細さや急さに改めて私も良く走ったなと驚きながら筏津登山口の川を挟んだ対岸にある駐車場に到着する。気温は随分低いし、雲も厚いままである。
 直ぐに登山を始めて林の中を登り始め、瀬場谷分岐から沢を進むとすれ違う下山者が上は雪ですよ、と言う。四国でシーズン始めての雪山か、と思いながら登ると確かに雪道になってくる。山荘分岐から東赤石分岐までの水平道は殆ど歩いた後さえない。今日の最初の頂上かな、と思って進むと瀬場谷分岐から尾根道で登った人が少し先を歩いていた。山頂の回りは石も雪が覆いよく滑る。さっさと写真を撮って尾根ルートで下山した。
 新宮の馬立温泉に入り高速で高松まで走り大圓のぶっかけうどんを食べてから駅前営業所にレンタカーを乗り捨てて高速バスで大阪に移動して泊まる。居酒屋のTVで千葉ロッテvs阪神の日本シリーズをやっており、全員阪神ファンの中で心の中でロッテに喝采を送った。
 そして24日の早朝の飛行機で羽田に帰り昼から仕事に復帰した。なお、左の写真は木更津上空で写したものである。この頃まで機械式カメラを使っていたので写真を撮れたがこれ以降はデジカメになり飛行中の使用制限で空の写真が撮れないことが残念である。
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日本を走る