No.103 岩手編      日本を走る ←No102中四編No104青島編→
旅行期間 2001年8月31日〜2001年9月4日 旅行日数:5日間
総走行距離 276km 自転車:GT
走破市町村 7
同行者 無し 使用自転車:GT
総費用 24,877円 当時の年齢:37歳
初日 2001年8月31日
移動区間 自宅〜岩手山登山口レガシー車中
2日目 2001年9月1日
移動区間 岩手山登山口レガシー車中〜花巻市ならの里YH
3日目 2001年9月2日
走行区間 花巻市ならの里YH〜久慈市BHいろは(輪行含む)
輪行区間 三陸鉄道宮古駅→三陸鉄道久慈駅
走行距離 121km
走破市町村 3(大迫,川井,新里)
累計数 3,187
 某技術会社から請け負っていた計算プログラムの作成とそれを利用した技術報告書の提出が終わり、9月は走破に向けた休暇の月にした。琉球編以来の長い自主休業である。こうして『激動の9月』と名付けたハードな一ヶ月が始まる。
 まずは東北で唯一未走破を残している岩手県の完全走破を目指す。岩手が遅れたのは岩手山登山を絡めたかったのに噴火で登山禁止と成っていたからである。この頃は噴火が弱まり登山解禁となったので計画の実行に移った。
 31日に元請けへ業務成果を引き渡し、スーツのまま東北道を北上し岩手山登山口まで走る。9月1日には岩手山を登って、その日は花巻ならの里YHに泊まる。

 9月2日はYHの駐車場に車を置かせてもらい、トレッキング靴をザックに入れて自転車で早池峰登山口である小田越を目指す。このコースは登山と走破が同時に出来る秀作だと思っていたが、早池峰神社を越えてからの急坂で一気に足の筋肉を酷使してしてしまい、それからの登山が厳しい。これは中四編の剣山ではリフト登山をした事を感覚として忘れていた為で、北覇編の良い予習になった。早地峰の山頂を踏んでから降りてきてヘトヘトの状況でダウンヒルを始める。登山の下りと違い、自転車の下りは楽だ、などと思っているとダートが出てきたりして楽に行かせてもらえない。340号線に出ると道幅も広がり楽になり、106号線に出たところの道の駅「閉伊の郷かわい」で一休みするが、そもそも道の駅は官業が民業を圧迫する企画だ、という持論を思い出し、お茶だけ飲んで新里まで走りラーメンを食べる。
 宮古に出て電話帳で久慈のビジネスホテルを予約し、第三セクターの先駆けである三陸鉄道に輪行して乗車する。もう鉄道に陸前編で見たような活気は無い。普通のローカル線になった電車の車窓を見ている内にうとうとしてしまい、気が付いたら久慈直前である。その夜は養老の滝で軽く飲んで早めに寝るのであった。
4日目 2001年9月3日
走行区間 久慈市BHいろは〜花巻市ならの里YH(輪行含む)
輪行区間 JR沼宮内駅→JR花巻駅
走行距離 155km
走破市町村 4(大野,九戸,山形,葛巻)
累計数 3,191
5日目 2001年9月4日
移動区間 花巻市ならの里YH→自宅(鹿野山仏母寺)
 今日は峠が続くので朝5時に起床して6時前に出発する。幸い天気は良い。久慈から少し45号線で北上し、395号線で軽米方面に向かう。赤石峠を越えて増子内から県道で九戸に向かう。九戸でカシオペア連邦の看板を見る。二戸市・一戸町・軽米町・ 浄法寺町・九戸村の5つの自治体を総称する名称のようだが、それぞれが独立しているからこんな旅をしなければならないと心の中で八つ当たりをしてしまう。ちなみにこんな旅をしながら私は市町村合併推進派である。
 九戸から山形に行くために県道の峠を越えて落安に入りショートカットして281号線に至り最大の難所である平庭高原に登っていく。ここまで調子が良かったから直ぐに着くだろうと思っていたが標高743mは結構きつかった。
 辿り着いた峠のレストランでは平庭高原ビールなる地麦酒を置いてある。これは東北走破完了の前祝いをしなければならないのか、と勝手に考え1本頼む。つまみは蕎麦である。そしてレストランを出て下り坂に入り葛巻町に入った段階で岩手県走破完了であり、東北も終了となる。
 長いダウンヒルを進み、大坊峠への登り返しを越えれば沼宮内駅に向けた下り坂である。東北新幹線の工事が目に付く駅に着き、花巻まで輪行する。駅からYHまで走ったら日没の時間である。この日の泊まりは遅くなることを想定して朝食のみにしてあるので車で再度街に出て、夕食のついでに大沢温泉に浸かってくる。

 翌朝は宿泊客1人の朝食を食べながらペアレントさんと色々話をして岩手の空気を充分に味わったら東北道で一気に木更津まで帰る。洗濯物や荷物を自宅に降ろしたら青年会議所がメンバー研修として企画した1泊2日の禅道場に参加するため鹿野山仏母寺に向かう。連日の足への強烈な負荷のため太股がパンパンに張り、正座もあぐらも大変苦労する修行となってしまった。(次は青島編