X0.10月上旬の活動記録
 1日は台風17号が接近する中、午前中は事務所で仕事と雑件を処理する。午後から市内で所要を済ませてから税理士事務所に行き司法書士を交えて相続の手続きを確認する。帰宅して書類等の確認の後に事務所の片づけを行い19時から災害ボランティア議員連盟千葉支部のスタッフ会議をZoomで2時間半ほど行い、家族が寝静まった後で日程の調整を行い、HPを更新した。
 
 2日は相続に使用する証明書類を市民課の窓口で申請し、児童手当の支給手続きを子育て支援課で済ませ、を屋上で撮影してから森県議の事務所に移動して衆議院選挙における木更津市内活動計画の原案について確認する。既に各自予定が入っている日程に選挙活動が割り込んでくるので今後は諸調整が大変になる。袖ケ浦市では定員22人に対して事前審査には29人が出席している市議会議員選挙とのダブル選挙が大混戦なので現職の議員には国政選挙を応援する余裕はないだろう。
 帰宅してから相続関係書類に署名や押印を行って整理してから彼岸花の写真を撮影してから庭木の剪定を行い、夕方に翌日からの視察の準備を始めるが天気を調べると明日に宿泊する豊橋市は大雨の予報である。準備途中で事務所に戻ってHPを更新し、早めに夕食を摂って床に就いた。
 
 3日は朝食を摂り木更津駅まで家人に送ってもらい駅を越えて東口の高速バス停に集合し総務常任委員会の行政視察に出発する。天気予報では視察先の天気が悪いので折りたたみ傘を荷物に入れている。品川で新幹線「こだま715号」に乗り雨の各駅列車の車窓を楽しむ。掛川駅でも強い雨が降っているので木造再建城として名高い掛川城に立ち寄ることもなく市役所に向かう。1996年に完成した庁舎は空間の開放性が素晴らしく、視察開始前に見学させていただいた市議会議場も円形にするなど斬新である。1977年から2005年までの28年間に渡り市長を務め新幹線の掛川駅を1988年に、1994年に掛川城と公共建築物を造り続けた故榛村純一氏の凄さが解る建築物だと個人的に感動していた。
 
 
1.静岡県掛川市
 市制施行 平成17年4月1日(旧掛川市は昭和29年3月31日)
 人口 115,181人(令和6年8月31日現在)
 面積 265.69km2
 令和5年度一般会計当初予算額 899億2928万円
 財政力指数 0.83 (令和4年度)
 視察項目 「働き方改革2.0」の取組について
 令和5年度より職員の「働きがい」「働く環境」「コミュニケーション」を向上させ職員の幸福(ウェルビーイング)を向上することで市民に対するサービスの向上を目指す取り組みを人事課・企画課・DXを中心に進めている。職員の意識を確認するため多項目のアンケートを実施してクロス集計を行っているが、近年は無記名のためか回答率が低下傾向にあるようだ。過去からの取組により平成27年度以降の残業時間が減少し若年退職者の減少や職員採用といった面での効果が平成4年までは出ていたが、近年の公務員採用難にともない残業が再び増加している。残業の減少に伴い職員の手取りは減少するが特に手当などの対応はしていない。職員へのアンケートの中で友人に掛川市への勤務を勧めるかという設問があり67%の職員が勧めないという回答していたことがショックに感じており、木更津市でも同じ状況だろうかと考えていた。
 職員の異動に当たって応募する係が求人票を出して応募者と秘密裏に面接を進め定期異動で何事もなかったように人事異動が行える「エントリー制度」は興味深い。手を挙げた職員(毎年20人弱)のうち9割近い職員が望む職場で資格や経験を活かした仕事が行えているようだ。
 職員のやる気は業務を理解して上司と同じ方向を目指すことで向上する傾向にあるが、その為に上司は個別面接を数多く行うようになり、職員の多い組織では全員に面接ができているわけではないようだ。掛川市では780人の職員のうち35人が長期休暇を取得しており比率は本市の3倍近い。「もやもや聞きます相談窓口」を設けて副市長や各部署の職員が相談を受け、その内容は人事課に報告しない形でのケアを行っているという事であるが何処でも悩みは同じように多いと感じていた。
 
 視察を終えて豊橋まで在来線の各駅列車を乗り継いで移動し、駅前のホテルで宿泊する。雨が続いていたので広く歩き回ることもせず、ホテルの近くの居酒屋で軽く飲んで帰った。
 
 4日は荷物を持って路面電車に乗って市役所に移動する。市役所は吉田城址に建つが、その手前に聳える1931年竣工の公会堂には歴史が強く感じられる。流石は明治に市政施行をした中核市だと感心しながら13階建ての市役所に入り10時より議会会議室で行政視察を始める。
 
2.愛知県豊橋市
 市制施行 明治39年8月1日
 人口 366,755人(令和6年9月1日現在)
 面積 262.00km2
 令和5年度一般会計当初予算額 2,951億円
 財政力指数 0.99 (令和4年度)
 視察項目 防災行政の取組について
 豊橋市では平成27年9月に茨城県常総市の鬼怒川氾濫への行政支援活動を行ったときにドローンの必要性を感じた職員によって当該年度中に17名の職員からなるドローン飛行隊を編成して運用を開始した。現在でも年に2回の募集を行い災害体制時に独立した部隊として活動することについて所属長の理解を得た30代程度までの若手職員が参加して各部横断的に3班31名の組織になっている。各班ごとに毎月1回の訓練を行い、それとは別に全体訓練月に1度ほど実施している。機体は多様な4機を所有しているが各班に1機を貸与し一つは予備の位置づけである。導入時は費用が掛かっているが今では機体の保険料と消耗品等で令和5年・6年度の予算は215万円となった。市民の理解も高く令和3年度と5年度は機体更新に当たり寄付を受けている。木更津市と違い消防本部では所有していないため休日夜間に災害対策の出動をする場合は数時間のタイムラグが発生してしまうことが難点であると伺った。
 人口密集地で飛ばさないためイベント紹介のようなプロモーション活動にも充分に使えていないようだ。さらに運転免許が国家資格に変わったため今年度は維持管理費とは別に全額市の負担で一人約11万5千円の研修を受けさせ今年度中に6名を合格させる計画の様である。
 他にも防災の取り組みとしてSNSの情報を分析する「Sepctee」というソフトを160万円で導入し月8万円で運用している。導入前のトライアル期間中に相互協力協定都市である長野市の台風災害が把握されたので自主的に消防隊を向かわせたように活用はされているが本年6月2日の水害では情報が多すぎて充分に活用できなかったという反省点があるようだ。私も自治体公共Week等で説明を受けているが、本市の規模でコストに見合う効果が有るか現在でも疑問に感じている。
 
 視察を終えて市役所の中にあるレストランで昼食を摂り、吉田城址公園内を散歩してから路面電車で豊橋駅に戻り「ひかり652号」で品川に戻る。視察はここから高速バスで木更津に帰る日程であるが、私は齋藤秀樹議員を伴って上野駅に移動する。
 1日のZoom会議で災害ボランティア議員連盟千葉支部の忘年会会場の調査と緊急ミーティングの進め方を打合せようと決めていたので各市から役員が集まり2店舗ほど調べて解散となり、私は八重洲バスターミナルから帰路に就くと海上自衛隊前を寝過ごして木更津駅からタクシーで帰宅する羽目になってしまった。
 
 5日は早朝にツールド千葉の自転車隊が通過したようであるが見学を忘れてしまい、朝9時過ぎに陸上自衛隊まで徒歩で移動し第50回航空祭に臨席する。天気が雨予報であったので席は格納庫の中に用意され、航空展示も一部省略して行われたようだ。祝賀会食にも出席し自衛隊や地域の区長さんたちとも意見交換を行う。輸送航空隊の移駐に伴い人口が減ることを話すと多くの人が驚いていた。
 
 食事を終えて雨の中の会場を見に行くと雨の中でも展示を楽しんでいる方々が多く見られた。来年の航空祭は輸送航空隊の移駐前になるかは解らないが、17機のV-22が並ぶ壮観な姿を最後に見てみたいと感じながら帰路に就いた。夜は自民党支部会議が開催されたが先に用事が入っていたので別件で街中に出て二日連続で遅くまで飲んでしまった。
 
 6日は航空祭の続編として当選者がV-22に体験搭乗できる日なので朝9時半に受付へ行くとH組と指定され、最後の組の様であった。
 搭乗は中学生以上という条件だったので娘に留守番をさせて妻と搭乗したが、
2016年に搭乗した米軍機に比べると機内の清掃は行き届いていたが、飛行ルートや姿勢にはサービス精神が足りず、形態やカメラの持ち込みを認めないことは理解を深めたいという観点からは如何なものかと感じた。
 昼過ぎに帰宅して昼食を摂り、午後から姉妹を集めて遺産分割協議書や司法書士への委任状などの作成を行い、財産の活用や処分について意見交換を行う。それから事務所で雑件を処理してからHPを更新せねばと思ったが、連日の疲労が溜まり早めに就寝した。
 
 7日は月曜日で荷物の多い娘を学校に送り、午前中は私的な仕事を処理し昼から税理士事務所に行ってから会派室に立ち寄って事務処理をしてから帰宅する。娘を学童クラブに迎えに行ってから事務所でHPを更新し、夜中に成ってから視察の準備を行った。
 

 
 
 
 < 続く >