No.62 越飛編      日本を走る ←No61吉野編No63安曇編→
旅行期間 1988年8月3日〜1988年8月7日 旅行日数:5日間
総走行距離 476km
走破市町村 18
同行者 F島 使用自転車:WR
総費用 34,455円 当時の年齢:24歳
初日 1988年8月3日
走行区間 上田市山幡荘〜夜行急行・能登
2日目 1988年8月4日
輪行区間 JR上田駅→JR北鯖江駅
走行区間 鯖江駅〜大野市民宿林湊
走行距離 124km
走破市町村 9(朝日,織田,越前,越廻,松岡,永平寺,上志比,勝山,大野)
累計数 2,139
 昨年の美作編に続いてF島と真夏の旅である。彼が就職して埼玉県上尾に住み、私が上田に住んでいるからその間をつなぐ信越本線の延長になる北陸方面に行き先を決めた。しかし詳細なプランは夜行の中で酒を飲みながら決めたのだった。
 駅で輪行から組み立てるときにF島がハンドルを固定するボルトがないと騒ぎ出す。色々探すが結局フレームの中に落としているだけだと気づき事なきを得る。
 越前岬周辺の海は美しく、呼鳥門のスケールに感心して内陸に戻る。丸岡城、永平寺と巡るが夜行列車であまり寝られていないので眠くなってくる。さらに進んで期待の勝山大仏に到着する。拝観料3000円という値段ではもちろん入場しない。駐車場もガラガラである。土産物屋も店舗数は多いが営業中は少ない。まだ開業して1年というのにこの有様は勉強になる。思えば日本の失われ行く10年の先駆けだったのかも知れない。ここは個人の資本だからまだ勝山市の傷は浅い。この後に第3セクターで開発に突き進み、同じような惨劇を引き起こす自治体が続出するのはご存じの通りである。
 タウンページで大野市の東側の民宿を適当に選び予約して向かうが、これが非常に落ち着く場所であった。たまに通る越美北線のディーゼルカーも良い味を出している。とても気に入ってしまい金沢編でも荒島岳登山の前もここに泊まってしまうのであった。
3日目 1988年8月5日
走行区間 大野市民宿林湊〜高山市天照寺YH
走行距離 123km
走破市町村 2(和泉,清見)
累計数 2,141
 この日の行程にある峠を数えると5個も有る。出発前から気合いが入る。民宿を出て九頭竜湖畔を通過し、まずは最初に出てくるのが油坂峠である。自動車専用道路の良いトンネルがあるが自転車はそれより標高の高い旧道を越えなければならないのが気に入らない。それを越え岐阜県に入り標高を一気に放出する。次いでひるがの高原まで上がり飛騨編でも越えた分水峠に着く。ここは沢の水が日本海と太平洋に別れる公園がある所である。その次の軽岡峠ではさすがに疲れて倒れそうになる。まだ2個も残るかと思うが、それ以降の松ノ木峠と小鳥峠は案外楽に越えて、高山に出られた。夕食まで時間も有るので飛騨の里を見学して回る。合掌造りの民家より正面の真光教団の方が気になるという場所だった。
 この日は高山の夏祭りであった。浴衣を着た美人が沢山居て歩き回っても楽しい夜だった。YHに帰ると英語が今ひとつ流暢ではないドイツ人が同宿者である。私もF島もドイツ語は2年間勉強して単位を取っているはずだが全く話せない。日本文化を伝えるのが大変な夜だった。
4日目 1988年8月6日
走行区間 高山市天照寺YH〜黒部市天香寺YH
走行距離 154km
走破市町村 7(国府,古川,河合,宮川,細入,神岡,宇奈月)
累計数 2,148
 YHは素泊まりなので朝市に出かけキュウリやトマトを購入し、水洗いして丸かじり市ながら走る。今日は追い風に乗って標高を放出する楽な行程だったが黒部峡谷鉄道に乗りたいという私の我が儘で宇奈月までタイムトライアルになる。富山城までは順調に走るがフェーン現象の暑さに負けて急激に速度が落ちる。その暑さに負けた体のままトロッコ列車に乗ると急激に寒くなってくる。あぁ黒部渓谷に入って行くんだなと体感する。
 終点まで乗り、猿飛峡谷を散策して川原で麦酒を楽しむ。何故か温泉に入るという選択肢を取らないまま帰路の列車に乗る。疲れと麦酒の酔いで車窓を楽しんでいるつもりが爆睡してしまう。
 そして少し走って天香寺YHに到着。同部屋の少年2人が無口無反応で全く盛り上がることの無いまま静かな夜が過ぎていった。
5日目 1988年8月7日
走行区間 黒部市天香寺YH〜直江津駅:上田駅〜上田市山幡荘
輪行区間 JR直江津駅→JR上田駅
走行距離 75km
走破市町村 0
累計数 2,148
 市振から親不知に抜ける8号線を進む。北陸編飛騨編でも走っている区間であり、今回は3回目であるが、この少し前(7月30日)に全線開通した北陸道の親不知ICに有るピアパークを見たくて今回は走っている。確かに良くできた公園だ。
 それに満足したら能生海水浴場で3時間ぐらい泳ぎ、かき氷を食べるという真夏を普通に楽しんで直江津から輪行する。長野まで普通列車に乗って車中で麦酒を飲みながら妙高の車窓を楽しんで長野駅で解散。F島は特急で帰り、私はそれを見送って普通列車で上田まで帰るのであった。(次は安曇編