九州温泉ドライブ 2010.1.18〜2010.1.20 ニッポンレンタカー:スズキスイフト |
▼ 18日 |
ANAのマイレージが溜まり、九州まで往復できるようになった。色々立て込んでいる時期であるが3連休が取れるように調整し、メニューが山盛りの九州へ飛んだ。
18日の羽田7:35の便で佐賀空港へ飛びレンタカー受付に向かう。先週の大雪が気になり四駆かスタットレスタイヤ装着車に変更できないか訪ねると、九州では台数が限られており事前に申し込んでないと無理と言われる。佐賀空港には北海道千歳のような営業所が無いので車の交換も出来ず、大雪の前に申し込んでいたスズキスイフトで旅を始める。ちなみに、フォルクスワーゲンと提携し世界最大の自動車メーカーグループになったスズキであるが、個人的には実は初めて運転するメーカーである。
最初の課題は諫早干拓の堤防道路を走り抜け、雲仙普賢岳の登山を行うことである。堤防はカーナビに表示されず諫早市内を迂回していたが勝手に走ると道が海の上に現れるという謎のプログラムだった。堤防によるショートカットの結果、長崎チャンポンを食べても到着予想時間より30分以上早く仁田峠に到着し、午後1時過ぎに登山を開始する。詳細は登山記録にまとめるので参照していただきたい。なお、こんな事をしながら携帯電話では21日以降の打ち合わせなどを決めていたりもする。先方は長崎にいるとか山に入っているとは思っていないだろう。
午後3時半に駐車場に帰り、次の課題である小浜温泉に移動する。佐賀県と長崎県で造られた日本酒を購入しながら脇浜共同浴場の場所を訪ね、路地裏にある古い建物へ向かう。看板も無くタオルを持った人が出てこないと共同浴場だと分かり難い建物に入り、150円を支払い一汗流す。次に長崎名物トルコライスを食べ、観光協会前にあるオバマ大統領像を見に行く。ノーベル平和賞受賞を祝う垂れ幕も出てはいたが、それほど悪のりはしてなく微妙に落胆する。既に夕焼けが迫っていたが、翌日の日程のため高速道路で熊本まで移動し、ビジネスホテルに宿泊する。島原からフェリーで渡った方が安いことに気づいたのは帰ってからだった。ともあれホテルの目前にある熊本ラーメンの店で飲み、部屋に帰って小浜で購入した日本酒を飲む。この日は使用したカロリーより摂取した方が多かったかもしれない。
19日は朝7時に出発し、東に向かってひた走り、9時16分に五ヶ瀬スキー場入り口に到着する。スキー場までの道はスノータイヤ規制が行われていたので麓に駐車し、無料シャトルバスで入場リフト入り口まで送られる。標高を上げていくと視界が開け、東に祖母・傾・大崩の山並みが見え始める。平日4時間券を3100円で購入し、リフトで上がった山頂部からは正面に阿蘇・九重の展望が広がり、そこに向けて滑り込めるロケーションが素晴らしく感動する。南国宮崎でも標高1610mは雪質も良く、長さは物足りないが良いスキー場だった。惜しむべきは『日本最南端のスキー場』という記念碑が無いことで、売り込みの下手さが気になる。ゲレンデを先週に行った山形赤倉温泉スキー場と比べると客の未熟さが目に付くのは九州だからであろう。ボーゲンの練習生や座り込んでいるボーダーを避けるように全力で2時間ほど滑り、午前中にスキー場を後にする。この2時間弱のスキーのために板や靴などを飛行機で持って来た贅沢さを満喫する。
シャトルバスで駐車場に帰り、着替えて近くの五ヶ瀬温泉まで走り身体を暖め、新日本観光百選に選ばれている観光地の中で、まだ見ていない一つである高千穂峡を見に行く。ボート乗り場近くの食堂に車を停め、遅めの昼食に豚丼を食べてから周辺を散策し、渓谷美に満足する。高千穂には25年前の夏に来ているが、天候の関係で行けなかった宿題を解決した爽快な気分で阿蘇に向かう。
高森峠から広がる展望を楽しみ次の目的である地獄温泉を目指す。カーナビは正面から入るルートを示しているが、その後のことを考え阿蘇南面登山道路に入り牧場脇の道からアプローチしようと考えて向かった。ところが牧場横の細い道に入ると「道路決壊につき全面通行止め」の看板が出てくる。歩いても1km程度だと割り切り、車を路肩に停め、タオルを首に巻きトレッキングシューズで標高差100m下の温泉を目指す。途中では地滑りにより道路の破壊が進んでいたが歩いて乗り越え温泉にたどり着く。入浴料400円を払い、白濁した強酸性の雀の湯、露天風呂などを楽しみ、すっかり温泉臭くなった身体で車までの長い道を歩いて戻った。午後3時を回っているが、まだ今夜の宿を取っていないのが気になりながら阿蘇の山を越える。
阿蘇駅前の道の駅に行くと観光用にインターネットが使用できるようになっていた。検索を行いながら数カ所に電話を掛け、筋湯温泉の「旅館ひとめ荘」を素泊まりで確保する。そうなると後は高原ドライブを楽しむだけで、やまなみハイウェイに開放感を味わってから九重森林公園スキー場に立ち寄る。翌朝に3本位滑っても良いかなと思ったが入場料が高く、1本滑走でも2300円が必要で、あまりに平らなコースも見ただけで飽きてしまい、大分県で滑る企画は取りやめる。
筋湯近くの食堂で「だんご汁定食」を夕食に取ってから宿に着くと、外湯として「うたせ湯」と露天風呂が楽しめると知り、荷物を部屋に置いたら直ぐさま外出する。静かな良い温泉街で気に入るが、ビールの自販機が無いのは残念だ。宿に帰り瓶ビールを1本もらい、部屋で「愛国の作法」を読みながらグラスを傾けた。素泊まりとは言え、ビール込みで宿泊料4000円という安さである。夜遅く宿の内風呂に入って打たせ湯が有ることに驚かされた。
20日は外湯である薬師湯で朝風呂を楽しんでから久重夢の大橋を見に行く。昨日までの快晴も終わり朝から雲が立ちこめ九重山脈が見えない。9時前に大橋駐車場に着くと他に1台が停まっているだけである。経営は大丈夫かと思い係りの人に聞いてみると、既に5百万人が訪れ事業費20億円は回収しているという事である。たまたまシーズンオフの平日の早朝だからという事だろう。おかげで橋の上から滝や風景をゆっくり楽しむことが出来た。次の課題として日田焼きそばを食べて、豆田の街並みを見るために移動する。ネットで調べた三隈飯店には開店の20分前に到着してしまったが、その時間を使って車内の片づけを行えて有り難かった。朝兼昼食として食べた焼きそばはパリッとした食感が嬉しいものであったが、街並みは藏の前に大きな看板を出してあったり、改善の余地が大きな印象を残した。
今回の旅で5湯目となる筑後川温泉に浸かり、杷木ICから大分自動車道に乗り、今回の最も大きな課題である基山PAを見に行く。本線上の高速バス停の乗り換え誘導等を見るのが今回の目的だったが詳細は別途記載する。基山視察は13:30に終了。車返却まで4時間近い余裕があるので佐賀城本丸歴史館を楽しんで温泉に入って食事をする時間がある、と思っていたが、城の見学を終えてもそこに観光情報がない。さらに課題としてメモしてきたシシリアンライスを食べさせる喫茶店に電話すると今日は午後から休みにするという。急に情報不足になり、佐賀市役所まで混んだ道を移動し、食事の情報だけ入手。その中の1軒に電話して開いていることを確認し、迷いながら店に到着し食事を終えると返却予定の30分前である。あわてて給油して空港へ急ぎ、予定時間から1分遅れで返却することが出来た。
3日間の走行距離は734kmで、ガソリン給油量は44.65リットル、5605円であった。搭乗まで1時間を読書で過ごし、日没後の佐賀空港を後に羽田経由で帰宅した。
色々多くの課題をこなした旅であるが、コースの間近にあった熊本城や阿蘇火口、吉野ヶ里公園など著名な場所には目もくれず走り続けたことになる。なお、今回の旅を終えてこの頁を作った以外に、ドライブ一覧、登山記録、地域別リスト、登山順リスト、登山月別リスト、200名山表、スキー、スキー2、温泉Best、温泉準Best、日本百温泉比較、松田百温泉比較、日本酒リスト、読書リスト等に加筆し、行かねばならぬ山から雲仙岳、行かねばならぬ温泉から小浜温泉と地獄温泉 行かねばならぬその他から高千穂・九重・トルコライス・五ヶ瀬スキー場等を削除し、さらに新たにローカルフードの頁を新規作成した。作業が多くアップまで3日も掛かった。 |
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